【世界一周2018準備編3】ビジネスクラスラウンジを利用するために

ファーストクラス世界一周航空券で弾丸旅行を終えてから1年以上がたちました。そろそろ次の世界一周への気持ちがムクムクとわいてきています。前回の世界一周ではワンワールド系JALの上級会員になることができましたが、今度はスターアライアンスでANAの上級会員を目指してみようと思います。今回はできるだけ快適な世界一周のためにできることを考えます。

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ビジネスクラスラウンジを利用しよう

今回、ANAの上級会員を目指すために、スターアライアンスのビジネスクラス世界一周航空券を利用する予定です。

ビジネスクラスでは、エコノミークラスと違って次のような特典が付いてきます。

1.優先チェックイン 優先保安検査 優先出入国審査 優先搭乗
2.余裕のあるシート(フルフラットシートの場合も) 質の高い食事やサービスの提供
3.受託手荷物の無料許容量優待・優先返却サービス
4.航空会社ビジネスラウンジの無償利用

優先保安検査や出入国審査は特定の空港しか提供していませんが、いずれも飛行機旅行のストレスを軽減してくれるサービスです。2以外は航空会社上級会員に対してエコノミークラス搭乗者にも提供しています。他のサービスはエコノミークラスでは受け取ることのできないサービスです。

ビジネスクラスラウンジならば、ほぼ同等のサービスを受け取ることのできるシステムがあります。以前にも紹介したことがありますが、プライオリティ・パスですね。エコノミークラスに搭乗する旅行におすすめです。なぜあえてここで触れたかと言いますと、有効期限の問題があります。

クレジットカードの優待サービスとしてプライオリティ・パスを所持している方が多いと思います。クレジットカードから提供されているプライオリティ・パスは、ほとんどが有効期限が1年と短く設定されています。いざ旅行に行こうと思うと、有効期限が切れていることもありますから、十分注意が必要です。

今回の私の世界一周航空券はビジネスクラスです。じゃあ、プライオリティ・パスは不要ではないかということですが、実はそうではありません。理由は次の通りです。

1.空港によってはプライオリティ・パスのラウンジの方が便利なことがある
2.世界一周を途中中断してエコノミークラスで一時帰国する場合に有用

たとえば、関西国際空港の場合、出国前にプライオリティ・パスで使用可能なレストランやラウンジが設定されています。ビジネスクラスラウンジは出国後なので、出国前にラウンジを利用したい場合はおすすめです。

そして、今回の私の旅行は、途中で一時帰国を設定しています。この部分はエコノミークラスになりますから、ラウンジを使いたいならプライオリティ・パスが必須となります。

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ステータスマッチを検討する

ビジネスクラス搭乗者であれば、航空会社の上級会員と同じ待遇を受けることができるかというとそうではありません。上級会員にあってビジネスクラス搭乗客にないサービスは以下の通りです。

1.優先キャンセル待ち
2.航空券の先行予約・優先予約
3.専用予約デスク

航空券の先行予約・優先予約に関しては、航空券を発券した後は関係ない話でしょう。専用予約デスクや優先キャンセル待ちは、搭乗予定の飛行機が欠航した場合やトラブルが生じた場合に価値が高くなりそうです。

欠航や遅延のトラブルの場合、ビジネスクラス搭乗客は振替の優先をしていただけることもあると聞きます。ここで上級会員資格があると、さらに安全と考えます。

今回、私が旅行するのはスターアライアンスの世界一周旅行です。そもそも、スターアライアンスの上級会員資格を獲得するための世界一周みたいなものですから、当然、ただの一会員です。そんな私が、ひとつ持っている資格があります。JALのグローバルクラブ会員(JGC)です。

JGCは、JALの上級会員資格を獲得したことのある会員に提供されている資格で、JALの特定のクレジットカードを更新すれば、永久に会員資格を維持することができます。JGCの会員特典は、JALのサファイアとほぼ同等で、ワンワールドのサファイア資格がついてきます。ビジネスクラスラウンジや優先搭乗などの特典が付与されます。

最近は少なくなったのですが、ライバル会社の上級会員に対して自社の上級会員資格を短期間提供することにより、顧客の取り込みをするというサービスを行っている航空会社があります。このサービスをステータスマッチといいます。

古くは、エアベルリン(ワンワールド)が、他のアライアンスの航空会社(スターアライアンスやスカイチーム)が認定した上級会員を対象に、エアベルリンの上級会員を一時的に付与するサービスを行っていました。エアベルリンの場合、最初は無条件付与でしたが、途中でエアベルリンの航空券を購入することがステータスマッチの条件になっていました。

JGCでANAの上級会員が付与されるのかと言いますと、ANAはステータスマッチを公式に実施していません。ですが、ANAで上級会員待遇を受けるのに、必ずしもANAの上級会員である必要はなく、スターアラインアス系航空会社の上級会員であれば可能です。2018年8月現在、公式にステータスマッチチャレンジを受け入れている会社があります。それは、ユナイテッド航空です。

ユナイテッド航空は、(ここ数年いろいろあるようですが)アメリカ合衆国を中心に世界中にネットワークを広げる航空会社で、その規模は世界で1、2を争うほどです。スターアライアンスの中では、ルフトハンザ航空と並んで中核に位置する航空会社になります。JGCからステータスマッチに成功すると、スターアライアンスの最高資格であるゴールドを、3ヵ月間限定で取得することができます。その3ヵ月間のうちに、ユナイテッド航空の規定以上のフライトに搭乗すると、資格の有効期限が延長されます。

ステータスマッチは必ず成功するというわけではありません。ネット上の体験談を総合すると、JGCからユナイテッド航空のチャレンジで、成功率は7割程度と思われます。

ところで、日本国籍を持っていると、デルタ航空のゴールドカード(クレジットカード)所持者はスカイチームの上級会員を、自動的に付与されます(2018年6月から上級会員資格が自動更新されなくなっています)。2018年以降、この上級会員資格からユナイテッド航空へのステータスマッチは不成功例が多いようです。きちんとした(?)上級会員からのステータスマッチが必要です。

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ステータスマッチに挑戦、これがとんでもない結果に

ネット上でいろいろ情報が飛び交っていますが、とりあえずステータスマッチを試してみることにしました。まずは、ユナイテッド航空のマイレージプラス会員になりましょう。ユナイテッド航空のWebサイトから簡単に手続きをすることができます。日本語の画面を表示できます。

次にステータスマッチの申請です。2018年8月現在、ユナイテッド航空の日本語サイトでは、ステータスマッチのキャンペーン画面に移動することができないようです。国名をUSに、言語をEnglishにすると、キャンペーン画面に移動することができます。

メールを送るのではなく、キャンペーン画面から必要事項を入力します。フリーの入力欄もありますから、少し情熱的な文章を英文で添えれば、成功率がupするかもしれません(すくなくとも、コンピューターで機械的に飛ばした文章でないことは理解してもらえるはずです)。ステータスを証明するカードの画像が必要なので、写真に撮った画像を添付しましょう。そのままの画像では大きすぎるので、少しリサイズして小さくしたファイルにします。

判定結果のメールは2週間以内にすると書かれてありますが、だいたい2日以内に来るようです。approvedと題名に書かれたメールが来て、本文にCongratulationsとの文字があれば成功のようです。

で、送信後2日ぐらいすると、Congratulationsとの文字が書かれたメールが来ました。ステータスマッチ成功ということですね。このメールを受け取るとき、かなりドキドキしました。いやあ、うれしいですねえ。2週間以内にアカウントへ反映されるとのことですが、だいたいネット情報では即時に反映されているようです。

念のために、私のアカウントを確認してみます。ん? ステータスがMember(平の会員のことです)のままですね。おかしいなあ、と思いましたが、アカウントへの反映が遅れているだけかもしれないので、とりあえず2週間待ってみることにしました。

そして2週間が経過しました。何も変わりません。一時的なステータスマッチであれば、アカウントが変わらないのかとも思いましたが、ネット上でステータスマッチに成功した方で私のような状況になっている方はいないようです。「わからないことがあればこちらまで」と書かれたメールアドレスに、どうなってるのか質問してみました。ユナイテッド航空なので、できもしない英語で書く必要があります。

「ステータスマッチの承認のメールを●月×日に受け取ったけど、アカウントが変わらないよ。これでいいのかなあ?」といった内容のメールを送りました。それに対する返事がひどい。「ステータスマッチに興味を持ってくれてありがとう。あなたの場合、ステータスの写真が添付されていないし、その他いろいろでだめです。またリトライしてね」といった内容。

こちらはステータスマッチをお願いしている立場なので、あまり強気に出れないのですが、さすがに私も怒りが出てきましたね。いっそ、「あのステータスマッチ成功のメールは送信ミスなので、なかったことにしてね」という返事の方が納得がいきます。最初の胸のドキドキを返せ~。

まず、ユナイテッド航空さんは、自社のメール送信記録を確認していないということでしょう。また、私の送ったメールを、ステータスマッチの依頼文と認識したということでしょうか。確かに、私の英文が稚拙な可能性もありますが、日本人の英文は気持ち悪いけど文法的に間違いがないので(笑)、内容は正しく伝わるはずだと思います。あるいは、拒絶の言葉を使わずに、うまく拒絶されたのかも。

ということでステータスマッチに失敗・・・にしておいても良かったのですが、明らかに筋違いのメールに対してこのまま引き下がるのも面白くないので、最後の「リトライしてね」の文章をそのまま受け入れて、前回と全く同じように再申請してみました。変えたところは、フリーの入力欄に「ステータスマッチの承認をうけたんだけど、アカウントが変わってないので、再申請するね」と書いてみたこと。搭乗実績を添付するほうがいいとのネット情報もありますが、添付した画像ファイルは前回とほぼ同じです。

すると、2日後に同じく「Congratulations」のメールが来ました。アカウントを確認すると、今度はちゃんとゴールドになってますね。有効期限は2回目の申請時から3ヵ月になっていました。

あーもー、精神的に疲れました。これらの作業で(実質なにもしてませんが)一か月はかかりました。スムーズにステータスマッチを成功した方々がうらやましいです。

結局、最初にステータスマッチを承認した時点で、航空会社さんがアカウント変更の手続きを忘れていたということでしょう。さらに、メール問い合わせ先の方が・・・あくまで推測ですが。

とまあ、やや脱線気味の記事になりましたが、ステータスマッチの体験談でした。これで、スターアラインアスのどの航空会社でも、最高のゴールドの特典が受けられます。といっても、各航空会社の最上級会員ほどの特典はありません。それでも、ANAの国内線に搭乗するときに、優先搭乗やラウンジを使用できます(毎回、電子ステータスを提示する必要があるのが面倒ですが)。

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