目次
はじめに
今回は2022年にオープンしたばかりの東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルに宿泊してきました。2023年年明けの記録です。
東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルは東京ディズニーリゾートの運営するディズニーホテルの5番目のホテルとして誕生しました。
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ホテルの概要
今回は東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル(以下、トイ・ストーリーホテル)に宿泊してきました。こちらのホテルは東京ディズニーリゾートの公式ホテルであるディズニーホテルです。ミラコスタホテルなどのデラックスタイプと、セレブレーションホテルのバリュータイプの間にランクしていて、モデレートタイプとされています。
2022年4月5日に開業したばかりですから、開業1年も経っていません。ホテルオークラ東京ベイとヒルトン東京ベイの間にあった建物を解体し、跡地に建設されました。ディズニーホテルには会員制度はありませんが、何度か宿泊していると記念品をいただけたりすることがあります。
その名の通り、ピクサー映画のトイストーリーシリーズをイメージしたホテルです。メインターゲットは小学生低学年などの低年齢層をもつファミリーになると思われますが、ディズニーファンは全年齢層にいらっしゃいますので、さまざまな方々が宿泊されています。
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ホテルへのアクセス
東京ディズニーリゾート内に立地するホテルで、ディズニーを楽しむ方の拠点としては抜群の立地です。
最寄り駅はディズニーリゾートラインのベイサイド・ステーション駅です。JR東京駅からJR京葉線で舞浜駅へ、舞浜駅乗換でリゾートゲートウェイ・ステーション駅からモノレールで2駅です。
ベイサイド・ステーション駅から、徒歩5分くらいです。ベイサイド・ステーション駅から出て地上に降り、バス乗り場を北側に向かいます。残念ながら、無料送迎バス「ディズニーリゾートクルーザー」は運行していません。
道路に出てすぐの場所に横断歩道があります。横断歩道を渡ると、ホテルの入り口になります(ちなみに、写真奥に見えているホテルは、ヒルトン東京ベイです)。
入り口ではスタッフの方がいらっしゃって、宿泊客かどうか確認しています。ディズニーホテルの中で、宿泊客以外入場できないのは、このホテルだけです。
歩道を歩いて行くと、立体駐車場の横を通り抜け広場(スリンキー・ドッグパーク)に出ます。右奥にホテルが見えていますね。ホテル前はロータリーになっていて、車だとホテル前まで来ることができます(ちなみに、写真左奥に見えるホテルは、ホテルオークラ東京ベイです)。
すでに書きましたが、無料送迎バス「ディズニーリゾートクルーザー」は運行していません。ベイサイド・ステーション駅周辺のディズニー・オフィシャルホテルは全て送迎バスが運行しています(駅から最も近いホテルオークラ東京ベイですら運行してます)。
JR舞浜駅との間にもバスがありません。ディズニーランドホテルやミラコスタホテルでは、モノレール「ディズニーリゾートライン」の無料チケットがいただけますが、それもありません(無料チケットサービスは2023年3月で終了予定)。
羽田空港や成田空港へのリムジンバスは運行しています。公共交通機関でホテル正面に乗りつけることのできる唯一の方法です。
空港からのアクセス(リムジンバス・タクシー・電車など)
リムジンバスの利用がかなり便利です。しかし、羽田空港8時~10時発のバスは、ディズニーパークには向かうものの、ディズニーホテルに立ち寄りません。まずはパークで楽しみたい方も多いと思いますが、荷物は、各パークのロッカーに預ける必要があります(混雑日はロッカーがいっぱいのことも)。2023年現在、コロナ禍の影響で一部運休がみられ、成田空港発着路線は壊滅的です。
ホテルから空港に向かうバスは、ロビー階正面から出発です。リムジンバスWeb予約が必要ですが、ロビーのゲストサービスカウンターで申し込むことも可能です。
リムジンバスはクセがあって使いにくく感じるかもしれません。空港発のリムジンバスは事前予約で満席のことが多いため、予約なしではなかなか乗れないことがあります。また、7時40分~8時ごろに羽田空港に到着するフライトが多いのですが、8時30分までバスが無いため足止め状態となり(ディズニーパークで朝の時間ロスは痛いです)、しかも、その時間帯のバスはホテルには停車しないという、厳しい現実があります。
私のように関西在住者にとって、関西空港発の早朝便、最終便に連絡していないので、「朝早くディズニーへ」や「最終便でリゾートのホテルへ」といった利用の仕方が難しいです。
また、ホテル発着便のバスは、ディズニーランドやディズニーシーを経由してから空港に向かうので、所要時間が長くなりがちです。空港⇒ランドだと30分でも、空港⇒トイ・ストーリーホテルだと1時間かかったりします。
参考までに、電車の乗り継ぎで一般的な経路を説明します。羽田空港から東京モノレールに乗って、20分程度で天王洲アイル駅で降ります。こちらで東京臨海高速鉄道のりんかい線に乗り換えるのですが、大人で10分程度、ベビーカー連れで20分をみておきましょう(冗談でなく時間がかかります)。りんかい線を10分程度乗ると終点の新木場駅となり、そちらでJR京葉線に乗り換えです。新木場駅の乗り換えは、5分もあればできると思います。そこから7分程度でJR舞浜駅となります。さらにディズニーリゾートラインに乗り換えて2駅5分程度かかります(子供連れでは苦行と言えます)。
ということで、タクシーを使う方もいると思いますが・・・片道9,000円~12,000円くらいかかります(痺れる値段ですね)。所要時間は圧倒的に早く、最速20分くらいで到着します。ただ、高速湾岸線は渋滞することも多いので(特に朝の東行き、夕の西行き)、バスもタクシーも遅延することがあります。
駐車場もありますので、首都圏の方なら車でのアクセスもありでしょう。東京方面からだと葛西ランプで降りますが、出口が渋滞することも多く、浦安ランプから降りたほうが早いこともあります。
駐車場
1泊目 ¥3,000 2泊目以降1泊ごと ¥1,000
利用時間:チェックイン当日の0:00~チェックアウト日の24:00まで
ディズニーリゾートの駐車場は、平日2,500円~土日3,000円ですが、夜間は駐車できません。逆にホテル宿泊者は宿泊中しか無料になりません。
到着日の0:00から出発日の24:00まで利用できることはメリットです。出発日に駐車場を移動させる必要もありません。
ディズニーホテルとしてのメリット
トイ・ストーリーホテルはディズニーホテルです。東京ディズニーリゾートを満喫するために便利な特典が用意されています。
入園制限の日でも入園保証
滞在中、チェックイン日以外は利用可能なハッピーエントリー(一般入場開始前にパーク内入場可能)
JR舞浜駅の傍にある東京ディズニーリゾート・ウェルカムセンター2階でのホテルへ荷物を郵送するバゲッジデリバリーサービス(無料 預け入れ7:30~16:00)
ホテルから東京ディズニーリゾート・ウェルカムセンター2階へ荷物を郵送するステーションデリバリーサービス(有料 受け取り13:00~20:00)
ホテル内ショップ「ギフト・プラネット」でディズニーグッズを購入できる
上記は平常時の特典です。コロナ禍の影響でディズニーリゾートは大幅な入園制限を実施していましたが、2022年秋以降ずいぶん緩和されているようです。
ディズニーホテル特典で最も価値が高く代替がないのはハッピーエントリーです。混雑した開園前のパークでは、入場がスムーズで早めに人気アトラクション前まで足を運べるのは非常に魅力的です。
トイ・ストーリーホテルのハッピーエントリー対象パークはディズニーランドです。ディズニーリゾートライナーに3駅分乗る必要がありますし、パーク前で保安検査を受ける必要があります。入場開始時間の40分以上前にはホテルを出発しないと入場時間に間に合いません。
2023年現在、入場チケットの入手は難しくありませんし、以前のディズニーホテルで提供されていた「東京ディズニーリゾート マルチデーパスポート・スペシャル(両パークに入場可能チケット)」の販売は停止されています。入園保証などの他のサービスはあまりお得感がありません。ギフト・プラネットの営業時間は8:00~21:00ですが、短縮されている可能性があります。
デラックスタイプのディズニーホテルとサービスがいくつか違います。
①ディズニーリゾートラインの乗車券提供が無い
②ディズニーリゾートクルーザーがない
③東京ディズニーリゾート・ウェルカムセンターでのプリチェックインサービスが無い
④カミソリや子供用パジャマはゲストサービスカウンターで受け取る必要がある
⑤ルームサービスがない
⑥ホテル内での荷物運びサービスがない
上記のようにサービスが簡素化されています。大きなビジネスホテルのイメージでいいと思います。
一方で、Webプリチェックイン可能であり、スマホをルームキー代わりにできるなど、新設ホテルらしい新しい試みがされていますし、各部屋にUSB充電ポートが用意されています。
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チェックイン
フロントは2階です。地下1階や1階があるらしいのですが、どうやって行くのか不明です。ホテルは11階建ての全595室で、スタンダードルーム575室とスーペリアルーム20室が用意されています。
入り口から入って正面やや左側がフロントです。フロント前には、お土産ショップ「ギフト・プラネット(8:00~21:00)」や、「ゲストサービスカウンター(入場チケット販売は6:00~22:00)」があります。
さてチェックインです。今回はスタンダードルーム スクエアビュー(4名用)を予約。小学生以下はレギュラーベッドで添い寝可能なので、最大で大人4名子供2名宿泊可能になります。
スマホアプリでプリチェックインしている場合、スマホアプリがルームキー代わりにできるので、フロント立ち寄りは不要です。フロントは有人対応の列と、タブレット対応の列に分かれていますが、どちらもタブレット入力という意味では一緒です。
室数が多いため、チェックイン列が長くなる傾向にあります。プリチェックインがとても有用です。
カミソリや子供用パジャマはゲストサービスカウンターで受け取る必要があります。お部屋への荷物お手伝いはありません。
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お部屋の様子(スタンダードルーム スクエアビュー4名用)
宿泊のフロアに向かいます。エレベータにセキュリティはありませんが、そもそも宿泊していないとホテル内に入れないので、セキュリティ面で問題は無いでしょう。
今回宿泊したのはスタンダードルーム スクエアビュー(4名用)でした。おそらく30㎡の部屋だと思います。
クローゼットは無く、衣類は壁掛けに掛けます。室内スリッパが棚の下に用意されています。奥に向かいましょう。
ベッドルームです。ツインベッドが並んでいて、その正面にテレビがあります。トイストーリーシリーズのアンディーのお部屋のイメージです。ツインベッドは小学生以下の子供は添い寝可能です。
枕元にコンセントとUSB充電ポートがあります。ちょっと奥まった位置にあるので、意外とわかりにくいです(私はチェックアウト寸前まで気づきませんでした)。
一方のベッドにはトランドルベッド1台が収納されていて、引き出して利用することができます。
テレビの下にもプルダウンベッドがあり、引き出して利用できます。
トランドルベッドとプルダウンベッドは、ともに添い寝不可になっています。また、全長185㎝のため、背の高い方は窮屈になるかもしれません。
テレビではチェックアウトやディズニーチャンネルの視聴などができます。テレビ横の机には電話と、コンセント、USB充電ポートが用意されています。
机には湯沸かしポット、コーヒーやお茶、マグカップ、アイスペールなどが用意されています。
机の下に、セイフティボックスとパジャマ(バズ・ライトイヤー調)が収納されています。パジャマはL、M、Sの3着です。
冷蔵庫の中はカラです。自由に利用できます。
入り口傍に洗面スペースがあります。
アメニティはトイストーリーシリーズの装いです。歯ブラシ、クシ、アメニティーキットがあります。カミソリは配置されていないため、2階ロビーのゲストサービスカウンターで受け取ることができます。
バスルームはきちんとセパレートです。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープは用意されていますが、ブランドは不明です。バスタブはデラックスタイプホテルより少し短めです。
トイレです。
窓の外です。スクエアビューのお部屋なので、ホテルの中庭にあたる「トイフレンズ・スクエア」を見下ろすことができます。向こう側は東京湾ですね。
夜のスクエアビューです。パークから帰ってきた多くの方々がトイフレンズ・スクエアで遊んでいらっしゃいます。
東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルのディズニーパークの間には立体駐車場があるため、パークビューの部屋は設定されていません。
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朝食会場 ロッツォ・ガーデンカフェ
こちらのホテルの朝食会場は2階ロビー階にあるロッツォ・ガーデンカフェです。フロント横の通路を入って行って突き当りになります。
入り口前(写真左側)に食券を販売する機械が2台並んでいます。予約が無くても利用できるようですが、レストラン入場は順番待ちになります。ホテルのレストランはこちらのみです。
朝食 6:30〜10:30
ディナー 17:00〜21:00
朝食もディナーもビュッフェスタイルで提供されます。
朝食は大人3,000円、7~12歳1,800円、4~6歳1,200円、3歳以下無料(サ・税込)。ディナーは大人4,400円、7~12歳2,200円、4~6歳1,600円、3歳以下無料です(サ・税込)。
ディズニーホテルの場合、朝早くからパークを目指す方が多く、朝食会場に開店と同時に人が殺到することはあまりありません。また、利用する方も事前に予約している方がほとんどで、レストラン内も広く席が多いため、入場列が長くなることは少なそうです。
レストランのオーナーはロッツォです。トイ・ストーリー3でサニーサイド保育園の悪の親玉でしたが、意外に人気キャラクターです。
ビュッフェ台は左右対称になっていて、両側どちらも提供している料理は同じです。
こちらは洋食ゾーン。
和食ゾーンです。稲荷もあります。
バケット、コーンフレークなど。ロッツォのパンもあります。
フルーツ、ゼリーなどです。
スイーツも充実。というかフードよりこちらの方が充実ですね。写真で紹介したもの以外のお食事は、グリーンカレー、パンケーキ、飲茶、ごはん、みそ汁などがありますが、デラックスタイプのホテルに比べるとフードメニューが少なめの印象です。
グリーンカレーは甘口~中辛くらい。小さなお子さんでもOKだと思います。
デザートもおいしくいただきました。
ディズニーホテルの朝食としてはお値段はリーズナブルですが、店舗内設備などはシンプルでカジュアルです。朝は手早くお食事をいただいてパークを目指す方にはちょうどいいかもしれません。
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トイフレンズ・スクエア&スリンキー・ドッグパーク
トイ・ストーリーホテルには、子供に人気(大人にも人気ですが)のパークが2箇所があります。
スリンキー・ドッグパーク
ホテルの正面にある広場です。バズ・ライトイヤーとジェシーの巨大像をはじめ、さまざまなモニュメントが置かれています。もちろん子供たちのテンションは上がります。
トイフレンズ・スクエア
3方向がホテルの建物に囲まれ、奥は東京湾という四角形のスペースにあるパークです。2階フロント裏から建物の外へ出て、階段を昇るとこちらのエリアに出ます。
ここにはウッディなどがいます。日中はパークで楽しみ、夜になるとこちらで楽しむのがトイストーリーホテル流です。そのため、夜になると混雑しがちなエリアです。
その他
ディズニーショップ ギフト・プラネット 8:00~21:00
2階フロントフロア フロント前にあります。ディズニー関連のお土産を販売しています。
ゲストサービスカウンター 入場チケット販売は6:00~22:00
2階フロントフロアにあります。
カミソリや子供用パジャマなど、客室のアメニティ提供 チェックイン前やチェックアウト後の荷物預かり バゲッジデリバリーサービスの受取やステーションデリバリーサービスの受け渡しなどのカウンターになります。
コンビニ ショップ・トゥギャザー 6:00~24:00
2階フロントフロア レストラン前にあります。軽食や飲み物など、コンビニのような存在です。ディズニーキャラクターの描かれたお菓子が多いのが特徴的ですね。
ホームデリバリーサービスカウンター 7:00~16:00
2階フロントフロア レストランよりさらに奥にあります。宅配便の受付です。
アイスベンダー
各階に製氷機があります。お部屋のアイスペールを持ってきましょう。
ランドリールーム
3階にあります。もちろん有料です。
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まとめ
今回は2023年年明けに利用した東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルの様子をアップさせていただきました。ディスニ―リゾート直営のホテルリゾートで、ディズニーパークの拠点として利用価値が高いホテルです。朝早くから夜遅くまでパークを楽しむ方にお勧めです。
2022年にできたばかりのホテルで人気が高く、モデレートタイプのホテルですが、デラックスタイプのホテルと遜色ない価格設定になっています。
サービスはシンプルで簡素です。ミラコスタホテルのようなゴージャス感や、ディズニーランドホテルのような華やかさはありません。こちらのホテルの特典は、トイストーリーキャラクターをあちこちに見かけることと、ハッピーエントリー対象であること。逆に言うと、それ以外にはあまりメリットはないです。
まず、ディズニーホテルとしては立地がいいとは言えません。ベイサイド・ステーション駅から徒歩圏内ですが、同等のホテルはホテルオークラ東京ベイ、ヒルトン東京ベイ、シェラトン・グランデ・トーキョーベイホテルなどのディズニーオフィシャルホテルがあります。ちょっと遠くなって駅から徒歩は無理ですが、グランドニッコー東京ベイ舞浜などのホテルは、舞浜駅方面へのバスもあって便利です。
オフィシャルホテルだとベイサイドステーション駅までディズニーリゾートクルーザーが利用できるので楽です。ホテル内サービスではオフィシャルホテルの方が上で、価格面ではオフィシャルホテルの方が大幅にリーズナブルです。ホテルの価格差がハッピーエントリーなどの特典を上回るとは思えません。
プレミアアクセスという有料ファストパスを購入すれば、ハッピーエントリーはいらないとも言えます。プレミアアクセスは一人1,500円~と高いですが、ホテルの価格差に比べれば大したことありません。プレミアアクセスの登場がハッピーエントリーの、ひいてはディズニーホテルの利点を弱めてしまっています。
トイストーリー好きはぜひとも宿泊をお勧めしますし、1度は宿泊する価値があるホテルだとは思います。宿泊しないとホテル敷地内に入ることすらできませんからね。
ですが(あくまで私見ですが)、2度目以降なら、値段があまり変わらないデラックスタイプのアンバサダーホテルなどを利用する方が満足感が高いと思いますし、何より便利で楽です。あるいは利便性が同等でお値段を下げてオフィシャルホテルでも十分でしょう。
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