「北米のクリスマスを巡る2025」シリーズの第3回です。このシリーズも最終回になります。第3回は、カナダ・トロントで開催されるクリスマスです。
カナダ最大の都市トロントとナイアガラフォールズのクリスマスを紹介させていただきます。
第2回のカナダ・バンクーバーの記事はこちら↓
目次
カナダ・トロントのクリスマス
トロントは北緯43度札幌や旭川と同じくらいの緯度に位置しています。ただし、札幌より確実に寒く、12月の気温は-10~0度くらいです(札幌は-5~5度くらい)。がっつり防寒が必要で、手袋は必須です。
同じカナダでも西海岸にあるバンクーバー(北緯49度)の気温は5度前後ですから、同じ大陸でも東西でずいぶん違うようです。
トロントはカナダ最大の都市で人口も多く(札幌より多い)、クリスマスマーケット来場者もかなりいらっしゃいます。
トロントのクリスマスマーケットはDistillery Winter Villageのほぼ一択です。
●Distillery Winter Village(The Distillery Historic District) 公式HP
11/13〜1/4 12/25クローズ 10:00~21:00 変動あり 有料
Distillery Winter Villageはトロントでほぼ唯一のクリスマスマーケットです。定番のヨーロッパ式クリスマスマーケットが開催されていました。
スポンサーリンク
Distillery Winter Village(The Distillery Historic District)

トロント市街中心部のUnion駅から東に1.8km25分くらい歩くと、The Distillery Historic Districtというショッピングモールがあります。その敷地内で実施されているクリスマスマーケットがDistillery Winter Villageです。
中心部から歩くのは大変なので、ストリートカー(トラム)を利用するのがおすすめです。クレジットカードのコンタクトレス決済が利用可能なので、スムーズに乗車できます(504・304系統)。

クリスマスマーケットは入場料が必要で、18.45CAD(約2,100円)~という価格設定ですが、16時までに入場すると無料です。また、一部の平日では無料デーが設定されています。予約の場合入場時刻が設定されるチケットもありますが、滞在時間に制限はありません。

エリア内はヨーロッパタイプのクリスマスマーケットです。The Distillery Historic Districtの屋内ショッピングモールもクリスマスマーケットエリアになります。

平日の日中であまりに寒かったためか(気温-10度前後)、来場者はあまりいらっしゃいませんでした。

足元はレンガですが、凍結していたり雪解け水が溜まっていたり。防水処理された靴で来訪した方がよさそうですね。

大きなクリスマスツリーもあります。ときどきショーイベントも開催されているようです。
トロントで唯一の常設クリスマスマーケットのようです。大都市なので来場者も集中するようですが、あいにくのお天気で閑散としていました。入場無料のタイミングが狙い目ですね。
ナイアガラフォールズのクリスマス

ナイアガラの滝のカナダ側にある都市がナイアガラフォールズです。トロントより南に位置していますが、トロントに輪をかけて寒いです。気温は-15~0度(結構変動します)なのでしっかり防寒対策を立てましょう。
例年、ナイアガラフォールズで実施されているのがクリスマスイルミネーション「Winter Festival of Lights」のイベントです。
Winter Festival of Lights 公式HP
開催場所 Niagara Parkway沿い約8km
Dufferin Islands, Fallsview, Clifton Hill, Lundy’s Laneなど
開催日時 11/15~1/4 17:00~24:00
トロント(ユニオン駅)からの交通手段 FlixbusやMegabusなど
現地交通手段 WEGO bus
トロントからバスで片道2時間程度です。鉄道もありますが、冬季はほとんど運行していないのでバスが無難です。片道10~20CAD(変動します)くらいで利用可能です。ナイアガラ側のバスの停留所はNiagara Falls bus terminal、Table Rock、Rapidsviewなどさまざまで、到着場所から観光地への移動方法確保が必要です。現地のバスで経路がわかりやすいのはNiagara Parks(ナイアガラの観光をほぼ一手に取り仕切っている組織)のWEGO busですが(24時間券15CADなど)、Flixbusの場合はTable RockまでのWEGOバス利用が無料になります。
正直なところ、冬季のナイアガラの寒さは強烈で、さらに夜となればさらに厳しいです。冬季のナイアガラは天気も悪いし(雨や雪、時には吹雪)、風も強いし、イルミネーションを散策しながら楽しむといった余裕はないと思います。そもそも散策路の多くは冬季閉鎖されています。車窓鑑賞やホテルや観光スポットの建物からの鑑賞程度で留めることをお勧めします(状況次第では冗談ではなく命にかかわります)。

Niagara Parkway沿い約8kmの区間に渡ってイルミネーションが設置されています。Dufferin Islands、Fallsview、Clifton Hill、Lundy’s Laneなども含まれます。Dufferin Islandsは市街地から距離があるので、冬季の訪問は難しいです。Lundy’s LaneとFallsviewの往来も大変です。

今回の訪問ではFallsviewからTable Rockあたりを歩いてみました。極寒で足元はアイスバーン、さらに雨まで降ってきて。もちろん、誰も歩いていません。周辺の公園の歩道は閉鎖されています。

もちろんイルミネーションなので、夜に歩いた方がいいです。積雪の影響で歩道がわかりにくく、真っ暗な中を車が猛スピードで走っているので、安全に十分配慮しましょう。

Table Rockを高い位置から見てみました。奥に見えるのはナイアガラの滝(カナダ滝)で、夜間はライトアップされます(ナイアガラの滝がライトアップされるのは通年です)。

ケーブルカー(Falls Incline Railway)のふもとのイルミネーションです。観光スポットなので、この辺は人の姿があります。

それでも屋外なので寒さは尋常ではありませんね。夜に入って気温も-10度を下回っています。

Table Rock Welcome Centreにはフォトスポットがありました。

建物内に入ると、クリスマスツリーなどが飾られています。
しつこいように書きますが、寒くて散策どころではありません。スマホで写真撮影するのも手が凍えて大変です(指紋認証も反応しなかったりします)。そもそも、スマホは0度以下での利用が想定されていません(適正温度0~35度の設定です)。建物内から撮影するなど、無理をしない範囲で観光しましょう。
まとめ
2025年の世界一周航空券の旅で巡ったカナダ・トロントとナイアガラのクリスマスを紹介しました。
トロントクリスマスマーケットでは、グリューワインを飲みながらクリスマス・フードをいただく定番のクリスマスを楽しめます。入場料がかからない16時までに訪問するのがおすすめですね。
ナイアガラの冬は厳しいの一言です。建物の外へ出るのもつらいので(実際歩いている人はほとんどいません)、観光スポットだけピンポイントで見て回るのがおすすめです。かならずバスなどの乗り物で移動しましょう。
クリスマスマーケットシリーズもこれで最終回です。年が明ければ、世界一周旅行の本編記事を再開したいと思います。
