【国内鉄道旅】2011年九州乗り鉄旅(1) 肥薩線 観光特急「はやとの風」

はじめに

今回の記事は、2011年の九州の旅です。九州は観光列車の宝庫。鉄道ファンでなくとも、列車に乗るだけでわくわくする体験が満載です。

舞台はJR九州の肥薩線です。肥薩線は鹿児島県にある日豊本線隼人駅から熊本県の鹿児島本線八代駅を結んでいます。全線単線非電化で2時間に1本程度しか運行されないローカル線ですが、沿線に観光地が多く、観光列車も人気です。

今回乗車するのは「はやとの風」。はやとは鹿児島周辺住民の居住者をさす言葉のようですが、隼人駅や隼人町といった地名にもなっています。それらの名をとって電車の名前をつけたのでしょう。

一応、特急列車ですが、移動手段というより観光列車です。所要時間も比較的長く、鹿児島中央駅から吉松駅まで1時間45分ほどかけて走破します。2004年に九州新幹線が鹿児島中央駅に開業すると同時に運行開始となりましたが、2018年には臨時列車となり、2022年3月21日に運行終了が予定されています。

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出発は鹿児島中央駅から 日豊本線

2011年の秋。鹿児島中央駅から出発です。2011年はJR九州にとって記念すべき年で、九州新幹線が博多~新八代間が開通し、福岡と鹿児島が1本の電車で結ばれました。

福岡に所用があったので、せっかくだから鹿児島まで足を延ばしてみました。九州新幹線で鹿児島中央駅に向かいます。ブルートレイン好きの私にとっては、以前の「西鹿児島」という駅名の方がしっくりするんですけどね(2004年九州新幹線開通に伴い駅名変更)。

特急はやとの風2号に乗り込みます。9時25分発です。

漆黒の車体が2両で入線してきました。キハ47とキハ147の気動車で構成されています。

はやとの風と書かれています。一部車両は、別の観光特急「指宿のたまて箱」と共用になっていたようですが、今回の車両ははやとの風専用車両のようです。この気動車で肥薩線の吉松駅まで向かいます。

車内はウッド調で、ほとんどの席が指定席です(2021年12月25日~2022年3月21日は全席指定席)。2列+2列で進行方向を向いています。カウンタータイプの席は、フリースペースの展望席になります(早い者がちで、居座りがちです)。

鹿児島駅に停車後、日豊本線を東へ(宮崎方面)進みます。海側(南)を見ると、桜島が見えます。

40分ほど走ると、隼人駅に到着です。ここから肥薩線に入っていきます。

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肥薩線を北上(嘉例川駅、霧島温泉駅、大隅横川駅)

10時20分ごろ嘉例川駅に到着。観光特急なので、車外へ出て散策する時間が設定されています。

みなさん車外に出て、駅周辺を散策です。

嘉例川駅は築100年以上の木造建築で、1903年の営業開始当時から利用されている駅舎です。駅前には100周年に作られた記念碑が立てられています。特急が停車するのですが、無人駅です。

嘉例川駅は駅弁でも有名です。はやとの風の車内販売で購入するためには、事前予約が必要です。JR九州の駅で2日前までに事前予約が必要なので、弾丸旅行では予約できない希少品です。

百年の旅物語かれい川という駅弁です。具材が豊富。このあとの乗継後の車内でいただきました。

さらに10分ほど乗車し、霧島温泉駅に到着です。坂本龍馬の新婚旅行先で有名な霧島温泉の玄関口です。

こちらでも数分停車です。霧島の山の中に駅があります。

また10分くらい列車に揺られて、大隅横川駅に到着です。

こちらの駅も、肥薩線(当時は鹿児島本線)開通当時から運用されている駅舎です。そして、特急が停車するのに無人駅です。

大隅横川駅を発車後、栗野駅を経て、終着駅の吉松駅に到着です。吉松駅は吉都線(吉松~都城駅)の始発駅でもあり、周辺の駅の中ではにぎわっている方です。

肥薩線は吉松駅で運行系統が分断しているため、ここで乗り換えです。また、2020年の豪雨で吉松駅以北は復旧しておらず不通がつづいています(2022年2月現在)。

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まとめ

2011年の鹿児島中央駅からの鉄道旅です。2022年3月をもって運行終了が予定されている「はやとの風」の乗車体験記でした。次回は吉松駅からさらに北上し、熊本方面に向かいます。

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