【国内鉄道旅】2011年九州乗り鉄旅(2) 肥薩線 観光列車 いさぶろう・しんぺい

はじめに

今回の記事は、2011年の九州の旅のつづきです。前回は鹿児島中央駅からJR肥薩線を特急「はやとの風」で北上し、終着駅の吉松駅までやってきました。

2022年2月現在、JR肥薩線は吉松~八代間が大雨被害で運休中ですが、2011年当時は列車が運行していました。吉松~人吉間の肥薩線は、スイッチバックやループ線などの見どころの多い路線です。吉松駅から観光列車「いさぶろう・しんぺい」で北上していきます。

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いさぶろう・しんぺい号でスイッチバックを堪能

11:10ごろ吉松駅に到着しました(記録がないのであいまいです)。さらに北上していきたいと思います。

乗車予定の列車がやってきました。観光列車いさぶろう・しんぺい号です。人吉駅から吉松駅に向かう列車が「いさぶろう」、吉松駅から人吉駅に向かう列車が「しんぺい」と呼ばれるので(使用する車両は同じですが)、いま入線してくる列車はいさぶろうで、吉松駅で折り返しでしんぺいになるというのが正確です。

2011年当時は吉松~人吉間しか運行していませんでしたが、2016年には一部が熊本駅まで延長運転するようになり、2017年から熊本~人吉間が特急として運行されているようです。

いさぶろうは山縣伊三郎、しんぺいは後藤新平に由来し、いずれも肥薩線の建設当時に活躍した明治時代の方々です。開業当時の肥薩線は鹿児島本線だったので、九州の動脈路線であり、吉松駅の構内も多くの列車をさばくために広大です。

いさぶろう・しんぺい号は普通列車ですが、ほとんどの座席が指定席になっています。吉松~人吉間は、2011年当時はいさぶろう・しんぺい号の2往復と普通列車3往復あったですが、2018年ごろから普通列車が1往復に減便されています。事前に十分ダイヤを確認しておかないと、この区間を乗り越えることはできません。吉松駅ではやとの風と接続した運行スケジュールになっています。

2022年2月現在、肥薩線は災害運休中です。いさぶろう・しんぺい号は、博多~門司港間で全席指定の観光列車として運行中です。

キハ47・140の2両編成で運行していました(写真はキハ47車内 3両運行の時もあるようです)。席はボックスタイプの固定席がほとんどで、私のようなひとり旅にはちょっとつらいですね。扉付近の席だけ2人席になっていますが、窓部分が扉の収納になっていて車窓観光に不便です。車両の中央付近がフリースペースになっているので、車窓鑑賞はそちらに出向きました。

11時30分ごろしんぺい2号で吉松駅を出発。人吉方面に向かいます。いよいよ鹿児島県ともお別れです。

ちょうど昼食の時間帯なので、嘉例川駅で購入した駅弁「百年の旅物語かれい川」をいただきました。

10分少々乗車し、最初の停車駅である真幸駅(まさき)に到着です。観光列車なので、各駅で5~7分くらい停車します。みなさん下車して観光です。

真幸駅の駅舎もかなり古いです。もちろん無人駅ですが、いろいろ記念品が販売されています。ちなみに真幸駅は宮崎県内にあるので、肥薩線は宮崎県も通るんですね。

ホームに屋根の下には鐘がぶらさがっています。幸福の鐘だそうです。

こちらの駅ではスイッチバックがみられます。スイッチバックとは峠が急峻な路線を列車で乗り越えるための施設です。

いったん吉松側から真幸駅に停車し、出発時は吉松駅方向に出発して分岐します。分岐して山をのぼっていく途中でまた反転し、車両は北上します。逆Z字型に走行していくことになります。

そのため、肥薩線を通る全列車が真幸駅に停車する必要があります。以前は特急列車も運行されていたようで、運転停車(乗降をしない停車)していたようです。

車内から、先ほど停車していた真幸駅のホームを見下ろすことができます。スイッチバックならではの光景です。

肥薩線は山の中を走行していきます。宮崎県とも早くもお別れです。

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肥薩線を北上しループ線へ(矢岳駅、大畑駅)

20分ほど走行し、矢岳駅に到着です。いよいよ熊本県に入ってきました。時間は正午もまわり午後になっています。

やはり木造駅舎で歴史を感じさせます。味があっていいですね。いいちこのCMに出てきそうな雰囲気です(大分じゃないけど)。こちらも無人駅です。

矢岳駅にはSLが保存されています。D51です。

停車時間は5分くらいあるので、みなさんSL鑑賞です。

さらに15分くらい乗車して大畑(おこば)駅に到着です。肥薩線の駅は読み方が難しい駅が多いですね。

大畑駅の駅舎も年季が感じられます。もちろん無人駅。ですが、大畑駅のうりは駅舎ではありません。

大畑駅はスイッチバックとループ線が連続しています。矢岳駅からぐるっとループして下り、大畑駅付近を行き過ぎるかたちでいったん停車し、進行方向が反転(スイッチバック)して大畑駅構内に入線。大畑駅から出発時は、さらに反転して進み、ループ線の下のトンネルを人吉方向に進みます。

10分少々乗車し、ようやく終着駅の人吉駅に到着です。わずか3区間4駅なのに、1時間20分くらいかかっています。新幹線なら横浜から名古屋まで行けちゃいますが、ローカル線乗り継ぎ旅はこんなものです。

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まとめ

2011年の鹿児島中央駅からの鉄道旅です。2022年2月現在災害運休中の吉松~人吉間を、いさぶろう・しんぺい号に乗車しました。この区間はスイッチバックやループ線、SL機関車鑑賞など、鉄道好きにはたまらない魅力ある路線です。ぜひとも復旧してほしいものですね。

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