【国内鉄道旅】番外編3 京阪電車 8000系「プレミアムカー」を体験

はじめに

今回は2017年8月にサービス開始された、京阪電車の「プレミアムカー」を紹介させていただきます。コロナ禍前から8000系車両に導入されていたサービスですが、2021年には3000系のブルーの車体にも導入されています。

8000系車両

従来、京阪神間を走行する特別料金の設定しない列車には指定席がありませんでした。JR特急(サンダーバードやスーパーはくとなど)の場合、特急料金と指定席料金の両方が必要なので、席が確保できても少しお高くなります。

京都ー大阪間でどうしても着席乗車したいときは、JR特急をチケットレス予約で乗車するようにしていましたが、JR京都駅の大阪方面特急の停車位置表示がわかりにくく(2015年頃から少しましになりましたが)、ちょっと不便でした。

3000系車両

そんななかでデビューした京阪電車のプレミアムカーです。特急料金不要の列車に導入される指定席は、関西大手私鉄では南海電鉄の特急サザン/ラピートに次いで2番目になります(たぶん)。それに対抗するように、JR新快速も2019年にAシートを導入しています。

導入車両が限定的なJRに対し、京阪電車では出町柳~淀屋橋間で運行されるほぼ全ての特急・快速特急などの速達列車に導入されています。指定料金は400~500円で、JRの600~840円よりお安くなっています(JRの方が長距離乗車可能ですが)。

スポンサーリンク


京阪特急8000系に乗車

京阪電車のプレミアムカーは淀屋橋ー出町柳間を走行する速達列車(急行、特急など)に設定されています。京阪電車は標準軌なので、車両幅は広く設定されています。

8000系にはダブルデッカー(2階建て)の車両もあります。子供のころ、2階座席に座れるととてもうれしかった記憶があります(当時から鉄道が好きでしたからね)。

私が子供のころにはテレビカーといってテレビが備わった車両もありました。無料特急でテレビも付いていて、2階建てもあり、京阪電車の大ファンになっていましたね。最近は残念ながら乗車機会に恵まれず、久しぶりの京阪電車です。

8000系の通常車両でも2席+2席で余裕のあるシートになっています。

今回乗車するのはプレミアムカーです。ちょっと豪華な装いの入口になっています。

プレミアムカーの座席は会員用専用サイトで予約可能ですが、一般的には特急停車駅で予約購入されるか、ホームの自動販売機で購入される方が多いと思います。

ホームでは現金が利用できないので注意が必要です(逆に駅窓口によっては現金しか利用できない場所もあります)。

入ってすぐのデッキはこんな感じ。

シートは2席+1席の1列3席です。

足元は広々しています。

ひとり席側はこんな感じ。

ドリンクホルター、小物ポケット、テーブルがあります。

アームレストにコンセントが設置されています。車内では無料WiFiサービスと記念グッズの車内販売があります。

スポンサーリンク


出町柳駅から京橋駅へ プレミアムカーの旅

今回の出発は出町柳駅からです。関西の方は知っている方も多いと思いますが、出町柳から電車は走る~♪の歌詞で始まるおけいはんのテーマソング「出町柳から」は京阪特急のイメージソングです。

鴨東線(出町柳~三条)と京阪本線(三条~淀屋橋)を走破します。ほとんどの特急・快速特急が出町柳ー淀屋橋間をひたすら往復するダイヤになっています。

出町柳駅で購入したお菓子をいただきながら電車は走ります。

次の停車駅が三条駅。京阪本線の本来の始発駅です。もともとは地上駅だったのですが、鴨川周辺整備事業と鴨東線との直通に伴い地下駅化しています。地下鉄東西線からの乗継乗客が多く、「出町柳から」の歌でも「乗客が増えだします」と歌われています(まあ、京阪電車のテーマソングですからね)。

次の停車駅は祇園四条です。久しぶりに京阪電車に乗ると、駅名が「盛られる」ようになっていて、ちょっと違和感がありますね。もともと四条駅だったんですが。他にも、丸太町→神宮丸太町、五条→清水五条とか、ごてごてした感じになっています。

次の停車駅の七条を出ると「七条やがて地上へ」との歌詞通り、路線が地上に出ます。

2000年以前の特急や現在の快速特急だと、七条駅を出るとノンストップで京橋です。今回は特急なので、丹波橋、中書島、樟葉、枚方市と停車していきます。

進行方向に向かって左側に、競馬場が見えてきます。歌でも「左には競馬場」とうたわれています。

2023年3月にリニューアルしたばかりのJRA京都競馬場です。関西では大阪の仁川競馬場に対して、淀競馬場と言いますね。淀駅が最寄り駅になり、中央競馬開催日は駅も車内も人が溢れます。特急は淀駅に停車しませんが、急行は臨時停車します。

宇治川、木津川と、淀川の支流を渡って行きます。

枚方市を出て寝屋川市に入ると線路は複々線になり、さくさく進み始めます。歌ができたのは2003年なので、枚方市は全列車停車です(歌では「この電車は京橋まで停まりません」とうたわれています)。

出町柳から約50分で京橋駅に到着です。電車はさらに淀屋橋まで向かいますが、今回はこちらで下車します。

JR環状線との乗換駅になっているので、多くの乗客が下車しますね。

スポンサーリンク


まとめ

2023年夏に乗車した京阪特急8000系「プレミアムカー」の乗車体験記でした。プレミアムカーは静かでゆったりのんびり過ごせます。私の乗車したのが早朝だったこともあり、3割程度の利用率でした。一般車両も混雑していないので、プレミアムカーのメリットはあまりなかったかもしれません。当然、時間帯によってはかなり混雑するので、そういう場合は座席指定の威力が発揮されます。

観光特急ではないので、車内サービスはシンプルなものです。むしろ通院などのビジネスユーザーが多いのでしょうね。ちょっと優雅な気分に浸れる電車の旅でした。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする