【国内鉄道旅】日本一短い鉄道 芝山鉄道に乗る 闇に潜む東成田駅・陽の下の芝山千代田駅

はじめに

今回は、2022年芝山鉄道の旅です。千葉県内にある芝山鉄道の路線は、そのほとんどが成田空港敷地内です。そのため、成田空港が親会社になる鉄道会社です。日本一短いローカル私鉄「紀州鉄道」が完全に民間企業のため私鉄に分類されるのに対し、日本一短い鉄道「芝山鉄道」は千葉県を含めた官民合同出資の第3セクター方式で運営されています(路線所有と運行が分離している上下分離方式の鉄道会社までいれて考えるとややこしいので、省いて考えています)。

今回の記事は芝山鉄道と東成田駅・芝山千代田駅の徹底解説です。
紀州鉄道の記事はこちら↓

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終着駅 芝山千代田駅から出発

芝山鉄道は、成田空港建設で成田市と芝山町が分離されたため、相互間の交通手段として設立された鉄道会社・鉄道路線だそうです。東成田駅と芝山千代田駅の間、わずか2駅1区間2.2kmの電化単線路線です。

自社路線と自社車両をもつ、れっきとした第一種鉄道事業者です。ただし、実際の運行は京成電鉄が行っているようです。所持している車両も京成電鉄の3500形4両編成車両になります(本当のところ、京成電鉄からのレンタルのようです)。全列車が京成電鉄東成田線と相互直通しています。

芝山鉄道芝山千代田駅は千葉県芝山駅にあります。芝山町内唯一の駅です。

駅前ロータリーはなぜか埴輪がいっぱい。バス路線が発着しています。駅の隣の道を地下通路で渡った先にも別の路線の停留所があります(航空科学博物館、JR成田駅、成田空港などの路線があります)。

駅から徒歩圏内にある施設としては「成田空港温泉 空の湯」があります。徒歩5分程度なのですぐです。宿泊施設も付いたスーパー銭湯です。空港第2、3ターミナルからの送迎バスもあります。

芝山鉄道は交通系ICカードに対応していません。京成電鉄はICカードに対応しているので、かなりの乗客が改札で通せんぼを受けます(あまりにおおいので駅員さんも慣れたものです)。ちなみに、東成田駅は京成電鉄管轄になるのでICカードOKです。

今回の旅、正確には京成成田駅からやってきました。京成成田駅から芝山千代田駅まで2駅440円、って高い!

別会社なので、それぞれの料金が加算されるんですね。京成成田~東成田240円と、東成田~芝山千代田200円です。

芝山千代田駅の自動販売機では、自社内路線は200円の切符購入しか選択肢はありません。1区間だけなので、そりゃそうだ。

駅構内はトイレとエレベータくらいしかありません。シンプルで殺風景です。ちなみに自社ビルでもあるので、建物内駅外部分が本社ビルだと思われます。

乗ってきた電車が、折り返し京成成田駅ゆきになります。芝山千代田駅は1面1線の高架駅です。

列車は到着後、わずか4分後に折り返し列車として発車です。改札を出て、周りをさくっと鑑賞し、キップを購入して改札を通過してもどってきました。大変、大変。

なぜか改札を出ずにそのまま乗っているお客さんが多数。なんでかな??? 他の鉄道路線で、折り返し電車の席を確保するためにしているのはよく見かけますが(もちろんダメなんですけどね)、席を確保するのが難しい路線でもないですし、時間的ロスも大きいし。私にはちょっと理解不能です(だれか教えてくれたらうれしいです)。

駅は終着駅なので、路線の先はありません。先に延長する計画はあるようですが、2022年段階では見通しもたってません。

車内はありふれた?京成電鉄のロングシート車両です(上記は京成成田駅でのもの)。

さて出発です。

芝山千代田駅は、成田空港敷地とほぼ接しています。列車はすぐに成田空港敷地内へ。ANAのA380フライング・ホヌがいらっしゃいますね。新造の超大型機ですが、コロナ禍の影響で就寝中です。あー、ハワイに行きたいなあ。

やがて列車は地下へ。わずか3分で、芝山鉄道路線を走破です。

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東成田駅から成田空港第2ターミナルへ

乗車してきた3500形車両を見送り、ホームに残されました。

東成田駅は、実際に稼働しているのは1面2線のみの寂しい駅です。

闇の向こう側に、電気の消灯してる1面2線のホームがみえます。現在は稼働していない幻の「成田空港駅」です。もともと成田空港駅として開業し、成田空港へのターミナル駅として稼働していましたが、1991年に新しい成田空港駅が開業したため、東成田駅と改称されています。

ホームから上に上がります。使用されていないホームに向かうコンコースとの間には、簡易の壁が設置されています。幻のホームに向かうことはできません。

コンコース内にはトイレ以外になにもありません。

改札を出てすぐ右折すると、空港第2ビル駅(成田空港第2ターミナルの地下)への通路になります。

地下通路で第2ターミナルへ

東成田駅の改札を出て右折すると、延々と長く細い通路が続きます(写真は第2ターミナル側から撮影)。

改札を出て5分くらい歩くと、ようやく明るいコンコースに出ます。空港第2ビル駅の出口専用改札の前にでます。右折するしかないので右へ。

振り返ると、東成田駅の看板があります。第2ターミナル内のここにしか案内が書かれていないので、知らない人はこの通路の存在に気づけないです。

右折してまっすぐ進むと、ドトールコーヒーが見えます。突き当りを左折すると、空港第2ビル駅・成田空港第2ターミナル駅です(右折するとカプセルホテル)。

東成田駅から地上に出てみる

改札を出て正面には地上に出る階段が、左手奥に向かうと第5ゲート(貨物エリア)へ出る階段があります。

まずは地上に出てみましょう。エスカレータは昇りだけ運行しています(下りは閉鎖)。

駅正面と言っていいのでしょうか。地上に出ました。

駅前の道を横断歩道を渡って、高架下を抜けると、空港ターミナルに向かうバスの発着があります。第1ターミナルから第3ターミナルに向かう無料循環バスが停車します。

バスは他のターミナルと違い、降車ボタンを押さないと停車しません。駅構内にはターミナルへのバスがあると標記がありますが、駅から地上出た場所には詳しい案内が無いので、場所を知らないとたどり着けません。

東成田駅がターミナル駅だった時代はよく使われていたルートのようです。空港敷地内なので、周囲にはあまり何もありません。

京成成田駅から成田空港に向かうとき、空港第2ビル駅に向かうより東成田駅に向かった方が70円安く済みます。何度も往復すると東成田駅の方が格段にお得になるので、空港関係者の利用が多いようです。

地上から第2ターミナルに行ってみる

次に第5ゲートへの出口に進んでみましょう。細い通路を進んで、階段を昇ります。守衛さんらしき人がいる前を通っていきます。

駅か倉庫やよくわからない建物に出てきます。建物を出て左折すると第1ターミナルに向かうことができます(徒歩10分以上)。右折すると第2ターミナルに向かえます。

地上から第2ターミナルに向かうのは少しややこしいです。第2ターミナルの地上正面にはバスターミナルがあるので、それを避けて第2ターミナルに入る必要があります。具体的には、駐車場の2階を経由します。

第5ゲートを出て右を向いたところ。正面に第2ターミナルビルがあります。その手前がバスターミナルです。目の前に信号(空港東通り3交差点)があるのですが、その対角線向こう側に第2ターミナルビルの駐車場(赤丸)があるので、そこを目指します。

駐車場建物前に案内板があります。左に向かいましょう。

建物に沿って歩いていると、建物内への案内板があります。建物内に入ります。

さらに案内に従って駐車場内を進んでいきます。

第2ターミナルの南棟2階入り口に到着です。地下を通るよりアップダウンや信号があるので時間がかかります。

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まとめ

2022年春の日本一短い鉄道 芝山鉄道の旅でした。1駅区間2.2kmわずか3分の旅ですが、東成田駅がなかなか濃密で、大冒険になってしまいました。

当然ですが、第2ターミナルと東成田駅を徒歩で行ったり来たりです。何してるんでしょうねえ。短い路線ですが、脚にはいいかもしれません(笑)。

紀州鉄道とちがって列車の速度は速いので、乗車時間はすぐです。1時間に2本程度運行しているので、乗って帰ってくるのは楽です。JR木次線のように距離があって本数の少ない路線の方が、乗りつぶしの難敵になります。

過去の栄光の跡にひっそりとたたずむ巨大な東成田駅と、小さいながらも高架地上駅で駅前ターミナルまで完備している芝山千代田駅。今回は対照的な2駅をさせていただきました。

次回は、真の日本一短い鉄道の記事です。

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