【国内鉄道旅】日本一短いローカル私鉄? 紀州鉄道に乗る 廃線跡を歩く

はじめに

今回は、2022年紀州鉄道の旅です。紀州鉄道はその名の通り紀州和歌山県にあります。JR御坊駅から西御坊駅までのわずか5駅2.7kmの区間で運行されています。日本一短いローカル私鉄がうりみたいです。

とまあ、この記事を書いていたところ、この記事公開のわずか3日前、大手新聞会社が紀州鉄道の特集記事を組んでしました。その新聞では、紀州鉄道を「日本一短い鉄道」と記事にしていましたが、日本で最も短い鉄道は千葉の芝山鉄道になります。ただし、芝山鉄道は純粋な私鉄ではなく第3セクター運営です。上下分離方式路線まで含めて考えるとややこしいので、そこはスルーさせてください(興味ある方は調べてみてください)。

写真の都合上、2014年に訪問した際の写真も含まれています。ご容赦ください。

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JR紀勢本線(きのくに線)御坊駅から紀州鉄道に乗り換え

JR御坊駅は特急停車駅です。新大阪駅から特急「くろしお」で1時間45分くらいで到着します。

紀州鉄道とJRは改札が共用です。

御坊駅は街の中心部から少し離れた場所にあります。駅前にはコンビニや土産物屋がありますが、周囲は田畑に囲まれた場所です。

街の中心の商店街や病院、学校に向かうには、紀州鉄あるいはバスでアクセスする必要があります。そのため、ローカル私鉄ですが、朝夕を中心に乗客がいらっしゃいます。

2014年当時の写真

御坊駅の0番線から紀州鉄道は発着します。JRの1番線と共用ホームになっていて、改札を出て左手(大阪側)に向かいます(改札もJRと共用)。

上記写真は2014年当時のものです。御坊駅0番線に停まっているのは、北条鉄道から譲渡されたフラワ1985形で、紀州鉄道ではキテツ1形と呼ばれていたようです(2022年現在、すでに運用を外れています)。

列車というよりレールバスですね。外観もバスっぽいです。紀州鉄道は非電化なので、運用車両は気動車になります。車掌さんの乗車しない、ワンマン運行です。

全区間で2.7kmしかないので、歩いても問題ない距離です。また、4駅目の市役所前駅までは並行路線でバスも運行しているので、電車が無い時間帯はバスを利用してもいいかもしれません。

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途中駅(学門駅・紀伊御坊駅・市役所前駅)

御坊駅を出発し、田園風景の中を走っていきます。

1駅目は学門駅です。無人駅で、改札も無く、1面1線のプラットホームしかありません。

目の前に高校があるので学門駅ですね。以前、通学時間帯に乗車したことがありますが、学生さんがまずまずの人数乗車していました。

学門駅の記念乗車券が、合格祈願のお守りとして有名です。学門駅は無人駅なので、隣の紀伊御坊駅で販売しています。信楽高原鉄道から移籍したSKR300形のSKR301が停車しています。

学門駅駅から次の紀伊御坊駅まで、わずか300mです。

紀伊御坊駅は紀州鉄道で唯一の有人駅で、ちゃんと駅舎もあり、御坊の街中にあります。駅前は商店街などがあったようですが、閑散としています。近くに比較的大きな病院があり、そちらへの足として使われているようです。

2014年当時の写真

駅舎と反対側のホームは使われていないようですね。1面1線のホームになります。以前、ホームの西御坊駅側に車両が1両保存されていました。キハ600形、キハ603です。

2017年に駅から線路沿い100mくらい御坊駅側踏切脇の「ほんまち広場603」に移設されています。店舗として利用されているようです。

2022年現在、同じ場所にはキテツ1形が置かれています(運用外)。

紀伊御坊駅には車庫もあります。信楽高原鉄道から移籍したSKR200形のSKR205も見えています(写真は公道から撮影しています)。

次の駅、市役所前駅に向かいます。市役所前駅近辺までくると、国道42号線にかなり近く、人や車の往来が多くなってきます。駅自体はホームのみの1面1線です。

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終着駅 西御坊駅

終着駅は西御坊駅に到着です。所要時間は約8分。紀州鉄道は超短距離路線です。

西御坊駅は駅舎があります。以前は有人駅だったようですが、2022年現在は無人駅です。

駅の北側の一直線の線路です。

駅には信楽高原鉄道から移籍したSKR300形のSKR301が停車しています。車体に描かれているのは宮子姫のキャラクターです(御坊市出身で藤原不比等の養女となったそうですが・・・ぜんぜん知らんし)。

駅内の待合室の様子です。閑散とした感じです。写真奥が駅裏方向で、駅裏に出ることもできます。

時刻表です。1時間に1-2本運行していますが、運行のない時間帯もあります。最終便が20時前というのは早いですね。

駅裏側に細い路地が続いています。

車両止めの向こう側になります。紀州鉄道は西御坊駅以遠も運行されていたのですが、1989年に廃線となっています。当時の路線がまだ残っています。

駅周辺は住宅街や商店街があり、乗客もいらっしゃいます。紀州鉄道の利用客は少なめですが、今のところ廃線にするという話はなさそうです。

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西御坊駅から廃線跡をたどる

西御坊駅以南の線路は、橋梁部分は撤去されていますが、線路はそのままです。

西御坊駅から3kmくらい南に歩いた場所から北に見ています。ずっと線路が続いているんですね。

もう少し南に向かうと、線路が2本になって途切れています。突き当りは日高川という川の堤防になっています。1989年まで日高川駅があった場所です。ホームらしき構造物も残っていますね。一応、私有地になるので敷地外から撮影しています。

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まとめ

2022年(一部2014年)の日本一短いローカル私鉄?の紀州鉄道の旅でした。全路線わずか8分の旅です。ローカル路線の雰囲気がこれでもかというくらい漂う鉄道です。

今回は2.7kmと短い路線なので、徒歩も交えて全駅巡ってみました。健康にもよかったと信じています(笑)。

全線乗りつぶしを夢見る鉄道マニアの方も来られたりするのでしょうね。意外に本数は多いので、乗って帰ってくるのは楽です。JR木次線のように距離があって本数の少ない路線の方が、乗りつぶしの難敵になります。

あと、個人的に、廃線跡は大好きです。当時の雰囲気を勝手に想像して盛り上がっちゃいます。JR北海道の廃線跡を巡る旅なんかもいいですよね。廃線跡の情報収集が大変ですし、お金も時間もなくて、今のところ夢のまた夢です。

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