【国内鉄道旅】2016年天王寺から 乗り鉄旅(2) ありし日の浜寺公園駅舎(阪堺電車阪堺線/南海高師浜線)

はじめに

前回に引き続き2016年1月の阪堺電車の旅です。前回はJR天王寺駅から出発し、阪堺電車上町線→南海本線→汐見橋線→桜川駅→阪神・近鉄線→日本橋駅→堺筋線→恵美須町駅と逆「の」の字でトリッキーな乗り継ぎ旅をしました。

今回は大阪メトロ恵美須町駅から地上に出たところから出発です。

スポンサーリンク


十日戎と登録有形文化財「浜寺公園駅」

大阪メトロ恵美須町駅は大阪日本橋の堺筋でんでんタウンにあります。1990年くらいまでは電気店(小売店)が軒を連ねていて、まさに電気屋の町でした。その後、パソコンパーツの町に変わり、2010年ごろからマニアの町になってきています。

通天閣や天王寺動物園へも近いですが、駅名の由来となる今宮戎からも近いですね。大阪メトロ恵美須町駅を出て、堺筋を南に歩いていると、多くの人出が見えました。

1月10日前後は、今宮戎神社で十日戎が催されています。まったくの偶然ですが、せっかくなので立ち寄ってみました。最寄り駅は南海高野線の今宮戎駅(なぜか南海本線だとホームが無いので停車しない)なのですが、恵美須町駅からでも徒歩5分程度でたどり着けます。

寄り道から本業(?)に戻りましょう。堺筋を南下すると、阪堺電車の恵美須町駅に到着です。かなり年季の入った駅舎ですね。

主に使用されているのは1番線で、写真左奥に2番線が見えています。2020年に駅舎が改修されてホームが南の方に移設され、2番線は撤去されています。ここから阪堺電車の阪堺線で南下します。1962年導入のモ351形ですから、50年以上走っていることになります。派手な車体ですが、駅舎と同じく年季が入っています(写真の352号は、この年の9月に脱線し廃車になっているらしいです)。

阪堺線も路面電車です。住吉停留所付近の様子ですが、左側から天王寺方面からの上町線路線、右方向が住吉公園停留所への路線、そして阪堺線のまっすぐの路線があります。住吉停留所で路面電車の線路が十字クロスしています。左側から右方向へ抜ける路線に、ついさきほど乗ってたんですよね。左手奥には住吉大社があります。

住吉公園停留所方面への路線が右手に見えます。2021年現在、この路線は廃線となり、舗装されて駐車場になっています。写真左に見える黄緑色の駅舎は、住吉停留所のものです。

さらに乗車して、我孫子道停留所に到着です。このあたりは電車専用軌道です。

恵美須町発の阪堺線電車は、最長で我孫子道までです。ここから阪堺線をさらに南下するためには、天王寺からきた電車に乗り換える必要があります。

我孫子道には阪堺電車の車庫があります。

ほとんど待ち時間なく電車がやってきました。今まで乗っていた車両に比べて新しい印象ですが、1987年導入のモ701形ですから30年近く運用されています。

我孫子道から、さらに南下していきます。

やがて終着駅に到着です。1面1線で行き止まりになっているシンプルな終着駅ですね。

阪堺電車の南端駅になる浜寺駅前停留所です。

こちらの駅舎もかなり時代を感じさせる雰囲気です。

駅の向こう側には浜寺公園が見えます。海に面している公園で、ボート競技の練習光景がよく見られます。

浜寺駅前停留所は南海本線浜寺公園駅の目の前にあります。ここから南海本線に乗り継ぎましょう。

浜寺公園駅は東京駅で有名な辰野金吾による設計で建てられた木造駅舎です。2016年1月の当時、現役で利用されていました。同年1月28日をもって閉鎖され、仮駅舎の供用が開始となり、旧駅舎は2017年に広場に移設されています(カフェになっているらしいです)。

2016年当時、日本最古の木造駅舎だったようです。レトロな雰囲気が最高ですね。南海本線は高架化事業が進んでおり、近いうちに地上駅ではなくなる予定です。

浜寺公園駅は普通列車しか停車しません(厳密にいうと準急も止まりますが)。ここから上り列車に乗りました。

4駅乗って、堺駅に到着です。堺駅は一部の特急ラピートを除いて、全列車が停車します。

スポンサーリンク


スターウォーズな列車と南海高師浜線

堺駅で下り線ホームに向かうと、いかつい電車が入線してきました。関西空港となんば駅を結ぶ南海50000系「特急ラピート」ですが、スターウォーズの映画「フォースの覚醒」とのコラボで、漆黒のラッピング列車になっていました(普段は濃紺の車体です)。

車内のデッキもスターウォーズ。

客車内もスターウォーズです。もともと宇宙船のような丸い窓が、すごくフィットしています。

ラピートで1駅(普通列車13駅)10分、岸和田駅に到着です。

それにしてもラピートはいろいろなラッピング塗装をしています。朱色に染まった「ガンダム・ネオ・ジオン塗装」や、LCCのpeachとのタイアップでピンク色に染めてみたり。他にもいろいろあったらしいですが、ネオ・ジオンが一番格好良かったかな。

さて岸和田駅で降りて、上りホームに向かいます。先ほどから南海本線を行ったり来たりです。かなり頭のおかしい乗客です。

空港急行で1駅難波方面へ、羽衣駅に到着です。羽衣駅って先ほどの浜寺公園駅の隣駅です。何してるんでしょうかね。

羽衣駅の上り線ホームを和歌山方面に歩いていきます。3番線ホームを目指します。羽衣駅周辺も高架化の真っ最中で、高架線路を建設中なのが見えます。

3番線は南海高師浜線のホームです。高師浜線は、羽衣駅と高師浜駅を結ぶ1.5kmの超短距離路線です。普通に歩ける距離ですね。2021年現在、羽衣駅高架化事業の影響で、高師浜線は運休中で、代替としてバス路線が運行されています。

3番線ホームの駅名標も一方の駅しか書かれていません。

南海高師浜線は南海本線と少しだけ南に並走し、すぐに西側(海側)に曲がっていきます。

2駅3分で終着駅に到着。ホームは高架されており、1面1線で行き止まりになっています。行き止まりなので、(線路に行き過ぎる余裕が無いため)ゆっくり停車します。

高師浜駅の駅名票です。

2両1編成のみで運用され、各駅停車しかありませんが、高師浜駅周辺は住宅地として発展しているため、乗降客はかなり多いです。

ただ、駅前広場はこじんまりとした感じ。とても鉄道駅とは思えない雰囲気です。車が侵入できないロータリー状の広場です。

高師浜線は盲腸線(乗り継ぎができない盲端路線)なので、ここからは同じ電車に乗って戻るしかありません。OKA-HNDの飛行機修行みたいですね(鉄道派の方にはわかりにくい表現かな)。あとは羽衣駅を経由して戻るだけなので、今回の記事はここで終了にさせてもらいます。

スポンサーリンク


まとめ

2016年のJR天王寺駅からの鉄道旅はここまでです。朝7時18分に阪堺電車に乗り込んでから、大阪市、堺市、高石市、岸和田市あたりをグルグル回り、高師浜駅に着いたのが10時50分です。所要時間約3時間30分で、新幹線なら東京まで余裕で行けますが、大阪府内をうろうろしていただけです。

全国いろいろなところに鉄道・航空旅行をしてますが、意外に地元周辺に足を延ばしてないんですよね。南海、阪急あたりの私鉄は、私鉄のカラー強すぎてそれぞれの列車に個性が感じられない(あくまで私の意見ですが)ので、あまりテンションが上がらないんです。JRの個性的な特急が大好きなんですよね。

2016年以降、住吉公園停留所の廃止、浜寺公園駅舎の閉鎖、高師浜線の運休など、どんどん鉄道の世界も変わってきています。もう一度訪問する必要がありそうですね。

さて、最近、当ブログでは、ちょっと不思議な現象が起こっています。旅行ブログであり、世界旅行がメインで、飛行機旅行がメイン(のはず)です。ところが、本来の企画である飛行機旅、ラウンジ体験記より、鉄道記事の方がアクセス数が10倍以上多いです。

正直、流入元がこちらではわかんないので、鉄道好きの方がどうやって訪問していただいているのかわからず、プチ困惑中です。私、当ブログを立ち上げて3年半が経ちますが、ブログというものについてあんまり詳しくないので。

鉄道好きな方のパワーの方が、飛行機好きな方より人口が多いんでしょうか? 鉄道対飛行機の愛好家比は4対1ぐらいとききますが、このブログの実感では15対1くらいありそう。私はどっちもOKなので、どちらの方も訪問をお待ちしております。あと、コメント投稿が(泣きそうなぐらい)少ないので、応援コメントもぜひ(コメント非公開希望なら、その旨記載していただければ対応させていただきます)。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする