はじめに
今回はローカル鉄道の旅記録です。2025年千葉県流鉄流山線の乗車記録です。

流鉄流山線は馬橋駅~流山駅の約5.7kmという短い運行区間の鉄道路線です。全線電化の単線路線になっています。運営会社の正式名称が「流鉄」で、元々総武流産電鉄だったようですが略称を正式名称化したようです。

北陸鉄道も地方私鉄の例にもれず、厳しい運行環境になっています。路線のある千葉県流山市は東京都のベッドタウン的存在で、流鉄路線から常磐線を利用して都心に通勤する方が多かったようです。2005年に開業したつくばエクスプレスの影響でつくばエクスプレス沿線の乗客が流出し、利用客が大幅に減少したようです。
民間資本の民間路線です。紀州鉄道と同様に、関連会社の収益で路線維持がなされています。
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JR新松戸駅から幸谷駅へ移動

スタートは流鉄幸谷(こうや)駅です。途中駅からの乗車になったのには訳があります。

幸谷駅はJR新松戸駅から乗換可能な距離にあります。JR新松戸駅は武蔵野線と常磐線緩行線が利用可能です。今回は武蔵野線でアクセスしたので、新松戸駅からの乗車になりました。

新松戸駅を出て武蔵野線の高架の下を歩きます。

信号を渡ると正面突き当りに駅が見えます。

駅舎は線路の向こう側なので、踏切を渡ります。

幸谷駅は1面1線の駅です。

駅舎内です。私鉄では珍しいですが、流鉄は全駅に駅員が配置されています。改札は有人改札になります。

190円で終点の流山駅まで行けます。

馬橋方面から列車がやってきました。西武鉄道101系車両が5000形として運行されています。1編成2両で5編成あるそうです。こちらは黄色の車体の「なの花」車両です。

幸谷駅から5駅先の流山駅に向かいます。

車内は通勤型のロングシートです。全駅に駅員がいるので、ワンマン運行にありがちな整理券や運賃箱などの設備はありません。
幸谷駅から流山駅へ

幸谷駅を出て、次の駅は小金城趾駅です。単線路線の流山線で唯一交換可能な駅で、1面2線の駅になっています。

流山から来た列車は5000形さくら編成です。

小金城趾駅を出ると次は鰭ヶ崎駅です。1面1線の単線ホームです。つくばエクスプレスとJR武蔵野線の南流山駅まで800mくらいで、頑張れば歩けます。

徐々に雨が強くなってきました。

その次が平和台駅です。こちらも1面1線のホームです。

そして終着駅流山駅に到着です。
流山駅周辺を散策。

流山駅は流山線の終着駅です。

駅前は少し広くなっています。

駅舎内はシンプルな構造です。もちろん駅員が常駐しています。

駅構内には流鉄印の自動販売機がありました。

駅の西側が正面になります。盲腸線でここから乗り換える鉄道路線はありませんが、バス乗換は可能です。

駅正面から少し西に進むと、流山駅停留所があります。

JR松戸駅や南流山駅、東武鉄道江戸川台駅に向かう路線があり、比較的本数は多いです。

運行は京成バスになります。

跨線橋で駅の反対側(西側)に出ると、こちらも広いロータリーのようになっています。

流山駅東口停留所があります。

こちらは東武バスが柏駅に向かう路線を運行しています、本数はかなり少ないです。少し東の広い道に出て流山市役所前停留所まで行くと、流山おおたかの森駅や南流山駅に向かう路線があり、そちらの方が本数は圧倒的に多くなります。

流山駅は1面2線のホームです。さらに向こう側は車庫になっていて、車庫の向こう側は線路がありません。5000形流星編成とJR車両が駐留しています。

跨線橋から平和台駅方面を眺めます。流山駅はホームの無い側線が多いことがわかります。こちら側の側線にもJR車両が駐留しています。

JR東海の211系電車です。現在の運用車両からの入れ替えを予定しています。2025年7月から、順次2両4編成を受け取ったそうです。まだJRの表記のままなので、今後塗装などがなされるのでしょう。
流山駅から馬橋駅へ

さて、盲腸線なので流山駅から鉄道を乗り継ぐことができません。来た路線を戻りましょう。

小金城趾駅ですれ違ったさくら編成のロングシート車両がやってきました。この日はさくら編成となの花編成の2両で運用しているようです。

さくっと飛ばして、終点の馬橋駅に到着です。

流鉄馬橋駅は1面2線のホームがあります。2番線に若葉編成が停車していますね。5編成あるそうですが、もう1つのあかぎ編成は2025年9月に引退したそうです。

馬橋駅の東側には常磐線の線路があります。1番線ホームと常磐線急行線がつながっていて、車両の受け取りなどに使われるそうです(スイッチバックが必要らしいですが)。

馬橋駅の駅構内もシンプルです。

流鉄改札からJR馬橋駅の改札に向かうには、跨線橋を渡る必要があります。跨線橋からの景色です。

反対側です。右側(東側)の1線が流鉄の線路です。常磐線急行線は通過駅なのでホームがありません。

JR馬橋駅は橋上駅舎・改札になっています。こちらの駅の乗り換えは距離が短いのでスムーズです。

常磐線は新松戸駅も馬橋駅も急行線(快速や特急)が通過するので、流鉄からの乗り換えは緩行線(各駅停車)の乗換のみとなります。各駅停車で都心方面に向かうと、北千住駅から東京メトロ千代田線に入るので、上野方面には行けません。上野方面に向かうには、途中で急行線の快速に乗り換える必要があります。ちょっと不便ですね。

ここから都心に向かう予定ですが、乗れない快速列車を見送ります。松戸駅まで出て乗り換える必要があります。
まとめ
2025年秋の流鉄流山線の旅記録でした。
ローカル路線と書きましたが、1時間に3~4本と比較的列車本数は多いです。全線走破してもわずか12分ですから全駅途中下車も簡単です。ただ、盲腸線なので、往路と帰路が同じ車窓になってしまうのが残念なところですね。
乗換駅でJR急行線が停車しなかったり、つくばエクスプレスに乗客がとられたりと、若干不幸が多い路線です。でもローカル線らしい味わいのある駅舎がいいですね。今後も頑張ってほしいところです。
