【国内鉄道旅】2022年岡山駅から鉄道旅 最後の国鉄型電車特急 381系特急やくもで鳥取県米子市へ 米子城址を訪問

はじめに

旅行が大好きのタビズキです。今回は2022年秋の鉄道旅です。岡山から山陰鳥取県の米子へ。今回の目的は、JR特急「やくも」に乗ることです。

JRが国鉄と言われた時代、日本全国にL特急とよばれる特急がネットワークを築きました。特徴的な絵柄のヘッドマーク、国鉄色と呼ばれるクリーム色の車体、朱色のストライプ(寝台特急として兼用運用された車体はブルー)。ターミナル駅から、国鉄色の特急がさまざまな地域に出発していきました。

米子駅の特急やくも(2022年)

JRが発足し、2000年以降、ブルートレインが見かけなくなっていったように、国鉄型特急も姿を消しつつあります(国鉄型の定義にも諸説あるかと思いますが)。私はこの国鉄型特急のフォルムと昭和的な雰囲気が大好きで、徐々に姿を消していくのはとても寂しいです。

381系は直流電車特急で、振り子方式が導入されています。振り子方針の電車は曲線路線での速度低下を抑えられるため、山間部の多い路線に投入されてきました。特急くろしお、しなの、北近畿地区特急などに充当されていましたが、定期運用で残るのはやくものみです。振り子なしの国鉄型183系、185系、189系、485系などはすでに定期運用から外れています(185系や改造485系は臨時列車として残っています)。

振り子方式特急入れ替えられた車両は、意外にも非振り子方式特急です。北陸新幹線開通の影響で不要になった車両(683系⇒289系に改称)が玉突きのように押し出され、北近畿地区やくろしおとして運用されています。直線加速性能にすぐれたこれらの車両は優秀で、曲線区間で速度が落ちても遅れを取り戻すことができ、到着時間は以前とほぼ同等を維持しています。

特急やくもで用いられている381系は、2024年度に新型車両に入れ替えが予定されており(新型車両は振り子方式だそうです)、これで国鉄型車両が無くなる予定です。

意外にも(?)、私が特急やくもに乗るのは今回が初めてです。まだ運用終了まで余裕がありますが、今のうちに乗っておこうと言ってきました。

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岡山駅から特急やくもに乗車 

今回のスタートはJR岡山駅です。岡山駅は山陽新幹線の全列車停車駅であり、山陽本線(伯備線)、津山線、宇野線(瀬戸大橋)、吉備線などの路線が乗り入れているターミナル駅です。

大阪から岡山駅までは新幹線で。さくらは普通指定席でも2列-2列で席が広く、愛用させてもらってます。

新大阪駅で購入した駅弁を車内でいただきました。特急やくもは車内販売が無いので、お腹の準備も万全です。

お目当ての特急やくもは山陽本線下り乗り場の2番線から発車します。倉敷駅から伯備線に入り、山陰方面に向かいます。普通列車を含め、伯備線の列車のほとんどは岡山駅が始発になります。

岡山駅の特急やくも(2022年)

特急やくもが入線してきました。振り子方式381系です。

岡山県から鳥取県に入り、終着駅は島根県出雲市です。381系は直流電車特急なので、直流電化されている区間しか運行できません。山陽本線や伯備線は電化していますが、山陰本線は伯備線の乗換駅である伯耆大山駅から西出雲駅(出雲市駅の西隣駅)までしか電化していません。出雲市駅までしか行くことができないんですよね。

出雲市駅のサンライズ出雲(2009年)

山陰本線の特急列車は、多くが気動車です。やくものような電化車両は、サンライズ出雲くらいですね。山陰本線ではレアな存在です。

さて車内に入ります。

テーマカラーである朱色の2列+2列シートです。

前の席についたテーブルと、ひじ掛けにもミニテーブルが用意されています。席には通常コンセントが1つ用意されています。

列車は山陽本線を西に向かいます。倉敷駅で伯備線に入り北上します。伯備線はほとんどの区間で単線です。いくつかの駅で対向車両の通過待ちのために停車します。

伯備線の主要駅である新見駅に到着。ここまで約1時間です。まだ全区間の半分も走行していません。

さらに進んで、山陰本線との接続駅である伯耆大山駅に到着です。JR貨物の山陰方面終着駅です。備線内は貨物列車が走行しますが、山陰本線は貨物列車が走行しません。山陰本線に所属する途中駅で唯一貨物を見ることができます。

伯備線の列車のほとんどは山陰本線に乗り入れ、2つ先の米子駅まで運行されます。そのためか、米子駅まで複線区間になります。

2時間以上かかって、米子駅に到着しました。今回の目的地は米子です。こちらで下車します。

私の乗っていたやくもが米子駅の最終列車で、発着の電光掲示板は消灯していました。以前は24時以降に到着する普通列車があったと思いますが、JR西日本はダイヤ改正のたびに終電の繰り上げています。

2022年秋現在、米子駅は大規模改装中で、駅舎は仮設です。

2023年春に新装開業予定です。とても近代的なビルになりそうですね。

2015年の米子駅

以前の米子駅です。とても大きな駅舎ですね。新しい駅はすこしこじんまりした感じになりそうです。

2022年秋の米子駅の様子です。旧駅舎はすっかり撤去されています。

バスターミナルは健在。鳥取県西端の中心都市で、さまざまな方面に路線が出ています。

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米子城址を訪問

米子市での宿泊はANAクラウンプラザホテル米子です。駅から徒歩10分。遅い時間ですが、駅前は明るいので、問題なく歩いて来れました。

米子城址はホテルの目の前です。朝早く訪問してみました。

米子城は明治維新の際に廃城となり、天守閣を含めた城郭施設が残っていません。

朝5時過ぎにホテルをでて、ホテル前の国道9号線を山の方に向かいます。

右手の山に登る細道に入ります。

左手に階段があります。細くて雑草が多く茂った道なので、朝の暗い時間帯はちょっと怖いです。

暗くて足元もきちんと見えません。

少し明るくなって見やすくなってきました。

10分くらい昇ると、石垣が見えてきます。

頂上は整備されています。朝早いですが、数名の方がいらっしゃってました。ご来光を待っているのでしょうか。

残念ながら曇天で、朝日を見ることはできませんでした。

中海側(日本海側)の景色です。

景色を鑑賞した後、下山しました。往路とは別ルート(たぶんこっちがメインルート)で下山します。米子城址の駐車場に出ます。

ふもとにも石垣が残っています。天守閣が無いのが残念ですね。

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まとめ

2022年秋に乗った特急「やくも」の乗車記録と、米子城址への訪問記でした。381系やくもはあと2年で乗りおさめ、今のうちですね。

米子城址はANAクラウンプラザホテル米子の目の前で、米子駅から歩ける距離にあります。米子市内を見下ろせる展望は一見の価値がありますよ。

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