【世界一周解説編47】ドイツの観光地周遊に便利なフリー鉄道乗車券「ジャーマンレイルパス」を紹介 2026年情報

ドイツの観光地周遊に、お得で便利なフリー鉄道乗車券「ジャーマンレイルパス」がおすすめです。スマホアプリ「Rail Planner」で簡単に購入、登録、席の予約ができます。ドイツ国内だけでなく周辺国へ旅することもできる優秀な周遊券です。アプリの使い方からおすすめの利用方法まで、2026年の情報を紹介します。

2026年の変更点
・2025年12月から連続タイプConsecutive Passが販売中止
・2024年頃から紙チケットが販売中止されスマホアプリで利用が必須
・2026年現在、ツインはEurailのHPでのみ購入可能
・ポーランドやチェコへ向かう国際路線は利用不可に

世界一周2025(スターアライアンス世界一周運賃)の最初の記事はこちら↓

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ジャーマンレイルパスとは 適応範囲・購入方法も

ジャーマンレイルパスとはドイツ国鉄(Deutsche Bahn:DB)とその提携路線が乗り放題になるパスチケットです。日本のJRが発行するジャパンレールパスのように、ヨーロッパに居住しない方のみ利用可能になっています。

チケットと購入方法

以前はジャーマンレイルパスの紙チケットもあったのですが、2026年現在はEurail(Rail Planner)アプリでのオンライン運用に特化されています(モバイルパス)。ジャーマンレイルパス利用には、現地で常にデータ通信環境(WIFIなど)を確保しておく必要があります(列車の変更を絶対しないなら1日の最初だけでOKかも)。

また、2025年12月まで連続タイプ(Consecutive Pass)といって連日利用で少し安いチケットがあったのですが販売中止となり、2026年現在フレックスタイプ(Flexi Pass)のみの販売となっています。

フレックス 1等 2等 1等ユース 2等ユース
3日 359(610) 268(456) 269USD 200USD
4日 407(692) 305(518) 305USD 229USD
5日 450(766) 337(574) 337USD 253USD
7日 523(890) 391(664) 392USD 294USD
10日 611(1040) 488(830) 458USD 366USD
15日 779(1322) 603(1034) 584USD 456USD

Eurail公式サイトの価格 単位はUSD ()はツインの2人分価格

ユースは4~27歳で、11歳以下は大人と同時発券で共に行動することが条件で無料となります。パスは利用開始から1月で無効になるので、1月内に使い切る必要があります。

ツイン価格は大人2名同時発券で共に行動することが条件で利用可能な廉価チケットです。2026年1月現在、Eurail公式サイトの見つかりにくいサイトでのみ購入可能です。

Eurailの公式サイトで購入するのが正規ルートで、DB公式HPから購入する場合もEurailサイトに遷移します。ツイン以外のチケットはKlookKKdayヨーロッパ鉄道チケットセンターなどのOTAでも購入可能です。OTAの方が若干安いケースもありますが、利用方法は同じアプリを使います。DBの販売代理店<dbregio-shop>は2025年いっぱいでクローズしました。

日本でいう特急券と乗車券が有効な状態ですが、指定券が付いていないものだと思ってください。ドイツの高速特急は全席指定されていますが、利用していない席があれば予約が無くても座れます。2等席は指定が無いと座れないことが多いです。席の予約には別途指定料金が必要です。また、1等のパスであっても駅ラウンジが利用できません。

適用範囲

ドイツ国鉄およびその提携路線(元DBで第三セクター運行している路線)が利用可能です。一部私鉄も利用可能なのですが、ややこしいので割愛します。興味ある方はこちらをご覧ください。

DBの公式サイトで予約可能な路線のほとんどが利用可能だと思ってください。乗車時にEurail(Rail Planner)アプリで乗車する列車の登録が必要なのですが、適用外の列車は登録できない(乗車できない)ようになっています。乗車可能かどうか確認する意味でもアプリは便利です(利用時にアプリは必須ですが)。

ドイツ都市圏の近郊路線(Sバーン)も利用可能ですが、地下鉄(Uバーン)やトラム、路面電車、バス路線、ナイトジェットなどの夜行列車(一部利用可能)は利用できません。DBはドイツ国外にも路線を持っているため、一部の国際線路線も利用可能です。

ジャーマンレイルパスで利用可能な国際線路線
●オーストリア
・Munchen~Salzburg、Kufstein WestBahnを除く
・Munchen~Innsbruck オーストリア国鉄レイルジェットとユーロシティー
●スイス
Frankfurt~Basel bad
・Stuttgart~Schaffhausen
●イタリア(座席指定が必要なようです
・Munchen~Bolzano/Bozen、Trento、Verona、Bologna、Venezia、Ancona
オーストリア国鉄レイルジェットとユーロシティー・ブレンナー
●ベルギー
・Koln~Bruxelles、Liège-Guillemins ICE(ユーロスターは除く)
※ポーランドやチェコ路線は利用できなくなったようです

ドイツを中心に各地を巡る観光に利用するとお得で便利です。ロマンティック街道やクリスマスマーケット巡りなどで重宝します。ちょっと足を伸ばして、オーストリア・ザルツブルクやイタリア・ベネチアなどの訪問もできます。特急列車(ICEなど)の一部で座席指定が必須の列車もあるので注意しましょう。

ジャーマンレイルパスの範囲外への旅程が多いようなら、ユーレイルパスの方がお得なケースもあります。

1等席と2等席の違い

1等と2等のどちらを購入すべきか考えてみましょう。

1等のメリット
利用者が少ないため予約が無くてもほとんどの場合で席に座れる
利用者が少ないので静かで落ち着いた雰囲気、立席乗客も少ない
ICEやECなど食堂車が付いている列車は食事のデリバリーが可能
チケット売り場で1等が優先される
席を予約した場合、問題なく座れる
※ジャーマンレイルパスでは駅ラウンジ利用不可です

1等のデメリット
2等より高い
1等車両が少ないため車両までの移動が面倒
車内販売が来ない
ほぼ確実に検札がある

早朝などの人が少ない時間帯を除き、2等は席の確保が難しいと思ってください。繁忙期は席の予約すら困難なことがあります。席を確保しやすいことが1等の最大のメリットで、ジャーマンレイルパスの1等・2等の価格差を考慮すると、1等の購入を強くお勧めします。

ドイツでは列車の運休、目的地や経路変更は日常茶飯事です。駅のチケット売り場では1等客が2等客より優先されるので、イレギュラー時は1等の方が安心です(そもそもスマホで予約調整した方が早いですが)。

1等車両は2等より少ないです。席を予約していない場合、1等車両を探すのは面倒で、荷物が多いと大変なこともあります。1等車両の地味なデメリットです。2等は混雑しているので検札が少ないのがメリットになります(1等は必ず検札が来るので、すぐにスマホを出せるようにしておく必要があります)。

シュトゥットガルトSバーンの1等席:コンパートメント8席だけ 予約不可

ちなみに、Sバーンのような都市近郊路線(日本の中央総武線や京都神戸線みたいな路線)にも1等席はありますが、非常に少ないです(路線によっては0~10席程度)。検札がほとんどないので、どう考えても1等チケットを持っていない方が2等が混雑しているので座りに来て、座れないことも多いです。

ジャーマンレイルパスの実際

ジャーマンレイルパスの利用手順

ジャーマンレイルパスを実際に利用する手順です。

①ジャーマンレイルパスを購入する。
Eurail公式サイトで購入するのが一般的ですが、OTAでも購入可能です。

②Eurail(Rail Planner)アプリをスマホにダウンロードする。

③アプリにジャーマンレイルパスを登録する。
オーダー番号と姓を入力します。

④利用する列車を検索・保存する。
アプリで簡単に検索、保存できます。この時点ではまだ乗車は確定していません。⑤を先にしてもOKです。

Plannerボタンから入って、旅程を検索して登録します。登録するとMy Trip内に登録されます。

⑤利用開始手続きを行う。
バリデーションと言います。パスポート番号と開始日の登録が必要です。開始日はキャンセルできません。開始日の開始手続きは乗車直前までできるので、ぎりぎりまで待ってもいいです。

⑥保存した乗車予定列車を登録する。
バリデーションされた有効なパスがあれば、乗車予定の列車を登録可能です(登録するとアプリ上の該当列車の右側のゲージが黄色になります)。

フレックスタイプの場合、開始日以外の利用日は最初の時点で登録できていません。2日目以降に乗車予定の列車を登録すると、その利用日のパスを有効にするか確認がありますので、利用するなら登録しましょう。利用前日まで利用日のキャンセルが可能です。

乗車する列車を変更するのは当日でも変更可能です(予約席の変更は不可)。

⑦乗車時にはジャーマンレイルパスのQRコードを提示できるようにしておく。
「My Pass」⇒チケットの選択⇒「show ticket」とボタンを押せばQRコードが表示されます。前もってバリデートと乗車列車の登録をしておかないとQRコードには該当列車の乗車権利が有効化されないので、検札時に「無賃乗車」扱いになります。

Sバーンのような近郊路線を1区間乗るだけでも列車の登録が必要なのがジャーマンレイルパスの面倒なところです。ダイヤが乱れていると来た列車がどれか把握できないこともあるので、どこまで厳格に運用されているのか不明です。
混雑するSバーンではほとんど検札はありませんが、罰金のリスクを避けるためにもきちんと登録しましょう(深夜など乗客が少ない時間帯は検札されることが多いです)。

ここまでの方法で列車に乗ることは可能です。ただし、席が指定されていないので、空席が無い場合には席に座ることができません。

座席の指定

座席の指定は必須ではありませんが、長距離移動の場合は席の予約が安心です。

DBのHPでは予測混雑度が表示されます。混雑度が高くて着席を希望するなら、席の予約が必要です。Sバーンなどの近郊路線、RE、RBなどのローカル特急は座席予約がありません。

1等席だと予約しなくても座れることが多いですが、繁忙期や混雑区間は満席のこともあります。2等席は閑散区間や閑散期なら座れますが、予想混雑度がまずまず高ければ始発駅以外は座れないことが多いと思ってください。座席指定の面倒さと価格を考えると、最初から1等のジャーマンレイルパスを購入した方がお得だと思います。

席の予約は①駅のチケット売り場、②DB予約センターへ電話、③DBのHP、④Rail Plannerアプリの4つがあります。日本出国前に予約する場合は③か④が順当です。DBの駅カウンターはかなり混雑するので避けることをお勧めします(2等だと1時間以上待つことはざらです)。

席の予約はキャンセル不可なので十分考えて慎重に予約しましょう。2026年1月現在、Rail Plannerアプリ経由で予約すると9.52USD、DBのHP経由で予約すると6.9EURで、後者の方が安く座席指定が可能です(比較する通貨単位が違うので注意)

Rail Plannerアプリの方が登録列車画面から簡単に予約できるので(右下のBook seatsボタンから入る)わかりやすく楽ですけどね。

一部座席はRail Plannerで予約できない場合もあります。また、列車によっては、席を指定できない(鉄道会社側から席を指定される)こともあります。

ICE、IC、ECなどはすべての席が予約可能席になっています。席には予約区間がデジタルあるいはアナログ(紙やプレートなど)で表記されています。

・表記の無い空席
⇒先着順で利用可能。
・表記があっても予約区間外
⇒利用可能だが列車が予約区間に入れば予約客が来る可能性があります。
・表記があって予約区間内なのにだれも座っていない
⇒予約客が来なければ利用可能(座ってしまって予約客が来れば譲るのでもOK)。
・「LAST MINUTE RES」あるいは「ggf. freigeben」と表記されている
⇒席が簡易予約されている状態(予約の最中で列車に情報が送られた場合など)。予約が成立しているかどうか不明なので、予約客が来なければ利用可能(座ってしまって予約客が来れば譲るのでもOK)。

席の予約はキャンセル不可なので、予約客が来ないケースは結構多いです(4割くらいは来ない印象です)。どの列車に乗るかわからないけど席を予約したい状況では、同じ区間の複数の列車の席を予約している方もいると思います(ドイツ国鉄は席の予約だけをすることも可能なので)。

逆にダブルブッキングが多いのもドイツ国鉄の特徴です。また、2等席に多い現象ですが、予約席にややこしい方が座っていて利用できないこともあります(集団で一帯の席を占拠しているパターンなどもあります、検札スタッフは役に立ちません)。

ちなみに、予約席チケットの検札は原則ありません。予約席チケットは予約している証明であるものの、予約客が来ずに予約していない方が着席しているケースもあるからです。予約客が、予約していない方が座っている場合に移動してもらうために提示するのに必要です(ドイツ国鉄は席の管理は乗客任せです、お金払ってるんですけどね)。

ドイツ国鉄は遅延、突然の列車運休、経路変更、目的地変更(運転打ち切り)がかなり多いです(国際線路線が多いのでやむを得ないところもあります)。もちろん運休などでは予約料金が返却されますがちょっと面倒です。また遅延の救済(予約列車の振替など)はほぼ無いと思ってください。

ジャーマンレイルパスのおすすめ利用方法

おすすめの利用方法を解説します。いろんな考え方があると思うので、私個人の見解ですから実際に利用するにあたってはみなさまの自己責任でお願いします。

1等ジャーマンレイルパスを予約する

席の予約料金や予約なしでも座れる可能性、車両の雰囲気などを総合的に考えると、1等の方が2等より相対的に安いと思います。2人で利用するならツインチケットにしましょう。

席を予約するなら早めに

席は6月前から予約可能です。繁忙期の人気路線は1月前にはほぼ満席になるので、早めの予約がおすすめです。ただし、事前に列車がキャンセルになったり出発時刻が変更になったりすることも多いので注意しましょう。

席の予約はDBのHPで

席の予約はRail PlannerアプリかDBのHPの実質2択ですが、DBの方がかなり安いのでDBをお勧めします。乗車可能な列車かどうかはRail Plannerアプリで判断するのが確実なので、先にRail Plannerアプリで登録して、席の予約だけDBのHPを利用するのがいいです。

短距離なら席を予約しない

1時間以上の路線や、「この時間帯は疲れているだろうから必ず座りたい」と予測した列車のみ予約をおすすめします。座席指定料金は距離に関わらず均一なので、短距離路線で予約するともったいないです。30分くらいなら立っていてもいいですし、1等車両ならほぼ座れます。

都市圏を観光すると決めた日は都市カードや24時間パスなどを利用

2026年現在、ジャーマンレイルパスはフレックスタイプのみの販売です。必ずしも連続した日程で利用する必要がありません。

都市圏を観光する場合、小回りが利く路線バスやUバーン(地下鉄路線)を利用できた方が便利です。Sバーン(都市近郊路線)に乗るたびに列車登録するのも面倒ですし、検札のためにアプリを提示できるようにネット環境を毎回確認するのも面倒です(乗車する列車を全く変更しないのならネット環境は不要ですが)。

ベルリン都市部の24時間乗車券:中心部からベルリン空港まで24時間乗り放題(日付またぎもOK)

ミュンヘンカードやベルリンカードなどの観光用都市カードは、バスやUバーン、Sバーンなどが乗り放題になり観光地割引も付いていたりします。都市部の24時間(あるいは1日)乗車券パスも比較的安価でバスやUバーンなどを利用できたりします。ジャーマンレイルパスの日数を1日増やすよりお得ですし、スマホのQR画面を出す必要がありません。

ジャーマンレイルパスは長距離利用する日や郊外移動を頻回にする日などに充てるとお得になります。

どうしても席が無いなら食堂車利用も

予約時点で席は満席、実際に乗ってみても席が空いていない。だけど、長時間乗車する必要がある。そんな時は食堂車でコーヒーなどの飲み物を注文してゆっくりするのもありです。喫茶利用ですから特に問題視されないようです。

国際線路線も有効活用

ドイツからちょっと国外旅行もできます。ザルツブルクやベネチア、ブリュッセルなどがジャーマンレイルパスの有効圏内になるのでおすすめです。

まとめ

2026年現在、ジャーマンレイルパスはRail Plannerアプリでのみ利用可能です。列車の検索や登録に便利なアプリですが、席の予約料金が高いのが難点です。アプリとDBのHPを併用して上手に利用しましょう。

短時間乗車でも列車の登録が必須で、Uバーンやトラム、路線バスは利用できません。都市部で列車を乗り継ぐには不向きなので、各都市で発行されている都市カードや都市部の24時間(1日)乗車券をうまく組み合わせて利用するのがおすすめになります。

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