【インターコンチネンタル】ANAインターコンチネンタル石垣リゾート 宿泊記(1) 日本で唯一、クラブインターコンチネンタル専用棟が本館から独立して燦然と鎮座

はじめに

2025年春、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートに宿泊してきました。

石垣島は日本で有数の南国リゾートですね。石垣空港には国際線も就航していますがあまり多くなく、東京や大阪、沖縄本島ほどインバウンドの影響は大きくありません。円安で海外旅行が厳しい昨今ですから、夏季休暇に国内リゾートを強くお勧めします。

今回紹介するANAインターコンチネンタル石垣リゾートは、1998年に沖縄県石垣島の石垣市真栄里にオープンしました。元は石垣全日空ホテル&リゾートと呼ばれていたようですが、2007年にインターコンチネンタルグループ入りし、2009年に現在のホテル名になっています。経営はザ・ホテリエ・グループ石垣株式会社です(シンガポールの政府系投資会社傘下の企業グループだそうです)。

インターコンチネンタルの名を冠するホテルは、IHG系の中でも高級路線です。夏季はかなり価格が高騰しますが、閑散期は比較的リーズナブルに宿泊できます。2025年春に宿泊してきました。

スポンサーリンク


ホテルへのアクセス

今回はANAインターコンチネンタル石垣リゾートを訪問しました。

ホテルはその名の通り、石垣島にあります。大阪・関西からANA、JTA(JAL系列)とピーチ、東京・羽田からANAとJAL、東京・成田からピーチ、名古屋・中部からANA、福岡からピーチが就航しています。那覇ー石垣便も多いので、那覇乗り継ぎでアクセスすることもできます。

こちらのホテルは石垣島南部の市街地近くの海沿い真栄里に位置しています。

普通はレンタカーアクセスが多いと思いますが、車がダメな方は路線バスかホテル直行バスになります。レンタカーやタクシーで15分、ホテル直行バスで20分(700円)、路線バスで20分(480円)くらいです。ホテルに依頼すると、定額タクシー片道3,000円を予約手配してくれます。

路線バス

路線バスは空港ターミナルビル前のバス停から出発します。所要時間20分(480円)くらいです。

ホテル前に停まるタイプ(空港線系統10)と、ホテル近くの道路を通るタイプ(空港線系統4)があります。系統10の本数は少ないので、夜到着便の場合などは系統4になりますが、停留所(沖縄県八重山合同庁舎前)から10分くらい歩く必要があります。

ホテル直行バス

直行バスの乗り場は、国内線ターミナルビルから出て横断歩道を渡り左の方にある駐車場になります。レンタカー送迎や観光バス送迎のエリアです。

バスにはインターコンチネンタルと書かれています。先着順予約不要で、所要時間20分700円現金払いのみです。

車内は観光バスタイプです。運行本数が限定的なので、事前に時刻表を十分調べておくことをお勧めします。

ホテルのバスはオーシャンウイングに発着します。他の棟に宿泊する場合、移動が必要です。

駐車場

レンタカーで空港から15分くらいです。屋外平面駐車場で無料です。バレーパーキングではありません。

チェックインとIHGプラチナ/アンバサダー特典

今回はANAインターコンチネンタル石垣リゾートは4種類の棟からなります。棟ごとにチェックインフロントが異なります。

メイン棟のオーシャンウイング

従来からあるオーシャンウイングとコーラルウイングがメインの建物で、2階に広いロビーとフロントがあります。

ベイウイングとサンセットプール(ベイウイング専用プール)

2020年に新築されたクラブインターコンチネンタルとベイウィングそれぞれに独自のフロントがあります。

クラブインターコンチネンタル

クラブインターコンチネンタルのフロントは24時間オープンしていないので、遅い時間(19:30以降?)に到着した場合のチェックインはベイウイングになるようです。

今回の宿泊はクラブインターコンチネンタルでした。

クラブインターコンチネンタルロビー

到着時間が遅かったので、クラブインターコンチネンタル棟のスタッフさんがいらっしゃいませんでした。それでも待っているとスタッフさんが来てくれてチェックイン手続きをしてくれました。

特に案内はありませんでしたが、遅い時間の到着の場合、通常ベイウイングでチェックインするようです。

ロビーは深夜になると閉鎖されて入れません。建物1階の正面入り口もクローズして入れなくなります。深夜にクラブインターコンチネンタル棟に入るには、ベイウイングの2階から渡り廊下を経由する必要があります。

ソファに座ってロビーでドリンクをいただきながら、チェックイン手続きをします。

ウェルカムギフトとして石鹸がいただけました(フロント前で選びます)。

私はインターコンチネンタル・アンバサダー会員です。アンバサダー会員は、週末無料宿泊特典(1泊)やIHGプラチナ会員資格付与もありますが、インターコンチネンタルブランドのホテルに宿泊する際には、他にも多くの特典が付きます。

インターコンチネンタル・アンバサダー宿泊特典
ワンランク上の客室へのアップグレード保証

ウェルカムギフト(ウェルカムドリンクor600ポイント)
ミネラルウォーター

無料インターネット
2,000円分のレストランクレジット(ルームサービスやミニバーを除く)
午後4時までのレイトチェックアウト

ウェルカムドリンクチケット

ウェルカムドリンクチケットは、ホテル内のレストランで利用可能です。レストランを利用しない方にはパレットテラスラウンジで飲み物をテイクアウトできるのでお勧めです。

ちなみに、アンバサダー会員はIHGプラチナ会員でもあるので、プラチナ会員特典も適用になるのですが、

IHGプラチナ特典
ボーナスポイント60%
無料宿泊特典の宿泊も宿泊実績にカウント
●無料インターネット接続
●午後2時までのレイトチェックアウト
●無料客室アップグレード

といった感じで、アンバサダー特典とかぶってしまい(上記●の項目)、IHGプラチナ自体だとあまりメリットはありません。

今回の宿泊は、インターコンチネンタル・アンバサダー会員の特典「週末無料宿泊特典(1泊)」を利用しました。2連泊の場合、2泊目の宿泊代金が無料になります(実際は2泊の宿泊代金が平均化されて半額になっているようです)。

特に説明はありませんでしたが、IHG会員だとレストラン料金が割引になることがあります。こちらのホテルでは3つのレストランが対象です。

IHG会員特典
レストラン(八重山、チャイナシャドー、SALIDA)の10%割引
※アプリ画面提示が必要

クラブインターコンチネンタル棟の宿泊客には特別なサービスが提供されます。

クラブインターコンチネンタル棟の宿泊特典
●クラブインターコンチネンタルラウンジの利用
●朝食会場選択可能(ラウンジ、SALTIDA、八重山、サンコーストカフェ

●石垣市内固定電話無料
●プレスサービス1滞在2点まで無料(朝10時まで受け付け→夕方仕上)
●インフィニティプール利用(クラブインターコンチネンタル棟宿泊客専用)

他に、ウェルカムギフトとして石鹸がいただけました。フロント前で選びます。

朝食会場の利用とプールの利用は、宿泊棟によって制限されています。

宿泊棟と朝食会場&プール
●オーシャンウイング&コーラルウイング宿泊客
・朝食会場:八重山、サンコーストカフェ
・プール:インドアプール、サンライズプール
●ベイウイング宿泊客
・朝食会場:SALTIDA、八重山、サンコーストカフェ
・プール:インドアプール、サンライズプール、サンセットプール
●クラブインターコンチネンタル宿泊客
・朝食会場:ラウンジ、SALTIDA、八重山、サンコーストカフェ
・プール:インドアプール、サンライズプール、サンセットプール、インフィニティプール

2024年10月まで、サンセットプールとSALIDAの利用制限はなかったようです。ベイウイング宿泊価値を高める措置だと思われます。

もともとオーシャンウイングとコーラルウイングの2棟で開業したホテルなので、これらの棟にもスイートルームがあります。スイート宿泊客ですら利用制限がかかるようです。

でもねえ、マンパワー的な問題でしょうか、私が見た範囲内ではプールで宿泊棟のチェックはしていないんですよね。インフィニティプールですら特にチェック無しでした。

さて、お部屋のアサインです。

全部屋458室
オーシャンウイング173室(3~11階)
スーペリアオーシャンルーム(3~4階) 40㎡
スーペリアコーナーオーシャンルーム(3~4階) 40㎡
デラックスオーシャンルーム(5~8階) 40㎡
プレミアムオーシャンルーム(9~11階) 40㎡
プレミアムコーナーオーシャンルーム(5~11階) 40㎡
オーシャングリーンスイート(10階) 80㎡
オーシャンレッドスイート(10階) 80㎡
オーシャンブルースイート(11階) ジャグジー付80㎡
オーシャンロイヤルスイート 120㎡
コーラルウイング82室(1~4階:2023年改装:畳部屋)
デラックスコーラルツインルーム(1~2階) 50㎡
デラックスコーラルバンクルーム(1~2階) 50㎡ 2段ベッド有
プレミアムコーラルツインルーム(3~4階) 50㎡
プレミアムコーラルバンクルーム(3~4階) 50㎡ 2段ベッド有
ベイウィング117室(2~7階:2020年完成)
デラックスベイルーム(2~5階) 43.2㎡
プレミアムベイルーム(6~7階) 43.2㎡
クラブインターコンチネンタル86室(2020年完成)

デラックスルーム(2~5階) 43.2㎡
プレミアムガーデンルーム(1階) 43.2㎡
プレミアムルーム(6~8階) 43.2㎡
スイート(8階) 132.9 ㎡

コーラルウイングの畳客室は家族連れにおすすめですね。2段ベッドルームは最大5名まで宿泊可能とのことで、12歳以下は添い寝可能ですから、子だくさんの10人家族も収容可能です。

今回の予約はクラブインターコンチネンタルデラックスルームでした。

アンバサダー会員の私は1段階無料アップグレードが保証されます(プラチナ会員特典のアップグレードと両方適用になることはありません)。アップグレードは高層階へのアサイン(プレミアムルーム)と言う形で反映されました。約4,500円分お得になりました。

客室アップグレードは保証なので、アップグレードできない場合は補償としてクレジットあるいはポイントがいただけます。今回の場合、プレミアルームを予約していたと仮定すると、上はスイートしかないのでアップグレード不可だったでしょう。この場合、保証の補償(笑)と4,500円のどちらがいいかというところですね。
アップグレードできない場合の補償は「レストラン&バーまたはスパクレジット50USドル相当額、または、IHG®リワーズクラブ ポイント10,000ポイントのいずれか(1回の滞在につき1回のみ提供)」となっています。短期宿泊でレストラン利用が確定しているなら、上位ルームを予約して50USドルの補償をもらうのも1つの手です。

閑散期の宿泊なので、オーシャンウイングは1泊25,000円~でした。インターコンチネンタルの宿泊料金としては破格ですね。宿泊客のほとんどが日本人でした。あまりインバウンド需要の影響がないからかもしれません。

それでも、クラブインターコンチネンタル棟だと6万円を超えます。私はアンバサダー特典(2泊目無料)の宿泊なので、2泊すると半額になります(ただし、アンバサダー無料宿泊特典の予約価格はちょっとお高い)。

お部屋の様子(クラブインターコンチネンタル プレミアルーム)

宿泊フロアに向かいましょう。プレミアムルームは上層階(6~8階)のフロアです。エレベータにセキュリティはありません。

客室に入ります。左手がウェットエリアで、正面が寝室です。ウェットエリアはオープンになっていますが、仕切りをすることもできます。

中に入ります。ダブルベッドと、ベッドの足元にソファがあります。

窓際には椅子と小さなテーブルがあります。

無料のミネラルウォーターはアンバサダー特典だと思います。

ベッドの枕元には時計とコンソールがあります。コンセントとUSB充電ポートが用意されています。

反対側には電話とメモ帳、ペンがあります。

入り口付近の棚には、ネスプレッソマシン、湯沸かしポット。下にはカテラリーと冷蔵庫です。冷蔵庫にはミニバーの飲み物(有料)が入っています。

棚の下の収納にも、ミニバーのアルコール類。

さらに下にはミニバーのスナック類。

一番下はアイスぺールとお皿が入っています。

棚の上のお茶セットには、ネスプレッソ用のカプセルやティーバッグ類があります。

隣はラゲッジエリア。

さらに隣はクローゼットです。ナイトウェア、バスローブ、アイロン台、セイフティボックス、スリッパ、アイロン、体重計、靴ベラなどが収納されています。

洗面台です。ドライヤーも配置されてます。ハンドソープやボディソープはインターコンチネンタル東京ベイでも採用されているBYREDOです。

洗面アメニティは引き出しの中です。歯ブラシセット、カミソリセット、ボディタオル、クシ、歯間ブラシ、ヴァニティキット、爪やすり、サニタリーバッグ、コットンセットなど、一通りのアメニティがそろっています。

隣にはタオルやグラスなどが収納されています。扉が見えているのはトイレです。

トイレはシンプルです。

バスルームです。扉で仕切られているので水撥ねの心配はありません。シャワーは天井固定とハンディタイプの両方があります。

シャワーアメニティもやはりBYREDOです。

バルコニーがあって、ベッドもあります。

テーブル&チェアのセットもあります。

日中、バルコニーでくつろぐのもありですが、クラブインターコンチネンタルのお部屋は南向きなので、ガンガンに日光を受けます(写真は早朝なので大丈夫ですが)。十分に日焼け止め対策をしましょう。

眼下にはホテル直営のゴルフ場が広がっています。日中はラウンドしている方をお見かけしました。

海はちょっと遠くになりますね。こちらのホテルは少しだけ海から離れているので、どの部屋から眺めても、海までちょっと距離を感じます。

クラブインターコンチネンタル専用プール(インフィニティプール)も見えますね。

海側には何もないので、夜はどうしても真っ暗になります。東の方向は市街地なので、若干イルミネーションが浮かみあがって見えます。

クラブインターコンチネンタルは丁寧で多彩なサービスが提供されていてかなり満足度が高いと思います。ただし、独立棟ならではの欠点もあります。

クラブインターコンチネンタル棟はリゾートの西の端、インドアプール、スパ、ジムなどは東の端に位置します。リゾートはまずまず広いので移動に時間がかかります。カートで送迎していただけますが、カートの待ち時間もかかりますし、さすがに早朝と夜間は無理です。

サンセットプールを通り抜ける最短ルートでも500mくらい(徒歩8~10分)ありますし、クラブインターコンチネンタル&ベイウイングとオーシャンウイングは別棟ですから屋外を歩く必要があります(夏や雨の日は困るかも)。

そのため、下記の方は避けた方がいいかもしれません。

クラブインターコンチネンタルにはお勧めできないケース
・ファミリー層 子供向けのスライダープール(サンライズプール)が遠いため
・日焼けが気になる方 インドアプールが遠い
・フィットネスジムやスパを頻用する方 ジムやスパが遠い

個人的な感想ですが、ファミリー層はコーラルウイングを、観光メインの方やジムやマリンアクティビティを頑張る方ならオーシャンウイングをお勧めします。ホテル内完結でリゾートホテルを楽しむ方にはクラブインターコンチネンタル&ベイウイングがおすすめです。

まとめ

今回は2025年春に訪問したANAインターコンチネンタル石垣リゾートの様子をアップさせていただきました。石垣市街に近いので、街中へのアクセスが容易ですが、ホテル内施設も充実しているホテル完結型のリゾートホテルです。

従来の建物は築30年近く経過して年季を重ねてきていますが、新規オープンしたベイウイングとクラブインターコンチネンタル棟は新しく華やかな雰囲気を醸し出し、高級ホテルらしい上質なリゾートです。閑散期に利用すれば、リーズナブルな価格で宿泊できます。

次回は、お食事やホテル施設(プールなど)の様子をアップさせていただきます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする