これから搭乗するのは、QF2便シドニー行きです。ワンワールド・エクスプローラーという世界一周航空券は、訪れる大陸の数によって券種が変わりますが、私の購入した航空券は3大陸用で、アジア・欧州・北米を訪れる予定です。じゃあ、シドニーは行けないのではないか? ええその通りです。私がこれから向かうのは、中東のオイルマネー都市ドバイです。
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ドバイに行くのになぜシドニー行きかという話ですが、ドバイ空港経由でシドニーに向かう便だからです。当時(2018年の現在もたぶん)、シドニーとヨーロッパを直行するフライトはありません。これは燃料タンクに十分燃料を積み込めないから。
さて、搭乗開始です。チケットを握りしめて出発を待ちます。カンタス航空は優先搭乗は無く、シートナンバーで搭乗を誘導していました。いつ呼ばれるかなあ、と待っていましたが、なかなか呼ばれません。そのうち明らかにファイナルアナウンスになっていたので、とりあえず慌てて乗り込みます。えーまあ、私の英語力はたしかにポンコツですけど、聞き逃してはいなかったと思うんですけどねえ。
なにか釈然としませんが、席に向かいます。当然ですが、もう皆さん席についてらっしゃいました。ファーストクラスシートは10席以上あったと思いますが、見た限り満席です。世の中どれだけ金持ちが多いんだ、と思ってしまいますね。
QF2便ロンドン発シドニー行きのファーストクラスは、席の広さではややJALに劣ります。茶褐色のシートがやや30度程度窓側に振って設置されています。ヘリンボーンシートと呼ばれるらしく、体を広く伸ばせる席を数多く配置するためだそうです。離陸まではシートが機種方向にまっすぐ向いています。
席につくと、やはり席にCAさんがあいさつに来られました。お名前を言っていただきましたが、当然覚えていません(笑)。ウェルカムドリンクとしてシャンパンをいただきます。機内に電源、SK-Ⅱのアメニティセットがありました。機内エンターテインメントはあまり充実していません(まあ、英語版はまずまずあったと思います)。
離陸してすぐに食事を伺いに来られました。ロンドン時間でも23時で、一睡もしていないため非常に眠くてすぐにも寝落ちしそうな感じ。さらにラウンジで食べすぎたのでお腹は満腹です。それでも私にとっては「食べなきゃ損」です。機内食のコースを遠慮して、スープとビーフサンドを頼みました。
「このスープは魚のスープで酸っぱいよ」と言われましたが、とにかく注文。周囲を見渡すと、半数ぐらいは食べずに寝ることを選んでいるみたいでした。スープとサンドイッチだけだからすぐに出てくると思っていたのですが、これがなかなか時間がかかります。30分ほどしてCAさんがやってきたと思えば、とりあえずテーブルのセッティングでした。
テーブルにテーブルクロスやらナプキンやらセッティングされているので、寝ることができません。することがないので、オレンジジュース(フレッシュジュースですね)を飲みます。グラスが空くと「次は何にしますか」と聞かれるので、またオレンジジュースを頼みます。で、まだサンドイッチはやってきません。そうこうするうちにスープがやってきました、確かに酸味の効いたスープで、私の口には合いにくいですが、まずいとは思わなかったです(インパクトがあったので記憶に残っています)。
オレンジジュースを3杯ほど飲み干して1時間30分ほどたったころ(たぶんちょっと寝落ちしてました)、やっとビーフサンドイッチがやってきました。この肉がやたら硬い。私もあまり知らないんですけど、本場のオージービーフは硬いといううわさを後で聞きました。ナイフとフォークはあるんですが、ナイフが肉の硬さに負けそうな勢いです(セキュリティ上、あまりナイフの性能は良くないらしいです)。頼んでおいて残すのも悪いし、無理やりオレンジジュースで流し込みます。うう、苦しい。
飲み物を頻回に伺いに来てくれるのですが、オレンジジュースばかりでは飽きるし、ほかに飲みたいジュースも思いつかない。本音はとにかくお茶が飲みたかったですが、こんなところにあるわけがありません。ベッドメイキングしていただくとフルフラットで寝れるのですが、食後はとにかく眠くて、ベッドメーキングすら断り、そのまま就寝。到着まであまり時間が残されておらず、あまり眠気を解消することができませんでした。
ドバイの街は海に面しています。外が明るくなってきて、海岸側から飛行機が内陸向きに進んでいきます。空から窓の外を眺めていると、やはり砂漠の真ん中の街だとわかります。ドバイの街をいったん通り過ぎてUターン。現地時間7時、ドバイ空港に着陸しました。さあ、降機かなあと思っていると、タキシングに異常に時間がかかっています。機長さんがアナウンス、30分ぐらいかかりますよーとのこと。
結局、着陸してからターミナルに着くまで1時間以上かかりました。ドバイ空港はいつも混雑してるのですかねえ。後日出発するフライトでもドアクローズから出発まで1時間以上かかっていました。シドニーまで行く人は大変ですよね、離発着にこれだけ時間を取られて、さらに給油にも時間がかかります。
8時すぎにドバイ第3ターミナルのゲートに到着です。カンタス航空のCAさんは愛想のいい方々ばかりでした。この後どうするのかと聞かれ、香港へトランスファーすると答えました。それに対して何か答えてくれたと思いますが、思い出せません(私が理解できなかっただけかも)。笑顔で最後に握手して別れました。このフライトはドバイ経由シドニー行きですが、ドバイでいったん全員おろされます。彼らトランジット客に対する降りた後の案内がないため、みなさん右往左往していました。私はドバイまでなので関係ありません。それを横目で見ながらarrival(到着)ゲートを目指します。
よく飛行機で乗り継ぎのことをトランジットと言いますが、これは誤りのようで、同一飛行機で継続して乗る場合を指すようです。乗り継ぎのことはトランスファーあるいはフライトコネクションと呼ぶそうです。
ここまで乗り継ぎばかりでしたが、次はドバイの観光です。