ワンワールドファーストクラス世界一周の旅。前回までの記事で羽田から出発し、シンガポール、香港、マドリードとフライトを乗り継いでクリスマスシーンを鑑賞してきました。今回の記事でマドリードからカタール・ドーハに移動します。
前回の記事はこちら↓
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目次
マドリード市街からマドリード・バラハス空港第4ターミナルへ
マドリードを離れるときがきました。
マドリード市街地からバラハス空港に向かうには、バス、タクシー、エアポートエクスプレスの3つがあります。
マドリード・バラハス空港から市街地へ(2024年現在)
鉄道(Renfe) 2.6ユーロ(手数料0.5ユーロ) 所要時間 30分~50分
地下鉄(メトロ) 5ユーロ(ICカード2.5ユーロ) 所要時間 60分
エアポートエクスプレス 5ユーロ 所要時間 所要時間40分
タクシー 30ユーロ固定 所要時間 30分
ウーバー 25~35ユーロ 所要時間 30分
他に貸切空港送迎サービスなど 50~100ユーロ
タクシーやウーバーは楽ですが、価格は高くなります。安く済ませるならRenfe(スペイン国鉄)になります。地下鉄は市街地のどこに行くにも乗り換えが必要なのでおすすめしづらいです。早朝便だとレンフェ、地下鉄は使えませんが、エアポートエクスプレスは利用可能です。
今回、早朝便利用予定だったので、空港までエアポートエクスプレスを利用しました。
中心駅であるアトーチャ駅が始発で、シベーレス広場に停車し、空港の第1、第2、終着の第4ターミナルに向かいます。
シベーレス広場空港行きの時刻表(2024)
深夜帯もほぼ30分毎に運航していますが、0時~6時はアトーチャ駅には停車せず、シベーレス広場が始発・終着になります。
シベーレス広場の噴水のある交差点、北向きの場所に停留所があります。深夜帯もバスの路線運行はありますが、地下鉄やRenfeの運行はありません。シベーレス広場までたどり着かないとエアポートエクスプレスを利用することができません。
私は、シベーレス広場の徒歩圏内のホテルを予約していたので問題ありませんでした。それでも10分くらいは歩きます。
深夜の荷物を持って歩くのは危険がありそうで、私も不安に思いながら歩きました。ガイドブックにも夜の一人歩きは避けるようにと書いています。ただ、400mくらいの距離なので、さすがにタクシーやウーバーを呼ぶのも気がひけます。
マドリードは比較的安全な都市だという印象です。都市別安全ランキング333都市中43位(Numbeo2024)となっています(参考:東京25位、大阪88位)。
早朝5時台のバスを利用しましたが、多くの方がバス停で待っていたので間違えることはないと思います。待っている間のタクシーの勧誘がすごいですね。その場にいる方を割り勘にして安く速く空港に向かうように交渉しに来ます。実際、それに乗った方も何グループかいらっしゃいました。
チケットは現金購入や事前購入もできますが、コンタクトレス決済も利用可能です。なんと、dカードも使えました。
車内にはスーツケース置き場もあります。
マドリード空港のほとんどのワンワールド便は第4ターミナルに発着します。第4ターミナルはエアポートエクスプレスの終着なので40分くらいかかります。
バラハス空港に到着しました。まだ外は暗いです。冬季のマドリードの夜明けは8時前後になります。バスターミナルから上の高架歩道にエスカレータで昇ります。
第4ターミナルのターミナルビル2階チェックインエリアにやってきました。
預け入れ荷物無しでチェックイン済みです(シンガポールで搭乗券を発券済み)。保安検査場に直行します。
保安検査場は優先レーンはありません。待ち時間10分程度で通過しました。
保安検査を終えて、エスカレータで下に向かいます。サテライトのゲートまで22分って書いていますね。バラハス空港はチェックインエリアからゲートにたどり着くまでかなり時間がかかります。
レベルー2まで下りて、サテライトとの間を結ぶ乗り物(列車)に乗ります。
サテライトターミナルでは出国審査です。入国時と違って、出国審査はすぐに終わりました。
サテライトターミナルの出国後ゲートエリアも入り組んでいて、ゲートに向かうために免税店を通り抜けたりして遠回りする必要があります。免税店エリアには動く歩道も無いですし、歩く距離が長くなるのでうれしくないですね。関西空港国際線の新しい免税店エリアみたいな感じといえば関西の方にはわかりますか。
もろもろ時間がかかるので、第4ターミナルサテライトを利用予定の方は覚悟しておきましょう。チェックインからゲートまで30分以上は余裕でかかりますよ。
第4ターミナルサテライトでラウンジをホッピング
さて、ラウンジタイムです。
マドリード・バラハス空港第4ターミナルサテライトには以下のラウンジがあります。
マドリード・バラハス空港 第4ターミナルサテライトのラウンジ(2024年)
●航空会社ラウンジ(シェンゲン外エリア)
・Iberia Premium Lounge Velázquez レベル1 イベリア航空のラウンジ
●プライオリティパス対象ラウンジ
・VIP Sala Lounge NEPTUNO レベル2 商業ラウンジ
Iberia Premium Lounge Velázquezはイベリア航空のビジネスクラス用ラウンジです。イベリア航空にはファーストクラスの設定がありません。マドリード・バラハス空港はイベリア航空のハブ空港ですが、シェンゲン外国際線用ラウンジはこちらのラウンジが唯一無二です。
免税店エリアにあってアクセスしやすく、内部はかなり広くなっています。シャワールームもあります。
ホテルで朝食をいただいていないので、がっつりといただくことにしました。
もう一つのラウンジがVIP Sala Lounge NEPTUNOです。プライオリティ・パスの対象ラウンジになっています。
免税店エリアの手前で上のフロアに上がるとラウンジがあります。他の施設と離れていてかなりわかりにくい場所にあります。
プライオリティ・パスの公式HPには「NEPTUNO LOUNGE」となっていて、レベル2にあると書いていますが場所の説明がありません(実際、周囲には何もないのでアクセスの説明が難しい)。ターミナル内の案内板には「VIP Lounge Sala VIP」となっているので、これがNEPTUNO LOUNGEとはだれも想像がつかないと思います。
ということで、Sala VIPの案内板を辿って行けばラウンジにたどり着けます。こちらのラウンジはゲートからかなり遠いので、10~15分くらい見ておきましょう。
サンドイッチやベーカリーなどのメニューが豊富で、イベリア航空ラウンジより充実しているかもしれません。シャワーもあるので、利用価値大です。イベリア航空は日本への直行便も運航しているので、日本人が利用する機会もあると思います。
搭乗開始時間が近づいてきたのでゲートに向かいます。
免税店エリアを抜けて、ゲートエリアに入ってきました。こうやって見ると、マドリード空港はあまりクリスマス色が無かったですね。
ここからまだ5分くらい歩きました。ゲート・・・ほんとに遠いわ。
イベリア航空 IB391便 マドリード発ドーハ行き エアバスA330-200 ビジネスクラスに搭乗
次の国、カタールのドーハに向かいます。イベリア航空 IB391便 マドリード発ドーハ行きです。
ワンワールド世界一周航空券によるマイル修行に欠かせないのが、ヨーロッパー中東路線です。ワンワールド・エクスプローラーは大陸制なので、搭乗距離を伸ばすには同一大陸内で長距離路線を往復するのが一番です。西欧ー中東(ドバイあるいはドーハ)や北米大陸横断路線を利用するのが定番になります。
前回のワンワールド・世界一周(2016年)でも西欧ー中東路線に搭乗しました。当時はカンタス航空のシドニー~ドバイ~ヒースロー線があって利用させていただきました。2024年現在カンタス航空のロンドン線はシンガポール経由になっていてドバイ経由は廃止になっています。
前回ドバイを訪問したので、今回はドーハに向かうことにしました。
ゲートオープン予定時刻は出発の1時間前に設定されていました。実際に搭乗が始まったのは15分ほど後です。
搭乗開始です。
エアバスA330-200です。イベリア航空の日本路線はA350-900なので、日本ではお目にかかれない機体になります。
今回搭乗するのはビジネスクラスです。IB391便にファーストクラスの設定が無いためダウングレードです。スタッガードシートですね。
ヘッドホン、ミネラルウォーター、マットレス、枕、ブランケットが用意されています。片道7時間足らずの中距離路線ですが、ベッドを作って寝ることも想定されています。
フルフラットにするとこんな感じです(ビジネスクラスは自分でセッティングするので、どうしてもきれいにできません・・・)。
サイドテーブルにシートを動かすコントローラー、ディスプレイ付きリモコンがあります。アームレストの下に小さな収納があります。
ヘッドホンがサイドテーブルの収納に入っています。もちろん読書灯もあります。
ユニバーサルタイプのマルチプラグが用意されています。
アメニティはスペイン(バルセロナ)のファッションデザイナー「テレサ・ヘルビッヒ」とのコラボ製品を提供しています。アイマスク、靴下、耳栓、歯ブラシセット、ハンドクリーム、リップバームがアメニティケース内に入っています。
無料WiFiサービスはありません。
エアバスA330-200のビジネスクラスと言えば、エバー航空で利用したことがあります。ただ、近距離路線の簡易ビジネスクラスなので比較にはなりませんね。
定刻から20分程度遅れて出発しました。
IB391便 ビジネスクラスのお食事
ウェルカムドリンクはオレンジジュースをいただきました。イスラム系の国に向かうのに、アルコールを摂取するのは良くないでしょう。
離陸後すぐに朝食の提供が始まります。
STARTERS(選択)
●Plain omelette served with grilled turkey
●French toast filled with chocolate
FROM THE BAKERY
Warm artisan bread
SNACKS(到着1時間30分前まで)
potato chips, savoury snacks, chocolate bars
オムレツを選択しました。
朝食を終えてしばらく仮眠です。朝早かったので、睡魔に耐えていました。
到着2時間前から、メインのお食事の提供が始まりました。
食前にスナックの提供がありました。
STARTERS(選択)
●Marinated octopus with paprika and orange
●Green tomatillo ceviche
MAINS(選択)
●Grilled chicken
●Grilled prawns in seafood sauce
●Homemade mezzalune pasta with artichoke in panna
Desserts(選択)
●Homemade chocolate surprise
●Catalan cream ice cream
●Selection of Spanish cheese
FROM THE BAKERY
Warm artisan bread
選択肢が多いですが、私のわからない単語も多く含まれているので、自動的に選択肢は少なくなります(笑)。
前菜は(もう一方の食べ物の想像がつかなかったので)、タコのマリネを選択しました。地中海料理らしい盛り付けです。
メインは海老のグリルです。この選択は正解でしょう。
デザートはアイスクリームです。Catalan creamとは、スペイン・カタルーニャ地方の伝統菓子でクリームブリュレみたいなものとのこと(カタールではないです)。あまりクリームブリュレ感はなく、アイスクリームに細かいフレークを乗せた感じでした。
カタール・ドーハ空港に到着
フライトは若干南寄りに迂回しながら、順調にドーハに向けて飛行を続けます。
日没は17時前後で、定刻17:10着です。ドーハ空港に17時30分ごろ到着したので、かなり日が暮れてきていました。
さて、入国審査です。ドーハ入国時に必要なのはパスポートだけです。カタール航空の上級クラスに搭乗していると優先レーンが利用できるようです。普通レーンで入国審査ですが、列はあまり長くないのに審査に時間がかかっていました。
他の人の入国審査をみていると、いろいろ質問されたり両手4本と両母指の指紋採取をしていました。私は片手4本のみで質問もほぼ無くさくっと終了です。パスポートによってかなり差があるようですね。
次回はドーハ観光に向かいたいと思います。
カタールはイスラム教国家なので、クリスマスは関係なしです。ホリデーシーズンが終わるまでに世界のクリスマスの様子を紹介しようと駆け足で旅行記をアップしてきましたが、クリスマスネタはここで終了です。今後はブログのペースをゆっくりにしていくつもりですし(2日に1記事くらい)、今回の旅で訪問したホテルやラウンジの記事も紹介していく予定です。