本日(2024年12月25日)はクリスマス。日本ではイブの方が重要視されていて26日以降はクリスマスの装飾が完全に撤去されます。欧米では1月6日までクリスマスシーズン(ホリデーシーズン)とすることが多いようです。ということで、海外ではこれからもホリデーシーズンが続きます。
さて、ワンワールドファーストクラス世界一周の旅(ホリデーシーズンを楽しむ旅)を続けていきましょう。前回までの記事で羽田からシンガポール、香港のクリスマスシーンを鑑賞してきました。今回の記事でスペイン・マドリードのクリスマスデコレーション鑑賞を楽しみたいと思います。
前回の記事はこちら↓
マドリードの冬は東京と同じか少し暖かい程度。最高気温10~15度くらい、最低気温は3~5℃くらいです。現地の方々は日本と同じく防寒着を着ています。
2016年バルセロナのカテドラル前クリスマスマーケット
スペイン訪問は2016年冬以来8年ぶりです。前回はカタルーニャのバルセロナを訪問しました。バルセロナの方が北ですが、バルセロナの方が暖かかったような気がします。海岸沿いだからかな。
マドリード・バラハス空港から市街出て、観光に繰り出しましょう。マドリードでは、海外で利用できないことが最も多いdカード、次に多い楽天カード、決済にほぼ問題ないアメリカンエクスプレスの順に利用してみて、決済可能率を見てみました。
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目次
マドリード・バラハス空港からマドリード市街へ
マドリード・バラハス空港から市街地に向かうには、バス、タクシー、エアポートエクスプレスの3つがあります。
マドリード・バラハス空港から市街地へ(2024年現在)
鉄道(Renfe) 2.6ユーロ(手数料0.5ユーロ) 所要時間 30分~50分
地下鉄(メトロ) 5ユーロ(ICカード2.5ユーロ) 所要時間 60分
エアポートエクスプレス 5ユーロ 所要時間 所要時間40分
タクシー 30ユーロ固定 所要時間 30分
ウーバー 25~35ユーロ 所要時間 30分
他に貸切空港送迎サービスなど 50~100ユーロ
タクシーやウーバーは楽ですが、価格は高くなります。安く済ませるならRenfe(スペイン国鉄)になります。地下鉄は市街地のどこに行くにも乗り換えが必要なのでおすすめしづらいです。早朝便だとレンフェ、地下鉄は使えませんが、エアポートエクスプレスは利用可能です(ただし深夜はアトーチャ駅には停車しません)。
私が最もお勧めするのはエアポートエクスプレスです。第4ターミナルが始発で、第2、第1と経由し、シベーレス広場、終点のアトーチャ駅まで向かいます。プラド通り周辺の宿泊なら乗り換えも不要で、わずか5ユーロで行けます。
私の訪問時のRenfeは空港線が分岐するChamartín(Clara Campoamor)止まりになっていて市街地に向かうには乗り換えが必要でした。ダイヤの乱れも多いため、ATOCHAまで行くのに1時間くらいかかることもあります。
最も速いということになっていますが、ダイヤが乱れがちなこと、アトーチャ駅まで行かない列車が多いなど、観光客にはお勧めしづらいと思います。
今回の往路はRenfeを利用しました。
Renfeでアトーチャ駅へ
第4ターミナルの手荷物受取から出て右方向にむかいます。レンフェやメトロは下のフロアへ、バスやタクシーは上のフロアです。私はレンフェなので下に進みました。
メトロとレンフェの駅が並んでいます。券売機は別なのでちゃんと確認しましょう。
レンフェの券売機はスペイン語表記ですが、英語表記に変えるボタンがあります。英語に変えてもスペイン語が半分くらいでてくるので、あるていど文章を想像しながら購入する必要があります(特にポップアップしてくるSi(YES), NOで答える質問)。スペインの公共交通機関(鉄道、メトロ、バス)は英語対応が良いとは言えないので頑張りましょう。
券売機はキャッシュ(高額紙幣不可)、クレジットカード(VISA, MASTER, AMEX)に対応しています。とはいえ、海外決済で使えないことの多いdカード、楽天カード、ついでに三井住友VISAカードを試してみましたが、案の定ダメでした。アメックス可の券売機は珍しいですが、アメックスは問題なく利用できました。
このような紙のチケットが出てきます。このチケットは再利用が可能みたいで、新規発行は手数料0.5ユーロかかりますが、再利用すれば手数料がかかりません。
ホームに向かいます。列車が停まっています。
列車に乗り込みます。この日の空港発の列車(C1)は全てChamartín行きになっていました。当然ですが、キャリーケースを持った方が多いです。混みあっていて座席の確保はできませんでした。ダイヤの乱れもあって、出発が10分くらい遅れたうえに30分ぐらいかかってChamartín駅に到着です。
Chamartín駅
Chamartín駅は空港線がRenfe本線から分岐する駅で、国際線や貨物線も多数発着するためホームが多くなっています。ATOCHA駅を経由する列車は、行先だけでなくATOCHAも掲示されているので間違わないと思います。
乗換はホームの移動が必要で、残念ながらほとんどが階段移動になります。荷物が多いと大変です。
スペインRenfe(だけでなくヨーロッパ鉄道全般的にですが)にありがちなのは、やはりダイヤの乱れです。電光掲示板に掲載されていた列車が突然消えたり、ホームが変わったり、行先が変わったりなど、日本ではなかなか無いことが日常茶飯事です。特にホームの変更は大変なので勘弁してほしいですね。
Chamartín駅から3駅乗ればATOCHA駅です。Recoletos経由(C1/10)とSol経由(C3/4)があるので、所要時間はあまり変わりませんが途中で下車するなら注意しましょう。市街地中心部の宿泊なら、Sol下車の方が便利なことが多いです。
私はC1路線の列車を利用しました。空港線と違って、中はガラガラでした。客車は2階建てで、私は1階を利用しました。
アトーチャ駅
Chamartínから10分くらいでアトーチャ駅に到着です。空港駅の改札から1時間くらいかかっています。アトーチャ駅はマドリード随一のターミナル駅で、多数のホームが設置されています。エスカレータもちゃんとあります。
手荷物預かり場所はアトーチャ駅構内には無いようですが、周辺の施設やホテルで有料預かりしてくれる場所があるようです。私は先にホテルへチェックインして荷物をあずけました。
この日の宿泊はThe Westin Palace, Madridです。1912年開業の歴史あるホテルです。かなり有名なホテルのようで、お値段だけでいうとマンダリンホテルやフォーシーズンズの方が上ですが、伝統はこちらのホテルに軍配が上がるようです。
プラド通り沿いを散策
マドリードはヨーロッパの中でも比較的安全な都市のようです。都市別安全ランキング333都市中43位(Numbeo2024)となっています(参考:東京25位、大阪88位)。観光地のスリに気をつける必要はありそうですし、夜間の一人歩きは避けるべきです。
アトーチャ駅~シベーレス広場までの広い通りをプラド通りと言います。歩道が広くとられていて、歩きやすい道です。15世紀ごろにできたヨーロッパ最初の並木道らしいです。ジョギングをしている方もいらっしゃいます。
プラド通りは世界遺産に指定されています。周辺には、プラド美術館をはじめとした有名な建築物が並んでいます。
200年以上の歴史を誇るプラド美術館にはゴヤのマハ像など、教科書に掲載されるような絵画が展示されています。入場も館内も混雑するみたいです(入場列がかなり並んでいたのであきらめました)。
スペイン農業漁業食料省です。こちらも100年以上の歴史があります。個人的に西洋建築が好きなので(くわしい建築様式は全く存じ上げませんが)、外観だけでも鑑賞して回ります。
有名な国立ソフィア王妃美術館です。ピカソのゲルニカも展示されています。マドリードの観光スポットは夜に訪問すると無料になる場所が多いのですが、その分かなり混雑します。こちらの美術館も夜無料です(夜に行こうと思って寝過ごしてしまった)。
道路中央の緑地にあるアポロ神の噴水。
プラド道理の北端にあるシベーレス広場の噴水です。交差点ロータリーになっています。
シベーレス広場周囲にi(観光情報センター)がありました。Madrid City Card(観光スポット割引+一部施設入場時Fast Pass+ゾーンA地下鉄&バス乗り降り自由)を購入したかったのですが、スタッフは全て不在でした。
Madrid City Card
●観光スポット割引
●一部施設入場時Fast Pass
●ツーリスト・トラベルパス(ゾーンA地下鉄&バス乗り降り自由)
1日10ユーロ、2日17ユーロなど
うーん、別の移動手段を考えましょう。
地下鉄で王宮へ
シベーレス広場の近くにBanco de España駅があります。地下鉄2号線の駅です。
自動券売機で1dayチケット+ICカード(10ユーロ)を購入しました。非常に珍しい(?)ことにdカードで決済可能でした。
ここでプチトラブルです。カードをかざしても地下鉄の改札を入場できず。困った困った。
地下鉄改札のスタッフさんに助けを求めるも、どうも言葉が通じません。通りかかった親切な方によると、「スペイン語しかわからないと言っている」とのこと。まじか・・・。
その英語もスペイン語もペラペラの親切な方に通訳していただき(神様に見えました)、無事改札を通過できました。
ユーロモニターインターナショナルの調査で世界第2位の観光都市とされているマドリードですが、意外に英語が通じないことがあると感じました。この日だけでも、Renfeの自動券売機、メトロのスタッフさん。まあ、日本の観光地でも英語が全て通じるわけではないのである程度仕方ないかと思います。
今までさまざまな国を訪問してきましたが、幸い、首都の公共交通機関で英語対応が難しいケースはありませんでした。私はスペイン語は全然ダメなので(まあ、英語もダメなのですが)、今回大きなトラブルが無くてよかったです。特に、通訳していただいた方に大感謝ですね。
マドリードの市街地には地下鉄のネットワークがあり、治安上も安全な印象で便利です。路線バスは経路がわかりにくいので、地下鉄の方が観光の足として有用です。
3駅乗って、Opera駅で下車しました。Opera駅の真上にある広場ではクリスマスマーケットが開催されていました。クリスマスの風物詩ですね。
Opera駅から5分ほど歩くとスペイン王宮です。今回のマドリード訪問で、王宮だけ予約していました。予約の有無で格段に入場の待ち時間が違いました。写真の右手の列が予約ありの列ですが、数人しか並んでいませんでした。
保安検査場を通過して王宮前の広場に出ました。冬季は観光客が少ないようで、人が多くて大変といった印象はありませんでした。建物内に入るにはチケットが必要です(チケットが無くても広場までは来れるようです)。
建物内に入りました。手荷物はロッカーに入れる必要があります(カメラは持ち込めます)。
ホリデーシーズンなので、王宮内もクリスマスモードです。
歴史ある建物の荘厳さと、クリスマスの華やかさが加わり、神秘的な雰囲気すら感じます。いいですね。
王宮には多くの部屋があり、それぞれに歴史が感じられます。じっくり鑑賞すると2時間以上かかると思います。
スペイン王家の宝物なども展示されています。こちらはストラディバリウスだったかな。ストラディバリウスって1億円以上するんですよね。こんな楽器がたくさん置かれていました。
バンケットルームでしょうか。豪華絢爛ですね。
館内の自販機でカードを利用しようとしたところ、全てのカードが撥ねられました。うーん、自販機類はカードが使えないことが多いですね。
建物内の鑑賞を終えて広場に戻ってきました。王宮は小高い位置にあり、西側の公園・平野を一望できます。この景色もいいですね。
マドリード市街を散策(サン・ミゲル市場、マヨール広場、ソル広場、サンタ・アナ広場など)
王宮からマヨール通りを東へ向かいます。途中の店舗で買い物をしましたが、dカードが使えました。奇跡?
5分ほど歩くとサン・ミゲル市場にやってきました。1916年に開設され、2009年にリニューアルした観光市場です。
アルコール類、スペイン料理、タパスやピンチョス、アルコール類、スイーツなど、さまざまなフード、飲み物がそろっています。
バルに入るのにハードルを感じる方におすすめですね。多くの方が立ち飲みしていて、気軽に飲食できます。建物内はクリスマスイルミネーションで彩られていました。
サン・ミゲル市場からカバ・デ・サン・ミゲルを通ってマヨール広場に向かいます。カバ・デ・サン・ミゲルはバルの店舗が連なっています。日本でいう居酒屋街みたいな感じかな。食事時はかなりにぎわうようです。
マヨール広場です。マドリード随一のクリスマスマーケットで有名です。中央にはフェリペ3世騎馬像が飾られています。
クリスマスのリースや子供用のおもちゃ、ホットワインなど、クリスマスマーケットらしい店舗が並んでいます。
さらにマヨール通りを東へ5分くらい歩くとソル広場に至ります。正式にはプエルタ・デル・ソル(太陽の門)と呼ばれるそうです。地下鉄やRenfeのSol駅の真上に位置して、有名観光スポットであり交通の要衝になっています(スペイン国道の起点です)。
カルロス3世騎馬像やクマとイチゴノキの像がありますが、何より巨大クリスマスツリーが目を惹きますね。夜には点灯されてライトアップされます。
さらに5分くらい歩き、Plaza de Santa Ana(サンタ・アナ広場)にやってきました。カフェやバルが並んでいて、有名な美食スポットです。まだ早い時間帯なので、人通りは少なかったですが、夜遅くまで多くの方が集うそうです。
サンタ・アナ広場から東へ5分程度歩き、プラド通りのThe Westin Palace, Madridに戻ってきました。この日の宿泊先です。
夜に再度観光に出かける予定でしたが、疲れが残っていたのか眠ってしまいました。翌日の朝も早く、このまま観光は終了です。
dカードは70%くらいの勝率でした。意外に優秀? dカードは海外利用手数料が2.16%と低く設定されているので、決済額が大きい場合はお勧めです。そもそも決済できないことも多いですが、使えないこともないというところ。他ブランドのカードを複数用意しておくのが無難です。
次の記事で、マドリードを出発します。