【世界一周2025準備編2】世界一周航空券ルート決定後の下準備 チケット発券・ホテルや交通の手配などいろいろあります

2025年のスターアライアンス世界一周航空券によるビジネスクラス世界一周旅行記・準備編の続きです。

準備編の第2弾。ルートが決定した後にするべきことをつらつらと書いています。普段の私は弾丸旅行ばかりですが、世界一周旅行は弾丸旅行とはいきません。旅行期間が長い分、下準備が必要なんです。

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ルート決定後の世界一周航空券購入方法

スターアライアンス・世界一周運賃を手配しようと思います。前の記事で、ルートは決定しました。

スターアライアンス世界一周航空券は、おおまかに言って3つの発券方法があります。

1.スターアライアンスの公式サイト<https://roundtheworld.staralliance.com/>で発券する
2.スターアライアンス加盟の航空会社(ANAなど)の予約センターや空港カウンターなどで発行する
3.旅行会社(世界一周堂、HISなど)に依頼する

世界一周航空券の発券は5度目で、いろいろ慣れてきています。スターアライアンスの世界一周航空券は3回目です。

まずはスターアライアンスの公式サイトでルート設計をします。公式サイトは予約空席を管理しているシステムと直結しているので、時刻表や空席状況が一目瞭然でわかりますし、多くの場合は席の指定もできます(一部出来ないこともあります)。飛行マイル数や予約クラス、フライト時間もわかりますから、非常にわかりやすいです。

問題点もないわけではありません。希望する便が(実際は運行されているのに)検索結果に表示されないこともありますし、(特に乗り継ぎ便を検索する際には)非常に多くの検索結果が表示されて希望するフライトを探すのが面倒なことも。

なぜか、乗継だと利用できるのに、別々だと検索結果から弾かれてしまうルートなどもあります。どういったプログラムで検索結果が出てくるのか、かなり不可解です。JAL予約センターで予約する際も同じシステムを使っているようで、公式サイトで出ないルートは予約センターでも原則的に予約できません。

予約クラスは、正規のH(エコノミー)、C(ビジネス)、F(ファースト)ではなく、それぞれM、D、Aとクラスが落ちます。そのため、スターアライアンス世界一周航空券の予約枠は通常予約と異なり予約枠制限があります。そして、上位になるほど席数が少なくなるので、競争率が上がります。

特に、シンガポール航空とアシアナ航空の予約枠は制限が厳しく、正規料金で予約可能になっていても、ファーストクラスやビジネスクラスを世界一周航空券で席を確保できないことが多いです

スターアライアンスの公式サイト予約のメリット
簡単にルート設定できて、予約や決済が容易 発券手数料は不要
デメリット
ルフトハンザ航空による発券扱いとなる

スターアライアンスの世界一周航空券予約サイトは非常に優秀で、公式サイトでスムーズに予約できることがほとんどです。まれに、ルート設計までできても公式サイトで発券できないこともあります。その場合は航空会社で予約します。日本の場合だと、日本語で予約できるのでANAで予約するのがおすすめですね。電話(ANA国際線予約センター)やANA国際線カウンター(空港)などがあります。

ステータス会員でない場合、予約センターに電話してもなかなか繋がりません。私はSFC会員用の予約センターを利用しますが、それでも電話がつながるまで平均30分くらい(20~40分くらい)かかります。

どこの会社も年々予約センターの待ち時間は長くなっていて、ANAダイヤモンドやJGCダイヤモンドでも20分くらい待つことはざらです(あまりダイヤモンド会員の利点が無くなってきてる印象です)。オペレーター人件費削減の結果でしょうが、それならホームページ予約で全てスムーズにいく仕様にしてほしいところです。

ホームページでは予約できない路線やチケットもあるので、電話の予約センターが残されていますが、電話がつながらないと時間と費用の無駄になります。世界一周航空券の場合、電話予約だとルートの伝達も大変ですし、エラーも出ますし、手数料や税金の計算も大変なので何回も電話でやりとりする必要が出てきます。

電話予約時の注意点です。一部のスマホではフリーダイヤルが利用できなかったり、コレクトコールになってしまうことがあります。例えば、楽天リンクの無料通話を使いたい場合はフリーダイヤル以外の番号を利用しましょう(コレクトコールは楽天リンクアプリでも有料になります)。

ANA国際線カウンターとは、日本の主要空港の国際線チェックインカウンターにあるTICKETと書かれたコーナーのことです。ANAカウンターで国際線の航空券の予約と購入を行うことができます。このカウンターで世界一周航空券が予約と発券が可能です。空港カウンターでの発券はだいたい1時間くらいかかります。

地方空港の国際線カウンターは他社職員に業務委託しているので、羽田、成田、関西など、主要空港でかつANA国際線を運航しているカウンターを選びましょう。また、空港カウンターではかなり時間を費やすので、他のお客さんの迷惑になることもあります。混雑していない時間に声をかけましょう。

電話(予約センター)や空港カウンターのいずれの場合でも、公式サイトで作製したプランをプリントアウトしておくとスムーズに行きます(パスポートも)。世界一周航空券を予約する場合、空席がないとルート変更や便の変更などに時間と頭を使う必要がありますが、Web上で空席が確認できていれば、全てスムーズに行きます。

また、オンライン発券以外の場合、発券手数料が必要になります(ホームページで予約できなかった場合は手数料がかかりません)。逆にメリットとして、ANA国際線チケット扱いになるのでANAカード決済でマイルが貯まりやすいことです。

ANAカードでANAを通して(空港カウンターや予約センターなど)発券した世界一周航空券は、クレジットカードの明細上「ANA国際線航空券」になります。これは、ANAカード特約店での決済扱いになり、マイルを追加で獲得することができます。海外の空港カウンターでは「ANAカード特約店」にならないのでご注意ください。
金額が高額なので、カードの利用可能枠に注意しましょう。リボ払い設定の場合、利用可能枠に余裕があっても決済できないことがあります

・ANA(空港あるいは予約センター)で購入するメリット
 ANAマイルが多く貯まる
・デメリット
 空港あるいは電話で購入する必要がありかなり面倒 発券手数料が必要
 ※あらかじめWebサイトでルートを確定させておく方が良い

私は利用しませんでしたが、旅行会社に依頼するという方法もあります。旅行会社に発注する場合、慣れた業者でないと時間と説明に手間がかかります。世界一周堂さんはこの道のプロですから、いいアイデアも出してくれるでしょう(追加コストは発生しますが)。

旅行準備は入念に:ビザの確認、保険、通信手段など

事前に電子渡航認証や電子入国カードの登録が必須なケースも

海外旅行ですから、パスポートがないと出国すらできません。コロナ禍後にパスポートを更新したので、まだまだ有効期限の心配もなさそうです。

最近、あちこちの国々でビザみたいな電子渡航認証の取得が必須になっています。アメリカのESTAを皮切りに世界各国で導入されています。有名なところでは、カナダのeTA、オーストラリアのETAS、ニュージーランドのNZeTA、などです。イギリスでは2025年からETA、ヨーロッパでは2026年からETIASが導入です。以前大丈夫だった・・・といった先入観からミスしてしまうケースもあると思います。十分注意しましょう。

入国カードも事前電子申請がブームで、韓国、台湾、シンガポールなどで導入されています。タイでも2025年から電子入国カードが導入されました。電子申請が必須の場合や、現地でも可能な場合などいろいろです。しかも出発の3日前からしか登録できないことが多く、早めに済ませておけないので、日常の忙しさに振り回されていると忘れがちです。

電子渡航認証は手間が面倒な上に、世界一周するにあたって多くの国を巡るため費用がかさんでしまいます。特に、アメリカのESTAはアメリカを観光せずに乗り継ぐだけでも必要になります。世界一周旅行でアメリカを経由しない方法は不可能に近いので、ESTA申請は必須ですね。

ESTAやETASは公式サイトを装った代行業者が横行しているので注意しましょう。2倍以上の料金がとられますし、何より個人情報が吸い取られてしまいます。

頻回にアメリカ訪問する方はグローバルエントリープログラム(2024年12月に導入発表の事前入国審査)の申請すると入国審査が簡便になりますが、審査面接が必要なのでハードルが高めですね。

2回目以降のアメリカESTA入国ならMPCという手段もあります。MPCはMPCアプリで申請して専用レーンでの審査していただけるので早く審査が終わります。スマホアプリが必要なので、現地空港でスマホが使える状態にする必要があります(空港WiFiでも可)。MPCレーンが混雑していることもあるので、一概にメリットがあるとは言えませんが・・・。

フライトの詳細確認 食事や座席指定など

ビジネスクラスやファーストクラスでは、食事の事前指定ができるフライトもあります。各航空会社のサイトで予約番号と名前を入力すると選択可能なことがあります。食事内容が知りたいときは、日本語サイトだと詳細が不明なことが多いので英語サイトを見ましょう。

また、世界一周航空券発券時点で座席指定できないこともありますが、運航航空会社のサイトで座席指定ができることもあります。逆に運行航空会社のサイトで予約確認すらできないこともあり不安になりますが、スターアライアンスの世界一周航空券はルフトハンザ航空のサイトでほぼ確実に予約確認できます。

ホテル ラウンジ 観光時の荷物預かり

滞在先ではホテルの手配が必要なのは当たり前ですね。私の場合は、マリオットやヒルトンなどのフリークエント会員になっているので、これらのホテルがあるかどうかチェックします。無ければエクスペディアなどの旅行サイトで予約しますが、JCBでは10%前後の割引キャンペーンをよく展開しているのでおすすめです。

ビジネスクラスなら中距離以上の路線でフルフラットシートが導入されています。ホテル料金を節約するために、夜行路線を選択するのもありでしょう。運航時間8時間以上の路線なら、十分に睡眠時間が確保できます(食事も付きますしね)。

空港ラウンジや荷物預入の確認なども重要です。航空会社や空港によって異なるので、いろいろチェックしておくことが重要です。すでにSFCは持っているので、ビジネスクラスラウンジは利用可能ですし、そもそもビジネスクラス便利用ですから利用に障害はありません。プライオリティ・パスを持っているなら、発行元のクレジットカード会社によってサービス利用制限があるので、どのラウンジが利用可能かチェックしておかないともったいないですね。

長期旅行なので荷物が多くなりますが、観光する際に荷物を預けておく手段も考えておく必要があります。宿泊するならホテルへ預ければOKです。朝着いて夜に出発する日帰り観光の場合、①空港に荷物を預ける場所があるか、②街中に荷物を預ける場所があるか、③次の便に荷物を預け入れできるか、などを事前に調べる必要があります。①や②はなかなか見つからないこともありますし、ネット上の情報が古くて役に立たないことも。チェックイン&手荷物預かりは出発の3時間前から開始されるのがスタンダードですが、利用する航空会社のハブ空港では、チェックインカウンターが早くからオープンしているのでおすすめです。

通信手段の確保 ルーター、SIMフリー、ローミング設定など

大事なのは通信手段の確保です。普段使用しているスマホの海外パックでいくのか、WiFiルーターをレンタルするのか、SIMフリースマホ+現地SIMで対応するのか。

一昔前まではSIMフリースマホ+現地SIMのことが多かったのですが、最近の日本のスマホ会社では海外でも無料利用できるケースが増えてきました。私は楽天モバイルを所持しているので、海外で2GBまでデータ通信利用可能なので、こちらを利用しています。古い機種だと、国によって海外ローミングサービスが利用できないケースもあるので事前確認は必要です。

2GBしか使えないので、ホテルや空港の公共WiFiで足らない分を補います。楽天モバイルの場合、1GB500円で簡単に追加できます。アメリカでは楽天モバイルのローミング通信状況があまりよくないので、他の手段も検討しておきましょう。

2025年現在、オーストラリアでは3Gデータ通信規制が発動していて、VoLTE非対応の製品を中心に利用不可になっています(2024年は問題なく利用できた機種でもダメなケースがあります)。ちょっと古い機種だと軒並みアウトです。事前に確認しておきましょう。

WORLD WINGに関するお知らせ<docomo>
海外の一部の国・地域でのGSM(2G)およびUMTS(3G)終了に伴うご注意<au>
オーストラリアでの国際ローミング一部機種利用不可のご案内<ソフトバンク>
オーストラリアでの一部製品の海外ローミング利用不可に関するお知らせ<楽天モバイル>

海外旅行保険の補償範囲を確認

あとは旅行保険ですね。以前は海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード(JCBカードなど)が多かったのですが、2020年頃から各カード会社が一斉に改悪し、ほとんどのカードが利用付帯(旅行代金の支払いに該当カードの利用が補償条件)になっています。海外の医療費や救援費用はかなり高くつくので、人生を守りたい(?)なら海外旅行保険に入っておきましょう。ひとり旅ならカード補償だけでもある程度カバーできますが、家族旅行だと無理ゲー状態なので旅行保険加入が必須です。

ここまで用意しておけば全て万全と言いたいところですが、出発が近づくにつれて予見不可能なトラップが発生することがあります(というかほぼ必発です)。それは、欠航や機材変更、フライト時間変更などです。日本の航空会社は天候などの影響でもなければ欠航することは少ないですが、外資系は十分な搭乗客が見込めない場合や搭乗機の手配具合により、出発の1~2ヵ月前ぐらいにバタバタと変更が出ます。

欠航やフライト時間の変更次第ではルートを大幅に変更必要なことがあります。あるいは、観光を諦めなくてはならないことも。以前は航空会社から電話来たものですが、最近はショートメールやメール、アプリの更新などです。スターアライアンス世界一周航空券の場合、旅程は全ての加盟航空会社に通知されるようで、ANAアプリで全旅程が確認できます。

旅程の変更があれば、基本的にANAアプリに反映されます。変更内容が許容範囲なら航空会社HPやアプリなどで承認すればOKですが、変更内容が納得いかないので変更する場合には、国際線予約センターに電話が必要です。

ただし、2025年春以降のANA Web予約システムはかなり不安定化し、エラーが多発するようになっています。フライトの表示が一斉に消えることもあります。おそらくアマデウスにシステム移行した影響でしょう。国際線のオンラインチェックインもできないケースも頻発しています。ANAアプリやWebサイトはJALアプリやWebサイトより優秀だったのですが、2025年現在で比較すると悪い意味でANAがJALに追いついてしまいました。

観光や現地移動手段の手配

ただ飛行機に乗るだけでなく観光もしなくてはいけません。観光先の交通手段やお得情報も収集しましょう。空港から市街地やホテルへの交通手段の確認も重要です。深夜早朝便を利用する場合、空港アクセスの公共交通機関が運行していないこともあります。あらかじめ早めに手配すると安くなることも。必要に応じて、現地発旅行も便利です。ベルトラやKLOOKなどのサイトで予約するのもありですが、直接現地会社HPの価格と比較してもいいです。

また、催行会社の直接予約ではない場合、利用前にチケットの引き換えが必要なこともあります。予約番号が異なるのでオンラインで確認が必要なことも(現地でWiFi環境が必要な場合もあります)。ただし、催行会社(公式)だと思っていたら、現地の代行業者のサイトで予約していたというオチのこともあるので(最悪の場合、詐欺サイトのこともあります)、十分下調べして予約しましょう。

まとめ

世界一周旅行は、単純な往復海外旅行と違い、一大イベントです(海外旅行は全て一大イベントかもしれませんが)。入念な準備をして旅行開始日を迎えましょう

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