【世界一周解説編39】海外旅行にお勧めのクレジットカードは? 2024

海外旅行の渡航先の決済で必須のアイテムがクレジットカードです。

一昔前はトラベラーズチェックが安全面も考慮して重宝された時代もありますが、10年前(2014年)に運用が終了しています。現地通貨派の方もいらっしゃると思いますが、使い切れないと円に戻す手間と為替手数料がかかります。カードも海外利用手数料がかかりますが、一般的に為替両替手数料よりましです。

海外にもっていく、あるいは海外旅行にむけて発行するクレジットカードを選択する際に、気を付けることがいくつかあります。

①クレジットカードのブランド
②クレジットカードが安定して使えるか
③クレジットカードの海外手数料
④クレジットカードの附帯サービス(プライオリティ・パスや附帯保険など)
⑤クレジットカードの決済上限

いろいろ考えるのが面倒な方は、とりあえずVISAとマスターカードを1枚ずつ持っていきましょう。ただし、三井住友カード、dカード、楽天カードの場合は、さらに同ブランドのカードを1枚持っておきましょう(例えばVISAのdカードを持っているなら、別会社のVISAブランドカードをもう1枚持って行く)。これだけ抑えておくと、とりあえず何とかなります。

とりあえずVISAとマスターカード2枚持ちが安心

何とかなるのではなく、よりお得で安全面を考えるなら、さらに熟考が必要です。私の実体験も含めて解説していきます。

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カードブランドを考える

クレジットカードの国際ブランドは、有名なものが7種があります。

・VISA
・MASTERCARD
・JCB
・DISCOVER
・AMERICAN EXPRESS
・DINERS CLUB
・UNION PAY(銀聯)

この中で世界シェア1位は中国初のUNION PAYですが、日本では発行会社も限定的なので現実的ではありません。同様にDISCOVERは日本で発行困難です。

その他のカードの中で、2位のVISAと3位のマスターカードの両方持っていれば、ほぼ問題なく決済可能です。

一般に、アメリカはVISAが強く、ヨーロッパはマスターカードが強いです。ハワイならJCBがほとんどのお店で使えますし、お得なキャンペーンをしていることが多いです。旅先によってカードを変更してみるのもいいかもしれません。

また、公共交通機関にコンタクトレス決済(日本でいうタッチ決済)が導入されている都市が増えています。対応しているのはVISAがほとんどで、マスターカードやアメックスが続きます。その意味でもVISAかマスターカードは必須です。

アメリカン・エクスプレス、ダイナース、JCBは利用できる店舗が限定的ですが、大手ストアや有名ホテルチェーンなら利用可能なことも多いです。

安心のVISAとマスターカード ハワイならJCB

海外では利用が難しいカードもある

弾丸旅行ばかりの私ですが、旅先でいろんなカードを利用する機会がありました。その中で、決済の落ちにくいカードと言うのがあります。

私の経験上、下記のカードは使えないことがかなり多く、ほぼ利用を諦めています。

海外で使えない傾向のあるカード
①dカード
②楽天カード
③三井住友カード

dカードは三井住友カードと提携していて(2024年に提携がほぼ解消されましたが、まだ一部カードで提携が残っています)、おそらく同じシステムを使って決済されます。私の経験上、海外でdカードを利用しようとすると、2階に1回決済拒否されます(2024年に入って少しましになりましたが、国内でも1割くらい弾かれる厳格なシステムです)。

2023年頃からdカードはUCカードと提携しています。新システムに期待しましょう。

三井住友カードも、オンライン決済は概ね問題ないですが、現地決済は3割くらい弾かれます。楽天カードも2割くらい使えません。

決済できない理由は、カードのセキュリティレベルが高いことに由来します。逆に考えると、カードのセキュリティが高いのは、不正利用対策を含め、安全性が高いことの裏返しになります。

これらのカードを海外でメインカードにするのは。いざ利用したいときに利用できない可能性が高くなります。持って行ってもいいと思いますが、「使えたらラッキー」くらいに考えておきましょう。

dカード、三井住友カード、楽天カードは海外決済できないことがわりとある
反面、セキュリティは極めて優秀

カード決済の海外手数料

クレジットカードを海外で利用する場合、利用額と引き落とし額に差が発生します。その要因は、①為替差と②海外利用手数料です。また、気にする方は③海外利用時の獲得ポイントも考える必要があるかもしれません。

為替

為替は毎日変動します。利用日と引き落とし日(正確に言うとデータが発行会社に到着した日)で異なるので為替差が発生します。これだけならわかりやすいのですが、国際ブランドによって異なる為替レートが適用されます。

さらに、カードの海外キャッシングの場合、為替適用日もブランドごとに異なります(キャッシング日だったり、前日だったり、翌日だったり)。

突き詰めて考えると面倒だし、翌日や引き落とし日のレートがどうなるかわからないので、為替に関するカード間の差はよほど高額ではない限りスルーしていいと思います。

カード決済の為替は我々素人が考えるだけ無駄なのであきらめよう

海外利用手数料

クレジットカードを海外利用した場合、現地通貨をカード会社の設定するレートで日本円に換算し、手数料を上乗せして請求されます。手数料はカード発行会社によって異なります(国際ブランドではない)。概ね1.6~3.85%くらいです。カード間で最大で2%くらい差があるので、自分の利用するカードの手数料は把握しておいた方がいいと思います。

同じ発行会社でも国際ブランドによって差があるため(手数料は国際ブランド分と発行会社分の両方が加算されている)、注意しましょう。

JCBプロパーとイオンカードは1.6%、エポスカード2.2%、楽天カード2.2%あたりがお得なカードになります。クレディセゾンや三井住友カードは3.6%以上に設定されています。

海外利用手数料はJCBプロパーやイオンカードがお得でおすすめ

海外決済の獲得ポイント

ほとんどのクレジットカードは、決済時に付与ポイントがいただけます。一部のカードでは、海外利用時に加算ポイントが付与されます。

以前は海外決済が優遇されていたMIカードは、2024年から国内と同じ付与率にダウンしています。

メジャー系に有名なのは、JCBプロパー(JCBオリジナルシリーズ)カードで、付与率が2倍になります。ただし、JCBはもともと0.5%の付与率なので、アップしても1.0%です。JCBは海外利用手数料が低いので、総じて優秀と言えます。

JCBプロパーカードは海外決済で倍ポイント獲得

カード附帯サービス

海外旅行時のカード付帯サービスは大きく3つに分けられます。

①プライオリティ・パスなどのラウンジサービス
②カード附帯保険
③その他(空港荷物郵送サービスやコート預かりサービスなど)

ラウンジサービス

プライオリティ・パスは空港でラウンジやレストランなどの店舗サービスを受けることのできるカードです。プラチナカード以上に附帯することがありますが、発行会社によって運用が違うので確認が必要です。どのカードがおすすめかについては下記記事を参考にしてください。

JCBや楽天カードはハワイ・ワイキキに独自ラウンジがあり、ジュースなどをいただくなど休憩に利用できます。アメリカン・エクスプレスのプラチナカードはセンチュリオンラウンジを利用可能です。

ゴールドカード以上の場合、日本国内空港とホノルル空港に限り空港ラウンジが利用可能な場合があります。いわゆる、カードラウンジです。こちらも発行会社によって運用が違うので確認が必要です。

アメリカン・エクスプレス、JCB、楽天カードなどは、独自のラウンジサービスあり
プライオリティ・パスはカードごとに利用条件が違うので注意

カード附帯保険

一部のクレジットカードには、海外旅行時の不慮の事故などに対する保険がついています。これも各社異なるので注意が必要です。大きく分けて2種類の保険があります。

遅延補償(代表的な補償)
・乗継遅延費用 乗継できなかった場合
・出航遅延費用 4時間以上遅延あるいは欠航した場合
・寄託手荷物遅延費用 6時間以上預入荷物が遅れた場合
・寄託手荷物紛失費用 48時間以上預入荷物が遅れた場合(あるいは紛失)
傷病補償
・傷害死亡
・障害後遺障害
・傷害治療費用
・疾病治療費用
・賠償責任
・携行品損害
・救援者費用

チェックポイントは以下の通り

・補償限度額
・同行家族補償の有無
・利用付帯あるいは自動付帯
・事象発生時にするべきこと

自動付帯のカードは持っているだけで有効です(そもそも海外に持って行く必要もない)。利用付帯は旅行の決済に利用が必要なのですが、タクシーだとダメとか諸条件があるので事前確認が必要です。また、欠航時や盗難時には証明書が必要なので忘れないようにしましょう。

遅延補償は、航空機遅延自体が頻発する事象なので、補償限度額が低く設定されています。せいぜい限度額2万円程度で、カバーされるのは宿泊代と食事代の一部です。

遅延補償に至っては、4時間以上遅延が決定して、移動手段を探すために忙しかったり、別の手段で目的地に移動していたりして、利用する余裕がないことが多いです。遅延が発生した空港以外の食事や宿泊はカバーされないので、かなり使い勝手が悪い補償です。

遅延補償は「たまたま使えたらラッキー」ぐらいに考えておきましょう。無くてもあまり困りません。

メジャー系のお手頃なカードで遅延補償自動付帯なのは、MUFG・プラチナ・アメックスやdカード・ゴールドなどです。ANA・JCBワイドゴールドカードやソラチカゴールドカードも比較的年会費が安価です。

傷病補償で大事なのは治療費用と賠償責任です。海外の医療費はかなり高額なので、治療補償がないと困ります。JALカード(アメリカン・エクスプレス以外の普通カード)は傷病補償が自動付帯ですが、死亡、後遺症、救援費用しかカバーされません。

プライオリティ・パスは複数持っていてもあまりメリットはありませんが、傷病補償は複数のカードを所持していると補償が累積されます。利用付帯のカードを優先して使用し、複数カードで補償を受けられるようにするのがおすすめになります。

自動付帯のカードは年々減少しています。2023年にJCBが、2024年にはエポスカードも自動付帯を取りやめました。

メジャー系のお手頃なカードで自動付帯なのは、MUFG・プラチナ・アメックスやdカード・ゴールドなどです。ANA・JCBワイドゴールドカードやソラチカゴールドカードも比較的お手頃になります。

JAL・CUBE-Aカード、ゴールドカードや楽天プレミアムカードは傷病補償だけですが自動付帯です。これらも累積するのでプラス1枚としておすすめになります。特に、JAL・CUBE-Aゴールドカード・JCBは自動附帯限度額が高く設定されている上に利用付帯分で上乗せできるため、コスパ良好です。

海外の医療費はかなり高くつきます。500~1,000万円くらいの補償がないと安心できません。カードによる補償では足りないと考えるなら、自動付帯にこだわる必要はないと思います。

海外保険自動付帯カードでおすすめは、MUFGプラチナ、dカードゴールド(プラチナ)、ANA・JCBワイドゴールド、ソラチカゴールド、JAL・CUBE-A、CUBE-Aゴールド、楽天プレミアムカードなど。JAL・CUBE-Aゴールドカード・JCBはJALカードで特に優秀

荷物サービス(空港手荷物サービス・コート預かりサービスなど)

クレジットカードによっては、家から空港または空港から家に荷物を郵送するサービスが付いています。ほとんどのカードでJAL ABCにサービス委託されていて、主要4空港(成田、羽田、中部、関西)からの国際線利用時に使うことができます。

送料はサービスは実費だと片道2,500円くらいですが、無料または500円程度で利用可能です。往路と帰路で価格が違うカードもあるので注意しましょう。荷物が増える帰路が重要だと思います。

空港手荷物サービスを無料利用可能なカードは年々減少しています。2024年12月以降MUFGアメックス及び提携JALカードで無料→500円となります。楽天プレミアムカードも2025年以降トラベルコースを選択できなくなるため、利用不可になります(すでに登録済みなら利用可)。

利用前に諸条件を確認しましょう。

①事前予約が必要(アメックスなど)
②スーツケース限定(MUFGカードなど)
③羽田空港不可(マリオットアメックスノーマルなど)
④成田空港不可(デルタアメックスなど)
⑤出国時不可(アメックス提携カードなど)

JCBゴールドカード(プロパーとJAL)、MUFGアメックス(JAL提携カードも)、ダイナース(プロパーとJAL)、アメックスは帰国時だと予約不要なので利用が楽です(一部有料ですが優待料金です)。海外から帰国時に荷物が多いと感じたならこれらのカードを利用しましょう。

無料で利用可能なカードでおすすめはアメリカン・エクスプレス・ゴールドです(アメックスプロパーだとグリーンカード以外はほとんどOKです)。ただし、ゴルフバッグとスーツケースのみが対応可です。

コート無料預かりサービスはMUFG・プラチナ・アメックス、JAL・プラチナ・アメックス、ダイナースクラブ プレミアム、TRUST CLUBプラチナ、TRUST CLUBワールドで利用できるサービスです。主要4空港(成田、羽田、中部、関西)から出発の国際線で利用可能です。当然ですが、到着空港も同じでないと利用できません。優待料金で利用可能なカードもあります(アメックスプロパーやセゾンカードなど)。

空港クロークサービス(無料)は空港利用の当日のみ荷物を預かってくれるサービスです。利用できるカードはかなり限定的です。中部空港ではアメックスプロパー発行カード(提携含む)、関西空港ではANAアメックスカードで利用可能です(フライト利用しなくても利用できるようです)。

これらのサービスは、有料で利用可能ですし無くても困らないかもしれません。「ちょっとでもお得に」と考える方におすすめです。

空港手荷物宅配サービスは事前予約や荷物の制限などの条件を事前にチェック
おすすめは配送無料で予約不要のアメックス、荷物制限無く予約不要なJCB(500円)
コート無料預かりはMUFGアメックスプラチナかTRUST CLUBプラチナのみ

カード決済の上限

カード決済の上限額は事前に確認しておきましょう。加えて、キャッシングの上限も確認しておくと安心です。

私のおすすめ 海外旅行に相性のいいカード

以上の5項目とカードの年会費や普段使いを考慮して、おすすめカード5選を紹介します。

1 楽天プレミアムカード

コスパ抜群で海外保険が自動附帯するカード

楽天プレミアム コメント
年会費 11,000円 家族会員カード550円
ブランド V・M・J・A VISAかMASTERがおすすめ
通常還元率 1.0%
海外利用手数料 2.2% 2024年から
海外追加ポイント なし
プライオリティ・パス 本人のみ 2025年~年5回まで
海外旅行保険 自動附帯・本人 傷病疾病300万救援200万
空港手荷物宅配 なし 2025年トラベルコース終了
その他 決済できないことも

年会費11,000円の低価格で傷病・疾病治療が300万まで自動附帯します(家族会員カードを発行すればその家族もOK)。海外利用手数料も低く抑えられています。

楽天カードがあると、ハワイのワイキキやアウラニにある楽天ラウンジが無料で使えます。ときに決済に難渋することもありますが、それは愛嬌と言うことで(笑)。

トラベルコースを選択すると手荷物宅配無料サービス(年2回)が利用できましたが、2025年から選択できなくなります。ただし、2024年中に申し込んでおけば、当面利用可能です(サービス利用時に事前申し込みが必要なのが面倒ですが)。

注意点として、2024年から海外手数料が1.6(2.0)%からアップしています。また、2025年からプライオリティ・パスに年5回の利用制限が発生しましたが、レストラン店舗でも利用可能なのでまだまだ利用価値が高いです。日常的に楽天市場を利用している方なら、持っていて損は無いカードです。

2 JAL JCB CUBE-Aゴールドカード

JALカードとJCBカードの良いとこ取り

JAL JCB ゴールド コメント
年会費 17,600円 家族会員カード8,800円
ブランド JCB
通常還元率 1.0%(JALマイル) ショッピングマイル込
海外利用手数料 1.6%
海外追加ポイント なし
プライオリティ・パス なし 35USドルLounge Key
海外旅行保険 自動附帯・家族も 傷病疾病200万救援200万
空港手荷物宅配 復路500円 往路15%オフ 復路予約不要
その他

JALCUBE-Aゴールドは海外保険が自動附帯ですが(19歳未満の家族もOK・8,800円の家族会員カードを発行すればその人もOK)、アメックスとJCBは傷病・疾病治療が200万まで自動附帯します(他は150万円)。JCBだと海外利用手数料も1.6%と低く抑えられています。

空港手荷物宅配サービスも帰路500円で利用できます。プライオリティ・パスが利用できないのが残念ですが、1回35USドルでLounge key(ほぼプライオリティ・パスと同じ)が利用可能です(あまりお得とは言えませんが)。JCBプロパー対象の海外追加ポイントは対象外です。

JCBブランドのカードがあれば、JCBプラザ、JCBプラザラウンジも利用できます。ワイキキのJCBプラザラウンジは、冷たい飲み物をいただけてゆったりできるのでお勧めです。

JALカードは原則1人1枚までしか持てません。CUBE-Aゴールドを持つなら、JCBブランドが一番お得と考えます。

3 MUFGプラチナ・アメリカン・エクスプレスカード

家族もプライオリティ・パスが利用できるコスパ良好カード

MUFGプラチナamex コメント
年会費 22,000円 家族会員カード1枚無料
ブランド アメックス
通常還元率 0.5%
海外利用手数料 2.0%
海外追加ポイント +0.5%
プライオリティ・パス あり・家族会員も サービス店舗は対象外
海外旅行保険 自動附帯・家族も 傷病疾病200万救援200万
空港手荷物宅配 往復各500円 スーツケースのみ
その他 空港コート無料預かり

海外保険が傷病・疾病治療200万まで自動附帯で、家族も対象になっています(同居両親もOK)。海外利用手数料も2.0%と低く抑えられています。

空港手荷物宅配サービスも片道500円で利用できます。復路は予約不要です。スーツケースのみが対象なのが難点です。

プライオリティ・パスは家族会員も無料です。ただし、レストランなどのサービス店舗は対象外になります。海外追加ポイントや空港コート無料預かりサービスがあるなど、海外旅行のためにあるようなカードです。

アメックスブランドなので決済店舗が限られますが、大手チェーン店などではほとんど利用可能です。アメリカではほぼ利用可能ですが、やはり利用できない店舗もあります。例えば、自由の女神の観光決済には使えません。

4 dカード・ゴールド

海外利用と相性が悪いが海外保険の自動附帯はかなり魅力的

dカード・ゴールド コメント
年会費 11,000円 家族会員カード1枚無料
ブランド V・M
通常還元率 1.0% 実質還元率2%まで底上げ可
海外利用手数料 2.16%
海外追加ポイント なし
プライオリティ・パス なし
海外旅行保険 自動附帯・家族も 傷病疾病300万救援500万
空港手荷物宅配 なし
その他 ケータイ補償 海外決済△

海外保険が傷病・疾病治療300万まで自動附帯で、配偶者や19歳未満の家族も50万円まで補償されます。家族会員は本館院と同等です。海外利用手数料は2.16%と低く抑えられていますが、システム上、海外では決済できないことも多いです。

独自サービスとして、スマホの盗難・紛失は3年で10万円までカバーされます。

その他の海外旅行用サービスは特にありません。docomoは海外での通話・データ通信が有料なので、海外旅行との相性はあまり良くないです(ahamoはいいんだけどね)。

docomoユーザーならスマホ通信関連の支払いが10%還元されるので、実質の年会費を抑えることができます。この年会費で海外旅行保険の自動附帯がかなりありがたい(特に救援費用500万円は破格)です。

不便な面もありますが、数多のカードの中でお勧めするだけの価値があります。docomoユーザーで海外旅行をする方は、是非とも所有しておくカードです(海外に携帯する必要は無いです)。

(参考)dカード・プラチナ(2024年11月25日申し込み開始予定)

2024年11月新登場 海外保険の自動附帯にプライオリティ・パスも附帯 docomoヘビーユーザーなら年会費も安い

dカード・プラチナ コメント
年会費 29,700円 家族会員カード1枚無料
ブランド V・M
通常還元率 1.0% 実質還元率2%まで底上げ可
海外利用手数料 2.16%
海外追加ポイント なし
プライオリティ・パス 本人のみ 年10回
海外旅行保険 自動附帯・家族も 傷病疾病300万救援500万
空港手荷物宅配 なし
その他 ケータイ補償 海外決済△

本日(2024年11月7日)に発表された、docomoの新しいカードです。

docomoユーザーならスマホ通信関連の支払いが20%も還元されるので、実質の年会費を抑えることができます(2年目から年間20万円以上決済必要ですが、ハードルは低いと思います)。docomo光なども利用している方なら、実質年会費が10,000円くらいまで下がるでしょう。もちろん海外旅行保険は自動附帯(救援費用500万円は破格)です。

独自サービスとして、スマホの盗難・紛失は3年で20万円までカバーされます。

dカード・ゴールドとの最大の違いは、プライオリティ・パスが付帯し、年10回利用可能ということ。docomoヘビーユーザーで海外旅行をする方は、むしろ持たなければ損かもしれません。海外に携帯しなくても、海外旅行関連サービスがかなり充実しています。

5 セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

利用制限の無いプライオリティ・パスの価値が急上昇

セゾンプラチナamex コメント
年会費 22,000円 家族会員カード3,300円
ブランド アメックス
通常還元率 0.75% JALマイルだと1.125%
海外利用手数料 3.85% 2024年12月から
海外追加ポイント +0.25%
プライオリティ・パス 本人のみ 制限なし
海外旅行保険 利用附帯・家族も 国内旅行は自動附帯
空港手荷物宅配 往復無料 往路のみ予約必要
その他 空港コート預かり約20%オフ

プライオリティ・パスの回数・店舗制限がありません。それなのに年会費22,000円は破格の安さです。空港手荷物宅配も無料で、帰路は予約も不要、荷物の形態制限はありません(重量とサイズ制限はあります)。

海外旅行保険が利用付帯なのと、2024年12月からアップした海外利用手数料の高さがネックですが、年会費の安さから考えると十分だと思います。所持しているだけで元が取れるカードと言えます。

アメックスブランドなので決済店舗が限られますが、日本国内ではほとんど利用可能です(アメックスとJCBが提携しているため)。なぜか国内旅行保険が自動附帯なので、国内旅行で飛び回る方にもおすすめです。

まとめ

海外旅行におすすめのクレジットカードの選び方とおすすめのカード5選を紹介しました。エポスプラチナカードもおすすめだったのですが、海外旅行保険が利用付帯になったので、年会費の高さから選外にさせていただきました。

今回紹介したカードの中に、VISAやマスターカードで海外で安定して利用できるカードが入っていません。普段お使いのVISAあるいはマスターカードに、プラスワンで紹介したカードを持っておくのがいいと思います。

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