【世界一周解説編38】空港のプライオリティ・パスはまだまだ価値が高い 入手方法と使い分けを考察2024

2024年秋、プライオリティ・パスの運用に大幅な改定が発表されました。ダメージを受けたのはJCBとMUFGが発行するクレジットカードに附帯するプライオリティ・パスです。激動のプライオリティ・パスの世界ですが、この変化をどう受け止めて、どう対処していけば良いか考えてみましょう。

おさらい:プライオリティ・パスのシステム

プライオリティ・パスを持っていると、飛行機の搭乗券がある場合に限り、空港にある提携ラウンジを使用できます。そのパスは無条件に手に入るものではありません。正式に発行する場合は、年会費が発生します。

年間優待回数 年会費 本人利用料金 同伴者料金
プレステージ会員 制限なく無料 469USドル 無料 35USドル
スタンダードプラス会員 10回まで無料 329USドル 35USドル 35USドル
スタンダード会員 なし 99USドル 35USドル 35USドル

提携ラウンジはプライオリティ・パス社が運営しているわけではありません。ラウンジによってはプライオリティ・パスがなくても有料で入場できる場合があります。

以前は利用料が27USドルだったので、スタンダード会員でもややお得でした。2018年に32USドル、2023年に35USドルされたので、プライオリティ・パスを利用しないで通常料金にした方がお得な場合が多くなっています。

プライオリティ・パスで入室できるラウンジは、ほとんどがビジネスクラス用航空会社ラウンジと同等と考えられます。ファーストクラスラウンジ並みの上品さやサービスは期待できませんが、フードサービスやアルコールを含むドリンクサービス、シャワーサービス、WiFiサービスなどが期待できます(サービス内容はラウンジによります)。

世界中の数多くのラウンジが加盟しており、一部の航空会社ラウンジも参加しています。本来航空会社ラウンジはその会社の顧客を囲い込むためにサービスを提供しているのですが、自社の客だけでなく広く客を迎え入れることで収益アップを図っていると思われます。これは会社としては収益が上がりますが、本来のビジネスクラスあるいは航空会社上級会員の客からすると、混雑やサービス低下により顧客満足度低下をもたらす可能性があります。

プライオリティ・パスが利用できるラウンジは世界で1,500カ所以上とされています。かならずしも国際線に乗る場合だけしか使えないわけではありません。国内線でも利用可能なラウンジがあります。

2024年11月現在、日本の国内でもプライオリティ・パスで利用可能なラウンジは以下の通りです。リンク先は実際に訪問した体験記になっています。

成田空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
IASS Executive Lounge1(※3)
肉料理 やきすき やんま(※1)
国際線
出国後エリア
I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-
Japanese Grill & Craft Beer TATSU(※1)
成田空港
第2ターミナル
保安検査前
一般エリア
IASS Executive Lounge2(※3)
ターミナル前 ナインアワーズ(※2)
国際線
出国後エリア
I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 虚空 -KoCoo-
鉄板焼 道頓堀 くり田(※1)
成田空港
第3ターミナル
保安検査前
一般エリア
ぼてぢゅう屋台(※1)
羽田空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
足湯カフェ&ボディケアLUCK(※2)
Power Lounge Central(※3)
国内線
保安検査後
Power Lounge South(※3)
Power Lounge North(※3)
羽田空港
第2ターミナル
保安検査前
一般エリア
Power Lounge Central(※3)
国内線
保安検査後
Airport Lounge South(※3)
Power Lounge North(※3)
羽田空港
第3ターミナル
国際線
出国後エリア
TIATラウンジ
SKY LOUNGE SOUTH<リンク先は改修前>
羽田エアポートガーデン All Day Dining Grande Aile(※1)
中部国際空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
くつろぎ処 SOLA SPA 風の湯(※2)
ぼてぢゅう(※1)
国際線
出国後エリア
UMIZEN SORAZEN(※1)
KALラウンジ
Centraiar Global Lounge
Plaza Premium Lounge
中部国際空港 FLIGHT OF DREAMS THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR(※1)
大阪伊丹空港 保安検査前
一般エリア
大阪エアポートワイナリー(※1)
関西国際空港
第1ターミナル


国内線
保安検査後
ぼてぢゅう1946・Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU(※1)
国際線
出国後エリア
カードラウンジ六甲(※3)、アネックス六甲(※3)、カードラウンジ金剛(※3)
ANAラウンジ(2024年11月末まで)
関西国際空港 エアロプラザ KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA
米子空港
(美保飛行場)
保安検査前
一般エリア
LOUNGE DAISEN
注意:海外発行のプライオリティ・パスのみ対象
福岡空港国際線
ターミナル
国際線
出国後エリア
KALラウンジ
ラウンジ福岡
佐賀空港 保安検査前
一般エリア
Premium Lounge さがのがら。
注意:海外発行のプライオリティ・パスのみ対象
鹿児島空港 保安検査前
一般エリア
ボディケアLUCK(※2)

※1:レストラン店舗 ※2:その他サービス店舗 ※3:カードラウンジ相当

レストラン店舗では3,400円分相当のセットメニューや会計割引が実施されます。サービス店舗はシャワーや入浴など、飲食以外のサービス店舗です。

成田空港のIASS Executive Loungeなどは、本来カードラウンジです。日本国内発行の多くのゴールドカード提示でも利用できます。プライオリティ・パスの対象となることで、訪日客も利用可能になっています。

カードラウンジをプライオリティ・パスで利用する場合、契約状況によってはかなり高くつくことがあります(スタンダード会員など都度払いが必要なケースなど)。

一般エリアの場合、原則的に到着便でも利用可能です。関西空港のぼてぢゅう1946は、国内線到着客が出発待合エリアに流入するため到着便でも利用可能です。

クレジットカード附帯プライオリティ・パスの相次ぐ改悪

2016年ごろから、プライオリティ・パスが提携するレストランが増え、飲食店舗やサービス店舗で利用可能になってきました。上記対象店舗の赤字※1、※2が相当します。

プラチナカードなどのクレジットカード附帯のプライオリティ・パスは利用回数無制限のものが多く、サービス利用件数が増えてきています。それがクレジットカード発行会社の負担になっていたようで、2019年8月以降、アメリカン・エクスプレス(プロパー)発行のプライオリティ・パスはラウンジ以外のサービス店舗(飲食店舗やサービス店舗)で利用できなくなっていました。ダイナースも2023年4月以降、年間10回の制限を設定しています。
※厳密には、利用できるけど有料になります。

JCB

2024年9月2日、他社が追随しました。まずはJCBの発表です。

JCB
JCBカードのザ・クラス会員、プラチナ会員、ゴールド ザ・プレミア会員の付帯サービスである、プライオリティ・パスについて、2024年10月31日(木)よりプライオリティ・パス旅行特典のご利用に関する改定を実施いたします。
2024年10月31日(木)8:00PM以降 プライオリティ・パス社が提供する国内の「ラウンジ」施設および、日本国外のすべての提携施設が利用対象
2024年8月時点で国内の「お食事」「リフレッシュ」「休憩」等に該当する施設は利用対象となりません。
利用対象とならない施設は、プライオリティ・パス社ウェブサイトのラウンジ情報にて「お食事」「リフレッシュ」「休憩」のカテゴリに表示される施設を指します。詳細はhttps://www.prioritypass.com/ja/をご覧ください。
JCB公式サイト<https://www.jcb.co.jp/premium/pop/pp_oshirase.html>から引用

ちょっとわかりにくいので言い換えますと、JCB発行のプライオリティ・パスでは、2024年10月31日20:00時以降、国内の飲食店舗やサービス店舗でプライオリティ・パスが利用できなくなります(無料利用できなくなります)。

JCBでは海外の飲食店舗や国内の通常ラウンジは利用できるということですね。台北のillyカフェなど海外で使い倒しましょう(笑)。KIXエアポート カフェラウンジ NODOKAはラウンジかどうか微妙なところですが、利用可能なまま残りそうです。

JCBの場合、同伴者料金が2,200円に据え置かれているのがメリットです。家族旅行の場合、大きなアドバンテージになります。

それにしてもJCBは改悪が続いていますね。2023年4月1日よりJALカード、ANAカード以外のJCBカードに付与されていた海外・国内旅行傷害保険が自動付帯から利用付帯になっています。ディズニー関連以外で際立ったメリットが無くなっています。

MUFG

次にMUFG(三菱UFJニコス)の発表です。

MUFG
三菱UFJニコスおよびフランチャイジー各社のプラチナ会員さまがお持ちのプライオリティ・パスは、2024年10月1日より、無料でのサービスのご提供を空港ラウンジのみといたします。飲食店舗やリフレッシュ施設等でご利用された場合、ご利用料金を負担いただく場合がございますので、あらかじめご留意ください。
MUFG公式サイト<https://www.cr.mufg.jp/amex/platinum/lounge_ab/index.html>から引用

MUFG発行のプライオリティ・パスでは、2024年10月1日以降飲食店舗やサービス店舗でプライオリティ・パスが利用できなくなります(無料利用できなくなります)。

MUFGは完全にアメリカン・エクスプレスに合わせてきましたね。MUFGはアメリカン・エクスプレスブランドのプラチナカードも発行していますし、年会費も比較的安価ですから。JAL・アメリカン・エクスプレス・プラチナのような提携カードも対象のようです。

MUFGはJCBより早い時期から制限が開始されます。MUFGは海外の飲食店舗もダメみたいです。

正直な印象として、遅かれ早かれこの対応になることは想定されていました。国内線フライトで毎日飛び回る方は、毎日レストラン利用できますもんね。伊丹空港のレストラン提携がとどめになった印象です。

MUFGプラチナ・アメリカン・エクスプレス・カードの場合、年会費2.2万円です。1回3,000円と概算しても、8回以上利用すれば元が取れます(カード会社は赤字)。利用する方は年30回とか100回とか利用しますからね。そりゃ、カード会社もやってられんでしょう。

楽天カード

最後に楽天カードの発表です。

楽天カード
楽天プレミアムカード会員様は2025年1月以降、プライオリティ・パスにて無料でご利用いただけるラウンジご利用回数が年間5回までに変更となります。楽天ブラックカード会員様は、引き続き回数の制限なく無料でご利用いただけます。
なお、ご利用料金はUSドルでの請求に変更となります。
・楽天プレミアムカード:6回目以降のご利用料金は1回あたりUS35$、同伴者様1名様につきUS35$
・楽天ブラックカード:1回のご利用につき同伴者様2名様まで無料、3名様以上は1名様につきUS35$
楽天カード公式サイト<https://www.rakuten-card.co.jp/info/news/20240821/>から引用

こちらは、店舗の制限ではなく回数制限です。また、同伴者料金が、3,300円→35USドルと改悪されています。これも地味に痛いです。

日本発行カードの制限

さらに、今後影響が出てきそうな展開があります。

2024年10月から、佐賀空港の「Premium Lounge さがのがら。」と米子空港(美保飛行場)の「LOUNGE DAISEN」がプライオリティ・パスの対象ラウンジになっていますが、日本発行のプライオリティ・パスは除外されています。

これらはクレジットカードでも利用可能なカードラウンジなので、2024年秋時点で私たちに大きな影響はありません。

「日本発行のプライオリティ・パスは対象外」ということが意味するのは以下の2つです。

①プライオリティ・パスを運営するコリンソングループの考え方として、自国の国内旅行でのプライオリティ・パス利用は積極的に推奨していない
②プライオリティ・パスの運営側がプライオリティ・パスの発行元を国内/海外と区別することが技術的に可能である。

今後、日本各地のラウンジやサービス店舗で、日本発行のプライオリティ・パスで利用できなくなる可能性があります。国内線はクレジットカードラウンジ、国際線はプライオリティ・パスラウンジと、区別されていくかもしれません。

結果的に、私たちが国内線ラウンジ(あるいはプライオリティ・パス対象店舗)で受けられるサービス享受レベルが低下する(あるいは無くなる)可能性があります。

プライオリティ・パスの使い分けと有効利用

最も影響を受けたのは

プライオリティ・パスをサービス店舗で利用できなくなることがなぜ困るのでしょうか。それは、日本の場合、一般的な国内線ラウンジの質が良くないことに尽きます。

海外の国内線ラウンジやヨーロッパのシェンゲン内ラウンジは、フードも飲み物も充実しています。日本の国内線ラウンジは、航空会社ラウンジも含め、飲み物のみの提供となっているところがほとんどです。JALやANAの最上級会員ラウンジでも、フードはおにぎりやパンくらいしか置かれていません。

だからこそ、プライオリティ・パスで利用できるレストラン店舗に価値があります。今回の改訂は、国内線搭乗時のサービスの低下と言えますから、国内線プライオリティ・パス利用者にダメージが大きいです。

では、フライトサービスの享受を維持するためにはどうしていけばいいでしょうか。各会社の制限が異なるので、①利用対象(ラウンジかサービス店舗か)、②同伴者(同伴者料金と家族カードで発行可否)、③国内か海外か、④利用可能回数、の4点を考慮することが重要になります。

利用制限のないプライオリティ・パスを附帯するカードはあるか

理想を言うと、同伴者は無料で制限なく利用できるのが一番です。2024年秋現在、この条件をクリアしているのは楽天ブラックカードのみになります。究極のブラックカードと呼ばれるアメックスセンチュリオンカードですら、サービス店舗は対象外になります。

同伴者はとりあえず考慮しないとして、2024年時点で利用制限のないカードを確認してみましょう。メジャー系のクレジットカードが矢継ぎ早に制限が付いたので、無制限サービスが残るカードは少なくなっています。

制限の無いプライオリティ・パスが付帯するクレジットカード(2024年)
三井住友VISAカードプラチナ
セゾンプラチナアメリカンエクスプレス
セディナプラチナカード

エポスプラチナカード
楽天ブラックカード(同伴2名無料)
ダイナースクラブプレミアムカード
ラグジュアリーカード

世の中には星の数ほどクレジットカードの種類があるので全てを網羅できませんが、メジャー系のカードの中で無制限利用可能なのは上記になります(ANA VISA プラチナ プレミアムカードのような提携カードは除いています)。

5大メジャーのうち、VISAの日本メジャーともいえる三井住友VISAカードプラチナが健在です。また、関連企業といえる三井住友トラストのTRUST CLUB プラチナ Visaカードも、プライオリティ・パスを無制限で利用可能です。ただ、これらのカードは年会費が高額に設定されています。

プライオリティ・パスの利用制限を表にしてみました。注意点として、同伴者料金やクレジットカードの年会費などに差があるので、この表だけで優劣の比較はできません。

国内サービス店舗 海外サービス店舗 年間利用回数制限
アメックス・ゴールド × × 2回
アメックス・プラチナ × × 制限なし
MUFGアメックス(JALも) × × 制限なし
JCBプラチナ(ザ・クラス) × 制限なし
楽天プレミアムカード 5回
その他のプラチナカード
(例外あり)
制限なし

圧倒的に使いにくいのはプロパーのアメリカン・エクスプレスとMUFGアメリカン・エクスプレスです。アメックス・プラチナの場合、自社ラウンジ(センチュリオン・ラウンジ)が使えるのでまだましです。

MUFGは年会費の安さが魅力でしたが、海外1人旅行に特化してしまいました。JCBも海外旅行用と考えます(2023年に海外保険の自動付帯対象外になったのが痛いです)。

入手しづらい楽天ブラックカード、アメリカン・エクスプレス・センチュリオンカード、ザ・クラスなどは最初から除外して考えてみました。

国内線 年数回のみのライトユーザー

回数制限は痛いですが、年会費の安い楽天プレミアムカードはまだまだありだと思います(年会費11,000円)。国内線のみ数回しか乗らないライトユーザーだと、年5回飲食店で利用できれば十分と考える方もいるでしょう。アメリカン・エクスプレス・ゴールドカードより使いやすいと思います。

docomoヘビーユーザーなら、2024年11月に発表されたdカード・プラチナも選択肢です。年会費29,700円ですが、すでにdカード・ゴールドを所持していて、docomo通信費等に月10,000円くらい支払っている方は、実質年会費が10,000円くらいまで下がります。年10回のプライオリティ・パス利用は魅力的です。

国内家族旅行でプライオリティ・パスを利用するのは避けましょう。同伴者料金が35USドルのカードがほとんどなので、メリットがありません。

国内線 毎日飛び回るヘビーユーザー

年会費を考慮したコスパを考えると、セゾン・プラチナ・アメリカン・エクスプレスエポスプラチナカードになります。年会費22,000円あるいは20,000円(条件有り)で制限の無いプライオリティ・パスカードが付帯します。

国際線 年数回のみリゾートユーザー

年1回か2回ぐらい1人で海外旅行するだけの方は、年会費を考慮すると楽天プレミアムカードでしょう(年会費11,000円)。年5回ラウンジ利用できれば十分と考えるはずです。

国内も国際線も飛び回るヘビーユーザー

やはり、年会費を考慮したコスパを考えると、セゾン・プラチナ・アメリカン・エクスプレスかエポスプラチナカードになります。海外利用ならJCB系でもいいかもしれません。

同伴者がいる場合

同伴者も含めて考えてみましょう。

同伴者料金が高騰してきている昨今だと、同伴者がいるならプライオリティ・パスを使わないのがよさそうです(身も蓋もありませんが)。年数回程度の旅行なら、JCBゴールド ザ・プレミアがおすすめなのですが(年会費16,500円、同伴者料金2,200円)、取得要件が難しいので、JCBプラチナ(年会費27,500円、同伴者料金2,200円)がおすすめになります。ただし、プライオリティ・パスだけを目的にカードを作るほどのメリットは無さそうです

夫婦のみなら、家族カード無料でかつ家族カードにプライオリティ・パスが付帯するカードを検討しましょう。海外ならレストラン店舗が利用できなくてもデメリットが少ないので、MUFGプラチナカードもありです(年会費20,000円)。レストラン店舗も利用したいなら、三井住友トラストVISAプラチナカード(年会費38,500円)ですが、ちょっとお高いかな。

サービス店舗
(国内/海外)
同伴者 年会費 年間利用回数 補足
アメックス・ゴールド ×/× 35USドル 39,600円 2回  
アメックス・プラチナ ×/× ☆1名無料 150,000円 制限なし ☆無料1名
MUFGアメックス ×/× 3,300円 22,000円 制限なし
JCBゴールド・ザ・プレミア ×/〇 2,200円 16,500円 制限なし 入会制限
JCBプラチナ ×/〇 2,200円 27,500円 制限なし  
JCBザ・クラス ×/〇 1名無料 55,000円 制限なし 入会制限
dカード・プラチナ ○/〇 35USドル 29,700円 10回  
楽天プレミアムカード ○/〇 4,400円 11,000円 5回  
楽天ブラックカード ○/〇 2名無料 33,000円 制限なし 入会制限
セゾン・プラチナ ○/〇 4,400円 22,000円 制限なし  
エポス・プラチナ ○/〇 35USドル 30,000円 制限なし  
ラグジュアリー(チタン) ○/〇 32USドル 55,000円 制限なし ☆16,500円 
三井住友カードプラチナ ○/〇 29USドル? 55,000円 制限なし ☆無料

☆は家族カードでプライオリティ・パスの発行が可能

楽天ブラックカードは同伴者2名も無料になるので、やはりこの中で最強の印象ですね。自動付帯の高額海外旅行保険もあって旅行代も安くなります。取得要件が難しすぎるので、現実的ではありません。

アメックス、MUFG、JCBカードをメインカードにして、2枚目として楽天プレミアムカードを持つ選択肢もあります。楽天プレミアムカードを国内のサービス店舗利用に特化します。5回利用すると元が取れるので、楽天ユーザーならコスパは悪くないと思います。

同伴者料金を考えるとJCB系カードの価値も高いです。海外ならサービス店舗も利用可能なところが大きいですね。

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まとめ

プライオリティ・パス取得のためのカードは、年会費面から考えるとセゾンプラチナアメリカンエクスプレス、エポスプラチナカード、楽天プレミアムカードの価値が高くなりました。同伴者を考慮するとJCBやMUFGアメックスなどもまずまずです。状況に応じて使い分けたり、いっそ2枚持ちもありかと思います。

空港サービスは新規追加と改悪の繰り返しの歴史です。古くは、アメリカン・エクスプレスカードを所持していると、伊丹空港でフード券をいただくことができましたが、2018年にサービスが終了しています。

2022年~2023年はプライオリティ・パス国内サービス充実の流れでしたが、2024年はサービス対象限定の改悪傾向です。いままでが良すぎただけの印象もありますし、プライオリティ・パスが無価値になったわけではありません。今後サービス改善の波がくるかもしれません。

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