はじめに
今回は、2023年年明けに訪問したフィンランド・ヘルシンキ空港にあるフィンエアー・プラチナ・ウイング(Finnair Platinum Wing)を紹介させていただきます。保安検査通過後の国際線シェンゲン外エリアにあります。
私の国内空港・ラウンジ訪問記 一覧はこちら↓
私の海外空港・ラウンジ訪問記 一覧はこちら↓
スポンサーリンク
入室基準
フィンエアー・プラチナ・ウイング 運営時間 10:30~17:30
フィンエアー・プラチナ・ウイングは、フィンエアーの運営する航空会社ラウンジです。基本的にはフィンエアー運航便に搭乗する方に対するサービスになります。フィンエアーのハブ空港であるヘルシンキ・ヴァンター空港にある最上位ラウンジでフラッグシップラウンジです。
国際線シェンゲン加盟国外出発エリアのフィンエアーラウンジは、フィンエアー会員プログラム「フィンエアー・プラス」のPlatinum LumoあるいはPlatinum会員用の最上級会員用(ワンワールドエメラルド会員に相当)のエリアと、Gold会員用のエリアに区画わけされています。今回の紹介するのはPlatinum LumoあるいはPlatinum会員用(ワンワールドエメラルド会員用)のエリアです。
ヘルシンキ空港から国際線シェンゲン加盟国以外の国に向けて出発する便に搭乗予定で、下記の条件に合致する方は利用可能です。
・フィンエアー又はJAL便利用のワンワールドエメラルド会員(1名同伴可)
※Finnair Plus Platinum Lumoは同伴4名可
※Platinum LumoあるいはPlatinum会員は18歳未満同伴可
2歳未満は0名扱いになります。フィンエアーにはファーストクラスの設定が無く、ヘルシンキのJAL便にもファーストクラスが設定されていません。2023年現在、ヘルシンキ空港にはフィンエアーとJL48便羽田行き以外にワンワールド系航空会社シェンゲン外エリア設定が無いため、エメラルド会員のみが対象のラウンジになります。
スポンサーリンク
内部の様子とサービス
フィンランド・ヘルシンキ空港で保安検査場を通過し、シェンゲンエリアに入ります。さらに、ゲート30前にある出国審査場を通過し、シェンゲン外エリアに入ります。
※シェンゲンエリアにもフィンエアーラウンジがありますが、こちらは軽食のみの提供になります。
シェンゲン外エリアのゲートは40~49へ向かう直進方向と、50~60に向かう左方向があります。フィンエアーのラウンジは50ゲート方向へ左折後すぐになります。
右側にラウンジ入り口が見えます。
受付はFinnair Platinum WingとBusiness Class Loungeの両方一緒です。5:30~24:00オープンと書いてありますが、これはBusiness Class Loungeのオープン時間です。Finnair Platinum Wingは10:30~17:30と短時間しかオープンしていません。
入って左側が10:30~17:30で、右側がBusiness Class Loungeです。チケットのバーコードを受付で読み取っていただいて入場します。
どうやらバーコードでは搭乗席クラスのチェックのみのようで、会員ランクは自己申告みたいです。私は最初ビジネスクラスラウンジの方に案内されかけましたが、チケット提示時にJMCダイヤモンド会員証をそれとなく一緒に提出したので、慌てて気づいたような感じでFinnair Platinum Wingに案内されました。
Finnair Platinum Wingのファーストクラス用エリアでは、以下のサービスが提供されています。
サービス一覧 席数155席
ソフトドリンク
アルコール類
ビュッフェフード
フルサービスダイニング
無料WiFi
手荷物ロッカー
トイレ
シャワールーム
サウナ
コピー
さて、ラウンジの中へ入りましょう。
メインエリア・ダイニングエリア
入ってすぐの場所にテンキー式ロッカーがあります。
さらに進むとメインエリアです。中央にバーカウンターがあります。右手の台にはコピー機が用意されています(気軽に使用できるようです)。写真の手前側にはシャワー・サウナブースがあります。
窓際にソファ席があります。窓の外を見ることはできません。
各席にはコンセントが用意されています。日本式のコンセントもありますね。
ダイニングエリアに向かいましょう。ダイニングエリアではビュッフェ形式のお食事のほかに、オーダー式のお食事が用意されています。飲み物はアルコール類はオーダー提供されますが、面倒なのでバーカウンターまで直接貰いに行く方が多かったです。
私の訪問時のメニューです。
・温製ヤギチーズサラダ
・パッパルデッレ(鮭とロブスターソースのパスタ)
・トナカイ肉バーガー
・代替肉バーガー(植物性合成肉)
超高級料理とはいきませんが、興味深いメニューが並んでいます。種類は多くありません。以前はステーキなども提供していたようですが、ややグレードダウンでしょうか。
トナカイ肉バーガーを注文してみました。パティはビーフとの合挽で、食べた味はほぼビーフでした。ちなみに、食器類はすべてイッタラです。オーダーして提供されるまで、10分もかかりませんでした。ほぼ全席埋まっている状況でしたから、悪くないと思います。
ただ、スタッフが忙しそうで人数が少なく、捕まえるのが大変ですね。利用客の数に対して、ダイニングのスタッフが足らない印象です。なお、フィンランドにはチップの習慣はありません。
ビュッフェ台です。こちらも種類はそれほど多くありません。
デザートは豊富です。お食事よりティータイムを楽しむのもいいかもしれません。
ダイニングエリアは常に満席近く埋まっています。ワンワールドエメラルド会員のみが対象のラウンジなのですが、利用者がかなり多くてせわしない印象です。ビュッフェ台だけであれば、ダイニングエリア外の席でも利用可能です。
スポンサーリンク
シャワールーム・サウナ
シャワールームは3室しかありません。部屋の前にある端末が緑色の〇になっていれば、予約ボタンを押して利用可能になります(端末は赤の〇になります)。30分利用可能でそのあとに清掃が入るようで、1人が利用すると次の方が利用可能になるまで時間がかかります。ラウンジ利用者が多いため順番待ちが発生しがちです。
シャワールームの実際の利用状況と連動しないので、緑の〇でも誰かが使用中だったりします。シャワールームを早めに退室しても退室ボタンが無いので、30分間赤の〇のままです。
シャワーの予約が取れないので、タイミングが大事です。シャワールームエリアの入り口にも空き状況を表示する端末があるので、そちらで頻回に確認が必要です。そもそも、シャワールームの利用に関する説明がどこにもないので、勝手がわからずに苦労します。一見さんにはつらく、いろいろ不便です。
奥に見えるドレッシングルームは、単なる更衣室ではなく、サウナ前室になります。なかなか気づかないですが、サウナのピクトグラムでなんとかわかりますかね(私は入るまで気づきませんでしたが)。
サウナの前室にはロッカーとシャワーブースが複数あります。シャワールームがつかえないなら、サウナ前室のシャワーを利用するのも手です。
サウナはフィンランド式のサウナで、男女混合になります。空港ラウンジでサウナ、しかもフィンランド式サウナというのはすごいですね。タオル(更衣室に用意されています)を巻くか水着(持参必要)の着用が必要です。クーリング用のお部屋も用意されています(さすがに写真はありません)。
シャワールームを利用しました。トイレもありますが、一般のトイレは別にあるので清潔です。
アメニティはスウェーデンのオーガニックスキンケアブランド、ラ・ブルケットです。
歯ブラシ、カミソリ、クシ、シャワーキャップなどが用意されていますし、ドライヤーもあります。
シャワーブースはきちんと仕切られているので、水跳ねの心配はありません。シャワーの水圧はまずまずですね。
シャワーブース内は清潔で、アメニティもバランスよく提供されていました。満足できると思います。
スポンサーリンク
まとめ
フィンランド・ヘルシンキ空港にあるフィンエアー・プラチナ・ウイング(Finnair Platinum Wing)を紹介させていただきました。フィンエアーのハブ空港であるヘルシンキ・ヴァンター空港にある最上位ラウンジでフラッグシップラウンジです。
ラウンジエリアの雰囲気やシャワーブース、フルサービスダイニング、フィンランド式サウナなど、豪華ではありませんが洗練されたサービスが提供されていて、十分満足できると思います。
ただ、エメラルド会員のみが対象なのに利用客が多いです。シャワールームやダイニングエリアなどで待ち時間が発生しがちです。それ以外のエリアはスペースに余裕があります。
2023年現在、ヘルシンキ空港にはシェンゲン外エリアプライオリティ・パスの対象ラウンジはありません(以前はプラザプレミアムラウンジが対象でした)。シェンゲンエリアにはAspire Loungeがありますが、日本に向かうには出国審査を控えるため、時間に余裕を持って利用する必要があります(Aspire Loungeはいくつかの航空会社の指定ラウンジにもなっています)。
フィンエアーのラウンジは、シェンゲンエリアに一カ所(フィンエアー・ラウンジ:ビジネスクラス以上あるいはサファイア会員以上対象)とシェンゲン外エリアにBusiness Class loungeがあります。状況に応じて使い分けましょう。
スポンサーリンク