【空港ラウンジまとめ】空港ラウンジの利用を考えたクレジットカードの選び方2019

はじめに

世界一周旅行を終えて上級会員の資格を無事手に入れました。この資格でさまざまな空港ラウンジが体験できるようになります。空港ラウンジ体験記として、日本や世界のラウンジの様子をアップしてきました。今回は、ラウンジを使うためにはどのクレジットカードを選ぶのがおすすめか考えてみました。

実のところ、ラウンジが利用可能かどうか、同伴者はどうかなど、カードごとに違うために比較が難しいです。さらに、クレジットカードの国際ブランド(JCB、VISA、Master、AMEX、Dinersなど)のサービスと、提携カード会社(びゅう、JAL、トヨタ、イオンなど)のサービスが組み合わさっているので、そのサービスの種類はカウント不能です。ということで、メジャーなカードで検討してみます。

国際線専用ラウンジを頻用する場合

国際線を頻用するトラベラーやビジネスマンにとって、出国後にラウンジを利用できるのはありがたいですよね。ぶっちゃけた話、国際線によく搭乗するのなら、さっさと航空会社上級会員資格をとるのがおすすめです。ただ、上級会員資格取得までの繋ぎで必要な場合、あるいは、上級会員資格を取得するほど海外に行かないがラウンジを利用したい場合があるかと思います。

航空会社ラウンジ並みのサービスを希望するなら、プライオリティ・パスを取得するのが一番です。ほとんどのプラチナカードで、プライオリティ・パスを取得することができます。ダイナースクラブカード(年会費22,000円+税)は、プライオリティ・パスを発行できませんが、同等のラウンジにアクセスすることができます。

また、アメリカン・エクスプレス(プロパー)のプラチナカード以上だと、海外空港に設置された「ザ・センチュリオンラウンジ」に入室可能です。プロパーとは、アメリカン・エクスプレスの日本法人が直接発行しているカードのことで、MUFGなどの他社発行のものではだめです。プロパーのゴールドカード以上だと、海外のアメリカンエクスプレスラウンジにも入室可能らしいです。シドニー空港などに設置されており、航空会社ラウンジ並みのサービスが受けられます。

ゴールドカードクラスのクレジットカードではプライオリティ・パスを取得することができません。唯一取得できるのが、アメリカン・エクスプレス・ゴールド・カードです。年に2回まで利用できますが、年会費29,000円+税が必要なプラチナカード級のカードです。ただ、これでしたら、楽天プレミアムカードの方が年会費10,000円+税と安く、プライオリティパスを年に何回も利用できるので有利です。

国際線が中心なら、プライオリティ・パスが提供されるプラチナカードやアメリカン・エクスプレス・ゴールドカードが理想。年会費を安くするなら楽天プレミアムカード。ダイナースカードは独自のラウンジアクセス権があります。

プライオリティ・パスが付帯するカードの選び方に関しては、別記事も参照してください。

航空会社ラウンジだと、ほとんどの場合でホットミールやアルコールの提供があります。そして、プライオリティ・パスを利用しないと航空会社ラウンジレベルのサービスを受けることができません。クレジットカードの優待でラウンジを利用する場合、カードラウンジと呼ばれるラウンジが限界です。カードラウンジでは、軽食やアルコールの提供は原則ありません。

先ほど、例外となるダイナースクラブカードの紹介をしましたが、こちらはプラチナカード相当です。ゴールドカードの中で、航空会社ラウンジレベルのサービスが受けられるラウンジにアクセスできるカードのうち、最も有用なのがトヨタファイナンス発行のTSキュービックゴールドカード(年会費10,000円+税)だと思います。

TSキュービックゴールドカードは、上位カードのレクサスカード(レクサス所有者のみしか発行できないプラチナカード)と同じく、羽田空港のTIAT LOUNGE、TIAT LOUNGE ANNEX、セントレア空港のQUALIAラウンジを利用することができます(QUALIAラウンジは出国後だけでなく保安検査場前にもあるので、国内線でも利用可能です)。TIATは航空会社ラウンジなみのフードやシャワー室が用意されていますし、QUALIAラウンジもおにぎりなどの軽食が提供されています。通常のカードラウンジ以上のサービス提供を受けることができるので、おすすめです。さらに、対象となるラウンジのほとんどで同伴者1名無料です(同伴者がダメなのは羽田空港国内線ラウンジ、伊丹空港、仙台空港、韓国仁川空港などはだめです)。

ちなみに、レクサスカードには、JALサービスコースという無料のプログラムがあり、サクララウンジを国内線年2回、国際線年2回無料で利用できます。あまり飛行機に乗らない方なら、上級会員を取得するよりレクサスカードを入手するほうが楽です(その前にレクサスを購入できるかどうかという問題がありますが)。

QUALIAラウンジはレクサスカードとTSキュービックゴールドカード所持者(とその同伴者)しか利用できません。一方で、TIATを利用できるカードはいくつかあります。上記のほかにはポルシェカード(ポルシェ持ってる人のカード)、マンチェスターユナイテッドカードゴールド、ボルシア・ドルトムントカードゴールド、LUXURY CARD(一般人には縁のないすごいカードです)などがありますが、これらのカードは所有者を選びます。

年会費が安いゴールドカードだと、エムアイカード・ゴールド(年会費5,000円+税)がおすすめです(エムアイカード・プラス・ゴールドというカードでもOKですが、年会費は倍になります)。したがって、QUALIAラウンジを使う可能性がある中京圏ならTSキュービックカードゴールド、TIATラウンジを使う可能性のある関東圏ならエムアイカードがおすすめになります(ただし、エムアイカードは同伴者有料です)。

カードラウンジのセントレア空港のQUALIAラウンジと羽田空港のTIATラウンジは航空会社ラウンジ並みのサービスを提供。中京圏ではTSキュービックカードゴールド、関東圏ではエムアイカード・ゴールドがおすすめ。

注意点として、ゴールドカード以上のカードではほとんどで付帯しているカードラウンジアクセス権ですが、新千歳空港の国際線ロイヤルラウンジ、韓国仁川空港のMATINA、AIR CAFEの3つは、利用権が付帯していないカードもあるので、頻用する空港で利用可能なカードかチェックしたいところですね。

国内線のみで考える

国内線ラウンジだけで考えると、対象ラウンジが多いか、サービスのいいラウンジを利用できるかの2点で考えることができそうです。また、同伴者が無料かどうかも大事ですね。

サービスレベルで考える

カードラウンジのサービスは、ソフトドリンク無料、フード・アルコールは有料が原則です。一部のラウンジでは、それを超えるサービスが提供されます。

アルコールが無料になるラウンジ

成田空港:TEIラウンジ(1杯) IASS EXECUTIVE LOUNGE(1杯)

セントレア空港:プレミアム・セントレアラウンジ

フードとアルコールが無料になるラウンジ

関西空港:KALラウンジ

これらのラウンジをもれなく利用できるのがダイナースクラブカードです。プレミアム・セントレアラウンジ以外ならプライオリティ・パスでもOKです。プレミアム・セントレアラウンジはほとんどのゴールドカードで利用可能ですから、プライオリティ・パスがダイナースカードに劣っているわけではありません。さらに、プライオリティ・パスだと、関西空港で「ぼてじゅう」というレストランで3,400円分利用することもできます。いずれも同伴者が原則有料になるのが欠点でしょうか。

サービスレベルで考えるなら、プライオリティ・パス付帯カードを選択するかダイナースクラブカード

対象ラウンジが多いカードを選択する

対象ラウンジの多さで考えるとき、注意したいのは、対象ラウンジが少ないことがデメリットにならないケースもあるので、数が少ないと必ず困るというわけではないです。ちなみに、一般カードでラウンジアクセス権はないので、ゴールドカード以上で検証しています。

たとえば、成田空港の場合、TEIラウンジが対象外であっても、目の前のIASS EXECUTIVE LOUNGEが対象となっていれば、サービスが同等なのであまり困らないと思います。

逆に、青森空港のエアポートラウンジは、EPOSカードでは利用できません。青森空港のラウンジはオンリーワンなので、青森空港を頻用する方にとって利用できないことは大きな問題となるかもしれません。

このようにして考えると、EPOSカード、アプラスカード、LIFEカード、ORICOカードは対象ラウンジが少なめなので、検討している空港ラウンジが利用可能か事前にチェックする必要があります。また、イオンゴールドカードは、そもそも招待制で年会費無料のカードなのであまり問題にはならないと思いますが、羽田空港のラウンジしかアクセス対象になっていません。

逆にちょっぴりうれしいメリットがあるのが、JCBカードと楽天カードです。関西空港のKIXエアポートラウンジが2時間まで利用できます。保安検査前にあるこのラウンジは、ネットカフェのように漫画が充実しているので、時間つぶしにもってこいです。関西空港にはもう一つ保安検査前ラウンジ「比叡」がありますが、こちらは通常のカードラウンジですから漫画類はありません。関西空港を利用する方では、JCBカードと楽天カードにアドバンテージがあります。

関西空港利用者はJCBか楽天カードがおすすめ。EPOSカード、アプラスカード、LIFEカード、ORICOカードは対象ラウンジが少なめなので注意。

注意点としては楽天ゴールドカードはラウンジ使用回数に制限があることでしょうか。

同伴者無料のカードは

ゴールドカードで同伴者も無料になるカードはかなり限られます。アメリカン・エクスプレス・ゴールドカード(プロパー)は同伴者も無料です。TSキュービックカード・ゴールドとは、羽田空港(国内線)、大阪国際空港、仙台空港、仁川国際空港のラウンジで同伴者有料ですが、多くのラウンジで同伴者無料となります。

ちなみに、アメリカン・エクスプレスカードは、一般カード(グリーン)でもラウンジ利用可能で同伴者が無料です。ただ、年会費は他社のゴールドカードと同等(12,000円+税)ですから、そんなものなのかもしれません。

一方で、ほとんどのプラチナカードは同伴者無料です。家族が多い方は、プラチナカードで家族カードも発行すると、家族全員ラウンジ利用できると思います。MUFG発行のアメリカン・エクスプレス・プラチナカードやMUFGカード、NICOSカード、DCカード、JACCSカードと楽天プレミアムカードは同伴者有料なのでご注意ください(ただし、家族カードを発行するなどの方法で、家族を無料にすることはできます)。

アメリカン・エクスプレスカード(プロパー)は一般カードでも同伴者1名まで無料。

航空会社カードはどうか

航空会社発行のクレジットカードなら航空会社ラウンジが利用できるのでしょうか。原則利用できないと考えていただいてよいと思います。ざっくり調べてみましょう。

JALカード

JALカードで航空会社ラウンジが利用できるのは、JAL CLUB ESTカードぐらいでしょう。このカードは20代のみ利用可能で、年5回まで国内線サクララウンジを利用できます(同伴者1名もOK)。かなりお得なカードといえます。

JAL・アメリカン・エクスプレス・カードもおすすめです。MUFGとJALの提携カードです。元になったMUFG・アメリカン・エクスプレス・カードはカードラウンジ利用時の同伴者料金が有料なのですが、JALとの提携カードだと同伴者が無料になります。しかも、JALカードは、ゴールドカードではない一般のカードでもカードラウンジを利用可能です。

ANAカード

ANAプレミアムカードの場合、本会員のみ国内線のANAラウンジが利用可能です(同伴者は不可)。ただし、年会費が7万円+税~。ひぇ~、ハードルがめちゃめちゃ高いです。まさに、選ばれた方のためのカードですね。

デルタスカイマイルゴールドカード

デルタの上級会員「ゴールドメダリオン」の資格を自動的に入手できるカードです。2年目以降は、前年度に150万円以上のカード決済が必要ですが、スカイチームのフライトに搭乗する際に、上級会員としての優待が待っています。航空会社ラウンジが利用できますし、優先搭乗も可能です。これで、年会費が26,000円+税ですから、かなりの優遇です。日本の国内線が無いのが残念ですが、海外旅行が多い方にお勧めです。

その他の航空会社カード

ほかにも、ベトナム航空やキャセイパシフィック航空などが、日本国内向けのカードを発行していますが、上級会員資格はJALでいうクリスタルレベルにとどまるものが多く、航空会社ラウンジを利用できないので、あまりお勧めできません。

まとめ

今回、クレジットカードのラウンジサービスをいろいろ調べてみて、2019年現在のおすすめカードを紹介しました。いろいろ見てみましたが、TSキュービックゴールドカードかエムアイカード・ゴールドが、もっともコストパフォーマンスがよさそうな気がします。JCBブランドなら、さらによさそうです。プライオリティ・パスとうまく組み合わせるのがおすすめですね。

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