はじめに
JALやANAの国際線では、入札によって席のアップグレードをしていただけるシステムがあります。
以前のANAには、SFC会員向けにエコノミー→プレミアムエコノミーの無料アップグレードサービスがありましたが、2019年9月に終了しています。代わって登場したのが「Bid My Price」という入札アップグレードです。入札なのでもちろん有料ですし、入札価格が高いほどアップグレードの可能性が上がります。
ANAも始めればJALも追従するということで、2020年3月からJALでも同様の入札システムが開始されました。ANAはエコノミー→プレエコが対象ですが、JALはエコノミー→プレエコとビジネス、プレエコ→ビジネスとラインナップが豊富です(さすがにファーストは無理みたいですが)。
今回、JALの国際線で入札アップグレードのオファーが来ていたので挑戦してみました。
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JALの入札アップグレード
JALの入札アップグレードは国際線のみに導入されています。JALは上位クラスの空席を埋めて収益につなげることができ、乗客は比較的安価に上位クラスを利用できます。WIN-WINと言えば言い過ぎかもしれませんが、双方にメリットがあるシステムです。
フライトの1週間前くらいに、登録しているメールアドレスに入札アップグレードへの招待メールが送られてきます。出発の48時間前が入札期限で、24時間前をめどに結果が通知されます。
昨今、フィッシングメールが多く、メール内のリンクをクリックするのはリスクがあってためらわれます。JALの公式サイトの予約確認から入札アップグレードに参加することができますので、心配な方はWebサイトで参加しましょう。
入札アップグレードはマイルアップグレードと競合します。どちらが優先されるか明確な基準は公開されていません。おそらくマイルアップグレードを優先するのではないかと言われています。
マイルでのアップグレードはセール航空券や特典航空券では参加できませんが、入札アップグレードはほぼすべての航空券が対象になります(もちろん空席がある場合に限定されますが)。
今回私がチャレンジするのは、関西空港からホノルル空港に向かうJAL便です。特典航空券でプレミアムエコノミーの予約をしていましたが、ビジネスクラスへのアップグレードを目指します(復路はもとからビジネスクラスを予約できていたので、アップグレードの対象にはなりません)。
デフォルトで30,000円くらい、最低20,000円~最高235,000円まで入札可能に設定されていました。路線によって入札価格は変動します。100,000円くらいになると普通に購入した方がお得かもしれません。アップグレードされたとしても、元のチケットに対してマイルやFOPが付与されるので、ある程度以上の価格になれば普通に購入した方がいいです。
32,000円で入札してみました。もちろん入札額が大きい方が成功率は高いです。基本的に予約クラス・ステータス・入札実行日時は関係ないようですが、同額で並んだ場合はこれらが影響します。
入札額によって、普通や良いなど、予想されるアップデート成功率に準じた評価が表示されます。わたしのケースでは普通でしたが、これ以上の額で落札してもお財布的に厳しいです。
成功すれば24時間前までにメールが来ます。おおむね30時間前には確定しているようです。
一応、ビジネスクラスの予約枠がどれくらい残っているか確認したところ、2枠しかありませんでした。予約クラスに関係が無いとなれば、エコノミークラスもスタートラインが同じになりますから、かなりライバルが多いですね。
出発の24時間前にメールが来ました。このとおり、落選でした。残念。ということで、ホノルルに向かうシートはプレミアムエコノミーに決定しました。旅の詳細は下記記事で。
まとめ
今回、JAL国際線の入札アップグレードを試してみました。ネット上にはアップグレード成功記事が多く出ていますが、空席が少ないとアップグレードが厳しい印象です。
入札アップグレードの登場で、インボラアップグレードが世の中からほぼ排除された印象です。2020年以降、Web上でもほとんど報告がありません。期待するだけ無駄なご時世です。
私の場合、海外旅行は特典航空券に頼りきっているので、マイルによるアップグレードに参加することができず歯がゆい思いをしていました。入札アップグレードなら参加可能ですし、少しはアップグレードが期待できます。入札アップグレードの存在は、痛しかゆしといったところでしょうか。