はじめに
日本国内のネットワークは、メジャー系のJAL、ANAがほとんどです。一方で、国内には、航空会社がたくさんあり、ローカルネットワークを形成しています。
今回はピーチ航空にスポットをあててみようと思います。大阪府泉佐野市に本拠地を置く航空会社で、ANAの子会社のLCCです。
関西(大阪)と成田(東京)がハブ空港になります。2023年春現在の就航路線は以下の通りです。
国内線
関西-千歳、女満別、釧路、仙台、新潟、成田、福岡、長崎、宮崎、鹿児島、奄美、那覇、石垣
成田-千歳、女満別、釧路、福岡、長崎、大分、奄美、那覇、石垣
中部-千歳、仙台、那覇、石垣
福岡-千歳、那覇、石垣
千歳-仙台、那覇
国際線
関西、羽田-仁川(ソウル・韓国)
関西、成田、羽田、中部、那覇-桃園(台北・台湾)
関西-香港、高雄(台湾)、バンコク(タイ)
ハブ空港だけでなく、千歳、仙台、中部、福岡などの空港からの便も多数あり、国際線の便もあります。2019年にバニラ・エアを統合し、成田便も充実するようになっています。ANA便とは2021~2022年にコードシェアしていた期間もありました。
今回は2023年春に体験した、ピーチMM316便 成田発関西行きの搭乗記録です。ハワイ弾丸旅行の最後の便として利用しました。
スポンサーリンク
成田空港から出発(空港サービス・機材)
2023年現在、ピーチとANAが共同運航は終了しています。ANAの子会社ですが、ANA会員のメリットはありません。
ANAホームページで便検索すると、ピーチ便は検索でヒットしますが、予約はピーチのホームページになります。ANAマイルをピーチポイントに交換可能ですが、かなりコスパが悪いです(1マイル=0.9ポイント)。
ANAとピーチの関係性は深く、日本各地の空港で、ピーチの業務をANAの地上係員の方が実施しているのを見かけることができます。成田空港も同じで、ANAの拠点が第1ターミナルのため、ピーチ便も第1ターミナルから発着します(ピーチ以外の他のLCCはLCC用ターミナルである第3ターミナルから発着します)。
まずは東京成田空港の第1ターミナル1階南ウイング国内線出発フロアに向かいます。今回は国際線からの乗継だったので、手荷物を預ける予定にしていました。ピーチの手荷物預けは有料です。機内持ち込みは2個7kgまでの制限があります(どう考えても7kg以上の荷物を持ちこんでいる方が多いのですが・・・)。
カウンターの傍にANA ARRIVAL LOUNGEがあります。今回はANA国際線で到着したので、会員特典で利用可能でした。ピーチ乗客が利用することはできません。
ANA ARRIVAL LOUNGEの前に国内線保安検査場に向かうエスカレータ(階段)があります。3階に昇ります。
2023年春現在、成田空港第1ターミナル国内線は、ANAとピーチしか就航していません。コロナ禍の影響でしょうか、動く歩道は稼働していませんでした。右側のレーンは、ANA会員用の保安検査場優先レーンのようです。
私の訪問時は、保安検査場の一般レーンも優先レーンもほとんど人がいないため、優先レーンは意味が無さそうな感じでした。保安検査場を通過します。
出発待合室はANAもピーチも同じです。成田空港の国内線は、沖止めのことがほとんどです。飛行機までバスで移動します。
17時10分の出発予定です。今回の搭乗機はエアバスA320の初期型(ceo)です。
17時を回っていますが、まだ明るいですね。
搭乗しました。ピーチのシートは革張りで、シートピッチは公称29インチ(74cm)となっています。大手キャリアの31インチ(79㎝)よりは狭くなりますが、短距離路線なら特に苦痛は無いと思います。
背もたれの収納には、PEACH LIVEという雑誌が入っています。時間つぶしにおすすめです。
USB用の充電ポートやインターネット接続サービスは用意されていません。
LCCに乗るときは、通路側の席を利用するようにしています。少しでも窮屈さを逃れるためです。
機内はほぼ満席です。国内旅行客はかなり戻ってきています。大阪・関西空港に向かって出発です。
スポンサーリンク
大阪関西国際空港へ
さて、離陸しました。通路側なので窓の外を楽しめませんし、すぐに日没です。ピーチ便のドリンクサービスは有料なので、機内サービスぐらいしか楽しみがありません。
機内WiFiを用いたデジタルコンテンツが利用可能です(再生機器とイヤホンの持参が必要です)。
成田国際空港から関西国際空港まで1時間40分の設定です。近距離路線ですが、成田空港も関西空港も着陸ルートが長く設定されているので、どうしても所要時間が長くなります(例えば、同程度の距離である、大阪―宮崎間は1時間10分です)。
ほぼ予定通り関西空港に着陸しました。もう真っ暗です。ピーチは全便第2ターミナル発着です。
第2ターミナルはボーディングブリッジが無いので、全機沖止めです。ピーチ国内線では、地上を歩いてターミナルに向います。
歩いて手荷物受取までやってきます。手荷物返却までそこそこ時間がかかります。ピーチには手荷物優先返却オプションという有料サービス(600円)がありますが、優先の方でも10分くらい、通常の方はさらに5分以上かかりました。
ターミナルを出るころには、到着してから30分近くかかっています。リムジンバスは第2ターミナルからも出てますし、車ならすぐに出発できますが、多くの方は連絡バスでいったんエアロプラザ(第1ターミナル前)に向かいます。
バスは公式には7分間隔になっています。飛行機の到着のたびに一気に混雑するので、1回の乗車で乗り切れないことも多いです。第2ターミナル国際線前でも停車し、所要時間も7分くらい。いろいろ時間がかかるので、着陸してから第1ターミナルにたどり着くのに40分以上は見ておいた方がいいです。
交通面だけでなく、第2ターミナルはいろいろデメリットがあります。第1ターミナル国内線に到着なら、プライオリティ・パスでぼてぢゅうのお食事を無料で楽しめます。最近はフライト料金だけではなく、ぼてぢゅう特典も考えてフライトを選ぶので、ピーチよりジェットスターを選ぶ機会が増えています。
今回のようにスケジュール的にピーチを選ぶこともありますが、レアケースですね。ピーチもJALやANAと比べてものすごく安いわけではないですし、第2ターミナルからの移動時間もかかります。ANAとピーチが同系列の会社とはいえ、両者の便に乗継保証はありません。荷物が多いときはピーチとフルサービスキャリアに価格差が無くなるので、海外旅行の際にはフルサービスキャリアも十分選択肢になります。
スポンサーリンク
まとめ
2023年に搭乗したピーチの記録でした。関西在住者にとって2012年のピーチの登場はかなりインパクトがあり、安くお手軽に飛行機旅ができるようになりました。就航開始から10年がたち、路線も増えて便利になっています。
ただ、関西便は松山、大分などの撤退や隔日運行路線など、便利だけでは片づけられない路線もあります。私のような弾丸旅行が好きな者にとって、隔日運行だと利用が難しいこと、手持荷物7kg制限が厳しいこと、荷物返却に時間がかかることなど、LCCのデメリットをもろに受けてしまいます。
時間に余裕があったり、平日の特価フライトを利用できる方には、価格面のアドバンテージが激烈なのでおすすめです。
スポンサーリンク