はじめに
オワフ島のワイキキ地区にあるヒルトン・ハワイアン・ビレッジ (Hilton Hawaiian Village Waikiki Beach Resort) に宿泊してきました。滞在の様子を報告させていただきます。2024年秋の訪問です。
おすすめポイントは、ビーチに面していることと、リゾート正面で花火が打ち上げられること(金曜日夜のみ)です。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジは1955年にオープンした歴史あるリゾートホテルです(公式HPには1928年からとなっていますが、前身のNiumalu Hotel時代まで遡っています)。1961年からヒルトングループに経営移行されて現在に至ります。
コロナ禍以前は日本人宿泊客が多かったホテルで、日本人スタッフも常駐していたようです(ホテル内の案内板に日本語が多数あります)。2024年現在では、円安の影響もあって日本以外のアジア系宿泊客やアメリカ本土の観光客が多くなり、私の訪問時は日本語対応は全くありませんでした。
ちなみに、ワイキキ・ビーチと名前が付けられていますが、狭義のワイキキ・ビーチ(シェラトン・ワイキキ~デューク・カハナモク像)に面していません。
ワイキキの中心部より少し西よりなので、ワイキキショッピングプラザなどの大規模ショッピングモールから距離があります。とはいえ、リゾート内にショッピングモールを抱えていて、ホテル内完結型のリゾートになっています。
私のヒルトンホテル宿泊体験記一覧はこちら。↓
ホテルへのアクセス
ホテルはオワフ島のワイキキ地区西側、ワイキキショッピングプラザとアラモアナセンターの中間くらいの場所に位置しています。
最寄りの空港は、オアフ島のホノルル空港(HNL)です。
東京ーホノルル便は多数運行されています。2023年秋にはデルタ航空も運行再開しました。
関西空港やセントレア、福岡空港などの路線もJALやハワイアン航空が運航しています。最近ではZIP AIRの路線も開設されました。
ホノルル空港からホテルに向かう電車は無いので事前準備が必要です。以下の価格は2024年現在です。
2019年にチャーリーズ・タクシーを利用しました
ホノルル空港からワイキキにあるホテルへの一番楽なアクセス方法は送迎タクシーでしょうか。送迎タクシーならチャーリーズ・タクシーが有名で、事前に予約しておくと38$にチップを加えて、片道45$前後で済みます。最近はHANAタクシーという会社がお安く便利に利用できます(日本語が流暢な方ばかりで、時期にもよりますがコミコミ片道35$でOKのことも)。
人数が多ければタクシーの方がお得になります。メータータクシーだと50ドルくらい、最近はウーバーを使う方も多いです(30ドル前後)。
H.I.S.送迎バス車内
旅行会社経由で予約しているならば、旅行会社のシャトルバスを利用できるかもしれません。JTBやHISが一人片道22$前後で送迎手配をしてくれます(旅行会社に送迎だけを依頼することも可能なようです)。シャトルバスのようなものなので、他のホテルも回るため、時間はかかります(40~60分くらい)。チップも必要です。
路線バス(ザ・バス)は、荷物のスーツケースなどの大型荷物の持ち込みが不可なので、利用できる方は限られます。片道3ドルと破格の安さです。空港から路線20の乗り換えなしで、50~80分くらいかかります(スケジュールは乱れがちです)。間違えて逆方向に乗らないようにしましょう。google mapで運行状況がリアルタイムにわかります。
ワイキキ・カリア通り Kalia Rd + Paoa Pl停留所(ヒルトン・ハワイアンビレッジ・タパタワー前)
路線20はホテルの目の前に停車します<Kalia Rd + Paoa Pl停留所>(東向きの場合)。1つ手前の停留所でもほとんど差はありません。
空港行きのバス停はホテルから横断歩道渡ってすぐです。荷物が少なくて時間に余裕があるなら、路線バスもおすすめです。
レンタカーは日本の免許証でも利用できますが、交通ルールが日本と違うことも多いため、旅慣れていない方はお勧めできません。ハワイのフリーウェイやワイキキ周辺の道は交通量が多い上に一方通行が多く、かなり大変ですよ(そんな時にうっかり左側通行してしまうと・・本当に危険です)。
アメリカのレンタカーは細かい諸費用が設定されますし、2024年現在、円安の影響やガソリン代高騰もあります。島内の足として有用ですが、覚悟して利用しましょう。
ちなみに、駐車場は1日72.25USドルです(セルフパーキング)。1万円越えですよ、なかなかきついですね。ワイキキに宿泊するなら、レンタカーは費用がかさむので避けたほうがいいと思います。私の訪問時はストライキ中なのでバレーパーキングを実施していませんでしたが、通常なら82.72USドルで実施しているようです。
ホテルの敷地が広く、公式サイトで駐車場の位置がわからないのがつらいところです。①北側のカリア・ロード⇒レインボー・ドライブか②西側のアラ・モアナ・ブルーバード⇒カナカイモク・ストリート⇒ラグーン・ドライブの2ルートで駐車場にアクセスできます。
チェックインとお部屋の紹介
チェックインはリゾート内中央部にあるフロント棟で行います。アリイ・タワー宿泊者はアリイ・タワーの1階でチェックインできます。私の訪問時は、ストライキ中でアリイ・タワーのデスクがクローズしていました。
ストライキの影響で、いろいろイレギュラーだったのだと思います。
ステータス会員から先にチェックイン開始になっていますが、私が訪問したのは14:30ごろだったので、優先レーンも閉鎖されていて普通にチェックイン列に並びました。
10人ぐらい並んでいて、チェックインに10分くらいかかりましたが、このくらいならOKでしょう。ストライキの始めのころはチェックインに数時間かかっていたようです。私の訪問時には、運営側もストライキ状態に慣れてきていたのかもしれません。
今回訪問したのは2024年秋です。ヒルトン・オーナーズのダイヤモンド会員をいただいております。
アリイ・タワー宿泊者用のミサンガを巻いてもらい、ルームキーを渡されてチェックイン終了です。会員特典の案内もアリイ・タワー内の案内も無いので、もうわからないだらけですね。
案内が無かったのですが、ヒルトン・アプリからの情報です。
ダイヤモンド会員特典
1滞在当たり18USドルの飲食クレジット
1滞在当たり2本のミネラルウォーター
本当に特典を受けられるか半信半疑でしたが、結果的に上記特典は有効でした。アップグレードやレイトチェックアウトもアプリに書かれていましたが、ストライキ中なのでダメでした。ダイヤモンド会員としてのヒルトン・オーナーズ・ポイントのボーナスは有効のようでした。
チェックアウトは全てエクスプレスチェックアウト扱いでした。ルームキーは宿泊タワーのチェックアウトボックスに入れておしまいです。
手荷物預かりは9時~18時と時間限定で、そもそも預かり所を訪問したら無人でした(笑)。
こんな状態なのに、リゾートフィーとサービスチャージはちゃんと必要でしたし、ストライキを理由にキャンセルはできません(一部ブログで、電話連絡してキャンセルOKと言われた翌日に引き落とされたと書いていました)。
ヒルトン・ハワイアンビレッジには多くの棟(タワー)があります。
アリイ・タワー(ALI’I TOWER)、レインボー・タワー(RAINBOW TOWER)、カリア・タワー(KALIA TOWER)、タパ・タワー(TAPA TOWER)、ダイヤモンド・ヘッド・タワー(DIAMOND HEAD TOWER)、ラグーン・タワー(LAGOON TOWER)、グランド・ワイキキアン(GRAND WAIKIKIAN)、グランド・アイランダー(GRAND ISLANDER)です。
ラグーン・タワー、グランド・ワイキキアン、グランド・アイランダー、カリア・タワーはヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(タイムシェア・リゾートマンション)として運用されています(カリア・タワーは通常宿泊にも開放)。
アリイ・タワー(ザ・アリイ)は最も価格帯が上になっているタワーで、カリア・タワーはカリア・ロード沿いに建つ最も新しいタワーです。タパ・タワーやダイヤモンド・ヘッド・タワーは価格帯がリーズナブルなタワーになっています。日本語版公式HPのビレッジ・タワーはダイヤモンド・ヘッド・タワーとカリア・タワーを指します。
アリイ・タワーの特典は以下の通り
ザ・アリイ 15階
〇専用プール&デッキ 花火鑑賞に良い場所
〇専用ロビー&ラウンジ 専用チェックインカウンター有
〇アリイコンシェルジュ レストランやアクティビティ予約受付
チェックインが渋滞しがちということで専用デスクのあるアリイ・タワーを選んだのですが、ストライキ中なのでアリイ・タワーのデスクがクローズしているというまさかの状態でした。設備案内が無いので、専用プールの場所がわからないし(タワー内にも案内が無いしレセプションに人がいない)、コンシェルジュももちろん稼働していません。専用ラウンジはスタッフさんがいないので、関係者以外も自由に出入りできる状態です。
安い部屋を選べばよかった(そもそも宿泊を避ければよかった?)と後悔しつつ客室に向かいます。
リゾートチャージ 1泊1室あたり50ドル
・Wi-Fi接続
・DVDプレーヤーの利用
・オアフ島内通話、フリーダイヤル通話、クレジットカード通話(手数料無料)
・カルチャー・アクティビティ
・ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内レインボー・バザールのエンタープライズ・レンタカーで2日以上レンタルにつき10%OFF、または1クラスアップグレード
・毎週水曜の夕方の映画鑑賞
・スピリット・オブ・アロハ・カタマラン・アドベンチャーセイル20%OFF
・朝の野外エクササイズクラス
・ワイキキビーチ・アクティビティーズの用具レンタル料10%OFF
・ワイキキビーチ・アクティビティーズのエリート・ビーチ・パッケージ20%OFF
・ワイキキ水族館で大人1名につき、子供(4~12才)1名分の入場料無料
そもそもストライキ中だったので使えたかどうかわからないサービスですが(WiFi以外利用していませんし)、ハワイのほとんどのホテルでリゾートチャージを導入しています。
チェックイン時に、ルームキー以外にDVDレンタルカードとタオルレンタルカードを渡していただきます。
お部屋の様子 アリイ・オーシャン・ビュー キング
ストライキ真っ最中なので、ポーターさんは不在です。各タワーまで自力で向かいます。
アリイ・タワーは総合レセプション棟の目の前なので、すぐに到着です。
入ってすぐ右手にレセプションがありますが、ストライキ中のため無人です。
エレベーターで部屋に向かいます。エレベーターはルームキーでセキュリティされていません。
ザ・アリイだけのアメニティ
サータ社のヒルトン・セレニティベッド
ザ・アリイ専用ローブとビーチバッグ、キューリグのコーヒーメーカー&Kカップ
さっそく客室に入ります。右がウェットエリア、奥が客室です。
寝室です。キングベッドやソファ、左にテレビやビジネスデスクがあります。
ベッドの枕元には時計があります。時間が40分ずれていました(サマータイムなんて無いよね)。ストライキ中なので、時計の時間にまで手が回らないのでしょう。ユニバーサルタイプのコンセントが2つありましたが、USB充電ポートはありません。机の引き出しには何もありません。
ビジネスデスクです。電話が置かれています。
テレビ下には冷蔵庫があります。中は自由に利用できます。
入口付近の台には、ネスプレッソマシン、グラス、湯沸かしポット、アイスペール、ミネラルウォーターなどが用意されていました。
エスプレッソマシンはヒルトンオリジナルブランド「アヌエヌエ」のコーヒーとハワイアン・パラダイスの紅茶イングリッシュ・ブレックファストです。キューリグの専用コーヒーカプセルKカップでいただけます。
ウェットエリアに向かいます。左手が洗面、正面がクローゼット、右にバスやトイレがあります。
アメニティは、ザ・アリイのロゴ入りのシャワーキャップ、綿棒、コットン、歯ブラシ、石鹸が用意されています。アメリカのホテルアメニティで歯ブラシが用意されているのは希少です。他のタワーでは用意されていないようです。
保湿液はボトルで提供されています。
クローゼットです。バスローブ、アイロン、アイロン台、セイフティボックス、ラゲッジラックなどが収納されています。
ザ・アリイ専用のお出かけバッグが用意されています。
さらに奥へ向かいます。左がバスタブ、右がトイレです。
シャワーは天井据え付けとハンディタイプです。シャワーの温度調整はできません。
バスアメニティは2023年頃まではヒルトンオリジナルブランド「アヌエヌエ」のミニチュアだったようですが、私の訪問時はボトル提供になっていました(日本語公式HPではアヌエヌエになっていますが変更されたようです)。アメニティブランドのcoconut mangoはヒルトン。・ワイコロア・ビレッジでも提供されていたヒルトンのオリジナルブランドです。
トイレです。オーシャンフロント以上のランクだとウォッシュレット付きになるそうですが、こちらは通常のトイレになります。
寝室の外にはバルコニーがあります。ワイキキビーチやダイヤモンドヘッド方向に面しています。低層階でもあり、シェラトン・ワイキキなどのホテル群に遮られてダイヤモンドヘッドまで見渡すことはできませんが、ハワイアン・ブルーの海を眺望することができます。
夜の景色です。ワイキキビーチ方面は暗くてよくわからないのですが、カハナモク・ビーチ方面はライトアップされているのでよく見えます。
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まとめ
2024年秋、ストライキ真っ最中のヒルトン・ハワイアン・ビレッジ (Hilton Hawaiian Village Waikiki Beach Resort) のアリイ・タワー内客室を紹介しました。
ザ・アリイはヒルトン・ハワイアン・ビレッジで最もランクの高いタワーです。ザ・アリイ宿泊の最大のメリットは、専用プールと専用レセプションがあることでしょう。ストライキ中だったので、レセプションが稼働しておらず、プールの情報も無かったのが残念です(専用プールがあることすら知らない方もいらっしゃったのではないでしょうか)。
ストライキ中にもかかわらず、客室内清掃は概ね問題ありませんでした。滞在中の清掃が入らないので、替えのタオル類はとりに行く必要がありました。すぐになくなってしまうので、アメニティ争奪戦になっていたようですが、長期滞在していなかったので私には問題なしです。
ホテル内の設備の紹介が圧倒的に不十分でしたし、レストラン運営も一部しか実施されていなかったのが困りましたね。リゾート完結型なのに、全く完結しない滞在になってしまいました。
次回はプールなどのアクティビティ設備を紹介します。