はじめに
今回紹介するのは、台北の中心的な交通ネットワークに位置する台北MRTと桃園MRTです。
MRTはMass Rapid Transitの略称です。Metroの略称ではないので、本来は地下鉄という意味ではないようです。ちなみに、シンガポールにも台湾と同じで近郊路線としてMRTがありますが、香港の近郊路線はMTR(Mass Transit Railway)と呼ばれていて混同しやすいので気をつけましょう。
台北MRTも桃園MRTも都市中心部では地下を走行しますが、地上部分を走行する区間も多いです。
台北桃園空港から台北駅に向かう桃園MRTと、台北市内の足となる台北MRTは運営母体が違い完全に別会社です。MRTという呼び方は観光客向けなので、台北でMRTの呼び方通じないかも。桃園MRTは機場捷運、台北MRTは台北捷運の方が一般的のようです。
桃園空港から台北駅へ向かうには桃園MRT、松山空港から台北駅に向かうには台北MRTが便利です。また、台北MRTは台北市街観光の足として有用です。
この記事では、台北のMRTの乗り方をまとめています。久しぶりに訪問すると乗り方を忘れてたりするので、私の備忘録みたいなものです。
桃園MRT 機場捷運で桃園空港から台北駅へ
台北桃園空港から台北の中心駅「台北駅」を目指す方法として、バスも便利ですが、MRTもあります。空港到着後、地下にあるMRTの駅を目指します。
空港と台北駅を結ぶMRTは快速(express)と普通列車があり、両者ともそれぞれ15分毎に発車して、料金は同じです。
あたりまえですが、普通駅の方が停車駅が多いです。快速35分で普通は50分かかるので、普通を利用するメリットは全くありません。快速に乗りましょう。
一般的に観光客が利用するのは片道乗車券だと思います。空港ターミナルから台北駅の片道160台湾ドルです。
2020年から、桃園MRTではクレジットカードのコンタクトレス決済(日本ではタッチレス決済と呼びますが)に対応しています。VISA、マスターカード、JCBが利用可能です。
日本のようなキップではなく、こんなトークンが発行されます。
快速も普通も同じ構内から発車します。台北駅のみ、快速と普通が別のホームになります(快速が南側ホーム)。
トークンの場合、クアラルンプールと同じで入構時に改札でセンサーに触れて、出構時にトークンを改札に入れて出ます。ICカードやクレジットカードでは、入構時と出構時に改札にタッチすればOKです。クレジットカードのタッチ時の反応はやや鈍い(遅い)ので、その心づもりで利用しましょう(ちょっとドキドキします)。
改札では、写真のように決済方法によってセンサーが違います。特に、ICカードとクレジットカードの場所が勘違いしがち(というか私は勘違いして入構できなくてパニックでした)です。また、QRコードやコンタクトレス決済のセンサーが付いていない改札が多いので注意しましょう。
キレイな車内ですね。スーツケース客に対応するためか、席間の距離は広めです。また、荷物置き場も用意されています。快速車両ではWiFiも利用可能だそうです。
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台北MRT 台北捷運で松山空港から台北駅へ
台北松山空港の目の前にあるMRTの文湖線(BR)の松山機場駅から動物園方面に乗り、忠孝復興駅で板南線(BL)に乗り換えて台北駅を目指します。
松山空港ターミナルビル前に台北MRTの駅入り口があります。
桃園MRTと同様に、一般的に観光客が利用するのは片道乗車券だと思います。1人20台湾ドルからで、台北駅まで25台湾ドルになります。
桃園MRTと同様にトークンをが発行されます。注意点として、自動券売機(券じゃなくてトークンですが)ではクレジットカードが利用できません。
列車は5~10分程度でどんどんきます。碧く塗装された優先席には座らないようにしましょう。日本と違い、台湾の優先席は対象者以外の着席ができないようです。
まとめ
台北を代表する空港、松山空港と桃園空港からのMRTアクセスを解説しました。海外旅行客にとって同じに見えてしまう桃園MRTと台北MRTは、運営元が異なります。台北MRTではクレジットカードが利用できないので注意しましょう。