ご存知の方も多いと思いますが、2025年8月5日にMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの特典が変更されることが発表されました。付帯サービスのハードルが大幅に上がっていて、改悪と言っていいと思われます。
情報の整理をしてみましょう。
目次
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの特典変更
元々、マリオット公式クレジットカードとして、SPGアメックスカード(年会費34,100円)が発行されていましたが、2022年2月24日Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードが発表され、SPGアメックスカード所有者はカード更新時に切り替わりました。同時に、一般カード(Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード)も設定されました。
従来の特典 | 一般カード | プレミアムカード | SGPアメックス |
年会費(税込) | 23,100円 | 49,000円 | 34,100円 |
宿泊実績 | 5泊 | 15泊 | 5泊 |
宿泊時ポイント付与 | 100円4ポイント | 100円6ポイント | 100円6ポイント |
他のポイント付与 | 100円2ポイント | 100円3ポイント | 100円3ポイント |
ホテル会員資格付与 | シルバー | ゴールド | ゴールド |
年間決済で | ゴールド(100万) | プラチナ(400万) | ー |
無料宿泊特典 | 150万円決済で 35,000pt宿泊 |
150万円決済で 50,000pt宿泊 |
50,000pt宿泊 自動付帯 |
その他 | ー | スマートホンプロテクション | ー |
2025年8月21日以降に新規発行されるMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・(プレミアム・)カードは、年会費を含めて大幅な改定があります。
2025年8月21日以降のMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード変更点
・年間400万→500万円以上の利用で「Marriott Bonvoyプラチナエリート会員資格」を取得
・(カード継続特典)年間150→400万円以上の利用でマリオットのホテル/リゾートに無料宿泊(交換レート50,000ポイント→75,000ポイントまで)
・事業料金や国税がポイント付与率ダウン
・アメックスのダイニング予約サービス「ポケットコンシェルジュ」で毎回20%(半年ごとに最大5,000円、年間だと1万円)のキャッシュバックを新設
SPG時代が懐かしいですね。世界的な物価上昇に伴う変更だと思われますが、全体的に改悪しかありません。よくなった部分は宿泊特典の75,000ポイント(自分でポイントを加えて最大9万ポイントまで増やすことが可)ですが、年間400万円利用は厳しいと思います。
新一般カード | 新プレミアムカード | 旧プレミアムカード | |
年会費(税込) | 34,100円 | 82,500円 | 49,000円 |
宿泊実績 | 5泊 | 15泊 | 15泊 |
宿泊時ポイント付与 | 100円5ポイント | 100円6ポイント | 100円6ポイント |
他のポイント付与 | 100円2ポイント | 100円3ポイント | 100円3ポイント |
ホテル会員資格付与 | ゴールド | ゴールド | ゴールド |
年間決済で | ー | プラチナ(500万) | プラチナ(400万) |
無料宿泊特典 | 250万円決済で 50,000pt宿泊 |
400万円決済で 75,000pt宿泊 |
150万円決済で 50,000pt宿泊 |
その他 | 海外決済 100円3ポイント |
スマートホンプロテクション | スマートホンプロテクション |
一般カードでもゴールド会員になれます。無料宿泊のハードルは旧プレミアムカードより新一般カードの方が高いです。プラチナを目指さないなら、新一般カードと旧プレミアムカードにあまり差はありません。
相対的にヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードのメリットが高くなった印象ですね。特に、200万円決済で最上級のヒルトン・ダイヤモンド会員というのはかなり大きいです。
スポンサーリンク
ヒルトンとマリオットをまとめてアメリカン・エクスプレス・プラチナカードはいかがでしょう?
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの年会費が82,500円まで高騰し、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは年会費が66,000円であわせて148,500円です。アメリカン・エクスプレス・プラチナカードは年会費165,000円ですから、ほとんど差がありません。プラチナカード更新時のトラベルクレジット20,000円で年会費差が逆転してしまいます。
ヒルトンとマリオットの両プレミアムカードを持っている方は、プラチナカードにまとめてはいかがでしょうか。
アメリカン・エクスプレス・プラチナカードには下記ホテルグループのステータスが付帯します。
アメリカン・エクスプレス・プラチナカードに付帯するホテルステータス
・Prince Status Service プラチナ
・ヒルトン・オナーズ ゴールド
・Marriott Bonvoy ゴールド
・Radisson Rewards Premium
マリオットやヒルトンだけでなく、プリンスホテルとラディソン・グループのステータスも付帯します。FHR(ファイン・ホテル・アンド・リゾート)やザ・ホテル・コレクションという独自のホテルサービスも付きます。
プラチナカード更新時にフリー・ステイ・ギフト(無料宿泊券)や20,000円分のトラベルクレジットも付きますし、プライオリティ・パスやセンチュリオン・ラウンジのアクセス権もあります。カード付帯保険(自動付帯保険やショッピング・プロテクション)など、かゆところに手が届くサービスもあります。
アメックス・プラチナに変更した場合、デメリットもあるにはあります。
ヒルトン+マリオット・プレミアムカード→アメックスプラチナカードのデメリット
・決済額でダイヤモンドやプラチナステータスを目指すことができない。
・マリオットの宿泊実績(15泊)が付かない。
・ホテルでカード決済時のポイント優遇がない。
・決済額による無料宿泊特典が得られない。
デメリットはありますが、フリー・ステイ・ギフトなどで十分代償されます。
私の場合・・・
私はMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの両方を持っています。
正直なところ、私にとって、年間500万円決済でマリオット・プラチナを目指すのは現実的ではありません。それに年間150万円ならともかく、400万円で無料宿泊は割に合わない印象です(一般カードの250万も難しいです)。
幸い、そろそろライフタイムプラチナを獲得できそうなので、マリオット・アメックスカードに未練は少ないです(15泊の宿泊実績がもったいないところですが)。
更新時の年会費は2025年10月からアップします。カードを解約しても無料宿泊特典は有効期限まで維持され、ステータスは1年維持されるらしいです。次回の更新の少し前までに解約するのがいいかな。
私の中でマリオット・プレミアムカードの解約はほぼ確定。ヒルトンも解約してアメックス・プラチナに変更するかどうかを真剣に検討しています。入会キャンペーンがおいしいタイミングを狙いたいところですね。