【マリオットホテル】フェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山熊野古道すさみ 宿泊記

はじめに

海外旅行もままならない日々が続いています。緊急事態宣言が継続している地域もありますしね。今回は国内旅行です。2021年6月に新規オープンした、温泉がおすすめのホテル、フェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山すさみの記事をアップさせていただきます。

2023年11月「フェアフィールド・バイ・マリオット和歌山熊野古道すさみ」に改称

私のマリオットホテル宿泊体験記一覧はこちら。↓

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駅からホテルへ

今回はフェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山すさみを紹介させていただきます。2021年6月9日にオープンしたばかりのホテルです。マリオット系ホテルの中では宿泊特化型でカジュアルなフェアフィールド系列のホテルになり、リーズナブルなセレクトのカテゴリーになります。マリオットグループ内のカテゴリーは2021年7月現在で3です(8段階で上から6番目)。

こちらのホテルだけでなく、積水ハウスとマリオットが共同で、全国の道の駅に隣接するように多数のホテルを開業しています。積水ハウスの「Trip base style」というキャンペーンの一環です。

その名の通り、和歌山県のホテルで、すさみ町にあります。国道42号線沿いの道の駅「すさみ」の向かって右手になります。ロケーションは、南紀勝浦や熊野三山の観光拠点として利用するのが妥当でしょう。

最寄り駅はJR西日本の紀勢本線(きのくに線)江住駅になります。江住駅は普通列車しか停車しないため、新大阪から特急くろしおで周参見駅まで乗って、普通列車に乗り換えて2駅になります。

停車する電車の本数は2時間に1本くらい。かなり少ないので電車でのアクセスは注意しましょう。

駅から出てすぐ右方向を向くと上の写真の場所です(一応、駅前広場らしきスペースがあります)。50mほど進めば突き当りが国道42号線になります(ここにローソンがあります)。国道を右手に曲がって進んでいきます。500mくらい歩くので10分くらいでしょうか。かなりの昇り坂になりますが、歩けない距離ではないです。

電車で行く場合、ホテルへのアクセスはなんとかなるかもしれませんが、周囲の観光地へ行く手段がありません(駅前やホテル周辺にはレンタカーショップはありません)。特急列車の本数も少なく、普通列車の本数がもっと少なくて周参見駅での連絡もないため、電車での訪問は全くお勧めしません。

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車でのアクセス

電車の利用は大変なので、現地での交通手段を確保する意味でも、車で行くのが妥当でしょう。大阪から2時間30分くらいです。松原JCTから阪和自動車道を南下して、そのまま紀勢自動車道で終点のすさみ南ICで降ります(ここまで2時間30分)。

ICから海岸沿いを走る国道42号線方面に向かい、突き当りが道の駅「すさみ」になります。

道の駅「すさみ」に入らずに、信号で右折すると、すぐ左に脇道があります。下っていくとすぐにホテルになります。

フェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山すさみは、カーナビの検索に引っかからないかもしれません。目的地は「道の駅すさみ」あるいは「エビとカニの水族館」に設定するといいです。
平面駐車場があり、駐車は無料です。40台くらいは駐車可能です。

空港からのアクセス

和歌山には南紀白浜空港がありますが、熊野方面にはリムジンバスがあるものの、すさみ・串本方面には非常にアクセスが悪く、利用が難しい状況でした。

2021年10月1日より、マリオットすさみバス停が開設され、南紀白浜空港からホテルに直行できるようになりました(正確には、マリオットの隣の道の駅前にバス亭があります)。南紀白浜空港の朝夕のJAL便に接続するように1日2本設定されています。バスは予約なしの先着順です。

リムジンバス路線は勝浦・新宮方面までつながっているのですが、残念ながらホテルと南紀白浜空港間しか乗車できないので、ホテルから南紀勝浦、串本方面へのアクセス手段としては利用できません。南紀・熊野観光の手段として、別途レンタカー等の手配が必要になりますが、ホテル周辺にレンタカー店舗がありません。

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フロントでチェックイン

さあフロントに向かいましょう。ちなみに、入り口は午前1時~6時は施錠されますが、ルームキーをかざすと出入り自由です。今回オーシャンビュー・キングを予約していました。

現在の私のマリオットステータスはプラチナです。プラチナ会員用のウェルカムプレゼントとして、ポイント(マリオット・ボンヴォイ500ポイント)あるいは金柑ジュース2本が提供されます。ラウンジはないためラウンジサービスは無く、レストランが無いので朝食はつきません。

こちらのホテルはツインあるいはキングのスタンダードルームしか部屋がありません。6階建てで、高層階海側はオーシャンビュールーム扱いで、2,500円ほど高く設定されています。いずれも25㎡で同じ間取りになります。

こちらのホテルでは朝食を提供していません。ホテル前に道の駅がありますが、朝9時~夕方18時(一部17時まで)の営業になります。

道の駅では、居酒屋「すさみ夜市」が運営していることもあります。また、夕食をデリバリーしてもらえる日もあります(後ろで詳細を書いています)。ホテルから上り坂を5分くらい歩く必要があるので、運動が嫌いな方は車での移動をお勧めします。

国道42号線を江住駅付近まで行けばローソンがあります。車で3分くらいで行けます。

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お部屋の様子(キング・オーシャンビュールーム)

エレベーターに乗ってお部屋に向かいます。ホテルは6階建てです。エレベータの利用にルームキーが必要なことがあるので、ルームキーを必ず持っておきましょう。

さて客室に入りましょう。ルームキーを取っ手の上にあるセンサーにかざすと鍵が開きます。

スタンダードキングルーム(オーシャンビュー)です。他のフェアフィールド系ホテルと内装は同じです。

参考までに、上の写真は、フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波のスタンダードルームです。フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮など、積水ハウスの手がけたフェアフィールド・バイ・マリオットホテルは、内装を統一しているようです。

入室してすぐ右手に、ハンガーや消臭スプレーがあります。

お値段としては十分広いお部屋です(25㎡)。枕元にはコンセントに加えてUSBの電源があります。

ソファの横には無料のミネラルウォーターやポット、冷蔵庫があります。冷蔵庫の上にはセイフティーボックスが備えられています。

部屋の中央に洗面スペースがあります。歯ブラシ、ブラシ、カミソリなどの最低限のアメニティはそろっています。洗面台の下にはタオルとドライヤーが置かれています。

右手の扉を開けるとシャワーがあります。ボトルのリンスインシャンプーとボディーソープが備えられています。椅子があるのは楽ですね。バスタブはありません。シャワーの水圧が十分です。

トイレの床も木目調です。落ち着いた印象を感じます。

窓の外に、江須崎とその向こう側の太平洋を見下ろすことができます。太平洋の大海原を眺めるという点では、隣の道の駅にある展望台の方が雄大感を楽しめます。

夜は真っ暗なので、月が出ていないと夜景は灯台くらいしか見えません。

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ホテルの設備

こちらのホテルにはレストランやフィットネスジムはありません。

ロビー周辺

フロントから少し奥まった場所に広いロビーラウンジスペースがあります。宿泊客は自由に利用できます。シティーホテルでよく見かける有料喫茶のサービスはありません。目の前に大海原の景色を楽しみながらくつろぐことができます。

製氷機、オーブン、レンジ、食器洗いスペースなどが設置されています。食事の販売はありませんから、食べ物を持ち込んで利用することができます。

ホットコーヒーとお湯が自由に使えるサーバーがあります。

紅茶のティーパックもありますね。セルフサービスですが、無料でいただけます。お味噌汁もあるらしいです。

写真はフェアフィールド・バイ・マリオット三重御浜のものです

フロント前の少し奥まった場所に簡単なショップがあり、ドリンク、軽食が販売されています(和歌山串本のショップは、写真の半分くらいの品ぞろえでした)。お土産も少し置いています。24時間利用可能で、飲み物以外はセルフ購入方式です。注意点として、こちらのホテルでは現金は使用できませんので、クレジットカードや交通系カード(PayPayとLine payも可)を用意しましょう。

自動販売機も設置されています(写真はフェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山串本のものですがほぼ同じです)。

ランドリー

1階にランドリーがあります。洗濯40分300円、乾燥20分100円で、こちらは現金が必要です。両替機も設置されています(写真はフェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山串本のものですが、ほぼ同じです)。

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温泉「望海のゆ」

「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ」 内の温泉施設をご利用いただけます。
宿泊者様だけなく、一般客の入浴も受け付けておられますので道の駅すさみにて車中泊をされるお客様や、
観光のお客様につきましても是非ご利用ください。
-https://www.michinoeki-susami.com/facilities/spa/より引用-

ホテル内には「望海のゆ」という温泉施設が併設されています。隣の道の駅「すさみ」の施設という位置づけです。ホテルの宿泊客は無料で利用できます。

営業時間
 朝風呂  6:00-10:00(最終受付 9:30)
通常営業 12:00-21:00(最終受付 20:30)
大人(中学生以上) 800円

子ども(3歳以上中学生まで) 400円
乳幼児(3歳未満) 無料

温泉施設はホテルフロント(1階)から1階下の地下1階にあります。温泉施設の前に駐車場があります。日帰り入浴の方は、道の駅に駐車すると遠いので、温泉の駐車場まで車で来ると便利です。

日帰り入浴の方用の入り口です。温泉施設フロント(地下1階)は入ってすぐです。靴は鍵付きロッカーに入れます。券売機でチケットを購入し、温泉フロントに提示するとロッカーキーを貸し出していただけます。

宿泊客は、チェックイン時にハンドタオルをいただけます。ホテルフロント(1階)から温泉施設へエレベータに乗って降ります。

靴を脱いでロッカーに入れて、温泉フロントでルームキーを提示すると、ロッカーキーを貸し出していただけます。

お風呂に向かう通路です。左手に飲み物などを販売しているスペースがあります。ビアサーバーやソフトクリーム販売もされているようです。現金とPayPayのみ利用可能です。

温泉施設は広くて快適です。屋外にある半露天の浴槽から、太平洋を眺めながら時間を忘れて入浴することができます。一人用の浴槽もあるので、ちょっとうれしい。

ボディーソープ、シャンプー、コンディショナーは浴室にあります(アメニティはクラシエZIRAでした)。背もたれのあるいすも用意されていました。ただし、サウナや水風呂はありません。体を洗うブースは数多く用意されているので、ストレスなく利用できそうです。

更衣スペースは鍵付きロッカーになっているので安心。ドライヤーと綿棒はあるのですが、クシ、シェイバーや歯ブラシなどの消耗品は全くおいていません。必要な方は持ち込みましょう。扇風機と体重計はあります。

休憩スペースも海に面していて、景色は抜群です。

外に出てくつろぐこともできます。

夜だったので薄暗いですが、朝だと太陽に照らされた景色を眺めることができます。露天風呂はちょうど真横のスペースになるので、写真と同じような光景を眺めながら入浴できます。

先ほどの販売スぺ―スをもう一度見てみましょう。

地ビールやお土産品などが並んでいますね。他にもアルコールや飲み物などが販売されているので、お好みでどうぞ。あかすりやマッサージ、エステなどはありません。こちらは現金販売になります。

-https://www.michinoeki-susami.com/facilities/spa/より引用-

フェアフィールド・バイ・マリオットで温泉施設を併設しているホテルは希少だと思います。本格的な温泉ホテルほど充実した設備ではありませんが、リーズナブルな価格帯のホテルとしては十分な温泉施設です。

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夕食には併設する道の駅「すさみ」がおすすめ

ホテルの隣が道の駅になっています。もともと道の駅と一体運用する方向でホテルを開業しています。

営業時間
販売店舗 9:00~18:00
レストラン蒼海 11:00~17:30 冬期16:30まで (30分前にラストオーダー)
すさみカフェ 11:00~17:30 冬期16:30まで (30分前にラストオーダー)
すさみ夜市 17:00~21:00(30分前にラストオーダー・平日の月火が定休日)

残念ながら、朝食に利用するのは無理のようです。車で3分ほど、JR江住駅付近まで行くとコンビニがあるので利用しましょう。

レストラン蒼海

レストラン蒼海はカウンタータイプのレストランで、注文後に席にもってきてくれます。

テーブルもありますが、海側席は海の絶景を望みながらいただけます。南側なので冬でも直射日光が暑いです。

昼食に海の幸丼1,600円をいただいてみました。

テイクアウトもできます。これは海鮮天丼1,100円。店内で食べるより100円安くなります。周囲にレストランも少なく、あらかじめ夕食をテイクアウトしておくのが安全です。

すさみ夜市

「すさみ夜市」は道の駅で21時まで運営している居酒屋みたいな店舗。店内でもお食事できますが、ホテルへ夕食のデリバリーもありますし、8日前から3日前16時に道の駅HPから予約可能な夕食ボックスのホテルデリバリーもあります。

道の駅がクローズした後に運営しているため、入り口は別になります。テーブルに座ってから、メモに注文を記入して受付にもっていき、料金先払いで注文します。

居酒屋感のあるメニューですが、お寿司やどんぶりなどのお食事もあります。

イノブタ焼肉1,180円(税込)。イノブタはすさみ町で開発された、イノシシと豚を配合した動物です。豚肉に近いですが、イノシシに似た独特の風味があります。

日替わりメニューもあります。こちらは訪問時の日替わりメニュー 海鮮漬け丼880円(税込)です。具材のボリュームが、見た目よりかなり多いです(具材の下にまだ具材が埋まっています)。

すさみ夜市は定休日が多く、まん延防止等重点措置が発令されるとクローズしやすいので注意しましょう。2023年冬季は、営業時間が18:30までに短縮されています。

道の駅敷地内の他施設

目の前は海です。敷地内に展望台があります。

江須崎の風景を眺めることができます。

おなじ敷地内に「エビとカニの水族館」があります。営業時間は9時~17時です。

2021年7月現在、紀南地域のすさみ町から那智勝浦町までの区間に高速道路が繋がっていません(2023年ごろ完成予定)。観光で訪れた場合、この区間は一般道(国道42号線)を利用する必要があります。トイレ休憩のため、ドライブ観光客やバス観光客の多くは道の駅に駐車して休憩します。そのため、観光シーズンの駐車場は混雑することが多いです。

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まとめ

今回は2021年夏に訪れた、フェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山すさみ 宿泊記をアップさせていただきました。ホテルの位置から考えると、南紀勝浦・熊野三山方面観光に利用するといいと思います(ただし車が必要です)。

温泉施設があるためでしょうか、フェアフィールド系の宿泊施設の中では、かなり強気の価格設定になっています。他のホテルに比べて、2,000円~4,000円くらい高い値段になっています。価格を気にする方は、フェアフィールド・バイ・マリオット 和歌山串本、三重御浜などをお勧めします。逆に、温泉を重視するなら、こちらのホテルをお勧めします。

宿泊特化型のシンプルなホテルで、マリオット系ホテルの中では比較的リーズナブルな価格帯で利用できると思われますが、設備面から考えると他のホテルと比べて抜群に安いというわけではないと考えられます。現時点でホテルの利点は新しいことに尽きますが、将来的に建物が老朽化してくると厳しいかもしれません。

宿泊特化型ホテルなので、宿泊機能以外はほとんどありません。お食事は道の駅を上手に利用したいのですが、運営時間が短いので、江住駅付近のコンビニ(ローソン)を利用する方が多いと思います。

温泉施設は秀逸です。入浴する価値は十分あります。特に夕陽を見ながらの時間帯がもっともいいと思いますので、ちょっと早めに到着して温泉を楽しむといいと思います(お風呂の受付は20時30分までなので注意)。

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