【海外弾丸旅行2025】パリ編(5)半日でどれだけパリの名所を観光できる? 弾丸旅行の限界に挑戦!

2025年海外弾丸旅行パリ編、第5回です。

これまでの記事で、羽田空港からANA便でドイツ・フランクフルト空港へ。そのあとルフトハンザ便でフランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港第1ターミナルに到着しました。空港からロワシーバスでオペラ・ガルニエにやってきました。

前回の記事でパリの観光の予習をしましたが、今回は実際にどれだけ観光できたが答え合わせ(結果報告)です。

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コンコルド広場~シャンゼリゼ通りへ

パリ市街地の観光スポットは、ほぼ全て入場予約が必須です。今回の旅で前もって予約しておいたのはこちら。

予約済み
オペラ座 14:00
凱旋門 19:30
エッフェル塔 15:00
予約に失敗
ノートルダム大聖堂
未予約
オルセー美術館
ルーブル美術館
オランジュリー美術館

予約してしまうと、その施設の訪問時間が確定してしまいます。多くのチケットは予約時間~30分後までに入場することが可能になっています。それぞれの施設において、待ち時間、観光時間、移動時間を事前に考慮しておく必要があります。

パリミュージアムパスという複数の観光施設に無料入場可能なチケットがあります。数日滞在して多くのスポットを訪問する方に有用です(エッフェル塔とオペラ・ガルニエは対象外)。今回は半日訪問なので、元が取れないため断念です。

シャルル・ド・ゴール空港からロワシーバスを使ってオペラ座(オペラ・ガルニエ停留所)に到着したのが13時前です。小雨が降っていて、みなさん傘をさしています。

荷物もあるので、まずはチェックインです。この日の宿泊はパリ・マリオット・オペラ・アンバサダー・ホテル(Marriott Paris Opera Ambassador Hotel)です。1世紀近い歴史を誇るホテルで、オペラ座から徒歩圏内にあるのが魅力的です。パリも治安がいいとは言えませんからね。

荷物を置いてトイレも済ませて(ヨーロッパの公衆トイレは有料)、街に繰り出します。14時にオペラ・ガルニエの予約がありますが、それまでじっとしているのも時間がもったいないし。

ホテル最寄り駅Chaussée d’Antin – La Fayette駅の出口6からメトロを利用しようと思ったのですが、改札外にNavigoの発券機が無い!

パリ周辺の公共交通機関(RER<鉄道>、メトロ、バス、トラム、空港バス)はRATPが運営しています。RATPの紙チケットが2025年11月5日に廃止となったため、ロワシーバス以外の利用時は「Navigo Easy」というICカードの購入かNavigoのスマホアプリが必須です。

仕方なく、オペラ駅まで向かい、Navigoの券売機に向かいます。券売機前は大行列(朝早い時間など、まったく並んでいない時間帯もありますが、市街地の日中の券売機は混雑しガチみたいです)でした。

15分くらいでようやく順番が回ってきましたが、1日12EURで空港路線以外乗り放題のOne-day Navigo travel card(あるいはNavigo JOURと呼ぶらしい)が、券売機の選択肢でどれだけ探しても出てきません。

後ろも並んでいるし、仕方なくParis Visite travel pass(空港路線も含む乗り放題) 1日29.90EURを選択しました。Paris Visite travel passだったら、そもそも空港からのロワシーバスも乗れたのに。18EUR損しましたが時間に代えられません。

オペラ駅で改札内に入場しようとしたのですが、改札が通過できません。面倒ですが、有人受付まで行って(私のダメダメな英語で)説明すると、(おそらく入場済みに判定されているようで)紙チケットを手渡されて何とか改札から入場できました(以後はある程度ちゃんと利用できました)。

オペラ駅からメトロ8線で2駅乗車してコンコルド駅へ。

メトロコンコルド駅から地上に出ます。

オランジェリー美術館前のコンコルド広場に出ました。まだ天気は微妙。

コンコルド広場はルイ16世やマリー・アントワネットが処刑された場所だそうです。

エジプトから運ばれてきたオベリスクがコンコルド広場の象徴です。

コンコルド橋の向こう側にあるパルテノン神殿のような建物は、ブルボン宮殿と呼ばれていて国会議会議長公邸として利用されているそうです。

さてメトロ1線で3駅乗車してGeorge Ⅴ駅へ。

カフェや店舗が多数立ち並ぶシャンゼリゼ通りにでました。日本でもオー・シャンゼリゼの歌で有名な場所です。

凱旋門に向かってシャンゼリゼ通りが続いています。凱旋門直下にも駅がありますが、近すぎると全景がわかりにくいと思って。

凱旋門の周囲はロータリーになっています。歩道は無いので、凱旋門に向かうには地下道を通る必要があります。結構近づいたんですけど、普通に全体写真が撮れましたね。

凱旋門は昇ることができます。夜に入場予約しているので、まずは外観鑑賞だけです。

さて、凱旋門の地下にはCharles de Gaulle-Etoile駅があります。多数のメトロ路線やRER(鉄道線)A線が乗り入れています。近郊A線は2階建て列車が運行しています。

RERはメトロより本数が少ないので(5~15分に1本くらい)、待ち時間が発生しがちです。こちらでメトロのオペラ駅方面に戻ります。

ボックス型シートの列車でした。1駅でAube駅です。Aube駅はオペラ駅と構内で接続していて、オペラ・ガルニエの目の前に出ることができます。列車がなかなか来なかったので、想定より15分くらい遅れています。急ぎましょう。

オペラ・ガルニエを訪問

オペラ・ガルニエは日本でもオペラ座の怪人の舞台で知られる建物です。公演の際は正面から入場ですが、館内観光の場合は裏口からになります。

この写真は訪問翌日早朝に撮影したので人の姿はほとんどありませんが、日中は人でぎっしりです。私の訪問日は、チケットが完売していたそうです。チケットは15EURで、ガイドツアーだと23EUR~です。

館内は彫刻があしらわれていて、荘厳な雰囲気です。予約チケットは30分後まで有効なので、予約時間より遅れて到着しましたが敷地内に入ることができました(敷地内に入る際にチケットが確認されます)。

セキュリティチェックをして、チケットのQRコードを読み込んで、館内奥に入っていきます。

世界三大劇場に数えられるオペラ座は、シャルル・ガルニエによって1875年に完成した建物です。こちらの大階段の偉容も有名です。

劇場内に入ります。1階はガイドツアーでないと入ることはできません。2階は2カ所だけ解放されています。私のように時間に追われている観光の場合は、通常チケットの方が自由に見て回れるのでいいですね。天井のシャガールの絵「夢の花束」が有名です。

実際にバレエや劇などで利用されているので、訪問できない日もあります。事前に運営状況をチェックしておくことが必要です。

華やかな宮殿のようなグラン・ホワイエです。劇場の隣にあります。

そして図書館のエリアです。といっても、棚は金網で覆われていて、本を手に取ることはできません。

出口がわからなくて(時間も無いので)ちょっと焦りましたが、お土産ショップを通り抜けると出ることができます。ショップはオペラ・ガルニエのチケットが無くても入れます。

こちらの観光は20分程度で切り上げました。次はエッフェル塔に向かいたいと思います。予約時間は15時です。急ぎましょう。

階段でエッフェル塔を昇る

エッフェル塔に向かうには、RER C線のChamp de Mars Tour Eiffel駅かPont de l’Alma駅、メトロ6線のBir-Hakeim駅が最寄りになります。エッフェル塔の南と北に敷地内に入る入り口が設けられています。

再びオペラ駅からメトロ8線に乗り、コンコルド駅の次の駅InvalidesでRER C線に乗り換えました。

RER C線はセーヌ川沿いを走ります。

Champ de Mars Tour Eiffel駅で下車しました。エッフェル塔にアクセスする最寄り駅になります。

地上に出て入り口付近に向かうと、エッフェル塔が見えてきました。予約は15時で、すでに15時を回っています。少し遅れましたが入場は予約時間の30分後くらいまではOKです。

エッフェル塔の下の敷地内はセキュリティチェックを受けないと入ることができません。この敷地内ならチケットが無くても入れるみたいです(チケット売り場はセキュリティチェック後のエリアにあります)。特に並ぶことなく入ることができました。

敷地内にはチケット売り場やカフェなどが立ち並んでいます。

エッフェル塔に昇るにはチケットが必要です。入場予約は公式HPで60日前から(階段アクセスは14日前から)実施されます。展望台は頂上の第1、2段目の第2、3段目の第3があり、リフトが地上~第2展望台間と第2展望台~第1展望台間があります。

エッフェル塔の高さは330mで、第1展望台は57.6m、第2展望台は115.7m、第3展望台は276.1mです。エッフェル塔に昇る際も、再度セキュリティチェックがあります。

リフトは人気が高く完売のことが多いです。さらに、リフトは予約していても待ち時間が発生します(30~60分)。写真はリフトのセキュリティチェックの待ち列です。階段のセキュリティチェックは待ち時間がありませんでした。第2展望台までの階段チケットであれば、当日券の入手も難しくなさそうです。階段は2カ所ありますが、一方通行ではありません。

チケット代は下の通り。

25歳以上の大人料金 地上~第2 階段 地上~第2 リフト リフト+シャンパン
サミット(第1展望台) 27.5EUR 36.1EUR 60.1EUR
第2展望台まで 14.5EUR 23.1EUR ×

上記とは別に、GetYourGuide、kkday、Veltraなどのサードパーティーサイトでガイド付きプランもあります。公式で完売の場合はこれらも選択肢です。ガイド付きでもリフトは待つ必要があります。私の訪問時は、シャンパン付きプラン以外はサミットチケットが完売になっていました。

私は第2展望台までの階段プランを予約していました。ひたすら昇ります。気温15度前後の涼しい時期でしたが、汗が出てきますね。降りてくる方もいらっしゃるので、ゆっくり歩かれている方がいても追い越すのが難しいです。

急いでいたので、早足で昇ること5分くらいかな、第1展望台までやってきました。普通は10分くらいはかかると思います。

トロカデロ庭園側(セーヌ川の向こう側)です。第1展望台でもまずまずの見晴らしです。

北側の景色です。

さらに階段で昇ります。

さらに5分くらいで(かなり早く歩いています)第2展望台まで昇ってきました。第2展望台は2層になっていて、上のフロアに行くことができます。

さらに上がありますが、私はここまでです。

さらにリフトで上階を目指す方々が並んでいました。待ち時間はかなりありそうです。

望遠カメラでパリ市街を撮影してみました。グラン・パレ~コンコルド広場方面です。

凱旋門です。シャンゼリゼ通りから撮影した方が絵になりますね。

ノートルダム大聖堂です。この後訪問する予定です。

時間も無いので降りましょう。

12分くらいで地上に降りてきました(かなり早く歩いています)。北側の出口からセーヌ川方面に出ます。

エッフェル塔周辺のセーヌ川では、クルーズ船が運航しています。オンライン上ではエッフェル塔入場券とセットになった割引チケットもあります。

ノートルダム大聖堂は大混雑

Pont de l’Alma駅から再びRER C線に乗車します。ノートルダム大聖堂方面に向かいます。すでに書きましたがRER線は運行本数が少ないです。改札を抜けるとちょうど目の前に列車が来たので飛び乗りました。

乗った列車は、なぜか次のInvalides駅で折り返しです(半分以上の乗客は折り返しに気づかず乗ったままでした)。そんなことある? 後続の列車がなかなか来ず、ノートルダム大聖堂駅まで30分くらいかかりました。

ノートルダム大聖堂駅に到着。

ノートルダム大聖堂は2019年の火災で入館できなくなっていましたが、2024年12月に受け入れが再開されています。塔以外は観光無料です(塔はパリミュージアムパスの対象です)。最寄り駅はRER B,C線のSaint Michel Notre Dame駅かメトロ4線のCité駅です。

ノートルダム大聖堂はセーヌ川に浮かぶ小島にあります。駅から橋を渡ると見えます。

入場には必ずしも予約は不要ですが、以前予約もできます。公式HPで3日前の現地0時から予約可能ということで挑戦したのですが、予約枠は瞬時無くなって予約できませんでした。

ちなみに、2025年秋現在、ヨーロッパ以外からの予約申請はアクセス拒否される仕様になっていて、日本から予約することはできません。3日以上前にヨーロッパ入りしている必要があります。スマホの現地ローミングも拒否されました。VPNをヨーロッパに設定すれば日本からでも予約可能ですが、VPNソフト自体の安全性の問題もあるので自己責任です。

ということで予約なしで訪問してみたのですが、大聖堂前の広場は人だらけ。これはもう無理ですね。他のどの観光スポットより入場待ちの列が長くなっています。あきらめて次に向かうことにしました。

ルーブル美術館へ

次はルーブル美術館に向かいたいと思います。ルーブル美術館の最寄り駅はメトロ1,7線のPalais Royal Musée du Louvres駅です。

セーヌ川沿いを少し散策。

Pont Neuf駅からメトロ7線に乗ります。

Palais Royal Musée du Louvres駅から地上に出ると、パレ・ロワイヤル広場に出ます。ルーブル美術館は目の前です。

映画「ダビンチ・コード」で有名になった、ルーブル美術館のピラミッドです。日も傾いてきているので、ちょっと暗い感じになっちゃいました。

ルーブル美術館の入場は事前のチケット予約が推奨されています。予約は公式HPで可能です。大人22EURです。パリミュージアムパスの無料対象ですが、こちらも事前予約が必要です。かなり前から予約可能になっています。kkdayなどのサードパーティでモナ・リザへの優先案内(英語)がついたプランもあります。時間の短縮に有用です。

チケットがあっても入場待ちが発生します。この日もピラミッド前には行列ができていました。館内に入ってからも、モナ・リザのように鑑賞の待ち列がありますし、今回の旅では当初から入館をあきらめていました。

この後、再びメトロ7線に乗ってChaussée d’Antin-La Fayette駅に向かい、一旦ホテルに帰りました。

ホテルに戻ってきたのは17時過ぎくらいですね。そのあとラウンジ飯をいただき、シャワーを浴びて、19時くらいに再度出発です。

夜のエトワール凱旋門を訪問

ホテルから出ると外は真っ暗ですね。夜のオペラ・ガルニエも趣があっていい感じです。

RER A線のAuber駅からCharles de Gaulle-Etoile駅に向かいます。

ここでまた、改札にひっかかりました。RER線の場合、改札を出る時にもICカード(Navigoカード)が必要なのですが、出れないんですよね。本日2度目のトラップです。RERの改札は駅員さんもいないので、インターホンを押して、拙い英語で説明して・・・ホント面倒です。いろんな国を訪問してきましたが、こんなに改札の不具合が多いシステムも珍しいですね。

いろんなSNS情報を確認したところ、ICカードはまだましで(笑)、スマホアプリはもっとひどいそうです。なかなか悲惨な状況ですね。パリ市民は我慢強いと思います。

予約時間をかなりオーバーして到着です。シャンパンフラッシュ(詳細は後述)に間に合わないかもしれないので、焦ります。

夜の凱旋門にやってきました。ライトアップされています。パリの凱旋門(エトワール凱旋門)は高さが49.54mですから、エッフェル塔の第1展望台より低いです。

事前に凱旋門の入場予約は済んでいます。予約は公式HPからできますし、パリミュージアムパスも利用可能です。26歳以上16~22EURとなっています。

保安検査がありますが、私の訪問時は時間待ちがありませんでした。

らせん階段を昇ります。

下から眺めるとこんな感じ。階段は2カ所あります。

途中にフロアがあって、お土産ショップもあります。外から見たイメージより中は広いですね。

屋上の展望デッキにやってきました。

シャンゼリゼ通りの夜景がきれいですね。車のライトもいい感じに華やかさを彩っています。

凱旋門から見るエッフェル塔のライトアップは有名です。

毎時0分にシャンパンフラッシュという、白いライトの細かい点滅を見ることができます。これは動画で撮影した方がよさそうですね。スポットの写真だと華やかさが伝わらないです。

観光はこれで終了です。ホテルに戻って明日に備えました。

ということで、約7時間(途中でホテルにも立ち寄って休憩しているので実質5時間)のパリ観光でした。入場できたのは予約していた施設だけですね。あとは外観鑑賞だけになってしまいましたが、ある程度想定内です。ノートルダム大聖堂に入れなかったのは残念ですが、美術品にはあまり興味ないので(建物は好きですが)、美術館に関してはまあいいかなと。

パリ滞在20時間未満と超短時間で、弾丸旅行の真骨頂です。次回は早くも帰国します。

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