目次
はじめに
2022年秋に秋田県にある大館能代空港(あきた北空港)を訪れました。名前の由来となっている大館市や能代市ではなく、北秋田市にある地方管理空港です。1998年に開港したばかりの新しい空港です。
目の前に秋田自動車道(国道7号線)の大館能代空港ICがあり、サービスエリア的な利用をPRしています。そのため、道の駅としても登録されているターミナルです(石川県の能登空港とこちらの空港だけが道の駅となっています)。
立地が秋田県の北端になり、青森方面にもアクセスできる空港です。秋田市には秋田空港や秋田新幹線もあり、観光客の場合は青森の観光地へのアクセス利用の方が多いかもしれません。白神山地への玄関口となります。
そのため、大館能代空港利用促進協議会に参加する地方自治体の半数が青森県の市町村です。岩手県の八幡平市も加入していますが、冬季スキー客用に安比高原行きシャトルバスを運行しているためだと思われます。
滑走路は東西に2,000m伸びていて、ジェット機が運用可能です。2022年現在、大館能代空港を発着するのは、羽田に向かうANA3便のみです。これでも増えたほうで、2020年の羽田発着枠政策コンテストで4位に入り、1便増えています。
大館能代空港は私の大好きなラウンジがありません。ボーディングブリッジを備えた立派なターミナルビルがあります。
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大館能代空港へのアクセス
大館能代空港の最寄り駅は秋田内陸縦貫鉄道の縄文小ヶ田駅で、1.5kmくらいなので頑張れば歩けます。ただ、1~2時間に1本程度しか便数が無いのと、2駅先の鷹巣駅でJR線に乗り換えが必要になるので、お勧めできません。
空港からリムジンバスが鷹巣駅経由で大館駅まで向かうことができます。発着便に合わせてリムジンバスが運行しているので、素直にリムジンバスを利用しましょう。JR鷹ノ巣駅(秋田内陸縦貫鉄道鷹巣駅に直結)には特急も停車するので、能代方面、大館・弘前方面にアクセスが容易です。
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大館能代空港に着陸
大館能代空港にはANAの羽田ー大館能代便しか定期運行していません。空路で大館能代空港に来るためには、当然、羽田空港から出発する必要があります。
飛行機はまっすぐ大館能代空港に向かいます。能代空港の滑走路は東西に配置されているので、どうするのかと思っていると、急に西に旋回し、さらに右に旋回、西から東向きに着陸しました。燃費の悪そうな航路です(何か理由があるんでしょう)。
奥羽山脈と白神山地に囲まれた、鷹巣盆地に空港があります。徐々に高度を下げていきます。
着陸して滑走路の東端で反転し、西の方を向きます。夕陽が沈もうとしていますね。羽田→能代大館の最終便です。能代大館空港には誘導路が無いので、搭乗機は滑走路をタキシングしてターミナルビルに向かいます。
※タキシング:航空機が自らの動力で地上を移動すること
大館能代空港のターミナルビルが見えてきました。コンパクトなターミナルビルですが、ボーディングブリッジが備わっています。
降機してターミナルにむかいます。
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能代大館空港ターミナルビルを散策
能代大館空港のターミナルビルは、1階、2階、3階(屋上)があります。
1階 チェックインカウンター&到着ロビー
手荷物受取所を通って1階到着ロビーに向かいます。
到着口から1階フロアに出ます。秋田県の像が飾られていますね。
右方向を向くと、左手にレンタカー受付があります。秋田らしくなまはげも飾られていますね。
さらに奥にはチェックインカウンターです。こちらの空港ではANA便しか運行していないので、ANAのカウンターしかありません。左奥はカフェになっています。
ターミナル前を散策
ターミナル前にバス停があります。飛行機の発着に合わせて、JR鷹ノ巣駅・JR大館駅行きが運行しています。
タクシー乗り場もあるのですが、タクシーがとまっていませんね。
空港ターミナル正面は無料駐車場になっています。
空港ターミナルビルは道の駅でもあります。ターミナルビルは最終便が出発するとクローズしてしまうので、早い時間に利用できなくなります。
ターミナルビル前にあるベンチと秋田県の銅像です。
さて、ターミナル内に戻りましょう。
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2階 出発フロア
1階から2階へエスカレータで昇ります。
2階の昇って、正面にはレストランがあります。18時近い時間なので、クローズしています。
ふりかえると保安検査場入り口とANA FESTAがあります。保安検査場は1レーンなので、なかなか列が短くなりません。優先レーンはありません。
小さな空港なので、他にショップやレストランはありません。有料の貸切待合室があるようですが、気軽に利用できる価格設定ではないので、関係ないですね。
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3階 送迎デッキ
2階から保安検査場前のエレベータで3階に向かいます。
エレベータから出ると、3階は左右対称シンメトレルの構造です。高松空港を彷彿とさせる雰囲気です(わかってもらえるかなあ~)。
突き当りを右折します。さらに左折すると送迎デッキです。
送迎デッキは全体に屋根がありますし、チェアも用意されています。
滑走路との間には低い柵しかないので、写真撮影を遮るものはありません。ただ、左側には滑走路側に飛び出した壁があるので、視野が狭くなってしまいます。
左側はこれで目一杯です。
右方向は十分に開けています。離発着の撮影は容易だと思われます。
さて、2階の搭乗待合室に降りましょうか。3階から搭乗待合室を見下ろすことができます。
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2階 搭乗待合室へ
2階の保安検査場前は列に並びます。1レーンしかないとはいえ、他の空港より列の進みは遅い印象です。
1日3便しかないので、出発待合室内には出発ゲートもボーディングブリッジも1つだけです。ショップやレストランも無く、あるのはトイレや自動販売機くらいですね。
機内に入ると、もうあたりは暗くなってきていました。滑走路上のライトも目立っています。
ターミナルビルの姿も闇に浮かんでいます。暗くなってきたので、ピントがうまく合わないんですよね。
離陸は、着陸時とは逆で、東から西にテイクオフです。往路と違い、日本海側に出てからまっすぐ南下し、羽田を目指します。
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まとめ
2022年秋に訪問した秋田県北端にある能代大館空港の模様をアップさせていただきました。羽田路線しかなく、こじんまりしたターミナルビルで、道の駅としても登録されている珍しい空港です。
白神山地や弘前方面へのアクセスは、秋田空港や青森空港より便利な空港だと思います。伊丹路線も欲しいですよね(以前あったらしいですが、2022年現在ありません)。
比較的新しい空港なので、内装はまだまだきれいです。道の駅にしてはショップがあまり充実していないかな。道の駅って、地元の農産品などを大量に販売しているイメージですけどね。
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