はじめに
2020年3月、近鉄特急ひのとりが、コロナ禍の中でひっそりとデビューしました。コロナがなければ、もっと派手なデビューになったと思うんですけどね。なかなか乗車する機会が無かったのですが、2021年春に乗る機会がありました。
日本最長路線を誇る近鉄(近畿日本鉄道)が満を持して投入した、ハブ路線の特急列車です。乗り鉄の端くれ?として、胸が高鳴ります。今回はプレミアム車両に乗車します。
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近鉄名古屋駅で近鉄80000系電車「特急ひのとり」に乗車
正直なところ、大阪-名古屋間の移動は、新幹線が早くて便利です。のぞみ号で50分で到着します(新大阪-名古屋)。近鉄を使うと、130分前後の所要時間です。
2倍以上の時間がかかる近鉄特急のメリットは何でしょうか。新幹線は指定席で6,000円以上かかりますが、近鉄特急だったら5,000円以下で行けます。難波、上本町、鶴橋といった、ミナミから名古屋に向かうなら1本の列車で行ける便利さもあるでしょう。でも、私なら「長く電車に乗ることができる」のがうれしいです。
近鉄路線は標準軌となので、新幹線と同じ車両幅があります。通常の車両でも2列+2列シートなので、新幹線のぞみ号の指定席(3列+2列シート)より広々とした座席です。余裕のあるシートでゆったりとした時間を過ごせるなら、新幹線より「安く長く乗っていられる」近鉄特急の優位性は間違いありません!(これには異論もあると思いますが受けつけません(笑))。
今回は近鉄名古屋駅から出発です。リュックを担いだおじさまが10分以上じっと列車を見つめていらっしゃっいました。この列車をずいぶん気に入ったのでしょうか。列車の発車時間もあり、申し訳ないですが一緒に撮影させていただきました。迷惑撮り鉄にはなりたくないので、写真は構図も考えずに行き当たりばったり撮影です。
近鉄80000系特急ひのとりです。近鉄特急といえばアーバンライナーが有名ですが、よりラグジュアリーな列車として2021年3月14日にデビューしたました。真っ赤な車体が特徴的で、フェラーリのスポーツカーを彷彿とさせる存在感です。
17:00近鉄名古屋駅発「ひのとり67列車」です。大阪難波には2時間8分で到着です。
さて、乗車します。今回はプレミアム車両に乗車です。レギュラー車両に+700円で、2列+1列シートのラグジュアリーな空間に乗車できます。新幹線指定席料金よりお安いんです。
背もたれと倒す際に後ろの座席を気にする必要がないです。座席の足の部分はオットマンでもちあがりますから、フラットにはならないものの、かなり楽に座る(寝る?)ことができます。
左右だけでなく前後にも余裕のある座席です。JR東日本のグランクラスの座席と遜色ありません(グランクラスだと座席にライトなんかもあるので、さらに上かな)。
のんびりとくつろぎながら、駅弁をいただきましょう。近鉄名古屋駅で購入した名古屋名物がぎっしり入った弁当です。
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プレミアム車両はデッキも特別です
プレミアム車両の客席から自動ドアを開けるとデッキに出ます。デッキから客室へは階段を上がる必要があるので、荷物を持っているとちょっと大変。ですから、邪魔な荷物は、デッキにあるロッカーに収納できます。無料で利用できるようです。
デッキにはコーヒーサーバーと自動販売機があります。コーヒーは200円、お湯も提供しています。自動販売機ではスナック類やキーホルダーなどの記念グッズが販売されていますが、スープの素も売っています(コーヒーサーバーのお湯を使っていただけるようです)。
私はホットコーヒーを購入しました。電車に乗ってホットコーヒーをいただくのが大好きなんですよね。新幹線でもよくいただいています。
デッキには洗面、トイレなどがあります。
洗面台はとても広々。余裕を持って利用できます。まあ、2時間程度の乗車ですと、必要ないかもしれませんが。
90分少々乗車して、大和八木駅に到着です。今回は奈良方面に向かいたかったので、ここで下車しました。うーん、惚れ惚れとするスタイリッシュな車体ですね。
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まとめ
2021年春に乗車した近鉄「特急ひのとり」の乗車体験記です。コロナ禍で寂しいデビューになってしまいましたが、とっても格好いいフォルムの列車です。今度は全線乗車してみたいですね。何度も乗りたくなるいい列車です。
こちらの列車では車内販売はありません。デッキの自動販売機だけです。しまかぜのような観光列車でもなく、豪華ビジネス特急と言ってもいいかも。座席の質はJAL国内線のファーストクラス、東日本のグランクラスに負けていません。ゆったりとした旅を楽しめますよ。
乗り鉄で鉄道大好きな私から一言。鉄道は乗ってなんぼだと思います。記録に残したいから写真も撮ってますけど、基本的に乗る列車しか撮影しません。写真の構図やピンボケおかまいなしです。列車が格好良くて憧れるのはわかりますが、他人に迷惑をかけてまで列車を撮影するのはさすがにどうかと思います。
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