はじめに
前回に引き続き2023年夏の滋賀~京都の鉄道旅の続きです。比叡山を横断するルート(出町柳=八瀬比叡山口=叡山ケーブル=叡山ロープウェイ=比叡山内シャトルバス(江若交通)=坂本ケーブル=江若交通バス=坂本比叡山口=京阪石山)の公共交通を滋賀県側から乗り継いでいきます。

前回は京阪石山寺駅から坂本比叡山口まで京阪石山坂本線で向かいました。今回は坂本比叡山口からです。
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京阪坂本比叡山口からケーブル坂本駅へ

坂本比叡山口駅までやってきました。比叡山に向かうためにケーブル坂本駅に向かいます。

駅前にバス停があります。ケーブル坂本駅にむかうバスは1時間に2本だけです。反対方向のバスはJR比叡山坂本駅行きです。いずれもバスなら5分くらいの乗車ですが、徒歩だと1km15分くらいの距離になります。

ケーブル駅方向は緩やかな上り坂になっています。1kmとはいえ、日本の夏の猛暑下で歩くのはきついです。本来ならバスでアクセスすることをお勧めします。
道すがら立ち寄りたいところがあったので、今回は徒歩で向かいます。そもそも夏に来たのが間違いだったかもしれませんが。

まずは駅の目の前にある坂本観光案内所です。

比叡山フリーパスを購入しました。滋賀県側で唯一購入できる場所になります(出町柳駅やセブンチケットでも購入可)。JR比叡山坂本駅から叡山電車出町柳駅まで、バス・ケーブル・ロープウェイなどの比叡山横断ルートとなる公共交通機関が全て乗り放題になります(全て京阪ホールディングスの傘下です)。
2023年当時、大人3,500円(延暦寺巡拝券込)でしたが、2025年現在3,200円(延暦寺巡拝券割引特典)となっています。チケット自体は安くなっていますが、巡拝券(割引価格)が800円なので実質500円のアップです。全線片道2,650円くらいなので、単なる片道利用だと割高です(比叡山で横川まで行くなら元が取れる??)。

ケーブル坂本駅へ向かう道にはいくつか観光スポットがあります。旧竹林院庭園もその一つ。

一番のスポットは日吉大社でしょう。織田信長の延暦寺焼き討ちの際に焼失したそうですが、その後再建されています。延暦寺の鎮守社として建てられた神社です。寺(仏)を神社(神)が守るということに若干違和感がありますが、そういうことらしいです。

境内はかなり歩くので覚悟して参拝しましょう(伊勢神宮ほどではありませんが)。

重要文化財の西本宮楼門です。

本殿は国宝に指定されています。

ケーブル坂本駅までやってきました。滋賀県側は京都府側より静かで人が少ないですが、ケーブル駅には人が多いですね。

駅舎は歴史を感じる雰囲気です。

駅舎内の雰囲気も昭和レトロな趣があります。

ケーブルカーに乗ります。途中駅で降りる方はほぼいません(降りる場合は事前に駅員さんに声掛けが必要です)。

坂本ケーブルは正式名称比叡山鉄道線で、京阪ホールディングスの傘下にあります。ケーブル坂本駅とケーブル延暦寺駅間の2kmを約11分でつなぎます。日本最長のケーブル路線です。

ケーブルカーの中はこんな感じ。

ケーブルカーの線路は単線ですが、途中で対向車両とすれ違います。架線はありません。

琵琶湖・瀬田方面の絶景が広がります。

ケーブル延暦寺駅に到着しました。

駅から下を見下ろすとこんな感じ。

駅舎の横は展望スポットになっています。
延暦寺東塔(根本中堂)へ
延暦寺は東塔エリア、西塔エリア、横川エリアの一連の寺院群からなります。有名なのは東塔の根本中堂ですね。

ケーブル延暦寺駅から東塔エリアまで700m徒歩15分くらいになります。最初は登り坂です。

東塔のバス停留所付近までくると駐車場が見えて開けてきます。

延暦寺の入り口が見えてきました。参拝料1,000円(2025年現在、比叡山フリーパスで800円に割引)必要ですが、2023年当時は比叡山フリーパスで参拝料込です。

チケットをいただきました。

東塔エリアに入っていきます。ここまでくると観光客の数もかなり増えてきます。

延暦寺のメインというべき国宝の根本中堂です。2023年当時、大規模改修に入っていました。2030年までかかるそうです。
延暦寺は平安時代に最澄の開山した天台宗のお寺ですが、織田信長の比叡山焼き討ちで多数の寺院が焼失し、根本中堂も江戸時代初期に再建されたものです。

まるで工場に入るような感じですね。中は撮影禁止だったので、写真はありません。

重要文化財の大講堂です。こちらも江戸時代の再建になります。

東塔エリアを後にして、延暦寺バスセンターに向かいます。
まとめ
2023年夏の滋賀・京都・比叡山横断ルートの旅記録 第2回でした。京阪坂本叡山口駅から坂本ケーブルで延暦寺東塔エリアに来ました。途中で日吉大社に参拝し、東塔根本中堂や大講堂を巡りました。
今回利用した鉄道は坂本ケーブル(比叡山鉄道線)で、30分間隔で運行しています。京阪ホールディングスの傘下で鉄道事業法上の鉄道になります。ケーブル延暦寺駅とケーブル坂本駅はともに国の登録有形文化財に指定されている趣のある建物になっています。
次回は比叡ロープウェイで京都市街を目指します。