【国内鉄道旅】2025年秋 叡山電車の旅(2) 貴船神社から鞍馬寺へトレッキング 早朝の鞍馬寺参拝と展望列車「きらら」

はじめに

2025年秋の叡山電車の乗車記録です。前回は叡山電車鞍馬線で早朝の貴船神社を訪問しました。今回はその続きで、貴船神社から鞍馬寺に向かいます。

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貴船神社から鞍馬寺へトレッキング

貴船神社の参道階段を下りて、やってきた道を少しだけ戻ります。左手の貴船川にかかる小さな橋があります。

鞍馬寺西門と書かれていますね。貴船神社前にある鞍馬寺の入り口になります。

鞍馬寺の本殿参拝は9:00~16:15ですが、鞍馬への入山は特に時間制限はありません。入山料500円(鞍馬寺参拝の場合は400円って書いてましたけど確認してません)が必要です。西門には日中以外は人がいないので、後で正面(山門・仁王門)でと書いていました(でも山門にも人がいなかった)。

さあ、ここからが踏ん張りどころです。未舗装道路のつづら折りの登り坂が続きます。それなりに本格的なトレッキングルートです。

トレラン(トレイルランニング)の練習?をしている方に何度かすれ違いました。みなさん鞍馬側から来られるんですね。ゆっくり歩いていましたが、西門(貴船)側から追い越されることはありませんでした。

ルート沿いに鞍馬寺の建物がいくつかあります。貴船神社側から登ると、まずお見かけするのは奥の院 魔王殿です。建てるのが大変だったでしょうね。

魔王殿あたりまでくると、ルートの勾配が少し楽になります。木の根が露出した場所が多いですね。木の根道というそうです。

さらに進むと不動堂、義経堂などが集まって建てられている場所があります。

まだまだ進むと、少しルートから外れますが大杉権現社があります。社屋(拝殿)は2018年の台風で倒壊し、復旧されていないそうです。大杉の巨木も横たわったままです。木々の間からふもとを眺めることができます。

このあたりがトレッキングルートのほぼ最高点になり、標高500mくらいです(鞍馬山はさらに尾根沿いに山頂に向かうルートがあり、山頂は584mです)。

ここからのルートは下り坂になり、石段などもあって歩きやすくなります。

少し下ると博物館があります。自然豊かな山の中から文明のにおい?がする場所に出てきた瞬間です。博物館の営業は9:00~16:00なので閉館中でした。

西門から博物館まで約700mですが、30分近くかかりました。

ここからの道は断然よくなります。下り坂ですし、帰りの電車に間に合うように、小走りで進みます。

鞍馬寺の本殿などがある区画に入ってきました。

立派な社屋が連なっています。

鞍馬寺本殿です。本殿の運営時間は9:00~16:15らしいので、参拝のみです。

鞍馬寺は鑑真のお弟子さんが開祖になる奈良時代創建のお寺(諸説あるそうです)ですから、本来は日本で生まれたメジャー仏教宗派には属していません。その後、真言宗や天台宗などに変遷したこともあるそうで、戦後に独立系の宗派になっているようです(ややこしい)。

ここからは鞍馬寺のメインとなる参道になるので、かなり道が良くなります。

少し降りたところに、ケーブルのりばがあります。鞍馬駅近くにある山門のケーブルのりばまで乗れるのですが、運行時間が9時ごろから16時ごろなので、今回は利用できません。

ということで、つづらおりのジグザクルートを下りていきます。歩いて昇ってくる参拝の方にすれ違うようになります(早朝なので、10人くらいしかお見かけしませんでした)。

途中、ケーブルを利用すると立ち寄れない由岐神社があります。鞍馬寺の鎮守社(お寺を守る神様)です。延暦寺にとっての日吉大社のようなもので、仏を神様が守るらしいです。

1600年ごろ再建と聞いていたのにやけにきれいだなと思ったら、2024年ごろに改修したそうですね。鞍馬の火祭は由岐神社のお祭りだそうです。

鞍馬寺の正門となる山門(仁王門)まで降りてきました。鞍馬寺本殿あたりから小走りで10分くらいできました。山門の受付にも人がいらっしゃいませんでした。

門の前は門前町みたいになっていますが、早朝なので人影はありません。

鞍馬駅の看板があります。早朝はバスが無いので駅に向かいます。

鞍馬駅から叡山電車途中下車の旅(市原駅と展望車両)

駅舎が見えました。大きな天狗さんと、デナ21形車両(昔叡山本線で利用された車両)が置かれています。

味のある木造の駅舎ですね。1989年ごろの建築だそうです。

駅舎内はシンプルで広いです。駅員さんはいらっしゃいませんでした(いちおう有人駅ですが早朝や夜は不在らしいです)。

ホームは1面2線で、終着駅なので一方が車止めになっています。

鞍馬駅までの路線は単線なので、2つの線路は合流します。

一編成駐留していました。800系のこちらの車両で出町柳方面にむかいます。

車内はロングシートです。

列車はワンマン運行です。出町柳方面に出発します。

市原駅で下車しました。市原駅はもみじのトンネルの手前になる駅で、1面1線のホームです。

駅は小高い場所になっていて市原の町を見下ろせます。

駅から20mくらいのところに市原駅前のバス停があります。市原から市街地側は早朝からバスが多数運行しています。

京都は本当に寺院が多い土地柄で、市原駅の周辺にもいくつかあります。こちらは厳島神社です。

厳島神社前の参道を歩くと、大宮神社があります。鳥居に年季が感じられますね。

駅に戻ってきました。

出町柳方面から列車がやってきました。行先表示がすでに出町柳になっていますが、市原止まりで折り返しの列車です。市原駅は1面1線のホームで列車が駐留すると本線をふさいでしまう形になりますが、当駅止まり当駅発の列車が設定されているんですね。

鞍馬まで行くと勘違いした海外観光客の方々が、びっくりして慌てて降りていました。そのあと、駅で後続列車を待っていました。海外の方は列車の行先案内板を見ないのかな。

到着した列車は900系の展望車両「きらら」です。

1列1-2席のシートと、窓側を向いたシートが用意されています。窓は大きくとられていて、車窓観光に適しています。2両編成で、それぞれの車両で窓側向きになっている席の方向が異なります(鞍馬側は北東向き、出町柳側は南西向き)。路線のどちらの車窓を楽しむかによって、席が変わってきそうです。

指定席ではないので、予約もいりません。特にアテンドも無く、ワンマン運行の車両になります。

車窓観光を楽しむのにいいと思いますが、市原から出町柳側は普通に街なんですよね。

木野駅で下車しました。というのは、京都駅に向かいたかったからです。

鞍馬方面から京都駅に出る手段として、

叡山電車→出町柳→京阪電車→東福寺→JR→京都駅
叡山電車→出町柳→京阪電車→三条や七条→京都バス→京都駅
叡山電車→宝ヶ池や出町柳→京都バス→京都駅

などがありますが、叡山電車の市原や木野からバスで京都市営地下鉄国際会館駅に出る方法もあります。市街地に近づくほど道路が渋滞しがちなので、市街地は電車の方がおすすめです。

木野駅前のバス停から京都バスに乗りました。バスはまずまず本数があります。

国際会館駅に到着です。

国際会館駅は京都烏丸線の北側終着駅になります。1面2線のホームです。

一部列車は近鉄線に乗り入れて奈良方面まで向かいますが、今回乗車するのは地下鉄路線内のみを走行する京都市交通局の10系電車です。

地下鉄通勤電車なので、オーソドックスなロングシート車両です。

JR京都駅まで地下鉄で向かい、ホテルで朝食をいただきました。朝から約4時間の貴船・鞍馬の旅でした。

今回の旅で宿泊したホテルはこちら↓

まとめ

2025年秋の京都叡山電車鞍馬線と貴船ー鞍馬のトレッキング旅記録でした。

私の鞍馬山のトレッキングは2回目です。前回は秋の日中に走破して暑さでヘロヘロになりました。今回は暑さを避けるために早朝にしたのですが、以前より猛暑が進んでいて、あまり暑さは変わらなかった印象ですね。前回はケーブルも利用できたので、今回の方が疲れたかも。

叡山電車の展望車両は予約も不要で追加料金も不要なのでちょっとお得な気分になれます。早朝なら利用者も少ないので、席も選び放題です。

全く秋を感じることのできない旅になってしまいましたが、秋の紅葉シーズンは観光客がすごいことになります。繁忙期を避ける観光をお勧めします。

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