【国内鉄道旅】2025年秋 叡山電車の旅(1) 早朝の貴船神社参拝

はじめに

2025年秋の叡山電車の乗車記録です。前回は叡山本線の記事でしたが、今回は鞍馬線の旅記録です。

叡山電車は京都の出町柳から八瀬比叡山口を結ぶ比叡本線(5.6km)と、比叡本線の宝ヶ池から鞍馬を結ぶ鞍馬線(8.8km)からなります。本線より鞍馬線の方が長く、鞍馬線のほぼ全列車が出町柳まで乗り入れることや、出町柳発の列車が八瀬叡山口行きより鞍馬線乗り入れ列車の方が多いなど、出町柳~鞍馬の路線がほぼ本線の扱いになっています。

京都市街から鞍馬方面と比叡山への輸送を目的として設置された路線です。インバウンドの影響もあり、観光路線色がより強くなってきています。もともと京福電鉄の傘下だったようですが、出町柳駅での連絡や経営状況を鑑み、2025年現在京阪電気鉄道の子会社になっています(そもそも京福電鉄が京阪ホールディングスの傘下です)。

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始発列車で出町柳駅から貴船口へ

今回、貴船・鞍馬方面を散策する旅です。インバウンドの影響もあって、京都観光地は人が多くて息が詰まりそうになります。人がいない早朝の観光地訪問がマイブームです。

写真は2023年

人でぎっしりの清水の舞台も、朝7時頃だとこんな感じ。すっきりとした写真になります。

写真は2019年

伏見稲荷の鳥居もこんな感じ。

ということで、今回は人のいない貴船神社・鞍馬寺を訪問してみようと思い立ちました。ただし、街中にある伏見稲荷や清水寺と違い、貴船神社や鞍馬寺の早朝訪問は大変です。

アクセス手段は叡山電車の鞍馬線です。

貴船・鞍馬方面に向かうバスは早朝運行していません。アクセス手段は叡山電車のみで、叡山電車の始発(2025年現在 出町柳駅5:34発)を利用しようと思います。この時間帯だと京都市街のバスは動いていないので、出町柳へのアクセスは京阪電車を利用するしかありません。

実は修学院5:16発鞍馬行きがありますが、叡山電車沿線で宿を予約するのが難しくて諦めました。

京阪電車の始発5:00大阪中ノ島発の普通列車では出町柳5:34に間に合いません。5:07の三条駅発あるいは5:00淀駅発の列車です。いずれにせよ京都に前泊しないと無理ですね。

ということで、今回のスタートは京阪電車の東福寺駅です。JR京都駅近くにホテルをとって、朝5時前から東福寺駅まで歩きました(京都駅からJR奈良線で東福寺駅に行けるのですが、京都駅始発が5:33なので、東福寺駅の始発5:17に間に合わない)。

京都駅から東福寺駅に向かう際に鴨川を渡る橋は、歩行者用の階段がわかりづらく遠回りになったりして面倒です。1.2kmくらいの距離ですが、20分以上かかりました。

誰もいない早朝の京阪電車東福寺駅です。

東福寺駅の出町柳行きの始発は、5:00に淀駅から出発して5:17に東福寺駅を出ます。

写真は2023年の日中

京阪電車出町柳駅に5:29到着し、5:34発の叡山電車に乗り換えです。歩いても間に合う時間ですが、ぎりぎりです。

写真は2023年の日中

叡山電車出町柳駅に到着しました。

日の出はまだですが徐々に明るくなってきている時間帯です。2番のりばの鞍馬線の列車に乗車します。800系の2両編成電車です。

ロングシートの通勤電車タイプですね。叡山電車はワンマン運行なので、出町柳駅以外は運転席にあるドアからの前降りになります。

鞍馬線は全線電化しています。出町柳~二軒茶屋まで複線ですが、二軒茶屋~鞍馬は単線区間になります。

貴船口駅から貴船神社へ

6:02に貴船口駅に到着です。単線区間なので1面1線のホームになります。

列車は終点の鞍馬駅に向かいますが、私はここで下車しました。下車したのは私だけで、車内は乗客が0になりました。

出町柳~宝ヶ池の駅票は叡山本線なので緑色ですが、宝ヶ池より北側の鞍馬線の駅票は赤色になります。

駅舎内に貴船神社の看板があります。

貴船口駅の外観です。2020年に改築されています。

駅前の通りに看板が立っています。貴船神社は右方向ですが、神社に向かうバスの停留所「貴船口駅前」は左方向に向かいます(鞍馬方面に向かうバスはさらに先の鳥居を抜けたところにある「貴船口」停留所になるので注意しましょう)。

貴船方面の33系統バスは9時以降の運行です。貴船口駅から貴船神社に向かう方法は、徒歩しかありません。

細い緩やかな坂道を貴船川に沿って歩いて行きます。約2km30分かかります。暦は秋である程度涼しい時間帯でしたが、汗がだくだく流れてきます。湿度が高いんですよね。

歩いているのは私だけで、ときどき車が行き交います。孤独な徒歩行進です。歩いて坂を下りてくる方もいらっしゃいません。

川の流れは視覚的に癒されますが、暑いものは仕方ありません。

早めに歩いたので、6:20くらいには神社のふもとにある鳥居に到着しました。

貴船神社に参拝

貴船神社は朝6:00から参拝可能です。私がたどり着いた時間だと、すでに参拝時間が始まっています。早朝は自家用車やタクシーしか交通手段が無いので、人の姿はほぼありません(数名いらっしゃいました)。

貴船神社の灯篭が並ぶ参道は有名ですよね。早朝だと写真に人の映り込みがありません。

よくテレビやドラマのロケの舞台になっています。以前訪問したときは、テレビ撮影の集団がいらっしゃいました。

門をくぐると龍船閣という舞台があります。

本宮の拝殿ですね。

本宮以外にも結社(ゆいのやしろ)や奥宮がありますが、今回の参拝はここで引き返しました。このあと、鞍馬方面に向かいます。

今回の旅で宿泊したホテルはこちら↓

まとめ

2025年秋の京都叡山電車鞍馬線と貴船神社参拝の旅記録でした。

全国的知名度を誇る貴船神社ですが、早朝や夜は電車以外のアクセス手段がありません(6:00~20:00参拝可)。車でもアクセスできますが、渋滞必発で駐車場が少なくお勧めできません。

必然的に叡山電車のお世話になりますが、貴船口から神社までの区間は早朝と夜にバスが無いので徒歩30分頑張る必要があります。早朝に出町柳まで向かう手段を見つけるのも意外に大変です。

叡山電車は鞍馬・比叡へのアクセス路線です。近年観光車両も導入されています。各駅停車のみですが、鞍馬線だけでも日中は15分毎に運行しているので、待ち時間のストレスは少ないかと思います。ただ、盲腸線なので、往路と帰路が同じ車窓になってしまうのが残念なところですね。

次回に続きます。

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