はじめに
鉄道と航空のハイブリッド企画 空港連絡鉄道シリーズ第5弾です。今回はJR北海道 千歳線空港支線にスポットを当ててみたいと思います。新千歳空港の空港連絡鉄道です。
2026年現在、空港にアクセスする手段として鉄道を選択することが妥当な路線「空港連絡鉄道」は以下の通りです(私の主観です)。
2026年現在の空港連絡鉄道
・羽田空港 京浜急行電鉄空港線と東京モノレール羽田空港線
・成田空港 成田空港高速鉄道(JR東日本成田線、京成電鉄京成本線・成田空港線<成田スカイアクセス線>)と京成電鉄(京成東成田線、芝山鉄道芝山鉄道線)
・伊丹空港 大阪モノレール
・関西空港 JR関西空港線と南海空港線
・新千歳空港 JR千歳線(空港支線)
・中部国際空港 名古屋鉄道空港線
・福岡空港 福岡市地下鉄空港線
・那覇空港 沖縄都市モノレール沖縄都市モノレール線<ゆいレール>
・仙台空港 仙台空港鉄道仙台空港線
・神戸空港 神戸新交通ポートアイランド線
・米子空港 JR西日本境線
・宮崎空港 JR九州宮崎空港線
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JR千歳線空港支線
JR千歳線空港支線は新千歳空港駅~南千歳駅までの1駅区間です。札幌市内の白石駅~苫小牧市の沼ノ端駅まで伸びるJR千歳線が本線です。

新千歳空港駅へのアクセス列車は快速エアポート(一部は区間快速・特別快速)です。1時間に5~6本運行しています。以前は旭川駅始発の設定もありました。2025年現在、新千歳空港駅から函館本線に乗り入れて札幌駅や小樽駅まで向かう列車が設定されています。
特別快速は千歳線内の停車駅が南千歳駅と新札幌駅のみですが、5駅停車の快速とあまり所要時間に差がありません。(特別)快速エアポートは札幌駅まで33~40分程度、小樽駅まで約75~80分程度の所要時間です。区間快速は千歳線内の普通列車削減の影響で2024年に新設されています。
札幌ー新千歳空港間にはリムジンバスも設定されていますが所要時間が65~77分となっていて、速達性で鉄道がかなり優位です(札幌ドーム周辺の場合はリムジンバスの方が早くなります)。
新千歳空港駅発の列車は、全列車札幌方面に向かいます。石勝線(帯広・釧路方面)や千歳線(室蘭・函館方面)の列車は、隣の南千歳駅で乗り換えが必要です。また、旭川・網走方面に向かう場合は、札幌駅で乗り換えになります。
新千歳空港から小樽へ(1) 新千歳空港~千歳

新千歳空港は北海道随一の利用客数を誇る空港です。インバウンド需要も増加していて、2010年に国際線ターミナルの運用が開始されています。空港内店舗数も多数あり、にぎやかなターミナルです。

新千歳空港駅は新千歳空港国内線ターミナルの地下にある地下駅です。国内線到着・出発フロアからのアクセス良好です。

新千歳空港駅は1面2線のホームがあります。1時間最大6本が運行されています。終着駅なので、全ての列車が折り返し運行になります。運行本数が多く、新千歳空港駅から南千歳駅間は単線であり、清掃時間などを考慮するとこれ以上の増便が難しい現状です。旭川駅への室蘭本線を経由する速達列車の構想もあるようですが、室蘭本線が非電化区間ということもあり難しそうです。
千歳線を苫小牧方面から新千歳空港駅を経由して南千歳駅に向かうように路線変更する計画があります。地下複線設置やホーム増設などの費用が問題ですが、新千歳空港駅を発着する便の増便や苫小牧方面への乗り換えが不要になるなど、利便性向上が期待されます。

エアポート号には721系および733系交流電車が充当されています。721系は自由席でも1列2-2の4席のクロスシート方式、新型の733系は定員を増やすために自由席はロングシートになっています。

全列車6両編成で、4号車のみuシートと呼ばれる指定席となっています。2025年現在、指定席料金は840円となっています(2010年代は520円だったのでインバウンドの影響でしょうか)。

指定席の車内です。1列2-2の4席です。席背面にテーブルが設置されています。コンセントはありませんが車内WiFiが利用可能です。

空港アクセス列車なので、大きな荷物置き場もあります。

最初の停車駅は南千歳駅です。古くは南千歳駅が千歳空港のアクセス駅だったそうで、その名も千歳空港駅でした。1992年に新千歳空港駅が開業すると、現在の駅名に変更されています(新千歳空港の開港は1988年)。
新千歳空港から南千歳駅間は地下単線路線です。ここで列車は地上に出ます。

南千歳駅は2面4線のホームです。石勝線と千歳線(室蘭・函館方面)の乗換駅になっています。
空港支線と石勝線(帯広方面)は千歳線(複線)の内側から分岐します。原則、札幌方面は3,4番線、函館・帯広・新千歳空港方面は1,2番線で発着します。

新千歳空港から帯広、函館方面の特急に乗り換える場合は、跨線橋を渡る必要があります(エスカレータが設置されています)。改札も跨線橋にある橋上駅です。

次の停車駅は千歳駅です。快速エアポートは停車しますが特別快速エアポートやほとんどの特急は通過します。

千歳市の中心駅で、駅前にバスターミナルがあります。利用客数は多いです。快速エアポートは札幌方面の通勤列車としての役割も果たしています。
新千歳空港から小樽へ(2) 恵庭~新札幌

快速エアポート次の停車駅は恵庭駅です。2面2線のホームになっています。特急や特別快速エアポートは通過します。

恵庭市の中心駅で、大学が近くにあることもあり、利用者は多い駅です。

マリオット愛好者にとっては、フェアフィールド・バイ・マリオット北海道えにわで知られているかもしれません。駅前からバスが運行しています。

フェアフィールド・バイ・マリオット北海道えにわまで歩くなら、1つ先の恵み野駅の方が最寄りになっていますが、快速エアポートは停車しません。区間快速エアポートなら停車します。
次の停車駅は北広島駅です(特別快速は通過)。プロ野球チーム日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールド北海道の最寄り駅です。北広島市の中心駅であるとともに、野球ファンの利用が多い駅になっています。球場へのアクセスを向上させるために新駅を2028年開業予定となっています。

次の快速停車駅になっているのは新札幌駅です。特別快速も停車します。

新札幌駅は札幌市営地下鉄東西線の乗り換え駅になっていて、ここから大通り方面に乗り継ぐことができます。札幌駅を経由せずに市街地に入れるため、乗降客が多くなっています。
新千歳空港から小樽へ(3) 札幌~小樽

一部快速列車は千歳線最後の駅になる白石駅にも停車しますが、ほとんどのエアポート号は通過します。白石駅から函館本線に入り、札幌駅に向かいます。
札幌駅は言わずと知れた北海道の巨大ターミナル駅です。北海道新幹線の終着駅にもなる予定です。エアポート号の多くは札幌駅までの運行ですが、一部はさらに西へ、小樽まで運行します。
札幌駅から西に向かうと、桑園、琴似、手稲、小樽築港、南小樽と、停車駅が激増します。時間帯によっては普通列車になって全駅停車します(一部手稲駅止まりもあります)。

小樽駅は観光都市として有名な小樽の街の窓口です。小樽から西は電化していないため、エアポート号はここで引き返します。北海道新幹線開通後は、小樽から西の在来線は廃線予定となっています。ウインタースポーツ好きにとっては、せめて倶知安まで残してほしいところですが。

小樽駅では、ほとんどのエアポート号は駅舎の目の前にある5番線から発着します。3番線は欠番で、1、2番線もありますが、4、5番線以外はそもそもあまり運用されていません。
5番線は車止めが設置されたホームになっています。
まとめ
今回の記事ではJR北海道 千歳線空港支線を紹介させていただきました。写真は2016年~2025年に利用して撮りためたものを適宜使用しているので、1連の乗車記録ではありません。
札幌や小樽から新千歳空港まで乗り換えなしでアクセス可能で、所要時間も許容範囲内です。空港アクセス路線として大きなウェイトと占めていて、無くてはならない存在です。冬季は列車運休の可能性もありますが、そんな時は空港も閉鎖することが多いです。
インバウンドの影響で新千歳空港便も増えていて列車の増発が望ましいですが、空港支線は単線ですし、新千歳空港もホームが2つしかなく、2026年現在かつかつの状況です。JR北海道の経営状況もかつかつなので、なかなか改善は難しいですね。
コメント
ん?福岡市営地下鉄は?
た さん
ご訪問ありがとうございます。
福岡市地下鉄の記事をご希望でしょうか?
当記事内からもリンクを貼っていますが、2025年12月に投稿した記事⇒ https://rtwtabizuki.com/domestic-train/38505/ をご覧いただければと思います。
公式HPでは福岡市営地下鉄ではなく福岡市地下鉄と表記されていますので、こちらが正式名称のようです。
またの訪問をお待ちしております。