【国内鉄道旅】2015年広島から 乗り鉄旅(2) 在りし日の三江線

はじめに

旅行が大好きのタビズキです。ほとんどが弾丸旅行で普通ではない旅程、飛行機世界一周も酔狂なら、今回の鉄道旅も、相当、酔狂です。広島駅から大阪方面に帰る鉄道旅ですが、普通の経路は使いません。

乗車券は、広島から出発です。前回は呉線経由で山陽本線の尾道駅までやってきました。

※広島から三原まで、呉線経由と山陽本線経由では山陽本線の方が短いですが、乗車券の料金は特例区間で山陽本線経由で算出されます。だから、乗車券にも「山陽」と記載され、「呉」とは記載されません。

瀬戸内マリンビュー号で三原駅へ、そして尾道では尾道ラーメンを賞味させていただきました。この記事では尾道からの旅路です。

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尾道駅から福山駅へ

尾道駅に戻りました。山陽本線の旅を再開です。といっても、わずか4駅だけ東へ。福山駅に到着です。

福山駅も新幹線停車駅です。一部の「のぞみ」も停車する、利用客が多い駅です。まだ広島県内です。

8番線のホームから福山城が見えます。戦後に再建された天守閣ですが、日本の名城に指定されています(私はお城も大好きなんです)。

7、8番線ホームから、山陽本線ではなく福塩線(福山ー塩町)の列車が発着します。次の駅は備後本庄になります。

8番線には電車は停車していませんでしたが、反対側の7番線には列車が停車していました。先発列車になります。わずか1両編成のこちらの列車は、IRT305形101、JRの列車ではありません。

井原鉄道という第3セクターの列車です。福山から3駅向こうの神辺駅から岡山県の総社駅までの井原線を運営している鉄道会社ですが、日に何本かは福山駅まで乗り入れています。はじめてお目にかかったので、念入りに写真撮影させていただきました。

先ほどの電車だと神辺までしか行けないので、私が乗る予定の列車は次発の列車になります。

8番線で待っていると、黄色の2両編成の列車がやってきました。105系の福塩線府中駅行きです。ローカル線なので、ワンマン化されています。この列車もほとんどが引退し、そろそろ運用が終了が見込まれています。

ローカル線とはいえ、かなり多くの乗客がありました。1時間に2本程度は運行されているので、ローカル線の中では本数が多い方だと思います。14:08発の電車で、福山城に見送られながら、福山駅を後にします。

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三江線で中国山地を走る

JR福山駅から45分くらいすると、終点の府中駅に到着です。

府中駅では、反対のホームに三次駅行きの列車が停車していました。この先は非電化区間なので、運用されるのも電車ではなく気動車(キハ120形)です。ローカル区間になので、1両編成ワンマン列車です。

府中駅から先は、ほとんど列車が運行していません。特に日中の列車は皆無に近いので、乗り継ぎを調べておかないと、途中で立ち往生してしまいます。ここまで来ると、列車の乗客もまばらになってきます。

10分程度の乗り継ぎ時間で三次行きに乗り換えです。福塩線を北へ、塩町駅から芸備線に乗り入れ、三次駅まで向かいます。府中駅発の下り線は全て三次駅まで乗り入れていました。

2時間くらい気動車に揺られ、三次駅に到着です。広島駅から三次駅まで、芸備線経由なら1時間30分ですが、大回りしたため7時間くらいかかっています。

三次駅は、福塩線、三江線(三次ー江津)、芸備線(広島ー備中神代)の3線4方向への接続駅です(三江線は2018年に廃線)。特に芸備線の広島方面行きが多く、みよしライナーという快速列車が設定されているため、広島駅へのアクセスが容易です。

2015年に新駅舎が運用され始めたばかりで、1-3番線があります。以前は三江線が0番線より発着していたようですが、2010年に廃止され、3番線発着となっています。16:56発の三江線浜原駅行きの到着を待ちます。

三江線は広島県三次駅と島根県江津駅を結ぶ超ローカル線で、運行本数が極めて少なく、上手に予定を組まないと全線踏破することは困難です(次発の備後落合行きは、芸備線新見方面列車です)。私が利用したのは2015年ですが、2018年に廃線となってしまいました。

キハ120形の1両編成ワンマン列車です。

三江線踏破は今回の旅行のメインイベントのつもり。私が利用した2015年時点で三江線の廃線は不可避と考えられるようになっていたので、今しかないと考えてのことです。2017年ごろになると、廃線前の駆け込み乗車?で混雑するようになったようですが、私の利用した時点では、乗客はほとんどいらっしゃいませんでした。

最初の数駅でみなさん降車してしまい、私一人が乗車した状態で列車は走ります。浜原駅まで1時間30分くらいの車内を1人旅。いや、運転手さんとの2人旅です。なんか寂しいような、気恥ずかしいような。そんな時間が過ぎていきます。

中国山地の山々と、並走して走る川(たぶん江の川だと思います)を眺めながら、時間は過ぎていきます。

小腹もすいてきましたので、ここでもぐもぐタイム(2015年時点では無かった言葉ですね)。もちろん、車内販売などはないので(予想もしていたので)、事前に購入していた広島銘菓です。このゆったり、のんびりが、鉄道旅行の魅力です。

島根県に入り、浜原駅に到着。乗ってきた列車はこちらで折り返し運行になります。

浜原駅の時刻表です。面白いのが、上り下りともに、発車時刻がほぼ同じです。ほとんど同じ時刻に列車が発着するようにして、乗り継ぎ接続をさせているのでしょう。一部は対向列車待ちのためでもあります。

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列車が遅延?乗り継ぎが大丈夫か・・・

浜原駅で、次の列車の出発まで20分程度の待ち時間が発生しました。することが無いので駅の外に出てみます。都会だと、乗車券に途中下車のハンコを押してもらう必要があるのですが、無人駅ですし、そんなものはありません。

駅前広場です。商店はありますが、閉まっています。そもそも営業しているかどうか不明です。お土産を買う場所もありませんし、コンビニもありません。人影は見当たりません。

19:00発の江津駅行きに乗車します。車両は、同じく120形です。

車内は同じく誰もいらっしゃいません。私だけを乗せて発車します。

そろそろ夕食の時刻です。備えあれば患いなし? 駅弁を事前に購入しておきました。

車内で夕食をいただきます。幕の内弁当と言っていいのでしょうか。

デザートもいただきます。レモンも瀬戸内名産です。

陽も落ちて暗くなってきました。

岩見川本駅に到着。こちらで対向列車待ちのため、なんと30分くらい列車が停車します。ローカル線ならではです。

することが無いので、駅舎内へ。無人駅ですし、取り立ててみる価値のあるものもなさそうですが、この雰囲気も嫌いじゃないです。

駅舎の全景です。2021年現在、三江線が廃線になったため廃駅となり、銀行が移転して建物を利用しているそうです。

ここで痛い事実が告げられます。対向列車の遅延により、列車の出発がさらに遅延するとのこと。終着駅の江津駅で山陰本線に乗り換え予定ですが、遅延すると乗り換え予定の最終列車に乗り遅れます。マジか・・・。焦燥感とともに列車は北上を続けます。

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まとめ

2015年の広島駅からの鉄道旅。今回は三江線の旅でした。列車の運行が少ないローカル線の場合、乗り継ぎがシビアなので、どのようにして旅程に組み込むか、難渋することが多々あります。それを上手に組み立てるのも楽しいです。うまく乗り継げれば、達成感もあります(そもそも、達成感を感じるようなダイヤグラムにしている方がどうかと思いますが)。

また、列車の旅を何度もしていると、予定外の遅延がときどき降りかかってきます。本当に痛い目に合うこともちらほら。定時性が鉄道の売りなのですが、意外にバスや飛行機の方が時間に関して柔軟に対応できることも多いですよね。トラブルも鉄道旅の醍醐味です。さあ、どうなるか、次回に続きます。

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