【国内鉄道旅】2010年稚内から 乗り鉄旅(4) 寝台急行「はまなす」/函館本線「SLニセコ号」

はじめに

2010年の北海道の旅の続きです。稚内から始まった今回の鉄道旅行は、札幌→根室→網走→札幌→富良野→新得→旭川→札幌と、北海道内をグルグル移動しています。JR北海道フリーパスで特急列車が乗り放題。まだまだ旅行を継続します。

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海峡線 寝台急行「はまなす」

4日目は札幌駅を2度訪れることになりました。

2度目の出発は、千歳線方面へ。22時出発の寝台急行「はまなす」です(2016年に北海道新幹線開通とともに引退)。当時は北海道新幹線が未開通で、青森~函館間もJR北海道の在来線が運行されていました。

千歳線、室蘭本線、函館本線、江差線、海峡線、津軽線と6つの路線491.4kmを進んでいきます。一時は日本中を席巻したブルートレインですが、最期の生き残り組です。

基本形として、上下2段のB寝台(14系・24系客車)2両、

ドリームカー(グリーン座席)2両、

のびのびカーペット(フラット席)1両、自由席2両が連結されています。私が乗車した日は繁忙期なので、さらにB寝台が増結されていたようです。

今回予約したのはB寝台です。コンパートメントが並んでいますね。

下段のベッドです。B寝台ですし、個室ではないので、手狭なのは仕方ありません。ベッドしか個別のスペースはありません。

走行予定の路線のうち、津軽線はJR東日本管内になるので、JR北海道フリーパスでは利用できません。正確には中小国~青森間の乗車券があればOKのようです。B寝台の予約はみどりの窓口において1カ月前の早い者勝ちですし、乗車券も同時購入しないと不自然です。勝手のわからない車掌さんたちの手間を増やしてもややこしいので、札幌~青森間を購入しておきました。

札幌出発時はDD51形ディーゼル機関車で、函館駅で前後を折り返します。そこでED79形電気機関車に付け替えられます。

青森駅には6時前に到着。8時間近くの行程になります。これが特急乗り継ぎ(スーパー白鳥+北斗)だと6時間足らずですから、2時間くらい所要時間が長くなります。

5日目になりました。6時前ですが、夏場なので外は明るいです。

ここまで旅をしてきた「はまなす」は、DE10形ディーゼル機関車に牽引されて去っていきました。

別のホームには485系3000番台の特急「いなほ」が入線しています。当時の「いなほ」は新潟と青森間を結んでいました。今回の訪問の数か月後には東北新幹線の新青森駅が開業し、特急「いなほ」は、秋田と青森を結ぶ特急「つがる」に置き換えられています。

私は青森駅から折り返しです。同じく485系3000番台の車両で、函館に向かいます。フリーキップを最大限に有効利用しないともったいないですからね。津軽海峡線(津軽線・海峡線・江差線)を走っていきます。

9時30分ごろに函館駅に到着。

函館駅では183系北斗が停車していました(2021年現在北斗での運用から引退済み)。札幌方面への乗り継ぎ特急ですが、こちらは見送って駅の外へ向かいます。遅めの朝食は函館の市場でいただきました。

10時すぎの283系スーパー北斗に乗って函館本線を走ります(2021年現在北斗での定期運用から引退済み)。

12時過ぎに長万部に到着。長万部駅は室蘭本線の開始駅で、函館本線は小樽方面に向かいます。函館から来たすべての列車は、長万部から海沿いを苫小牧方面に向かいます。長万部から小樽方面の方が過疎路線になります。

今回の旅行では長万部で下車し、函館本線へ乗り換えです。キハ40系の普通気動車で、山間区間を走ります。



倶知安観光とSLニセコ号

14時前に倶知安に到着。2010年当時はインバウンドが流行する前で、倶知安は静かな街並みでした。

ちょっと遅めの昼食をいただくために街にくりだします。

名物は「豪雪うどん」。男爵イモからつくった透明感のある細麺のうどんです。おひとりさまが気軽にいただける食堂はなかなか無いようで、唯一営業していた「ホテル第一会館」のレストランでいただきました。お客さんが多く、非常に混雑していた記憶があります。

そのあと、「ホテルようてい」のくっちゃん温泉を訪問して日帰り温泉を堪能しました(なんだかんだで、かなり歩いています)。

さて倶知安駅に戻ります。ホームにSL機関車が停車していますね。

SLニセコ号です(2014年に運行終了)。C11 171の蒸気機関車になります(2020年にはSL冬の湿原号として釧路方面で運行しているようです)。

客車4両を連結しています。窓を開けるとすすが入ってくるので、客車は基本的に閉め切られています。また、どうやら蒸気機関車だけでは馬力不足のようで、ディーゼル機関車もつながっていました。面白いことに、蒸気機関車の後ろではなく、前に客車がついています。転車台がないので、客車の位置を入れ替えて、蒸気機関車がバック走行する形です。

客室の内装はレトロ調です。

客車にはカフェカー(ラウンジ)があります。

スタッフの方がピアノ演奏をしていました。

15時30分ごろ出発し、17時前に小樽駅に到着です。

こちらでSLニセコ号とはお別れです。

721系快速エアポートに乗り換えて、新千歳空港へ。ようやく大阪へ帰還しました。



まとめ

2010年の稚内駅からの鉄道旅が終了しました。5日間の旅で、北海道の路線をめいっぱい堪能しましたね。

北海道JR路線塗りつぶしを目標にしていたのですが、日高本線、江差線、室蘭本線の一部、石勝線夕張支線、留萌本線、札沼線(学園都市線)が残されてしまいました。そうこうしているうちに廃線ブームになってきたので、夕張支線、日高本線、江差線はとうとう訪問できずじまいです。札沼線は別記事で、留萌本線は後日書くかな。岩見沢~苫小牧と室蘭はまだ訪れていません。だって、乗り継ぎが悪くてなかなか行けないんだもん。大沼あたりの函館本線は2路線あるので、何度も往復していますが、どっちを走ったのか覚えてません(笑)。

ようやく今回の鉄道旅記事も終了です。そして大阪の緊急事態宣言も本日6月20日に終了。ちゃんと自粛してるんだから、終息してくれコロナ。終息しないと、また鉄道記事になってしまうよ。次回から、新しいネタをアップできることを期待します。

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