【世界一周解説編15】世界一周航空券で航空会社上級会員取得するなら、JGC?SFC?(3)サービス面から考える

世界一周航空券に関していろいろ解説しているこちらのブログ。2019年に世界一周航空券を使って弾丸世界一周で航空会社上級会員取得を目指す場合、JALかANAのどちらがおすすめでしょうか。このシリーズは3回にわたって解説することにしました。3回目の今回は、両社のサービス面から考えてみます。

2024年以降JALのJGC会員になるハードルがあがり、尋常な努力では到達できなくなりました。こちらの記事に書かれたJALに関する情報は2023年以前のものです。2024年以降にフリークエント会員を目指すならANA一択です。

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1.上級会員の特典とは

JALの自動更新可能な上級会員はJGCといい、ANAの自動更新可能な上級会員はSFCと呼ばれます。飛行機をたくさんのることにより得られる上級会員資格のメリットとは何でしょうか? JGCとSFCで共通しているサービスを並べてみましょう。

・搭乗獲得マイルの増量

・予約待ちの優先

・預入荷物の優先、預入量の優待

・優先チェックインカウンター

・保安検査場の優先

・専用電話デスク

・航空会社ラウンジの利用

・座席指定の優先

・同じアライアンス航空会社の上級会員待遇

これらの特典は、JALとANA、両社ともにほとんど差はありません。

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2.JGCの有利な特典

・初回搭乗マイル

JGC会員は、毎年、初回搭乗すると、3000マイルが付与されます。SFCにはありませんが、SFC側にはアップグレードポイントが設定されていますので、ほぼ利点は相殺されてしまいます。

・同伴者の優先保安検査場利用可能

JGC会員の同伴者1名が、優先保安検査場(JGCエントランス)を利用可能です。SFCでは同伴者はプレミアムチェックインを使用できません。SFCでは家族に未成年者がいる場合、未成年者は家族会員にできないため、家族全員で優先保安検査場を使用できないことになります。すなわち、子供のいる家族ではJGCの方が有利と考えられます。

・優先チェックイン(国際線)

JGC会員がJAL便名JAL運航便を国際線をチェックインする場合、ファーストクラスチェックインカウンターを利用できます。SFC会員だと、ANA便名ANA運航便でもビジネスクラスチェックインカウンターなので、若干うれしいですね。

・預け入れ手荷物許容量の優待(国際線)

JGC会員がJAL便(JAL便名JAL運航便)に搭乗する場合は、通常にプラス1個優待があり、さらに1個当たり32kgまで許容されます。SFC会員の場合はANA便(ANA便名ANA運航便)搭乗時でおなじくプラス1個ですが、重量制限は20kgのままです。

・その他

ニッコーホテルや東急ホテルでの優待がありますが、特別有利ともいえませんね。

JGCは子供のいる家庭にお勧め(優先保安検査場が家族全員で利用可能)

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3.SFCの有利な特典

・アップグレードポイント付与

SFCであれば毎年4ポイント多く付与されます(1回でも搭乗すれば)。これは、JGCの初回搭乗マイルの特典と相殺されてしまいます。

・IHGホテルのSFC優待プラン

IHGホテルで朝食無料などの優待プランが設定されています。JGCのホテル優待プランより利点が多いです。

・特典航空券の優先

マイルをもちいた特典航空券の枠が、SFCの場合少し多くなっているようです。

・その他

香港空港の出入国優先レーンの利用や成田・羽田空港駐車場の優待がありますが、特別有利とは言えませんね。以前は、国際線プレミアムエコノミークラスへの無料アップグレードがありましたが、プレミアムエコノミーの入札システムや特典航空券導入などに伴い、サービスが終了してしまいました。

IHGホテルに宿泊するならSFCが有利 特典航空券枠も多い

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4.JALあるいはANAの利点

そもそも、JALあるいはANAそれぞれの利点を考えてみましょう。

JALがANAより優れている点:

・ブリティッシュエアウェイズの特典航空券が使用できる

ブリティッシュエアウェイズはワンワールド系航空会社です。JAL便の特典航空券を獲得する際に必要なマイルは、JALマイルで取得するより、ブリティッシュエアウェイズのマイルで取得するほうが負担が少なくて済みます。

※2021年に改悪されて必要マイル数が大幅に増えたため、あまりメリットが無くなりました。

・クラスJを利用できる

JALの国内線クラスJは、普通席に1000円負担するだけで利用できます。狭い席が苦手な方で、ファーストクラス席やプレミアムクラス席を確保するほど金銭的余裕がない場合にはおすすめです。

ANAがJALより優れている点:

・ユナイテッド航空の特典航空券が使用できる

ユナイテッド航空はスターアライアンス系航空会社です。ユナイテッド航空のマイルでANA便を利用する場合、出発空港と到着空港の直接距離で必要マイル数が設定されます。この場合、直行便でも遠くの空港を経由しても、必要マイル数は同じになります。お得に周遊したい場合にお勧めです。

居住地域と利用空港:

普段どの空港を利用するかによって、JALとANAのどちらがいいかが決まると思います。たとえば、米子空港にはANA便しかありません。米子空港周辺に住んでいる方がJGCを持っていても利点が少なくなります。

国際線に関しても同様のことが言えます。関東圏の方は、羽田空港や成田空港を利用するため、JALでもANAでも差はないと思います。関西圏の場合は、関西空港の国際線はJALがやや有利です。自社便にこだわらないなら、関西空港ではスターアライアンス系の国際線が数多く就航しているので、差が感じられないかもしれません。

JALとANAのどちらをよく利用するかで、JGCとSFCを選ぶのが大事

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まとめ

JGCとSFCのサービス差は目立たないと思います。近くの空港にどちらが就航しているかが最も大事でしょう。どちらも大差ない環境なら、子供がいる家庭ならJGCがいいかもしれません。関西圏なら国際線の差でJGCを選ぶのもいいでしょう(関西空港周辺の方や神戸の方は、関西空港や神戸空港の国内線にJAL便が少ないのでSFCをお勧めします)。

JGCとSFCのどちらを選ぶか。取得難度、コスト、サービスを総合して検討する必要があります。世界一周航空券で上級会員を目指すなら、これらを考えてから選択しましょう。以上、JGCとSFCの両方を獲得して感じたことを書き並べてみました。

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