【世界一周解説編14】世界一周航空券で航空会社上級会員取得するなら、JGC?SFC?(2)コスト面から考える

世界一周航空券に関していろいろ解説しているこちらのブログ。2019年に世界一周航空券を使って弾丸世界一周で航空会社上級会員取得を目指す場合、JALかANAのどちらがおすすめでしょうか。JALの自動更新可能な上級会員はJGCといい、ANAの自動更新可能な上級会員はSFCと呼ばれます。

このシリーズは3回にわたって解説しています。前回は取得へのハードルから考察してみましたが、2回目の今回は、コスト面から考えてみます。

2024年以降JALのJGC会員になるハードルがあがり、尋常な努力では到達できなくなりました。こちらの記事に書かれたJALに関する情報は2023年以前のものです。2024年以降にフリークエント会員を目指すならANA一択です。

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1.ワンワールド(JAL)の場合

ワンワールドの世界一周航空券は、大陸制の「ワンワールドエクスプローラー」と距離制の「グローバルエクスプローラー」があります。いずれも最低旅行日数が設定されていないので、弾丸世界一周旅行に適していますし、スターアライアンスより使用しやすいです。

ビジネスクラス以上で旅行するなら、大陸制で3大陸を選ぶのが最も安く済みます。4大陸以上になれば、距離制(総距離3.4万マイル以内コース)とコスト面で差がありません。3大陸だと、アジア・欧州・北米になるため、オセアニア線が使えず、自社便FOPの獲得が少なくなります。ファーストクラスでない限り、2万FOP以上は獲得できません。最終的には、別途、自社便FOPを獲得することが必要になります。

距離制や4大陸以上だと、オセアニア線が使えるので、自社便FOPが最大2万FOP近く獲得できます(ビジネスクラスの場合)。その分コストが上昇するのがデメリットです。

なお、エコノミークラスの場合、予約クラスはLが中心になるため、搭乗距離が50%換算になります(ビジネスクラスなら125%換算、ファーストクラスなら150%換算です)。予約クラスが下位になると、席があっても予約できない可能性が高くなります。また、搭乗距離が短くなるとFOPが少なくなりますから、エコノミークラスは上級会員獲得に使用するのは避けたほうがいいです。

ワンワールドで安く済ませるなら大陸制(3大陸) エコノミークラスは避ける

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2.スターアライアンス(ANA)の場合

スターアライアンスの世界一周航空券は、距離制しかありません。ワンワールドの距離制航空券より値段が高く設定されています。ファーストクラスの航空券に至っては、ワンワールドの総距離34000マイル以内コースと、スターアライアンスの総距離29000マイル以内コースが、ほぼ同コストになります。

距離制ですから、オセアニア線が使えます。自社便FOPが最大2万FOP近く獲得できます(ビジネスクラスの場合)。

スターアライアンスの世界一周航空券は、エコノミークラスでも予約クラスがMあるいはHが中心になるため、搭乗距離が100%換算になります(ビジネスクラスなら125%換算、ファーストクラスなら150%換算です)。エコノミークラスの世界一周航空券でも上級会員獲得に十分貢献できます。

スターアライアンス世界一周航空券の場合、シンガポール航空やアシアナ航空などの一部の航空会社では、ビジネスクラス以上で特別料金が必要になる便が数多く設定されています。そのため、さらに高額になってしまいます。

スターアライアンスはやや高額 エコノミークラスでも十分利用価値あり

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3.JALとANAのどちらが安いか

JALとANA、どちらがいいかは、搭乗クラスで変わると思われます。

エコノミークラスであれば、獲得マイレージポイントの量から、ANAの一択です。ビジネスクラスならJALの方が若干安くなりますが、それほど大きい差にならないです。ファーストクラスならば、JALの方が安くなりますし、ビジネスクラス以上に差が生じます。さらにシンガポール航空などの特別料金を考慮すると(シンガポール航空やアシアナ航空では、一部の便で世界一周運賃に加えて追加料金が発生します)、ビジネスクラス以上ならJALの方がいいいかもしれません。

エコノミークラスならANA ビジネスクラス以上ならJALの方がやや安い

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4.電子マネーについて

飛行機に搭乗すると、マイレージポイントとは別にマイルがいただけます。マイルは特典航空券に交換できます。特典航空券とは無料で飛行機に乗れるということですが、特典航空券で搭乗してもマイレージポイントは貯まりません。

ただし、マイルは電子マネーに変換できます。JALならばeJALポイント、ANAならSKYコインと呼ばれます。これらの電子マネーは航空券購入時に現金とほぼ同様に使用でき、電子マネーで購入したチケットであれば、マイレージポイントも獲得できます。電子マネーと現金を一緒に使用することもできます。

マイルは飛行機に乗らなくても入手できます。近年流行している陸マイラー活動では、マイルを無尽蔵に獲得できるようです(陸マイラー活動の詳細は、その道のプロのブログで確認して下さい)。マイルから電子マネーに変換し、元手なしに世界一周航空券を購入することもできるかもしれません。

これらの電子マネーの使用は、JAL便あるいはANA便購入時に限るということになっています。私は世界一周航空券購入に利用したことがありません。使用できるかどうかの検証はしていません。ただ、世界一周航空券をクレジットカードで購入すると、「ANA国際航空券」と記載されます。購入できる可能性はあるかと思われます。

陸マイラー活動で、ANAとJALのマイルでは、ANAマイルの方が貯めやすいようです。したがって、陸マイラー活動をしている方であれば、ANAの方がコストが少なくて済みそうです。

陸マイラーなら、ANAの方がコスト面で安くできるかも(要検証)

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まとめ

上級会員を世界一周航空券を使って取得する場合、エコノミークラス以外ではJALの方が安く済みそうです。エコノミークラスであれば、そもそもANA一択です。陸マイラーならANAの方がいいでしょう。

上級会員の取得を目指すなら、難度とコストだけでなく、もう一つ考慮する項目があります。そもそもJGCとSFCのサービスでどちらが自分に合っているかということです。これに関しては世界一周航空券で上級会員獲得を目指すことと関係ないかもしれませんが、最も重要なことです。ということで、次回は上級会員のサービス面から考えてみたいと思います。

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