はじめに
日本国内のネットワークは、メジャー系のJAL、ANAがほとんどです。一方で、国内には、航空会社がたくさんあり、ローカルネットワークを形成しています。
今回はピーチ航空にスポットをあててみようと思います。大阪府泉佐野市に本拠地を置く航空会社で、ANAの子会社のLCCです。
関西(大阪)と成田(東京)がハブ空港になります。2024年春現在の就航路線は以下の通りです。
国内線
関西-千歳、女満別、釧路、仙台、新潟、成田、福岡、長崎、宮崎、鹿児島、奄美、那覇、石垣(釧路・女満別・奄美は期間運航)
成田-千歳、福岡、長崎、大分、奄美、那覇、石垣
中部-千歳、仙台、那覇
福岡-千歳、那覇、石垣
千歳-仙台、那覇
国際線
関西、羽田-仁川(ソウル・韓国)、上海(浦東)
関西、成田、羽田、中部、那覇-桃園(台北・台湾)
関西-香港、高雄(台湾)、バンコク(タイ)
ハブ空港だけでなく、千歳、仙台、中部、福岡などの空港からの便も多数あり、国際線の便もあります。2019年にバニラ・エアを統合し、成田便も充実しています。ANA便とは2021~2022年にコードシェアしていた期間もありました。
国際線路線も増えてきています。2023年には上海路線が復活しました。一方で、釧路・女満別路線や中部ー石垣路線が休止しています。
この記事は2024年春に体験した、ピーチ航空MM151便 関西発福岡行きの搭乗記録です。長崎離島ホッピングの最初の便として利用しました。もともと関西・福岡便はANAが運航していましたが、コロナ禍で休止したまま復活していません。ピーチ航空の独占路線になっています。
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関西空港から出発(空港サービス)
2024年現在、ピーチ航空とANAが共同運航は終了しています。ピーチ航空はANAの子会社ですが、ANA会員のメリットはありません。ANAとピーチ航空の関係性は深く、日本各地の空港で、ピーチの業務をANAの地上係員の方が実施しているのを見かけることができます。
ANAホームページで便検索すると、ピーチ航空便も検索でヒットしますが、予約はピーチ航空のホームページになります。ANAマイルをピーチポイントに交換可能ですが、かなりコスパが悪いです(1マイル=0.9ポイント)。
写真は2023年
関西国際空港のピーチは第2ターミナルから発着します。電車は第1ターミナルまでしか運航していないので、第1ターミナル前のエアロプラザから連絡バスに乗り換える必要があります。バスは所要時間7分程度で、運行間隔は2~8分毎くらい(時間帯による)の設定です。
ピーチ航空国内線は30分前までにチェックイン・手荷物預けが必要です。逆算すると、50分前までに関西空港駅に着く必要があります。大阪駅からJR特急で1時間弱ですから、2時間前には大阪駅を出る必要があります。意外と時間がかかるので時間に余裕をもって行動しましょう。
保安検査場の手前で、手荷物の重量確認が実施されていました。空港によってはチェックがないこともあるんですが、関西空港は厳格です。手荷物の機内持ち込みは2個7kgまでの制限があります。ちなみに、保安検査場通過は公式では25分前までとなっています。
第2ターミナルには航空会社ラウンジもカードラウンジもありません。一応、第1ターミナル前のエアロプラザにあるKIXエアポート カフェラウンジ NODOKAが利用可能ですが(プライオリティ・パスあるいは対象となるクレジットカードで利用可)、遅くとも50分前には第2ターミナル行きのバスに乗る必要があるため、時間を気にしながら利用する必要があります。
ピーチ航空は30分前までにチェックインが必要です。搭乗予定の福岡便は7:20発なので、6:50までにチェックインが必要です。電車利用者は5:30前のなんばあるいは天王寺発の電車に乗る必要がありますが、大阪市内からなんとかアクセス可能です。
保安検査場は混雑していて通過するのに10分ぐらいかかりました。国内線エアサイド(出発エリア)に入ったのが6:40ごろ。搭乗開始まで時間がありそうです。
こちらのレストランでお食事をいただくことにしました。エアサイド唯一のレストランです。
レストラン「SORATERIA」はフードコートタイプの店舗です。店内にお客さんはあまりいらっしゃいませんでした。
モーニングセットは3種類ありました。
ご飯セット750円をいただきました。卵焼き、焼き海苔、納豆、みそ汁、ごはんのセットです。納豆が苦手なんですが、ごはんとみそ汁が欲しかったのでこれを選択しました(ちゃんと納豆を残さず食べましたよ)。
搭乗予定時刻は20分前7:00と表示されていましたが、5分くらい遅れて案内開始となりました。
搭乗は後方席⇒前方席の順に案内されました。空港によっては、窓側席⇒通路側席の順に案内されることもあります。
ターミナルから搭乗機への移動は徒歩です。
朝の出発ラッシュ時はピーチ航空の機材が大集合です。これだけ並ぶと壮観ですね。
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エアバスA320 (ceo)に搭乗 福岡へ
7時20分出発のMM151便です。搭乗機はエアバスA320の初期型(ceo)です。
搭乗しました。ピーチのシートは革張りで、シートピッチは公称29インチ(74cm)となっています。大手キャリアの31インチ(79㎝)よりは狭くなりますが、短距離路線なら特に苦痛は無いと思います。
1列3席+3席です。
USB用の充電ポートやインターネット接続サービスは用意されていません。
搭乗券は薄い紙なので、折れ曲がったりくしゃくしゃになったりします。
機内は8割くらいの搭乗率でした。国内旅行客はかなり戻ってきています。福岡空港に向かって出発です。
離陸して雲の上へ。
ピーチ便のドリンクサービスは有料なので、機内サービスぐらいしか楽しみがありません。
機内WiFiを用いたデジタルコンテンツが利用可能です(再生機器とイヤホンの持参が必要です)。
関西国際空港から福岡空港まで1時間20分の設定です。成田ー関西だと1時間40分ですから、短距離路線です。
福岡の街の北側(玄海灘方面)から着陸態勢に入りました。私が福岡に行くときは南側からの着陸が多いので、私にとってはレアケースです。漫画「前略 雲の上より」では、南側からのUターン着陸が見れないと嘆いていましたが、私の搭乗機なら8割以上Uターン着陸です(笑)。
以前搭乗したアイベックス機はUターン着陸でした。
珍しく?南進でランディングです。左手に国内線ターミナルが見えます。
ほぼ予定通り福岡空港に着陸しました。
ここから乗継予定です。
福岡空港国内線ターミナルでは、ANAのチェックイン済み乗継搭乗券を提示することで到着エリアから出発フロアに直接向かうことができます(JALは確認してません)。ANA便乗継予定だったので、保安検査場を通過せずにゲートに向かうことができました。
ピーチ航空は他社便との乗り継ぎ補償はしていません。ピーチ便同士ですら90分の乗継時間設定を義務付けています。LCCは安く搭乗できるのですが、リスクを負う必要があるんですよね。
伊丹ー福岡便は人気が高いので、予約できなかったり、予約出来ても高い値段になったりします。乗継がある場合はLCCよりフルサービスキャリアの方が安全なんですが、私の経済状況との兼ね合いでピーチ航空の選択になりました。
福岡空港での乗継時間は75分の予定で、遅延したらどうしようと、不安いっぱいの搭乗でしたが、さいわい時間通りに到着して乗り継ぐことができました。正直、あまりお勧めできない乗り継ぎです。航空旅行は余裕を持って計画を立てましょう。
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まとめ
2024年に搭乗したピーチ航空便の記録でした。関西在住者にとってコスパが良くてありがたい存在です。一方で、乗り継ぎのリスク、持込手持荷物7kg制限、預入荷物返却に時間がかかることなど、LCCのデメリットも十分理解したうえで利用する必要があります。
私の場合、家族旅行ならフルサービスキャリアを優先し、個人旅行ならLCCも選択肢に入れて計画を練ることが多いです。時間に余裕があったり、平日の特価フライトを利用できる方には、価格面のアドバンテージが激烈なのでおすすめです。
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