【世界弾丸旅行2024】台北旅行(1) タイガーエア台湾 KIX-TPE IT213便 エアバスA320 neo 2024年夏 機内食が楽しいチャイナエアライン傘下のLCC

はじめに

2024年夏、台北へ週末弾丸旅行をしてきました。

円安の影響で海外旅行のハードルは高く、インバウンド活性化で国内ホテルの宿泊料金もコロナ前の2倍~3倍くらい。手持ちのマイルも枯渇していて、「タダ旅」も難しい状態です。家に籠っているのが正解かもしれませんが、意地でも旅行したいところ。

関西空港から日本のFSC(フルサービスキャリア)はほとんどありません。中国本土路線はいくつかあるのですが、2024年現在ビザが必要なのでなかなか難しいです。外資系を含めてもFSCは本数が少なく、便利な時間帯に便がありませんでした。

外資のFSCはエコノミーでも高めですし、JALやANA名で予約(共同運航便で予約)すると、2倍以上の値段になります。JALやANA運航便だと比較的安いんですけどね。

例えば関西ー台北路線だと、JALだと往復10万円だったとして、チャイナエアライン運航便のJL便名だと倍くらいになります。チャイナエアラインサイトで予約するとそこまで値段が高くないのですが、それだとJALのステータスは無効になるので、JALマイルも貯まらないしラウンジも使えません。

とまあ愚痴を書いてしまいましたが、先立つものが無いので、選んだ交通手段はLCCのフライトです。旅費を削って、その分ホテル代に費やすことにしました。

関西空港を発着する国際線を運航するLCCは以下の通りです。

関西空港就航 国際線LCC(2024年現在)
・ピーチ航空(上海浦東,香港,台北桃園,高雄,ソウル仁川,バンコク)
・チェジュ航空(ソウル金浦,ソウル仁川,釜山,)
イースター航空(ソウル仁川)
・エアソウル(ソウル仁川)
・エアロK航空(清州)
・タイガーエア台湾(台北桃園,高雄)
・グレーター・ベイ航空(香港)
・ジンエアー(ソウル仁川,釜山)
・タイ・ベトジェットエア (台北桃園,バンコク)
・ティーウェイ航空(ソウル仁川,釜山,大邱,清州,済州)
・エアプサン(釜山,ソウル仁川)
・ジェットスタージャパン(台北桃園)
・ジェットスター(ケアンズ)
・ジェットスターアジア(マニラ,シンガポール)
・春秋航空(上海浦東,瀋陽,貴陽
,西安,大連)
・ファイアフライ(クアラルンプール)
・セブパシフィック(マニラ)
・エアアジアX(クアラルンプール,台北桃園)
・フィリピンエアアジア(マニラ)
・ベトジェットエア(ハノイ,ホーチミン)
・香港エクスプレス(香港)
・スクート(シンガポール)

元々関西空港はLCC路線が多いのですが、調べてみると初めて見る航空会社も多数ありました。こんなに路線が多いんですね。

今回のテーマは安近短です。週末の仕事終わりに利用しやすい便を探していると、タイガーエア台湾の台北路線が見つかりました。

タイガーエア台湾はチャイナエアラインを親会社とするLCCで、台湾と日本各地や韓国などを結ぶ路線を運航しています。関西ー台北便は1日2~3便運航していて、選択肢が多いので利用しやすくなっています。

2024夏のタイガーエア台湾 IT213便 関西発台北(桃園)行きの搭乗記録です。

関西空港から出発(空港サービス・機材)

関西空港にはLCC専用ターミナル(第2ターミナル)があるのですが、第2ターミナルを発着するのはピーチ航空、春秋航空、チェジュ航空の3社のみです。

関西空港ではターミナル間の移動に20分くらいかかります。注意しましょう(特に春秋航空は関西空港の公式HPでも第2ターミナルの表記が無いので要注意)。

タイガーエア台湾は大多数の航空会社と同様に第1ターミナルを発着します。空港駅やリムジンバスのアクセスが楽なのでありがたいです。

2024年夏の関西空港第1ターミナル国際線チェックインエリアは、人が多くて行き交うのも大変です。コロナ禍の時期とは隔世の感があります。

タイガーエア台湾は海外空港や台北以外の空港ではオンラインチェックインやセルフチェックインができません。チェックインカウンターに並ぶ必要があります。

関西空港では出発の2時間30分前~45分前までチェックインカウンターがオープンします。私は80分前くらい前にカウンターにたどりつきましたが、10人程度しか並んでなかったので10分待ちくらいでチェックインできました。隣でチェックインしていた吉祥航空の乗客が、数名間違えて並んでいましたね。

搭乗券が発券されました。搭乗開始は出発50分前のようです。公式HPによると、30分前には搭乗口に来るように、10分前にはゲートクローズと書かれています。

タイガーエア台湾は持ち込み手荷物が10㎏まで可能です。これはかなり良心的で、ピーチ航空をはじめとした多くのLCCでは7kg制限になっています。

持込手荷物にはタイガーエア台湾のシールが付けられます。タイガーエア台湾のイメージキャラクターは小さなトラです。愛着のある可愛いキャラクターです。

保安検査場と出国審査に10分くらいかかりました。タイガーエア台湾の出発ゲートは南ゲートなので、ウイングシャトルに乗って向かいます。

仕事終わりなのでシャワーを浴びたかったのですが、時間がありません。

関西空港には、エアロプラザ(第1ターミナルの前にある建物)のラウンジ「KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA」や出国後エリアの「シャワールーム」などのシャワー施設があります。NODOKAだとプライオリティ・パスを用いると無料でシャワーを利用可能です。

せめて、ジュースだけでもと、南ウイングにある「カードメンバーズラウンジ金剛」にお邪魔しました。

お菓子もいただけます。

南ウイングの航空会社ラウンジはプライオリティ・パスで利用できません。国際線エアサイドでプライオリティ・パス利用可能な航空会社ラウンジは、北ウイングの「ANAラウンジ」だけです。時間が無いので、さすがにANAラウンジを訪問する余裕がありませんでした。

慌ただしくラウンジを後にしてゲートに向かいます。駐機場には搭乗予定の機体が駐機していました。エアバスA320 neoです。

19:50発IT213台北行きです。19:05ゲートオープンとのことでしたが、実際にオープンしたのは19:25ごろでした。

タイガーエア台湾では、1~4、12、13列目の搭乗客が優先搭乗になります。座席指定料金が必要な席です。1列目と12、13列目はtiger comfortという広めの席(シートピッチ96cm、1列目だと109㎝)。2~4列目はtiger quickerという席です。

路線やチケットによって座席指定料金は変わるようで、私はtiger quickerを1,700円で予約しました。5列目以降の席(tigerbuddy)も席を指定するには別途料金が必要です。

FSCに比べたら、座席指定料金を加えてもフライト料金が高いという印象はありません。

前の席を予約するメリットは降機が早くなることですが、台北桃園空港では沖止めバス移動だったのでメリット半減かな。
前席の後ろにミニポケット、テーブルがあります。

足元にUSB充電ポートも備わっています。席間に2つずつなので、3席で4つあります。中央席がお得なのかな?

やはり機内は台湾の方ばかりですね。日本人はほとんどいらっしゃいませんでした。円安の影響もあるでしょうが、日本での知名度が低めであるのも影響しているでしょう。

定刻の10分前にドアが閉まりましたが、機体が動き出したのは定刻を過ぎてからでした。

KIX-TPE IT213便 エアバスA320 neoのフライト

通常席のシートピッチは74㎝とのこと。JALやANAの国際線エコノミークラスだと84~86㎝なので、少し狭くなっています。といっても、足元に荷物が無ければ圧迫感がありません。

LCCでは持込荷物が制限されているので、上部の荷物棚は広々と余裕があります。通路側の席を選択して荷物を棚に入れ込んでおけば、足元は十分に余裕があります。

幸い、隣の席は空席だったので、かなり楽なフライトになりました。

定常飛行になれば、機内食販売が始まります。LCCなので機内食は有料になります。

日本語公式HPに書かれていませんが、タイガーエア台湾では持込の飲食物は飲食禁止です。持込の飲食物が利用できないことは知らなかったので、食べ物などを持ち込んでいたのですが無駄になっちゃいましたね。

タイガーエア台湾の機内食に興味があったので、あらかじめ機内食を予約していました。別途食べ物を持ち込んでいたので、持ち帰りできそうなものを選択していた。結果的に、機内食を予約していて正解でしたね。

短距離路線とはいえ、約3時間のフライトになるので、機内食の販売は好調のようです。

私が注文したのは、洪瑞珍台湾味グルメサンドイッチセットです。

洪瑞珍台湾味グルメサンドイッチセット 機内価格430台湾ドル
ハム、いちごサンドイッチ
沙琪瑪(シャ―チーマー)
太陽餅(タイヤンピン)
タイガーエア台湾100%アップルジュース

事前購入だと390台湾ドル(1,900円)でした。現金(台湾ドルのみ)とクレジットカード決済(VISA、マスターカード、JCB)が可能です。

クレジットカードは200台湾ドル~利用可能となっていますが、私は100台湾ドルの決済もしていただけました。

事前購入だと平均15%オフになっていますが、事前購入は円決済(円価格固定)、機内販売は台湾ドル決済(台湾ドル価格固定)となっています。為替相場の影響を受けるので、差がほとんど無かったり、かなり広がったりすることもあります。

私の購入時は事前決済価格が円高の影響で不利な状態だったので、結果的に、事前価格と機内価格はあまり変わりませんでした。

沙琪瑪(シャ―チーマー)が意外とお腹を満たすので、こちらのセットでお食事として十分だと思います。

私は追加でシーフードヌードル(100台湾ドル・約480円)も購入しました。予定では持込の飲食物も食べるつもりでしたから、ちょっと足らなく感じたんですよね。

ソフトドリンク類は70台湾ドルくらいで購入できます。3時間のフライトで、持込飲み物がいただけないとなると、1本くらい購入しないとつらいと思います(私はセットのジュースとカップ麺のスープで乗り切りましたが)。

お食事を終え、眠くなったので仮眠です。長距離フライトではないので、通常席でも窮屈感なく仮眠をとることができました。

ほぼ定刻に台北桃園空港に到着しました。沖止めだったので、ターミナルビルまでバスで移動でした。前の席を指定したメリットはあまり多く無かったかな。

遅い時間なので入国審査は10分くらいの待ち時間と比較的スムーズでした。手荷物受取所でシャワーを浴びて到着エリアに出ます。

台湾では2023年5月1日〜2025年6月30日の期間で、観光入国客に5,000台湾ドルが当たるキャンペーンが実施されています。日本で登録して、入国直後の到着フロアでタブレットを操作して当たれば、悠々カードか宿泊料金の補助としていただけます。

円安で交通費も高くつく現状で、少しでも補助になればいいですね。私もやってみたのですが、あっさり撃沈しました。残念。

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まとめ

2024年夏に搭乗したタイガーエア台湾の搭乗記録でした。私は関西在住なので、LCC路線が多い関西空港から旅に出る場合、FSCよりLCCの方が選択肢が多くなります。8月上旬の日本株乱高下の影響もがっつり受けたので、特典航空券以外はLCCの方がよさそうですね。

LCCは安いのがセールスポイントですが、繁忙期はFSC(フルサービスキャリア)と同等の値段になることもあります。FSCもかなり安い価格設定をすることがあります。関西ー桃園便だと、チャイナエアラインがおすすめです。

休みの日がコントロールできる方や平日に休暇を取れる方は、積極的にLCCを利用するのがいいと思いますが、直前まで休みがわからない私のような職場では不向きかもしれません。

LCCはFSCに比べるとサービスが落ちるのは当たりまえですが、それを踏まえたうえで損か得か考えて利用しましょう。機内でのジュースや荷物の重量、席の指定などに重視しているかどうかですね。

タイガーエア台湾は便数も多く、10kgまで手荷物持込OKなのがいいですね。機内持ち込み飲食ができないのがデメリットですが、LCCとしては普通です(ピーチ航空のように持ち込み飲食できる方が例外)。機内は清潔で、LCCの中ではサービスが良い方だと思います。便数も多いので利用しやすいです。

日本各地の地方空港に運航便があり、ネットワークがすごい勢いで成長しています。今後の展開に期待大のLCCです。

次の記事では台北観光です。

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