目次
はじめに
2024年秋、東京ステーションホテルに宿泊してきました。
東京ステーションホテルは、その名の通りJR東京駅内に設置されたホテルです。日本史の教科書にも出てくる辰野金吾が設計した東京駅の駅舎内にあり、駅誕生の当初からホテル運営されているので一世紀以上の歴史があります。
部屋は全部で150室で、ホテルの規模としては中堅クラスですが、積み重ねた歴史と威光もあって、他のホテルの追従を許さないラグジュアリーホテルの位置づけになっています。
JR東日本傘下の日本ホテルが運営しています。日本ホテルはJR東日本ホテルズ(JR東日本ホテルメッツやメトロポリタンホテルズ、メズム東京など)を運営しています。同グループの中で最上位に位置します。
東京ステーションホテルは2015年にスモールラグジュアリーホテル(SLH)に加盟しました。SLHは世界中の規模が小さいラグジュアリーホテルが加盟するブランドです。SLHは2024年にヒルトンと提携したため、ヒルトンのホテル予約サイトから宿泊予約可能になっています。
これらの提携により、JR東日本ホテルズ、SLH、ヒルトンのトリプルブランド状態ですが、JR東日本ホテルズのフランチャイズ運営です。JR東日本ホテルズの最上位ホテルで、フラッグシップホテルと言っていいでしょう。
カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス(北海道)
ヒノデヒルズ・ニセコビレッジ(北海道)
シャレーアイビー定山渓(北海道)
軽井沢プリンスホテル・イースト(長野)
東京ステーションホテル(東京)
ホテル雅叙園東京(東京)
ザ・タワーホテル・ナゴヤ(愛知)
名古屋観光ホテル・エスパシオ(愛知)
志摩観光ホテル ザ ベイスイート(三重)
そわか京都(京都)
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫)
サンカラホテル&スパ屋久島(鹿児島)
ザ・シギラ(沖縄)
シギラベイサイドスイート・アラマンダ(沖縄)
ホテル・シギラミラージュ(沖縄)
ザ・テラスクラブ アット ブセナ(沖縄)
2024年10月現在、上記ホテルのうち太字のホテルだけ(9施設)がヒルトンサイトから予約可能になっています。いずれもラグジュアリーかつ有名なホテルばかりです。今後の展開に期待されます。
JR東日本ホテルズとSLH、ヒルトンの提携はかなり緩く、ヒルトン・オーナーズ・ステータス会員特典は限定的です。今回、ヒルトンとSLHが提携したのを機に、宿泊してみることにしました。
私のヒルトンホテル宿泊体験記一覧はこちら。↓
ホテルへのアクセス
あたり前ですが、最寄駅はJR東京駅になります。
在来線駅構内からアクセスする場合、まずは丸の内南口を目指します。
南口の改札を出て右前方にホテル入り口があります。目立たない場所にあるので、見落としてしまうかもしれません。
正式なエントランスは丸の内(皇居側)の中央口と南口の間にあります。
エントランス前が車寄せになっています。また、エントランス前に地下駐車場入り口があります。
駅直結ホテルに車で来る方はかなりレアだと思いますが、駐車料金は都心のど真ん中としてはリーズナブルです。14時から翌14時まで1泊2,100円と破格の設定です。
チェックインとダイヤモンド会員特典
ホテルに入りましょう。丸の内南口側からの場合、細い通路をしばらく歩き、ロビーラウンジ前を通り抜けると、奥にレセプションがあります。
宿泊価格の高騰もあって、宿泊客は海外の方が多い印象です。
客室 全150室
パレスサイド
コンフォートキング 34㎡
フォートツイン 34㎡
スーペリアツイン 40㎡
デラックスツイン 45㎡
アグネスルーム 34㎡ ローラ アシュレイ ルーム
パレスビュー
スーペリアツイン 40㎡
プレミアムツイン 52㎡
プレミアムデラックスツイン 52㎡
プレミアムデラックスキング 55㎡
イオナルーム 52㎡ ローラ アシュレイ ルーム
ドームサイド
キング 30㎡
コンフォートキング 30㎡
スーペリア ツイン/キング 44㎡
サウスウイング
スーペリアツイン 44㎡
デラックスツイン 46㎡
プレミアムツイン 50㎡
シティビュー
クイーン 26㎡
キング 40㎡
スーペリア キング/ツイン 40㎡
クラシック
クイーン 23㎡
コンフォートクイーン 26㎡
コンフォートツイン 36㎡
スーペリアツイン 47㎡
ジュニアスイート
ツイン/キング 58㎡
メゾネット
メゾネット ツイン/キング 65㎡
メゾネットスイート キング 72㎡
メゾネットスイート ツイン 120㎡
スイート
アンバサダースイート ツイン/キング 95㎡
インペリアルスイート キング 173㎡
有償宿泊だと1泊80,000円くらいからになっています。スタンダートルーム特典だと130,000pts~で開放されているようです。他のお部屋は30万~55万ptsくらいの設定になっているので、現実的ではありません。
当時の私はダイヤモンド会員でした。パレスサイドスーペリアツイン40㎡で予約していたところ、パレスビュー プレミアムツイン52㎡にアップグレードしていただけました。2.5万くらいの特典サービスになります。
パレスサイドとパレスビューは、似ているように違います。パレスサイドは皇居側駅前広場に面していますが、パレス(皇居)方向が見えるという保証はありません。パレスビューは駅前の行幸通りに面しているので、皇居方向を視界の奥に眺めることができます。
ダイヤモンド会員特典
・ポイント+100%
・部屋のアップグレード(空室状況次第)
・WiFi無料
・無料朝食ビュッフェ(2名まで)
・1滞在1,000Ptボーナス
ヒルトンとSLHブランドとの提携はかなり緩く、オーナーズ会員としてのサービスは限定的です。朝食無料(同伴1名含む)・客室アップグレード、レイトチェックアウト、ヒルトン・オーナーズ・ポイントの特典宿泊は利用可能ですが、エグゼクティブラウンジは利用不可になっています(東京ステーションホテルにはエグゼクティブラウンジがありませんが)。
客室の様子(パレスビュー プレミアムツイン)
客室に向かいましょう。歴史感じる廊下を進みます。
お部屋はルームキーで主電源が入ります。正面方向がベッドルーム、右手がウェットエリアです。
ベッドルームです。ビジネスデスクやソファセットもあります。50㎡もある客室なので、中は広く感じられます。
ベッド方向から見ると、ビジネスデスクの傍にドレッサーがありますね。ソファセットの対面にテレビがあります。
ビジネスデスクはこんな感じです。体温計などが入っています。コンセントやLANコネクタがあります。
ベッドの枕元のデスクには、時計、電話、メモ帳、ペン、USB電源ポートがあります。
下の収納にはパジャマが入っていて、そのさらに下にはセイフティボックスが収納されています。
窓際にソファセットとテレビがあります。テレビでルームサービスの注文が可能です(22時ラストオーダー、21時以降は電話注文のみ)。
客室入り口前通路の収納には、無料のミネラルウォーター、ネスプレッソマシン、ティーバッグやドリップコーヒー、湯沸かしポット、アイスペールなどがあります。下は有料のミニバーが入っています。
さらに下には冷蔵庫です。ミネラルウォーター以外は有料です。
隣はクローゼットです。アイロン、アイロン台、スリッパ、靴ベラ、シューブラシ、傘などが収納されています。
ウェットエリアをベッドルーム側から見ています。
右手に洗面台、左手にバスルーム、突き当り奥がトイレです。右手奥は客室入り口通路です。
扉に隠れて見えませんでしたが、トイレ傍にはバスローブがかかっています。
洗面台にはドライヤー、石鹸、シャワーアメニティのストック、洗面アメニティがあります。
洗面アメニティです。タオル、クシ、シャワーキャップ、カミソリ、綿棒、歯ブラシ、ヘアバンド、雪肌精のスキンケアセット、コットン、ボディローションなどが収納されています。
洗面台の下には、タオルと体重計があります。
バスルームです。シャワーは天井据え付けとハンディタイプです。バスタブのお湯の出はかなり早いです。
シャワーアメニティはフランスブランドのイストワール ドゥ パルファンです。
トイレです。蓋は自動で開閉します。
パレスビューなので、窓の外は皇居方面に続く道路を見通すことができます。皇居の木々は見えますが、さすがに皇居自体は見えません。
夜景はこんな感じです。東京駅舎は高層ビルではないので、むしろ周囲の建物の中に包まれている感じになります。
4階 朝食会場 レストラン「アトリウム」
朝食会場は、4階のレストラン「アトリウム」です。エレベータや階段で向かうと、フロア全体がレストラン会場になっています。席数が多く、東京駅舎の最上階の空間を広く使っています。
こちらのレストランの朝食は宿泊客専用です。1階ロビーラウンジの朝食は宿泊客以外でも利用可能です(ロビーラウンジはヒルトン朝食特典の対象外です)。
※レストラン内の写真撮影は禁止されているので画像はありません。
朝食 6:30~11:00(L.O. 10:30)
大人5,700円 4歳~12歳2,850円 3歳以下無料(サ・税込)
朝食はビュッフェです。オムレツのエッグステーションを始め、さまざまな種類の料理、飲み物が用意されています。ケーキなどのスイーツもありました。
海鮮丼や鰻丼など、豪華な食材の料理も用意されています。価格に見合うだけのサービスが提供されています。ヒルトン・オーナーズのゴールド/ダイヤモンド会員の場合、2人まで朝食が無料でいただけるのでかなりお得です。
地下1階 Fitness Lounge THE JEXER TOKYO
地下1階にフィットネス、スパ、大浴場施設があります。フィットネスや大浴場施設は、フィットネス会員あるいは宿泊客専用です。
フィットネスは宿泊客だと利用が無料、大浴場は宿泊客だと2,000円で利用可能です(部屋付け可能)。16歳未満は利用不可になっています。
早朝は客室階から地下1階へ向かうエレベータが運行していないので、1階で乗り換えが必要です。
大浴場(BATH & RELAXING)は17度の水風呂、38度の人工炭酸泉、41度の大浴槽があります。スチームサウナ、ドライサウナが用意されています。シャワーアメニティのブランド表記はありませんでした。
更衣室のロッカーはカード式です。更衣室設備として、血圧計、体重計、ウォーターサーバー クシ、綿棒、タオル、ガウン、休憩室、乳液と化粧水(マーガレット・ジョセフィン)、ドライヤーが用意されています。カミソリや歯ブラシはありませんでした。
フィットネス会員の方が多く、ジムは混雑しがちですが、大浴場は利用者が少なく余裕を持って利用可能でした。
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まとめ
今回は2024年秋に利用した、東京ステーションホテル、SLHの宿泊記でした。2024年にヒルトン公式HPから予約可能になっていて、ヒルトン・オーナーズ会員特典の一部の恩恵を受けることができます。
東京駅の駅舎内にあるホテルで、歴史ある威厳と高級感あふれる雰囲気が心地よい空間を生み出しています。立地は超優秀です。朝食もメニューがかなり充実していておすすめです。ヒルトン・オーナーズのステータス会員はかなりお得だと思います。
やはりインバウンドの影響で、価格は急上昇です。コロナ禍前の3倍くらいの価格になっています。周辺のホテル価格も同等くらいに上昇しているので、立地を考えるとむしろリーズナブルな価格かもしれません。いいホテルなのですが、懐具合を考えると何度も宿泊することは難しそうですね。