目次
はじめに
今回は、2022年春に宿泊したホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット奈良天理 山の辺の道」の模様をアップさせていただきます。
こちらのホテルだけでなく、積水ハウスとマリオットが共同で、全国の道の駅に隣接するように多数のホテルを開業しています。積水ハウスの「Trip base style」というキャンペーンの一環です。
こちらのこちらのホテルも、目の前に「なら歴史芸術文化村」があります。総工費100億円という大事業の集大成です。道の駅に100億円ですよ。ただの道の駅ではありません。
私のマリオットホテル宿泊体験記一覧はこちら。↓
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駅からホテルへ
今回はフェアフィールド・バイ・マリオット奈良天理山の辺の道に宿泊してきました。マリオット系ホテルの中では宿泊特化型でカジュアルなフェアフィールド系列のホテルになり、リーズナブルなセレクトのカテゴリーになります。2022年3月21日にオープンしたばかりのホテルで、マリオットグループ内の旧カテゴリーでは2022年3月の最終段階で4でした(8段階で上から5番目)。
その名の通り、奈良県の天理市にあります。国道25号線(名阪国道ではなく旧国道)と山の辺の道(天理市の市街地東側を南北に走る道)の交差点にあります。
最寄り駅はJR桜井線・近鉄奈良線の天理駅です(ほんとうはJR桜井線長柄駅ですが、アクセスが悪いので)。駅から徒歩30分以上かかるので、駅からバスで向かいましょう。
天理駅から1時間に2本程度、直行バス(260円)が運行しています。7時から19時台の運行なので、早朝深夜はタクシー利用になりますね。
大阪から天理駅まで、JR大和路快速とJR万葉まほろば線(桜井線)の乗り継ぎで1時間10分程度です。難波からだと、近鉄奈良線から大和西大寺駅で乗換して橿原線経由でやはり1時間10分程度です。京都からだと近鉄京都線(地下鉄じゃない方)で天理行きの急行があるので1時間以内で着きます。
都市圏から1時間前後で行けるので、アクセスは容易ですが・・・近すぎて宿泊しないという選択肢も出ちゃいますね。
天理駅は比較的大きな駅前ターミナルがあり、タクシーも常駐しています。駅前にはお店が多いので、必要な物資は買い入れてから向かいましょう。
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車でのアクセス
ホテルは道の駅の傍にあるので、やはり車で向かうのが常道?のような気がします。また、天理周辺の観光を目的とするなら、観光スポットは奈良県内に広く点在しているので、交通手段を確保する必要があります。
国道25号線(一般道)沿いですが、名阪国道の利用者が大半なので、車の往来はそれほど多くありません。大阪方面から西名阪で30分くらい、天理東ICで降りて山の辺の道にそって5分ほど南下すれば、ホテルが見えてきます。名古屋方面からも同じルートですね(2時間ほどです)。
京都からのアクセスは意外にややこしいです。京奈和自動車道はあちこちで寸断されていて、一般道区間も多くなります。新名神高速から京奈和道、城陽ICから国道24号線になります。奈良市内や天理市内の一般道は渋滞することも多いので、1時間以上見ておく必要があります。
ホテルは道の駅のふもと(西側)にあります。ホテルの西側に専用の平面駐車場があり、駐車は無料です。30台くらいは駐車可能です。西側駐車場から入ると、地下1階の駐車場用入り口になっていて、エレベータでロビー階に上がります。
道の駅側(東側)が正面入り口のようです。正面は道の駅の広大な駐車場があり、そちらに駐車してもOKです(道の駅の駐車場は24時間オープンです)。東側から入ると、直接ロビー階になります。
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フロントでチェックイン
さてチェックインです。
フロント前にドリンク、軽食が販売されています。飲み物以外はセルフ購入方式です。注意点として、こちらのホテルでは現金は使用できませんので、クレジットカードや交通系カードあるいはPayPay/LINE Payを用意しましょう。宿泊料金は先払いです。
最も安いスタンダードルーム(キング)を予約していました。現在の私のマリオットステータスはチタンです。チタンメンバーサービスは、①レイトチェックアウト(最大16時まで)、②マリオット・ボンヴォイポイント500あるいはオリジナルドリンク2本の選択、の2点です。こちらのホテルはスタンダードしか部屋がないので、アップグレードはありません。
わたしはオリジナルドリンクを選択しました。2022年からだと思いますが、日本各地の積水ハウス系フェアフィールドでは、プラチナ特典の選択肢として、ご当地ドリンクを提供するようになったようです。
こちらのホテルでは朝食を提供していません。目の前の道の駅では9時から喫茶が営業していますが、飲み物かソフトクリームのみのようで、モーニングの提供はなさそうです。
道の駅のレストランは、まるかつという奈良ローカルチェーンのかつ屋さんです。レストランは9時~20時の営業です。朝食やおそく到着した時の夕食は準備しておきましょう。
国道25号線を西に8分程度歩くと、匂田町交差点周辺に、ファミリーマート、丸亀製麺、すき家などの施設があります。歩くとつらいので、車の利用がおすすめです。道の駅の情報が不明なので、必要に応じてこれらの施設を利用しましょう。
また、匂田町交差点付近には匂田のバス停があり、天理から桜井へ向かうバスが停車します。道の駅へむかうバスが運行していない時間帯はこの路線を利用するしかありません。
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お部屋の様子(スタンダートキング)
エレベーターに乗ってお部屋に向かいます。ホテルは4階建てで、全てのフロアに客室があります。エレベータの利用にはルームキーをかざす必要があり、セキュリティーが厳重です。
さて客室に入りましょう。ちょっとわかりにくいですが、ルームキーを取っ手の上にあるセンサーにかざすと鍵が開きます。
スタンダードキングルームです。和の雰囲気のお部屋です。新築ですからとてもきれいですね。床は木ではなく、木目調フロアシートです。
参考までに、上の写真は、フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波のスタンダードルームです。ほとんど内装が一緒ですね(ただし、大阪難波の床は木製フローリングです)。フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮など、積水ハウスの手がけたフェアフィールド・バイ・マリオットホテルは、内装を統一しているようです。
入室して左手に、クローゼット設備が置かれていました。
ひとりで宿泊するには十分広いお部屋です(25㎡)。ベッドが広く、目いっぱいくつろぐころができます。ベッド正面にテレビがあります。
枕元にはコンセントに加えてUSBの電源があります。
ソファの横には無料のミネラルウォーターやポット、冷蔵庫があります。
部屋の中央に洗面スペースがあるのは珍しいですね。
歯ブラシ、ブラシ、カミソリなどのアメニティがそろっています。洗面台の下にはタオルとドライヤーが置かれています。
右手の扉を開けるとシャワーがあります。椅子があるのは楽ですね。バスタブはありません。シャワーの水圧は十分です。
NIRVAEのシャンプー、コンディショナー、ボディーソープが備えられています。他の積水ハウス系フェアフィールドでは、ノン・ブランドのアメニティで、リンスインシャンプーです。ちょっと珍しいと思いました。
トイレの床も木目調です。落ち着いた印象を感じます。
窓の外は、天理市街、天理教総本山などを見下ろすことができます。
夜景はこんな感じです。
マリオット系ホテルでは、マリオット会員に無料WiFiサービスを提供しています。上位ホテルだと、ゴールド以上の高速ネット回線がありますが、フェアフィールド系ホテルでは運用されていないようです。
客室の電波状況ですが、docomo回線は問題なく利用できました。楽天だとかろうじて回線はつながるものの快適性は厳しいです。
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ホテルの設備
こちらのホテルにはレストランやフィットネスジムはありません。
ロビーラウンジ
1階には広いロビーラウンジスペースがあります。宿泊客は自由に利用できます。ウッド調の新しくて広いロビーです。シティーホテルでよく見かける有料喫茶のサービスはありません。
ホットコーヒーとお湯が自由に使えるサーバーがあります。お茶や紅茶のティーパック、インスタント味噌汁もありますね。セルフサービスですが、無料でいただけます。
製氷機、オーブン、レンジ、食器洗いスペースなどが設置されています。食事の販売はありませんから、食べ物を持ち込んで利用することができます。フリーで利用できる冷蔵庫もありますが、コロナ禍のため閉鎖されていました。
ランドリー
1階にランドリーがあります。すこし見つけにくい奥まった場所にあるので探してみてください。洗濯40分300円、乾燥20分100円で、こちらは現金が必要です。両替機も設置されています。
自動販売機
ランドリーの入り口前に自動販売機があります。
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周辺の観光
道の駅 なら芸術文化村
ホテルはなら芸術文化村の敷地内にあります。目の前なので気軽に道の駅の施設を利用することが可能です。
道の駅は9時から17時までオープンしていて、レストラン(まるかつ)のみ20時までの営業です。
レストランは交流にぎわい棟にあります。
入店しないとメニューが見えないので詳細は不明ですが、公式ホームページ上、朝食サービスは無く、9時から11時までは飲み物など喫茶のみの営業のようです。食事の営業は11時から20時です。
レストランの隣のショップで、開店時間の9時から多種の弁当が販売されています。
他の施設ではならの歴史に触れることのできる展示があります。一部は撮影禁止のようです。
レンタルサイクリングも実施されています。1日500円です。
道の駅なので、トイレのみ24時間オープンです。また、電気自動車の充電スポットもあります。
公式HPは2種類ありますが(なら芸術文化村、道の駅)、オープン後の2022年4月時点でも、いずれも情報がかなり乏しく、いまいち状況がつかめないと思います。これはダメですね。
天理協会本部・天理ラーメン
天理教の総本山である協会本部は徒歩15分程度です。また、天理本通り商店街の西の端に天理ラーメンの店舗があります。天理ラーメンはにんにくやトウガラシの利いた細めんタイプで、程よい辛さでするっといただけます。
奈良の遺跡群・文化施設
石舞台古墳(明日香村)
飛鳥資料館、石舞台古墳、高松塚古墳、橿原神宮など、奈良南部の観光スポットへ車で30分程走ればアクセスできます。サイクリングでもいいですけど・・・片道1時間30分くらいかな。かなりしんどいと思います。飛鳥方面まで車で向かい、現地でサイクリングレンタルがおすすめです。
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まとめ
今回は2022年春に利用した、フェアフィールド・バイ・マリオット奈良天理山の辺の道の様子をアップさせていただきました。天理、飛鳥地方の観光拠点あるいはサイクリング拠点としていいかもしれません。都市部に近すぎる一方で、ビジネス拠点としての需要はなさそうな立地です。シンプルステイの需要はどれだけあるのか、いろいろ目算はあるのでしょう。
宿泊特化型のシンプルなホテルで、マリオット系ホテルの中では比較的リーズナブルな価格帯で利用できます。奈良周辺はホテルが少ないですが、JWマリオット・ホテル奈良のように滞在を楽しめるホテルの方が需要がありそう。今回のホテルの利点は新しいことに尽きますが、将来的に建物が老朽化してくると厳しいかもしれません。
宿泊特化型ホテルなので、宿泊機能以外はほとんどありません。コロナ禍の影響で、道の駅のレストランの運営が不定なので、少し不便さを感じてしまうかもしれません。
2020年~2021年にかけて、紀伊半島に数多くのフェアフィールド・バイ・マリオットホテルがの開業しましたが、三重おおだい、三重御浜、和歌山串本、和歌山すさみなどのホテルとはかなり離れています。これらのホテルを、サイクリングやバイクで順に巡るツアーに組み込むのは難しそうです。
マリオット愛好者にとっては、朝食やラウンジはないので、上級会員のメリットは乏しいかもしれません。宿泊の価格帯が安いので、プラチナチャレンジ(プラチナ会員を目指す修行)として利用するには都市部である大阪・京都から近く、選択肢の1つとしてもいいかもしれません(大阪難波の方が便利ですけどね)。
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