【弾丸旅行世界一周旅行記27】サグラダ・ファミリア

この日からバルセロナの観光を始めます。私が訪れた当時は、独立運動で物々しい雰囲気は全くなく、平和そのものでした。冬のバルセロナは夜明けが朝8時ごろなので、朝食後にホテルを出たときは周囲はまだ薄暗い状態です。さあ、バルセロナ観光に出かけましょう。

スポンサーリンク


サグラダ・ファミリアを訪れる

 8時過ぎにホテルを出て、意外と迷わず地下鉄サンツ駅に到着しました。見よう見まねで「T-10」チケットを使用してホームに向かいます。ガイドブックには「地下鉄ではすりに注意」と書いていたので、リュックサックを前に抱えるように持ち、おどおど周囲を警戒しながら地下鉄を待ちます。

地下鉄内は平日の出勤時間に重なって人が多く、満員電車に乗り込みます。サンツ駅から3駅ほど乗ってサグラダ・ファミリア駅に到着です。地下鉄のホームや車内ではセキュリティスタッフの姿も見かけられ、概ね安全な雰囲気です。

今回の旅行で、最も楽しみにしていたサグラダ・ファミリア。いよいよこの目で見れるとわくわくしていました。駅から地上に出て振り返ると、すぐそこに天空に向かってそびえたつ巨大な建物が佇立しています。いきなり対面してしまいましたが、その存在感は圧倒されるものがありました。

日本を出発する前に、9時入場のe-チケットを購入しています。ガイドブックでは朝早くいかないとかなり並ぶとのことでしたが、冬のこの時期のバルセロナはオフシーズンで、人影はまばらでした。だれも並んでいなかったので、ガウディ広場とよばれる目の前の公園を散策。大きな池の手前から全景をパシャリ。再び戻ってくると建物の前に人が増え始めていたので並びました。2番乗りの予定です。

係員の人が観光客の整理をして、2列に分けて並ぶように指示していました。私たちより後に来た方々は、別の列に誘導されていました。いざ開園すると、私たちより後に来た人の列から先に入場させていました。優先チケットでも何でもなさそう。私たちの列の人は皆唖然。20番目ぐらいに入場です。

入場時に、携帯型のオーディオガイドが手渡されます。ガイドの言語は渡されるときにセッティングしていただけるので、当然私は日本語にしていただきました。

サグラダ・ファミリアはガウディの設計による教会で、ガウディ自身はすでに故人ですが、現在も完成に向けて建築が続けられています。中に入ると非常に大きな空間があり、写真撮影可能なのでみなさんカシャカシャ。私は9時15分に塔に昇るエレベーターのチケットを予約していたので、そちらに向かいます。

エレベーター内は狭いので荷物をロッカーに入れるようにとのことでしたが、ロッカーはコイン式。貨幣の持ち合わせがなくて、周囲の観光客にも両替をお願いしましたが無理とのこと。係員の人にも声をかけましたが持ち合わせなし。そんな挙句に、後から来た人にお願いしたところ、何とか両替可能で荷物を預けることができました。エレベーターに乗るのに一苦労です(そのあとに来た観光客が私と同じようにあたふたしてました)。あらかじめインフォメーションしておいてほしいものです。

生誕のファサードと呼ばれる塔にエレベーターで昇ります。そこからバルセロナの街並みを見下ろせます。

降りる階段は細く急な螺旋階段で、足腰が悪いと大変だと思われます。受難のファサードと呼ばれるもう一方の塔ならエレベーターで降りられるらしいですが、生誕のファサードの方が人気があります。

バルセロナの観光建築物はどこもオーディオガイドが完備されています。日本語で解説してくれるのですが、解説が非常に冗長で疲れてしまいます。ガイドはとばしとばしで聞きながら、どんどん観光を進めていきます。地下には博物館があり、ざっと目を通してサクラダ・ファミリアを後にします。

スポンサーリンク


サン・パウ病院

バルセロナ市内を観光する現地発ツアーを申し込んでいたのですが、出発の数日前にキャンセルの連絡が入っていました。入場手段も移動手段もツアー頼みでしたが、ツアーが飛んでしまった以上、自力で手配しなくてはなりません。サグラダ・ファミリアをはじめ、バルセロナ市内の観光地の入場予約を慌ててしました。その慌ただしかったことといったら・・・。

バルセロナにも観光客用のループバスがあります。観光地ばかりを巡るので、観光には便利ですが、お値段がそこそこします。飛行機代に大枚をはたいていたので、これ以上の出費は厳しい現状です。ということで、サグラダ・ファミリアから次の観光地へも、自力移動になりました。

サグラダ・ファミリアから地下鉄で1駅、サン・パウ病院駅に到着しました。1駅だろうが何駅だろうが、「T-10」チケットが1回分消費されます。といっても、歩くと疲れますし、そんなに大きな出費ではありません。

サン・パウ病院も世界遺産に指定されています。観光施設であるこの病院は現在でも現役で使用されているそうです。広大な敷地は高い壁で覆われており、入り口をさがして周囲を歩きます。壁が途切れているのでそこから中を望むと、救急車の搬送口でした。なかなか入り口にたどり着けません。

5分ほど歩き、ようやく入り口らしきところにたどり着きました。10時から観覧開始みたいで、待っている人が2人ほどいます。さすが閑散期、人影はまばらです。正面入り口から入っていこうとする人がいましたが、どうやらこの入り口は病院関係者用のようで、観光客は追い払われていました。私たち観光客は右手にある観光客向けのショップから入ることになるようです。

入場には手荷物のX線検査など、厳重な管理がされていました。予約していたチケットを見せ、金属探知機を通り、中に入っていきます。実際に使用されている病院のため、観光できるのは敷地内の一部です。この建物はガウディの作品ではありませんが、同じくバルセロナが誇る建築家モンタネールの作品だそうです。ところどころにステンドグラスなども配置され、趣のある建物になっていました。

敷地は広く、建物の地下にも通路が張り巡らされています。ゆっくり観光すると1時間以上はかかりそうですが、時間の都合もあり30分程度で浅く観光しました。

ふたたび地下鉄に乗ります。サグラダ・ファミリア駅を通り過ぎ、グラシア通りにでます。バルセロナの中央に位置するこの通りに沿って、世界遺産の建築物やカフェなどが並んでいます。クリスマスシーズンのためイルミネーションが通り全体に飾られていました。また、それぞれの建物も個性あふれた装飾を見せています。

次は、グラシア通りで最も有名な建物に向かいます。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする