【世界一周2018準備編1】世界一周航空券のルート設定再び

ファーストクラス世界一周航空券で弾丸旅行を終えてから1年以上がたちました。そろそろ次の世界一周への気持ちがムクムクとわいてきています。前回の世界一周ではワンワールド系JALの上級会員になることができましたが、今度はスターアライアンスでANAの上級会員を目指してみようと思います。今回はその準備の話です(一部の記事が、私の不手際で6/12に間違えてupしてしまいました。記事をブラッシュアップして再度upする予定です)。

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ANAの上級会員を目指そう

わずか1週間の休みで世界一周をした前回の旅行(まだ旅行記は現在進行形ですが)も、私が言うのもなんですが、かなり破天荒な話でした。今回は、ANAの上級会員を目指すために、スターアライアンスの世界一周航空券を手配しようと思います。

まずは、スターアライアンスの世界一周航空券の特徴(2018年現在)です。

1.最低2回のストップオーバー(24時間滞在)が必要、最高15回まで
2.エコノミークラス以外は、最初の国際線に搭乗してから10日以上経過しないと帰国便に搭乗できない
3.365日間旅行できる
4.最安値は29000マイル以内の旅程で、最大39000マイルまで
5.シンガポール航空やアシアナ航空のビジネスクラス以上だと追加料金が必要なことも
6.太平洋と大西洋をそれぞれ1回横断必要で、戻るのは不可

ほかにも細かいルールがありますが、大雑把にいうとこんなものです。前回旅をした、ワンワールド系の「ワンワールド・エクスプローラー」と比較すると、下記の違いがあります。

1.ワンワールドは大陸制なので、飛行距離(マイル)を気にしなくてよかったが、スターアライアンスは距離制限がある
2.ワンワールドは設定した大陸にしか行けないが、スターアライアンスは世界中どこでもOK
3.エコノミークラスの場合、ワンワールドよりスターアライアンスの方がマイルやマイレージプログラムポイントの加算率がいい(だいたい50%対100%)
4.ワンワールドは運航便ではなくチケット記載の便によって獲得マイルが決定するが、スターアライアンスはチケット記載便に関わらず運航便で獲得マイルが決定する。

値段と獲得マイル数だけを考えるとワンワールドに分があります。ワンワールドの場合、とにかく距離を飛べばマイルを獲得できましたし、渡航できる大陸数を絞れば安くできました。スターアライアンスの利点は、距離制限があるものの、どこでも飛べるということです。距離制限があるので、効率よくルート設定をしなければなりません。

今回私に世界一周航空券発行のために与えられた(自分で設定した)条件は以下の通りです。

1.休みは4日間+ちょっと
2.お金があまりないので、ある程度安く
3.ANAの上級会員をゲットする

ANAの上級会員になるには、マイレージプログラムポイント(ANAの場合はプレミアムポイントといいます)を5万ポイント(うちANAのみの分で2.5万ポイント)獲得する必要があります。安く済ますには2.9万マイル以下のコースで挑戦ですが、エコノミークラスだとプレミアムポイントを3万ポイントぐらいしか獲得できません。そもそもエコノミークラスで世界一周弾丸旅行すると無茶苦茶しんどいので、できればビジネスクラス以上がいいですね。

スターアライアンスのファーストクラスの世界一周航空券は114万円からのお値段です。私には高すぎますね。ビジネスクラスだと70万円からです。これも高いですが、前回のファーストクラス世界一周に比べたら20万円以上安いです。ほぼこれで決まりですね。ここからはビジネスクラス29000マイル以下を前提に考えていきます。

ただし、プレミアムポイントは4万ポイント程度しか期待できないので、あと1万ポイントを別途でなんとかしなければなりません。さらに、旅行期間が10日以上(厳密にいうと11日以上)必要になります。休みは4日間しかありませんが、最低限必要な2回のストップオーバーの要件もクリアしなくてはなりません。

ストップオーバーだけを解決するなら簡単です。日本で2回ストップオーバーすればいいのです。具体的にいうと、「東京⇒名古屋(ストップオーバー)⇒アジア地域へ⇒大阪(ストップオーバー)⇒ヨーロッパ⇒北米⇒東京」ならOKです。この方法には致命的な欠点があって、ANAのプレミアムポイントは名古屋⇒アジア、アジア⇒大阪便、北米⇒東京便の3か所ぐらいしか獲得できません。大阪・名古屋とアジアの便は香港ぐらいまでしか飛んでいないので、併せて1.5万ポイントといったところでしょうか。ANAのプレミアムポイントが2.5万ポイント必要なので、大幅にポイントが足りなくなります。東京の方だと、旅程を3分割する必要があります(名古屋に行って帰る、名古屋からアジアに行って大阪経由で帰る、大阪から世界を一周して帰る)。ちょっとややこしいですね。東京―名古屋便が少ないですし。

前回ワンワールドの世界一周のときにもルート設定で悩みましたが、とにかく原則的に、ANA便でできるだけ遠くに出国して、できるだけ遠くから帰国することです。これと2回のストップオーバーを両立させるのが難問です(つい最近まで3回必要な条件だったので、これでも制限が楽になった方です)。そもそもANAが、東京以外から長距離便を飛ばしていないから厄介なのです(ワンワールドのJALなら、関空や名古屋からバンコク便や北米便を飛ばしていますし、共同運航便を使う手もあります)。

ワンワールドの世界一周と比較しての強みは、どの距離制限の航空券でもオセアニア便を使えるということです。オセアニアと日本間は、欧米便と異なり、プレミアムポイントが1.5倍で獲得できます。羽田・シドニー間では一撃で1万ポイント近くも獲得できます。もう1回を東京と北米(あるいは欧州)便にすると、合計で2万ポイント近く獲得できます。ここでやはり問題になるのはストップオーバーの件でしょうね。

私は関西在住なので、大阪発にして、東京で1回ストップオーバーさせることにしました。もう1回は海外旅行中にストップオーバーさせればOKでしょう。この計画だと、旅行期間が10日間にならないのが問題です。

少し強引ですが、最後の帰国便を海外発券の海外発日本行き往復チケットにしてみました。この方法だと、後日、復路チケットで海外に戻り、世界一周航空券の最後の旅程をこなす必要があります。海外発券のチケットは日本発券より少し安いですし、このチケットもANA便にすれば、プレミアムポイントも貯まります。このチケットはビジネスクラスにすると高くつくので、ここはエコノミークラスですね。

以上から、「大阪⇒東京(ストップオーバー)⇒海外(欧州?)⇒海外(北米?ストップオーバー)⇒別切り海外発券で日本へ⇒海外(北米?)に戻る⇒世界一周の最後のチケットで日本へ⇒大阪」の流れになります。世界一周航空券と海外発日本往復の2つの旅程が混在した形です。基本的には、前回のワンワールド世界一周とあまり変わりませんね。

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4日間で世界一周旅行は可能か

あとは4日間の休みで東京~欧州~北米~東京を4日間でいけるかどうかですが、とりあえず何とかなりそうです(ほとんど観光時間をとる余地はありませんが)。そして、必ずしも欧米を経由する必要もありません。アジア~アフリカ~南米~オセアニアでもOKです。距離制限内であればね。

ちょっと試算してみましょうか。1日目にNH110便で羽田(10:20発)⇒ニューヨーク(同日10:15着)に乗ると、ニューヨーク16:10発フランクフルト翌5:50着の便に乗り継げます。2日目はNH204便でフランクフルト12:20発羽田は翌6:35着です。3日目の早朝には日本に戻っていることになります。この計画だと、獲得プレミアムポイントが全然足りません。全部合わせても2.5万プレミアムポイントに届かないと思います。ストップオーバー対策に日本からフランクフルトへエコノミークラスで往復しても、3.5万プレミアムポイントまでがせいぜいでしょう。

どこかで距離を稼ぐ必要があります。たとえばフランクフルトから直接帰国するわけではなく、バンコクあるいはシンガポールを経て帰国するのもありでしょう。シンガポールはアジアなので、シンガポール・日本便はプレミアムポイントが1.5倍に上昇します。飛行距離は長くありませんが、欧州・日本便と匹敵するくらいプレミアムポイントが獲得できます。

プレミアムポイント計算式
区間基本マイレージ(搭乗距離マイル)×予約クラス換算率×路線倍率+搭乗ポイント
・予約クラス換算率
F、A(ファーストクラス)150%  C、Z(ビジネスクラス)125%
Y、M(エコノミークラス)100%  U、H(格安エコノミークラス)70%など
・路線倍率
ANA国内線 2倍  ANAアジア・オセアニア路線 1.5倍  その他 1倍
・搭乗ポイント
普通運賃・特割など 400  旅割・格安エコノミークラスなど 0

このように、時間と距離が許す限り遠回りしたほうが、ポイントは貯まります。アジア発日本行きの往復チケットも比較的安く手にはいりますし、後日、ストップオーバー対策で往復するときの距離や時間も短くなります。

欲張ってしまって、タイトな時間設定で乗り継ぎの繰り返しとなる旅程を設定すると、一度遅延が発生すれば、旅先で日程がガタガタになります。海外で便の変更などを交渉するのは大変ですから、ある程度余裕をもった旅程を設定するほうがいいですね。最低乗り継ぎ時間をクリアしている程度では、余裕がありません。6-8時間くらいの余裕のある乗り継ぎを、全部とは言わないですが、ときどき挟んでいくのがいいと思います。

こうやって試行錯誤しながらルートを決定しました。どんなルートか、また後日のお楽しみです。一つ言えることは、この記事を書いている時点で、スターアライアンスのビジネスクラス世界一周航空券をすでに購入してしまったということです。また、旅行記を書かせていただきますね。もし旅行記を書かなければ、私の身になにかが起こったということかもしれません(笑)。

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