【空港情報】但馬空港 こうのとりの街にある小さな空港

はじめに

2022年夏に兵庫県豊岡市にある但馬空港(コウノトリ但馬空港)を訪れました。兵庫県の日本海側に近い山陰側に位置しています。1994年に開港した日本国内でも比較的新しい空港です。

正式には「但馬飛行場」であり、地方管理空港と区別されています。兵庫県が管理し、第3セクター「但馬空港ターミナル株式会社」が運営する空港です。

滑走路長が1,200しかないため、プロペラ機しか運用できません。2022年現在、但馬空港を発着するのは、JAL系のJAC(日本エアコミューター)が運行するターボプロップ機(プロペラ機)、伊丹1日2便のみです。

伊丹ー但馬間は68マイルわずか40分程度のフライトです。68マイルで40分はむしろ所要時間が長いと考えられますが、伊丹空港の混雑や着陸航路制限がある影響だと思われます。大阪近郊から豊岡方面へのアクセスは、競合路線としてJR、高速バスで2時間40分程度となっており、乗り換えが少ないバスやJRの方が便利かもしれません。

したがって、羽田から伊丹経由で但馬方面に向かう方(あるいはその逆)が多く利用されています。航空会社側も羽田への乗継に力を入れているようです。たしかに、羽田からだと、鉄道利用より圧倒的に早くアクセスできるため、アドバンテージが大きい印象です。

但馬空港は山間部の小さな空港で、もちろん、私の大好きなラウンジがありません。ですが、しっかりとしたターミナルビルが建設されていて、離島の小規模空港と一線を画しています。

そんな但馬地方の玄関口に行ってみました。

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但馬空港へのアクセス

但馬空港の最寄り駅はJR山陰本線の国府駅ですが、特急通過駅で利用者も少なく、但馬空港へのアクセス拠点にはなっていません。駅前の上石バス停の路線に空港路線は無く、タクシーは待機していません。

コウノトリ但馬空港という名が付いていますが、京都丹波鉄道の「コウノトリの郷」駅は但馬空港から離れています。間違えないようにしましょう。

豊岡市の中心であるJR山陰本線・京都丹波鉄道の豊岡駅がアクセス拠点になります。駅前にタクシー乗り場がありタクシーが待機しています(まれに捕まえられないこともありますが)。タクシーは片道4,000円~5,000円くらいです。

空港へのバス路線もあります。

空港バスは城崎温泉駅が始発で、飛行機の発着時間に合わせて運行されています(逆に言うと、それ以外の空港バスはほとんど運航されていません)。

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但馬空港ターミナルビルを散策

但馬空港のターミナルビルは、1階、2階、屋上があります。2階は会社事務所なので、実質1階と屋上だけです。

1階チェックインカウンター&出発フロア

まずターミナルビルに入ってみます。

但馬空港にはJAL(正確にはJAC)路線しか就航していないので、チェックインカウンターはJALカウンターしか設置されていません。天井にグライダー機がぶら下がっていますね。

カウンター前では、地元の名産品などが販売されています。

1階にはフォトスポット兼イベントブースがあります。写真右側は多目的ホールです。どうやら市民会館のような利用をすることもあるようです。

電源付きテーブルの休憩スポットもあります。

カフェもあります。

2階、屋上には、階段かエレベータで行けます。

2階は吹き抜けのフロアで、事務所しかありません。屋上に向かいましょう。

屋上 送迎デッキ

屋上に来ました。

屋上は広いです。ベンチや双眼鏡もあります。

柵が低いので、航空写真の撮影がとても簡単です。

滑走路や駐機場を柵の上から見下ろすことができます。

空港正面も見下ろせます。正面は駐車場になっています。

伊丹空港からやってきたATR42-600機の着陸です。

遮るものがないので、撮影が楽ですね。

ターミナルの外へ

ターミナルを出てみましょう。出てすぐ左にバス停があります。豊岡駅・城崎温泉駅ゆきの路線バスが発着しています。

但馬地方の定期観光バスもあるみたいですね。

バス停前を通り過ぎると、飛行機が2機展示されているスペースがあります。エアーニッポンのYS-11と共立航空の680FLで、いずれも寄贈されて展示されています。

さらに進むと、グラウンド、キャンプ場などの施設があります。

さらに右手の空港敷地外にはレストランがあります。但馬空港周辺一帯は市民広場のようになっています。

さあ、あまり時間が無いので、そろそろ出発です。

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空港から出発

待合室は手狭ですが、そもそも1日2便しか発着しないので十分なのだと思います。建物の外に人がいるのは、降機した乗客の方々で、写真の左側の部屋が手荷物受取所です。

ボーディングブリッジは無く、飛行機まで歩いて向かいます。ATR42-600機で、後部ドアから搭乗です。伊丹空港に向かいます。

ATR42-600は、日本エアコミューターで頻用されている機体で、鹿児島県内の離島にある滑走路が短い空港でも離発着可能なプロペラ機です。兵庫県が路線を誘致するために購入した機体を含め、鹿児島路線、但馬路線などで運用されています。

機内は8割程度の席が埋まっており、利用客は多い印象です。

但馬空港発伊丹空港行きの機体も、伊丹空港到着後は鹿児島県の屋久島空港への便になります。

出発時は、空港職員の方が手を振って見送ってくれます。

離陸しました。伊丹空港までは短距離路線なので、高度もあまり上げません。兵庫や京都の山間部の景色を眺めながら伊丹空港を目指していきます。伊丹空港まで40分ですが、着陸態勢に入るのが早いので、ベルト着用サインが消えている時間はとても短いです。

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まとめ

2022年夏に訪問した兵庫県豊岡市にある但馬空港の模様をアップさせていただきました。運行本数は1日わずか2便と少ないですが、立派なターミナルビルがあり、空港周辺も市民の憩いの場として使用されているようです。

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