【空港情報】石見空港 日本海を望む石見地方の玄関口

はじめに

2022年夏に島根県にある石見空港(萩・石見空港)を訪れました。島根県の西端で日本海に面した空港です。1993年に開港した日本国内でも比較的新しい空港です。愛称は「萩・石見空港」です。

島根県が管理する地方管理空港です。第3セクター「石見空港ターミナル株式会社」が運営する空港です。

滑走路長が2,000mあり、ジェット機が運用可能です。2022年現在、石見空港を発着するのは、ANA系のANA WINGSが運行する羽田1日2便のみです。新幹線4時間30分+JR特急1時間30分の距離を、約1時間40分という圧倒的早さで結んでいます。

夏季には伊丹便が設定されます。2022年は8月5日~15日発着便が設定されていました。伊丹便はプロペラ機・ボンバルディアDHC8-Q400でした。大阪から石見地方は車でも電車でもかなり時間がかかります。新幹線2時間+JR特急1時間30分の距離が、飛行機だと1時間です。関西からも空路が圧倒的に便利です。

とはいえ、需要があるかどうかは別問題で、搭乗率は苦戦しているようです。周辺自治体は助成金を設定しています。2022年現在、空港のメールマガジン会員対象に、片道5,000円の助成金の申請が可能です。また、夏季伊丹便も、往復10,000円の助成金が設定されています。

島根日本海側のアクセスに時間がかかる地域への直行便としては優秀な立地ですが、正直なところ観光地へのアクセスはいまひとつです。世界遺産石見銀山へのアクセスは出雲空港の方がいいですし、愛称となっている萩へむかう場合も空路の方がいいとは言い切れません。

空港愛称の萩は、山口県日本海側の都市です。空港最寄りの益田駅からJRで100分くらいかかります(バスで80分くらい)。萩は新幹線新山口駅から特急バスで60分ですから、石見空港方がアクセスがいいとも言えません。首都圏からだと、飛行機の方が1時間以上早いですが、乗り換えの手間を考えると「どっこいどっこい」といったところです。

但馬空港は私の大好きなラウンジがありません。ですが、しっかりとしたターミナルビルが建設されていて、ボーディングブリッジもあり、離島の小規模空港と一線を画しています。

そんな石見地方の玄関口に行ってみました。

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石見空港へのアクセス

石見空港の最寄り駅はJR山陰本線のJR益田駅です。路線バスで12分で結んでいます。JR益田駅は益田市の中心駅で、山陰本線(萩方面・出雲方面)と山口線(津和野・山口方面)の接続駅です。交通の要衝といえます。

空港へのバスは飛行機の発着時間に合わせて運行されています(逆に言うと、それ以外の空港バスはほとんど運行されていません)。JR益田駅までは近距離なので、タクシーでも2,500円くらい。荷物が多いなら選択してもいいかもしれません。

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伊丹空港から石見空港へ ANA1147便

今回は伊丹空港から石見空港に向かいます。ANA1147便に乗り込みます。

伊丹路線は夏季限定の臨時便です。7:45発8:45着の予定です。石見路線の運行はANA WINGSです。ANA WINGSはANAの子会社で地方路線を主に担当しています。フライトはANAで表記され、機体にもANAの文字であり、よほど注意しなければANAかANA WINGSか区別がつきません。

ANA WINGSはANAのグループ会社なので、チケットの販売や搭乗時の運用などはANAのシステムを使っています。そのため、ANA会員はANA便と同様に違和感なく利用できます。

沖止めの駐機場までバスで向かって搭乗です。

島根の海岸線が見えてきました。徐々に降下していきます。

ちょっと天候が悪いですね。野山がはっきり見えてきます。

石見空港の滑走路に着陸です。

手荷物受取を通過して到着ロビーに向かいます。

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石見空港ターミナルビルを散策

石見空港のターミナルビルは、1階、2階、3階(屋上)があります。

1階 チェックインカウンター&到着ロビー

到着ロビーです。正面にレンタカー受付があります。

左手に向かうと、ANAチェックインカウンターです。同空港はANA便しか運行していません。

ターミナル前を散策

チェックインカウンターの目の前が、JR益田駅行きのバス停留所です。運航便の発着に合わせてバスが運行されています。

タクシー乗り場もあります。数台のタクシーが待機していました。

ターミナル前には広場があり、歌碑が置かれていました。

サイクルステーションが設置されています。近年のサイクリング・健康ブームもあり、サイクルステーションが設置されている空港が増えています。

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3階 送迎デッキ

3階屋上に来ました。階段とエレベータで昇ってくることができます。

イスはありません。金網フェンスには、横長の広い穴があります。望遠レンズを用いた撮影は容易だと思いますが、右手側(西側)には丘があるので、少し見通しが悪いです。

ボーディングブリッジにジェット機が駐留しています。

左側(東側)の滑走路は広々と見渡せます。

右側にある丘は「風の丘公園」です。空港から徒歩圏内で、公園からの見晴らしもいいらしいです(らしいのいうのは、今回訪問していないので)。

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2階 出発フロア

2階にエスカレータで昇ると、正面はターミナル唯一のターミナル直営ショップです。空港のどこかで養蜂しているそうで、空港はちみつが名物になります。

右手が保安検査場です。

ショップの傍には、島根県のゆるきゃら「しまねっこ」のフォトスポットがあります。

ショップの滑走路側にはレストランがあります。滑走を眺めながら食事をいただけるようです。

2階 出発待合室

出発待合室は広々としています。出発ゲートは一カ所のみです。右手側には自動販売機がありますが、それ以外に施設らしいものはありません。

搭乗し、出発するときに、到着便がやってきました。搭乗ゲートが一つだけなので、到着便が駐機場に入るまで、搭乗機は退避して出発待ち合わせです。

東側端でUターン、西側を向いて出発です。

先ほど到着した機体が空港のボーディングブリッジに駐機していますね。

日本海へ向かってテイクオフです。

右手に益田市街と高津川河口が見下ろせます。右へ旋回していきます。

さらに旋回し、石見空港の滑走路が見えます。さらに雲の中をくぐって上昇していきます。

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まとめ

2022年夏に訪問した島根県益田市にある石見空港の模様をアップさせていただきました。運行本数は1日わずか2便と少ないですが、立派なターミナルビルがあり、JR駅から近いです。空港は周辺居住される方々の利便性が抜群に向上させていると思います。

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