【弾丸国内旅行】網走の旅2024(2) 網走を弾丸観光 帰路は交通機関の遅延ばかりで大変

はじめに

2024年春の網走弾丸旅行の続きです。女満別空港に到着し、網走観光に向かいます。ギリギリの時間設定の旅はどこかで無理がでます。みなさんはあまり真似しないように、時間に余裕を持って行動しましょう(笑)。

女満別空港から連絡バスで網走へ

女満別空港の到着口から一般エリアに出ます。

ターミナルから出ると、網走バスの連絡バスが停まっています。到着便に合わせて運行されていて、手荷物受取が終了するタイミングで出発します。

ターミナルの自動券売機でチケットを購入して乗り込みます。

誰も乗っていませんね。私一人をのせて、バスが出発しました。リムジンバスではなく連絡バス(路線バス)です。いくつか停留所を巡りながら網走市街を目指します。

女満別のメルヘンの丘は有名です。バスから鑑賞することができます。

さらに、網走湖畔を北上していきます。

JR網走駅です。終点はさらに先の網走バスターミナルです。

終点の1つ手前、モヨロ入口停留所で下車しました。

網走市内を散策

モヨロ入口停留所の傍にはモヨロ貝塚があります。オホーツク文化の遺跡だそうです。

新しくて立派な資料館があります。

貝塚の跡地(発掘後)が残されています。

遺跡の裏手はオホーツク海が広がっています。

少し戻ります。モヨロ貝塚のそばにある網走川の河川敷を歩きます。

河川敷には捕鯨の器具が展示されていました。

網走川の橋を南側に渡ります。

橋の南側のたもとには網走バスターミナルがあります。ここからいろんな場所にバスが出ています。札幌や千歳空港に向かうバスも運行されています。

網走バスターミナルの東には道の駅 流氷街道網走があります。流氷砕氷船乗り場もこの近くです。流氷の季節ではないので、船は出ていません。

街中を南に歩くと、旧網走刑務所の門があります。今はお寺と幼稚園の入口になっているそうです。移築した網走刑務所(網走監獄)は山の上にあるので、歩いて行くことはできません(路線バスは運行しています)。

さらに南に向かうと、上り坂になっています。

道の傍らに小さな小屋が。小屋じゃなくて、JR釧網本線の桂台駅舎です。こちらから網走駅に戻りたいと思います。歩いてもいいのですが、せっかくですから鉄道を使いましょう。

私の歩いた経路です。約40分くらいの散策でした。

今回の旅が順調だったのはここまで。ここからいろいろトラブルが襲来します。

桂台駅から網走駅へ(釧網本線)

桂台駅はホームが道より下にあり、階段を降りてホームに向かいます。無人駅で、改札はありません。

駅舎には小さな待合室のみです。冬季にはヒーターが稼働するみたい。ガラス張りなので日光が差し込んで、天気のいいこの日はちょっと暑いくらいでした。

釧網本線と幹線のような名称がついていますが、かなりのローカル路線です。日中6時間も列車が来ない時間帯があります。

1駅で網走です。

1面1線の木製ホームです。釧網本線は単線非電化路線です。

次の列車まで5分くらい、事前に時間を調べて予定通りと思っていたら、「列車が遅延しています」と放送が入りました。なぬ!

釧網本線は遅延や運休が多いらしいです。よくわかりませんが、高温でレールがダメなので徐行するらしいです。北海道の春の気温で「高温」と言われたら、夏季はずっとダメなんじゃないかなあ。列車は定時性がうりですが、これはきついですね。

この日は確かにかなり暖かく、待合室内にいるとじわっと汗がでます。外に出ると風が気持ちいいのですが、直射日光で日焼けが。微妙な苦行が始まりました。

遅れていた列車がやってきました。H100形気動車です。

釧網本線に投入されたH100-82は観光列車用車両です。釧網線ラッピング車両で、釧路湿原やタンチョウ、摩周湖、流氷をイメージしているそうです。

2010年撮影 キハ54形

2024年のダイヤ改正で、釧路・網走方面でメイン気動車であったキハ54形は全て引退し、H100形に置き換えられています。

ワンマン列車で、整理券を取って乗り込みます。

車内は、ボックス席、ロングシート、2人ボックス席など、様々な席があります。

釧路ー網走間は166km、3時間くらいかかります。そのためトイレも備わっています。

ちなみに、この車両はJR北海道のものではなく、第3セクター「北海道高速鉄道開発株式会社」の所有です。JR北海道の経営状態はかなり厳しいようで、いろんな支援を受けながら運営されています。

正直なところ、本数が少なく遅延や運休が頻発する釧網本線を利用するのは、かなりのリスクを伴います。私の今回の乗車も、運休したら網走駅まで歩くつもりで利用しました。交通手段と言うより、ダメ元で乗ってみるアトラクションのようなものですね。

JR北海道にも列車位置情報の提供サービスがありますが、釧網本線は対象外です。この日は大幅な遅延、運休が発生していましたが、JR北海道のHPでは運休情報は提供されていませんでした。無人駅で情報を知らずに待ちぼうけする方もいるかもしれません(遠隔で駅放送が入っていましたが、頻度がものすごく少ないので不安になります)。

かなり遅れて網走駅に到着です。ここから石北本線に乗り継ぐ予定です。乗継に30分くらい余裕があると思っていたのですが、ぎりぎりでした。

ちなみに、この車両が折り返しで運行する釧路行きは運休になっていました。

網走駅から西女満別駅へ(石北本線)

網走駅の待合室です。

釧路行きを待っていた方々は、このあとマイクロバスのような乗り物に乗り込んでいました。代行バスなのでしょうか。

網走駅の電光掲示板には、石北本線の列車しか載っていません。私の乗った列車を最後に、釧網本線は運休に突入です。

石北本線の遠軽駅行きに乗車します。こちらもH100形の新型車両です。

こちらの車両はラッピングされていません。JR北海道の所有車両のようです。

出発時間になり、車両が動き出しました。

進行方向右側に網走湖が見えます。目の前の道路が、往路で連絡バスが走った道路です。

3駅乗車し、西女満別駅が見えてきました。

ここで下車します。

私を含めて5名が下車しました。女満別空港の最寄り駅になります。

西女満別駅の駅前は未舗装道路です。秘境駅と言えそうですが、道があるだけましです。

西女満別駅から女満別空港まで約2km、徒歩25~30分くらいです。幸い、ほぼ平坦な道が続きます。2つルートがありますが、どちらもあまり変わらないようなのでお好みでどうぞ。私は黄色のルートを利用しました。

松山千春の歌を彷彿させる、とにかくだだっ広い大地を延々と歩きます。

歩いてる途中で、空港からANA機が離陸するのが見えました。

ゆっくり歩いて30分、女満別空港の敷地内に入りました。やっと戻ってきましたね。

エアドゥHD78便で羽田空港へ 最後までトラブル続きでした

ボーイングB737-700のエアドゥ機が駐機しています。HD78便として羽田に向かいます。

出発前に羽田空港の管制の指示で出発見合わせが発表されました。10分遅延とのことです。

シート内装はANAそっくり。ANAからのリース機材らしいです(リース前はANAが運航していた)。

北向きにテイクオフし、右に旋回、女満別空港を見下ろしながら南下していきます。

旅の疲れが出て、このあたりで寝落ちしました。エアドゥ機内ではドリンクサービスがありますが、気が付けば着陸態勢に入っていました。

羽田では沖止めで、ターミナルまでバス移動です。

このあと関西空港へスターフライヤー便を乗り継ぐ予定にしていました。エアドゥ便もスターフライヤー便もANA便名で予約していました。エアドゥは第2ターミナル、スターフライヤーは第1ターミナルで、最低乗継時間は50分設定です。羽田定刻15:35着、乗継便羽田16:25発で、50分を確保していました。

HD78便は遅延を重ね、第2ターミナルにたどり着いたときには16:06になっていました。もう、乗継便の保安検査は打ち切られている時間です。到着口の地上係員の方に相談すると、「とにかく急いで」とのこと。え、まじ。間に合う可能性あるの?

特に誘導も無く、自力でターミナル間バスに乗って第1ターミナルへ(もう写真を撮る余裕もありません)。第1ターミナルで保安検査場へダッシュ。スターフライヤーの保安検査場はターミナルの端なので大変。汗と疲労でグダグダです(遅延したの私のせいじゃないんですけど)。

保安検査場でQRコードをかざしてエラー。締め切り時間を過ぎているし、そりゃそうだわ。スターフライヤーのスタッフさんがやってきて、エラーを解除してくれました。「ゲートに向かってください」とのこと。え、間に合うの?

ゲートまでダッシュ。電車なら駆け込み乗車はアウトですが、飛行機はどうなんでしょうか。スターフライヤーは保安検査場だけでなくゲートもターミナルの端。ゲートにたどり着いたのは出発時間の3分前でした。意外にも、Group4の乗客が搭乗中なので、余裕がありました(ANA系便はGroup1→5の順で搭乗です)。どうやら、搭乗開始が遅れていたようです。

大変な目にあいましたが、なんとか予約便に乗ることができました。汗だくになっていたので、隣の乗客の方ごめんなさい。

羽田を離陸する頃は、食欲もありませんでしたが、関西空港に着く頃には汗も引いて疲れもとれました。いつもどおり?、ぼてぢゅうでお食事をしてから帰宅です。

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まとめ

2024年春の網走弾丸旅行でした。列車も飛行機も遅れて、大変な旅になりました。飛行機に関しては最低乗継時間を確保していたので乗り継げなくても救済はあったと思いますし、最悪でも新幹線で関西に帰れますが、北海道で空港にたどり着けない事態だとアウトです。

いろいろ弾丸旅行をしてきましたが、なかなかスリリングな乗継体験になりました。私は、仕事の関係上、休みがあまりとれないので弾丸旅行ばかりになるのですが、余裕を持った旅行がのぞましいですね(どの口が、と言われそうですが)。

2024年に入ったころから、羽田指示による国内線出発見合わせにしばしば出くわすようになりましたね。2020年頃から関西ー羽田便の所要時間が20分程度長く設定されるようになっていますし、不便だなあと感じます。

10分~20分程度の遅延は常態化していますが、最初からスケジュールを遅らせて設定するとさらに遅れることが想定されます。そもそも、羽田空港のキャパシティが限界にきているのでしょう。できないスケジュールを設定するのなら、国際線の成田移管を進める方が現実的のような気がします。

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