【国内旅行】2025年夏 北鉄能登バスの特急バス(輪島特急線)乗車記録 金沢駅から能登空港・輪島駅まで1本で結ぶ高速バス 能登半島の移動にとても便利

はじめに

2025年夏に金沢から能登半島へ北鉄能登バスの特急バス(輪島特急線)を利用しました。

北鉄能登バスの輪島特急線は、金沢駅西口から穴水駅、能登空港(のと里山空港)を経由して輪島駅(道の駅 輪島)を結ぶ路線です。2025年現在、6往復が設定されています。片道2時間53分、2,300円の設定です。

2024年初頭から始まる震災や大雨災害で復興活動中の能登半島ですが、2024年後半になって石川県は観光客受け入れに舵を切りました。2025年現在、「今行ける能登」キャンペーンを開始しています。

能登半島の北端にある輪島市へのアクセスルートとしてのと鉄道の鉄道路線もありましたが、2001年に穴水駅以遠が廃止となり、金沢方面とのアクセスを担ってきた路線です。

従来は、珠洲特急線や珠洲宇出津特急線といった金沢駅発奥能登方面の路線もありましたが、震災の影響もあり2024年に運航休止となり、輪島特急線から能登空港で一般路線バスに乗り継ぐかたちで代替されています(おそらくこのまま廃止される見込です)。

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金沢駅西口から乗車 

スタートは北陸新幹線金沢駅です。

金沢駅の兼六園口には有名な鼓門がありますが、今回のスタートは反対側の西口にあるバスターミナルです。のりば7から出発します。

観光バスタイプのバスになります。

特急バスはSuicaなどの交通系ICカードは使えません(北鉄バス独自のICカードが利用可能ですが)。現金あるいはクレジットカードのタッチ決済(VISA、JCB、マスターカード、AMEX、Dinersなど)が利用可能ですが、のと里山空港から路線バスを乗り継ぐ場合は現金支払いのみとなります。

1列2+2の4席です。

前の席の後ろに、ホルダードリンクホルダーとこもの入れがあります。USB充電ポートはありません。

のと里山海道を北上

県庁前など、市街地のいくつかの停留所を経由して北上します。

大野川を渡り、内灘町に入ります。

内灘町内では向陽台と医大病院前に停車します。

金沢駅から金沢医科大学病院へ向かう速達バスとしても利用されているようです。

河北潟の放水路を渡ります。河北潟の向こうに、北陸の山々(白山?)が見渡せます。

ここからのと里山海道(自動車専用道路)に入り、速度アップします。

志雄PAでトイレ休憩です。

志雄PA付近の海岸は千里浜なぎさドライブウェイという道路になっています。

海岸の方に歩いてみました。日本海の大海原が見えます。

砂浜がちょっと固められて、車が走行できるようになっています。日本の砂浜で一般車が走行できる道路扱いとなっているのは、ここだけだそうです。

七尾湾~能登空港(のと里山空港)

ずっと自動車道を走行するのかと思っていましたが、のと里山海道と七尾方面からの能越自動車道が合流する徳田大津ICで一般道に降りました。

能登半島東側の七尾湾を眺めながら国道249号線を北上します。

のと鉄道の能登中島駅前を通過します。

能登中島駅構内にはオユ10形郵便車が留置されています(写真は2016年)。

しばらくするとのと鉄道穴水駅のバス停に到着します。石川県最北端の鉄道駅です。

道の駅にもなっていて、穴水駅から奥能登方面のバスターミナルにもなっています(写真は2016年)。

さらに県道303号線(柏木穴水線)を北上し、能登空港(のと里山空港)にやってきました。能登空港は輪島市内になります。

道の駅にもなっていて、休止中の珠洲特急線や珠洲宇出津特急線に代わる一般路線バスとの乗り換えバスターミナルにもなっています。さらにバスは北上し、輪島市街を目指します。

震災の傷跡残る輪島市街へ

県道1号線(七尾輪島線)を北上していくと、震災の傷跡が残っているのが散見されます。

終点の道の駅輪島(のと鉄道輪島駅跡)が近づいてきました。信号機が傾いていたり、仮設住宅がところどころに設置されています。道の駅輪島の敷地内にも仮設住宅があります。まだまだ復旧していないのが現状ですね。

石川県は「今行ける能登」キャンペーン中であり、観光スポットとして輪島市内のスポットも紹介されていました。観光客は復旧の資金源になるでしょうが、現実はなかなか厳しい印象です。

のと鉄道の終着駅であった輪島駅の駅舎が、道の駅輪島として運用されています。

特急バスの終点です。

駅名も残されています。

ホームだった場所も一部残されています。震災の影響か、立ち入りは禁止になっていました。

輪島駅舎内にはカフェや観光案内所、お土産店舗もありました。

お土産を購入することも被災地支援の一助になると信じましょう。

有名な輪島朝市は震災で休止となり、2025年夏現在、輪島ワイプラザで仮設営業中です。

まとめ

2025年夏に訪問した北鉄能登バスの特急バス(輪島特急線)乗車記録でした。

奥能登の生命線ともいえるバス路線です。鉄道利用より速達性が高いため、利用者が比較的多いようです。

輪島市はまだまだ震災の影響が多大に残っています。「今行ける能登」のキャンペーンが実施されていますが、利用可能な宿泊施設はあまりありません。観光で訪問するなら日帰りになります。早い復興を祈念いたします。

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