目次
はじめに
2022年秋に静岡空港(富士山静岡空港)を訪れました。
静岡空港は静岡県の山間部に立地している地方管理空港です。その歴史は新しく、2009年開港ですが、2018年にターミナルビルを一新し、2022年現在は立派で広大なターミナルビルが設置されています。
静岡県は東海道新幹線のぞみ号が全列車通過するものの、毎時2本のこだまと毎時1本のひかりが停車するため、東西方向への交通の便は悪くありません。しかし、ひかりは岡山までであり、福岡や千歳に向かうとなると空路が圧倒的に便利です。
しかし、羽田空港(電車で約1時間20分)、小牧空港(電車とバスで約1時間40分)、中部国際空港(電車で約1時間50分)へのアクセスが悪いわけでもないこと、静岡駅から静岡空港までバスで1時間近くかかることなどがネックになり、利用客数が多いわけではありません。コロナ禍の影響で国際線も全便運休中です。
静岡空港の強みは、フジドリームエアライン(FDA)のハブ空港であることです。2022年現在、札幌/千歳(1便)、札幌/丘珠(1便/夏季のみ2便)、出雲(1便)、福岡(4便)、熊本(1便)、鹿児島(1便)が運行されています。夏季にはANAによって札幌/千歳1便、那覇1便が運航されています。
静岡空港のターミナルビルの運営は、地方空港としては珍しく、第3セクター方式ではありません。静岡県の企業を中心としたグループで運営されています(とはいえ、地方自治体の資本も入っています)。
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静岡駅から静岡空港へのアクセス
静岡空港は静岡県の牧之原市と島田市にわたる山中にあります。静岡市からみると南西に位置します。
JR静岡駅、藤枝駅から路線バスがあります。JR掛川駅から静岡空港のFDA乗客専用の無料バスがあります。
最寄り駅である島田駅や金谷駅からもバスがありますが、本数がかなり少ないので注意が必要です。また、掛川駅や浜松駅から、事前予約制の定額タクシーがあるようです。
JR静岡駅からのバスは北口のバスターミナルから出ます。
本数は多くありません。1~2時間に1本程度です。14番乗り場から発車です(ホテルアソシア静岡前です)。
バスは静鉄の新静岡駅が始発となります。路線バス扱いで、途中乗降が可能です。
バスは観光バスのようなシートで、高速道路を利用するのでシートベルトの着用義務があります。各席にUSB充電ポートがついています。
路線バス扱いですから、高速道路も含めて停留所が複数カ所あります。市街地などは無理な時刻設定になっているので、到着時間は数分の遅延を見込む必要があります。路線バスなので迂回という選択肢がないため、渋滞があればさらに遅延します。
時刻表では50分前後の所要時間が見込まれます。地図を見ると、高速の吉田ICから北に大回りして空港のターミナルに至る経路になっています。
掛川駅や藤枝駅からの方が空港に近いですが、それでも40分以上かかります。
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静岡空港ターミナルビルを散策
静岡空港は静岡県内中央の山間部にあり、滑走路は東西に伸びています。ターミナルビルは、滑走路の南側、西側寄りに建てられています。滑走路の下を東海道新幹線が走行しています(以前より新幹線駅を設置する要望があるようです)。
ターミナルビルの正面はバス停留所があります。JR静岡駅、藤枝駅、掛川駅、島田駅、金谷駅に向かう路線が設定されています。
横断歩道を渡った1本向こう側の道では、タクシー乗り場があり、さらに向こう側は駐車場です。
バス停の前を通り過ぎて東側に、バイシクル・ピットがあります。サイクリストが急増している近年、日本中の空港にこういった施設が設置されています。
ターミナルビル1階の総合案内所で、自転車用の工具が貸していただけるようです。
1階 到着フロア&チェックインフロア
ターミナル内に入りましょう。
1階の中央にはチェックインカウンター、その正面には総合案内所とレンタカーカウンターがあります。フロアはひろびろとした空間に設計されています。国際線は全面運休中のため、チェックインカウンターの多くはクローズしています。
写真の奥は、国内線到着口です。そこだけ人が集中していますね。到着便があったのでしょうか。
逆方向を見ると、国際線の到着口です。もちろん運休中のため、使われていません。
2階出発エリア&レストランエリア
エスカレータで2階に向かいます。
エスカレータで2階に来ると、目の前にフードコートがあります。盛況ですね。左に向かうと保安検査場があります。
保安検査場の前にはカフェと待合スペースがあります。
フードコートの奥にはカードラウンジがあります。
カードラウンジ「YOUR LOUNGE」です。保安検査場通過前のエリアにあるので、時間に余裕をもって利用しましょう。
エスカレータから右に向かうとショップが並んでいます。奥には国際線出発口ですが、現在運休中です。左に見えるエスカレータで3階に向かいましょう。
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3階 展望デッキ
静岡空港の3階展望デッキはきれいに整備されています。展望デッキの整備具合では、日本国内トップクラスです。利用可能時間は6:40~21:30
半分は屋根が設置され、半分は屋根が無いエリアです。ベンチが多数用意されていて、全体がウッドデッキ調に整備されています。
滑走路との間は、半分はガラス、半分は金網です。金網フェンスは望遠用の穴がありますが、左右にレンズを振るのは不便かもしれません。ガラスは映り込みが気になりますよね。飛行機撮影には抜群の条件とはいえません。
写真に人影はありませんが、雨の影響で避難しているから。屋根のある場所のベンチは人でいっぱいで、居心地のよい展望デッキです。
展望デッキのそばにはレストランがあり、滑走路を眺めながらお食事ができます。
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ターミナル外 石雲院展望デッキ
静岡空港には、滑走路展望スポットがいくつかあります。滑走路の東側へ車で15分くらい行くと、だいだらぼっち公園があり、発着する飛行機を真上に眺めることができます。
ターミナルビルの西側へ15分くらい歩くと、西側展望広場があります。滑走路の西端にあります。5:30~22:00にオープンしているようです。すこし距離があるので、気合を入れて向かいましょう。
滑走路の発着シーンを楽しむなら、石雲院展望デッキです。ターミナルを出て、左に向かいます。
突き当りを左に曲がります。
細い坂道ののぼっていきます。
石雲院展望デッキが見えてきました。ターミナルビルからここまで10分近くかかります。訪問したのは小雨の日だったので、さらに時間がかかりました。
こちらの展望デッキも整備されています。コロナ禍以前は、週末の日中、建物の中で無料コーヒーサービスがあったそうですが、2022年現在、建物内は閉鎖されています。
展望デッキのオープン時間は6:00~21:30です。
滑走路側と駐機場方向の180度以上をパノラマで見渡すことができます。滑走路側との間には低い柵しかないので、飛行機写真は容易です。
少し高い場所から見下ろすこともできます。
駐機場にはFDAの機体が駐機しています。ボーディングブリッジは4本もあり、多くの便をさばくことができます。
千歳からのANA機の着陸シーンです。夏季限定の運行です。
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国内線出発待合室
ターミナルビル2階に戻り、保安検査場を通過しましょう。次のフライトが待っています。国内線の保安検査場は1レーンのみの運用で、優先レーンはありません。
出発待合室は広くて余裕があります。待合室内にコンビニもあります。ゲートは複数です。
待合室内は椅子は多数設置されています。もちろんトイレもあります。
ボーディングブリッジを渡って飛行機に向かいましょう。
雨の日なので、滑走路上の写真はぼやけてしまいました。西から東方向に離陸です。
太平洋が見えてきました。機体は海に向かって飛んでいきます。
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まとめ
2022年秋に訪問した静岡空港の模様をアップさせていただきました。FDAのハブ空港なので、日本各地へのネットワークが形成されています。
週末のためか、空港内は多くの人でにぎわっていました。残念ながら雨のため、展望デッキからの写真は暗くなってしまいましたね。
展望デッキを中心に、とにかく楽しめるように工夫されている空港です。フードコートを歩いていると、いろいろ食べ物に目移りしてしまいますし、3階展望デッキでのんびり座っているのもいいですね。カードラウンジもあって、くつろぐことができます。施設が新しくて清潔なのも好印象ですね。
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