【空港情報】羽田空港 ボーディングステーション 沖止め機材の乗降に利用されるミニターミナル

はじめに

今回は羽田空港のボーディングステーションを紹介します。2024年のフライトで、初めてボーディングステーションを利用する機会があったので、記事にしてみました。

ターミナルから飛行機を乗降する方法

通常、空港ターミナルから飛行機に搭乗する際は、搭乗機の左舷前方にボーディングブリッジを接舷します。

ボーディングブリッジ

宇部山口空港のボーディングブリッジ

ボーディングブリッジを利用することによって、雨に濡れないようにターミナルから乗降することができます。最も一般的で楽な方法です。

徒歩+タラップ

壱岐空港

ボーディングブリッジが無いターミナルの場合や、ボーディングブリッジに対応しない機材(ターボプロップ機)などの場合、ターミナルと飛行機の間は歩きます。そして階段のようなもの(タラップ)を用いて乗降します。

バス+タラップ

福岡空港バスラウンジ

混雑する空港では、ボーディングブリッジが足らないため(コスト削減目的の場合もありますが)、ターミナルから飛行機までバスで移動する場合があります。

福岡空港沖止め機材(OC81)

バスが飛行機に横付けされた後、タラップで乗降します。バス移動やバスの配備、タラップの配備などに時間を要するため、ボーディングブリッジより時間がかかるのが難点です。

サテライトターミナル+ボーディングブリッジ

羽田空港第2ターミナルサテライト

サテライトターミナルへ向かうには、メインターミナルからバス(施設によってはモノレールや電車など)で移動する必要があります。サテライトターミナルで搭乗開始まで待機してから搭乗します。メインターミナルまでの移動時間が発生するので、飛行機の発着前後に時間が必要です。

羽田空港第2ターミナルの場合はバスで移動です。サテライトターミナルにはトイレやショップがありますが、簡易的なターミナルです。

移動時間が必要なため、通常の搭乗より10分以上早くバスラウンジに向かう必要があります。サテライト搭乗ということを知らずに時間ギリギリ搭乗になる方も多く、サテライト出発便は出発が遅れがちです。

そのためでしょうか、2024年現在、羽田空港第2ターミナルでは、メインターミナルとサテライトターミナルの連結工事が開始されています。2025年3月完成予定で、この工事によってボーディングブリッジが1つ増加します。

クアラルンプール空港 サテライトターミナル

マレーシアのクアラルンプール空港では中長距離国際線はサテライトターミナルまでエアロトレインで移動する必要があります。免税店やラウンジもあり、中長距離国際線が集まっているので、メインターミナルよりサービス充実度は上です。

羽田空港ボーディングステーション(+バス)

前置きが長くなりました。今回紹介するのは羽田空港のボーディングステーションです。

羽田空港のボーディングステーションは2018年に設置され、全部で3つあるそうです(1997年~2003年にもあったそうですが、私の記憶にはありません)。羽田空港第2ターミナルで運用されています。サテライトターミナルの運用開始と同時期になります。

ボーディングステーションとは、メインターミナルに直結しない建物で、主に飛行機の乗降に際して利用されます。建物内に待機場所は無く、タラップの代わりといっていいでしょう。

ボーディングステーションにはボーディングブリッジが備わっています。飛行機と並べてみるとこじんまりとした建物に見えますが、一応2階建てです。

第2ターミナルのバスラウンジからバスでアクセスします。1階の自動ドアの扉から入ります。細いスロープの通路を歩いて行きます。

エレベータで上に昇ります。

ボーディングブリッジを渡って搭乗します。

ボーディングステーションには、乗降以外の設備は何もありません(トイレすらありません)。事前に買い物などの用事は済ませておく必要があります。

正直なところ、通常のバスによる沖止め搭乗とあまり変わらないのですが(バスラウンジでバスに乗る前は、搭乗がボーディングステーションかタラップかすらわからない)、私たちにとっては、雨に濡れないことが最大の利点でしょうか。

乗降にかかる時間は、タラップの方が短いです。固定施設なので、駐機場周辺の航空機やバスの移動などに制限が加わります。タラップの設置の手間は省けますが、ボーディングブリッジの着脱が必要なのであまり差はないと思います。空港運営側のメリットがあまりなさそうな施設です。

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まとめ

2024年に羽田空港のボーディングステーションを利用する機会があったので記事にしてみました。小型の地方路線の便で利用する機会があります。レアな体験とは言えませんが、メジャー目的地の便ばかり利用される方には縁がない施設です。

個人的には「珍しい搭乗方法ができたので面白い」といった感想に尽きますが、空港側のメリットは何なのでしょうね。サテライトゲートの代用でしょうか。サテライトターミナルを利用する場合より、所要時間が少なくて済みます。

羽田空港の第1、2ターミナル内は撮影が禁止されているので、羽田空港関連のネタはあまり記事にできませんが、今回は珍しくターミナル外の施設なので紹介させていただきました。メインターミナル関連の情報はマスコミしか発信できないのが現状です。

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